- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 日本の森林問題に切り込み、樹恩割り箸の製造をはじめ多彩な活動を行う団体
日本の森林問題に切り込み、樹恩割り箸の製造をはじめ多彩な活動を行う団体【認定NPO法人 JUON NETWORK】
公開日
はじめに
認定NPO法人JUON NETWORK(樹恩ネットワーク)は、設立の母体である大学生協が、過疎地域に住む人々と出会ったことを一つのきっかけとして誕生した団体です。
「まち」と「むら」の架け橋になりたいという思いから、大学生協の呼びかけを受けて1998年に設立され、1999年に特定非営利活動法人化を果たしました。
本コラムでは、同団体の活動内容について詳しくご紹介していきます。
概要
認定NPO法人JUON NETWORKは、東京都杉並区に事務所を構え、設立理念である「都市と農山漁村の人々をネットワークで結ぶ」ことにつながるような活動を行っています。
具体的な活動内容は、以下のとおりです。
活動内容
認定NPO法人JUON NETWORKでは、森林や田畑にまつわるさまざまな体験プログラムのほか、設立当初から続けている「樹恩割り箸」の活動なども行っています。
森林の楽校(もりのがっこう)
日本の森林の問題について、体験を通じて考えたい方に向けた森づくり体験プログラムです。
地球温暖化防止や水源涵養、災害防止など、さまざまな役割を持つ森林。しかし、現在では手入れが届かず、森林が荒れ果てているという課題があるのです。
そこで、森林の楽校では森づくり体験・自然散策や、地元の方々との交流などを通じて、森林環境問題を学びます。大ガマやノコギリなどを使用し、木の周りに生い茂る草から苗木を救出したり、間伐体験を行ったりという作業を実際に行います。
作業は地元の森林組合やベテラン森林ボランティアが指導するため、初めての方も安心です
森林の楽校は全国各地で開催しており、森林での作業以外にも廃校を活用した宿泊や、カヌーで川下り、温泉、キノコ狩りなど、土地ごとに多彩なイベントを行っています。
田畑の楽校(はたけのがっこう)
農業に関心のある都市住民が、人手不足の農業と出会うきっかけを作る、援農体験プログラムです。
日本の農業の担い手不足は、過疎高齢化の進行や食糧自給率の低下などが原因となっています。先祖から受け継がれてきた田畑が放置されると耕作放棄地になり、病気や害虫の発生源になるリスクもあります。
そこで、田畑の楽校では、農業に関心のある人の力で田畑を守り、食卓に美味しい産品を届けてくれる地域の方々を応援する取り組みを行っているのです。援農ボランティアによる協力は、農家を支える大きな力になっています。
地元の方に教わりながら、同じ想いを持つ参加者とともに汗を流して農作業を行います。農家にとっては当たり前の風景でも、都市に住む人にとっては新鮮な体験です。
里山・森林ボランティア入門講座
森林を守る名人たちも高齢化が進み、森林の恵みを活かす知恵を若い世代に引き継ぐことが課題とされています。そして、若い世代に安全を守りつつ作業を教えるリーダーも必要です。
同講座は、森林ボランティア活動に参加する若いリーダーの育成を目的に、東京・関西・四国で開催している講座です。修了生は「ヤングジュオン」として、定期的に活動を行っています。
「ヤングジュオン」は、「里山・森林ボランティア入門講座in東京」(旧森林ボランティア青年リーダー養成講座in東京)の修了生たちの声からスタートしました。「単体イベントへの参加だけでなく継続的に活動していきたい」との声を受けて、2001年に「東京ジュオン」が結成されたのが始まりです。
2007年には関西でも講座がスタートし、「関西ヤングジュオン」が誕生。そして、2018年には「四国ヤングジュオン」が誕生しました。
樹恩割り箸
認定NPO法人JUON NETWORKでは、間伐材・国産材を使用した割り箸を「樹恩割り箸」と名付け、全国にある複数の知的障がい者施設にて製造しています。
その目的は、日本の森林を守り元気にすること、障がい者の仕事づくりに貢献すること、食堂の排水を減らすことの3つです。
日本では年間200億膳の割り箸が使用されており、そのうちの98%は外国からの輸入品とのことです。外国産の割り箸は国産と比べると格安で、山林が険しく大型の機械を使いにくい日本の林業は価格競争に負けて衰退しました。国産材が売れないと間伐などに資金を回せず、日本の森林はさらに荒れていきます。
そのため、間伐材や国産材の製品を選択することは、日本の森林を元気にすることにつながるのです。
近年では、環境意識の高まりとともに、「樹恩割り箸」の注文が増えているそうです。日本の森林の現状を知ると、外国産よりも値段が高くても国産材を選ぶ人が多くなります。
割り箸は木製品のなかでも特に身近なものであり、「樹恩割り箸」から日本の森林を考えるきっかけが広がっています。
現在、「樹恩割り箸」は全国約70の大学生協食堂で利用されており、今後もさらなる利用拡大を目指しているそうです。
詳細情報
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。