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桜の植樹で未来に希望を!震災の記憶と教訓の伝承に尽力している団体【認定特定非営利活動法人 桜ライン311】
公開日
はじめに
東日本大震災は、東北各地に未曾有の被害をもたらしました。「事前防災を徹底していれば、助かった命や生活があったかもしれない-。」そんな思いから、震災の教訓を後世に伝えるべく立ち上がった方々がいます。本コラムでは、桜の植樹を通し、災害の記憶を未来につないでいる団体を紹介します。
概要
2011年10月に設立された認定特定非営利活動法人桜ライン311。東日本大震災で津波の大きな被害を受けた岩手県陸前高田市に、桜を植樹する活動を行っています。
- ・震災の記憶を、桜並木というかたちで未来に残したい
・震災を経験していない人にも、震災を「自分事」として捉えてもらいたい
桜の植樹には、そんな願いと覚悟が込められています。
また、同団体は誰もが安心して住み続けられるまちをつくるべく、災害・防災に関する啓発活動も行っています。
活動内容
桜の植樹事業
東日本大震災時の津波到達地点に桜を植樹する活動です。津波の最大到達地点は、ラインにすると約170kmにおよびます。そこに10m間隔で桜を植樹し、17,000本の桜並木「桜のライン」をつくることが、同団体の目標です。
桜を植えている理由は、津波の到達点を桜の木でつなぎ、津波の記憶を後世に伝えるため。また、津波発生時の避難の目印をつくりたいという思いも込められています。
2024年3月末時点で、2,252本の桜の植樹が完了しました。毎年春になると大切に育てられた桜が美しい花を咲かせ、訪れる人々の心を和ませています。
普及啓発事業
東日本大震災の風化防止および、正しい災害知識の普及のための啓発活動を推進しています。
講演活動(防災・減災)
全国各地の企業や教育関連施設、地域団体などで講演活動を実施しています。講演を通し、津波の脅威や避難の重要性、防災意識を高めることの大切さなどを伝えています。
次世代へ伝える活動(継承)
次世代を担う子どもたちを対象とした植樹会を開催しています。これまでに小学校や高等学校などで開催されており、活動の輪は広がりつつあります。
災害地への募金活動(恩送り)
震災で多くの支援を受けた恩を、ほかの地域にも送る活動です。甚大な自然災害が発生した際の募金活動や、災害ボランティア活動などを行っています。
利用者の声
同団体の活動に参加した方の声を、一部抜粋して紹介します。
愛知県岡崎市在住Nさん
「桜ライン311のサイト内で植樹会を行っていると知り、2013年秋の植樹会に参加しました。大きな被害があったと見聞きはしていたものの、実際に更地になった町と沿岸に残った瓦礫を見て、いかに大きな被害であったのかを実感し、言葉を失いました。参加者の皆さんから刺激を受け、今後も活動を続けていきたいと強く思いました。そして、津波の被害の大きさを後世に伝えていく事の重要性を感じるようになりました。
活動の主旨に共感したので、これからも継続的に関わっていきたいと思います。」
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。