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アン ミカの仕事哲学(後編) −人生に「失敗」という文字はない、「失敗」は学びと発見−
更新日
資格は、自分の可能性を広げる
間山:アン ミカさんは19以上もの資格を持っているそうですが、資格を取得した経緯を教えてください。
“大学進学をせずに、モデルになる”と父に話した時に、父から許可する条件を出されました。
「毎日、新聞を読んで社会の流れを知り、資格を取得しなさい。」と。
オーディションには、全国から美女が集まり、その中からたったの数人しか選ばれません。
オーディションで聞かれることが多い、趣味の質疑応答の中で「料理」「映画鑑賞」などと、答える方は多く存在します。
ですが、ここで少し変わったことを答えた人が目立つと思いました。例えば「いま社会はこのような流れになっているので、こんな資格を取っています」と、答える人が一人でもいれば、少しでも「知的な子がいるな」という印象がつくのかなと。
また、父から「器用な人が、社会に求められる人になる」、「適当に資格を取るのではなく、社会に役立ちそうで、自分が勉強していて楽しいと思う資格を取得をすると、仕事は長く続く」
と、アドバイスをもらいました。
実際に父に「こんなにもたくさんの資格を取ったよ」と、報告したときはすごく喜んでくれました。
間山:なるほど。資格という観点で強みを組み合わせていくこともできますね。
はい。そのおかげで今では、モデルやタレントだけでなく商品もプロデュースするようになりました。化粧品の検定ができたとき、「化粧品の成分をもっと詳しく知りたい」「ワクワクする!」と思ったので、すぐさま勉強をはじめ、化粧品検定の資格を取りに行きました。そのおかげで、今では世界でたった一人のアンバサダーを務めさせていただいております。
結果、複数の資格を取得したことで、幅広い仕事を任せてもらえるようになりました。今では、化粧品のプロデュースなどもさせてただくようになり、自分がプロデュースした化粧品を、たくさんの方にご愛顧いただけてるのは、自分自身が化粧品に纏わる資格を所有していることが、お客さまの信頼にも繋がってると思います。
実際、私もその知識があるからいいものを作れているので、資格を取得して無駄なことなんて一切ありませんでした。
「ワクワク」する気持ちを楽しむこと
間山:何をするか選ぶとき、何かを決めるとき、気を付けていることはありますか。
人生の責任は、全部自分が選択したことなので、自分で責任を取るということです。人生は、思っている以上にシンプルで「〜が言ったから」と、人のせいにしたり、言い訳をしても、その人は責任を取ってくれません。
後悔した出来事には、一生向き合わなくてはいけません。人生は、誰かのせいにした時点で、自分の成長が止まるので、本当にシンプルなものです。
自分がチョイスした結果は、誰かのアドバイスがあろうとなかろうと、自分が決めたこと。
自分が悩んだときは、ワクワクする方を選んだ方が、後悔がないと私は思っています。
だから少しでも迷ったら、ワクワクする方を選ぶ。そうすることで、自分の人生の充実感や満足感が変わってきます。
また、誰かに自分の過去を話すときも一緒です。自分の過去について、言い訳している人と、 ワクワクを語る人だったら、その人の魅力も、顔つきも、選ぶ言葉も、発想力も変わります。
だから皆さん、迷ったらワクワクする方を選んでください。ワクワクは、お金に変えれないくらいのベネフィットがあるので。
間山:学生や就活生に「これだけは伝えたいこと」などがあれば、教えてください。
今の時代は、すぐにスマートフォンでリサーチできる時代です。すぐにリサーチできる時代だからこそ「あー、こんな感じなんだ」という想像だけで諦めてしまう人が多いような気がします。
少しでも「面白そうだな」って思ったら是非、挑戦して経験してほしいです。「百聞は一見に如かず」と言いますよね。いろいろな所に行って、想像で話をするのではなく、自分が行ったことや見たもの、みんなとシェアすることが、いまの時代はすごく大事になってきます。
人生は「学び」と「発見」の毎日
間山:たしかにそうですね。その上でアン ミカさんが心がけていることはありますか。
「なんでも面白がってみること」が人生ですごく大事だと思っています。面白がってみると、今までと同じ景色も変わって見えて”行ってみたい、挑戦したい!”という想いに変わってきます。
学生には、たくさんの経験と想像力を、目からではなく、自分の足から感じ取ってほしいんです。
足から感じることができないと「こんなニュースらしいよ」や「こんな感じだったら、行くのやめとこうね」と、気持ち的にもネガティブになってしまい、人生で起こるたくさんの「挑戦」を逃してしまいます。そういう人にならず、なんでも自分の足で行って、確かめて、挑戦してみてください。
また、失敗を恐れる学生も多いとは思いますが、「学び」と「発見」があれば失敗と捉えなくていいと思っています。
人は、人の失敗をずっと覚えて生きる訳ではないので、自分の失敗から発見と学びを得ないと、自分の経験も、長所も短所も生まれません。
みなさん、失敗に恐れずにいろいろなことにチャレンジしてくださいね!
アン ミカ プロフィール
1993年にパリコレ初参加以後、モデル・テレビ・ラジオ出演、化粧品プロデュースなど多方面で活躍。世界標準マナーのEPMプロトコールアドバイザー、漢方養生指導士、化粧品検定、NARDアロマテラピーアドバイザーなど19の資格を持つ。
執行役員 間山哲規 プロフィール
1981年生まれ。新卒として大手Sierに入社し、エンジニアとしてキャリアをスタート。2012年にレバレジーズに参画。全社の経営管理体制の構築を担う他、若年層就職支援サービス「ハタラクティブ」、アパレル業界特化人材サービス「FASSIONE」、新卒向け就職支援サービス「キャリアチケット」をはじめ、複数の新規事業を創出、収益化を実現。2019年執行役員就任。
編集後記:
アン ミカさんはメディアで感じたままのとてもエネルギッシュな方でした。たくさんのお話を聞くなかで、子どものころから、様々な局面で自ら積極的に動くことで自分の未来を変え、また、まわりを変えるという経験が今のアンミカさんを形成していることを強く感じました。
読者の中には、アン ミカさんのように「まず行動する」ということができない人も多いと思います。積極的に動き出すことは、口でいうほど簡単なことではありません。常にそうであろうとする必要はありませんが、現状を変えたい、何か新しいことをチャレンジしてみたいという方は、頭の中で考えるだけでなく、何か一つでも行動を起こしてみてほしいと思います。
そのためにアン ミカさんがなぜ、それができるのかをこの記事を通じて、少しでもその要素を理解し、身につけられたらいいなと思います。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。