ハローワークのジョブ・カードとは?3つの様式と作り方を記入例つきで解説ハローワークのジョブ・カードとは?3つの様式と作り方を記入例つきで解説
ジョブ・カードとは、自身の経歴や強みを整理できる公的ツールのこと!ハローワークやオンライン上で作成できる
「ジョブ・カードとは何を書く書類なのか?」「どうやって作ればいいのか?」と気になる方は多いでしょう。ジョブ・カードは、これまでの経歴や自分の強みを整理し、今後のキャリア設計や選考対策に役立てるために国が定めたツールです。事前に作成して自分自身の強みを客観的に把握しておけば、履歴書作成や面接対策もスムーズに進められるようになります。
このコラムでは、ジョブ・カードの3つの様式の特徴や記入のポイント、ハローワークやオンラインでの作り方を記入例とあわせて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
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ジョブ・カードとは何か?
「ジョブ・カード」とは、厚生労働省が定めた、これまでの経験や自分の強みを整理するためのツールのことです。これからの働き方の目標を立てたり、自身のスキルを客観的に証明したりするのに役立ちます。就職・転職を目指す方はもちろん、在職中の方や学生の方も、作成によって次に目指すべき方向性や自身のアピールポイントを明確にできるでしょう。
ジョブ・カードは、ハローワークで公的職業訓練(ハロートレーニング)の受講を申し込む際に作成が必要となる場合があります。また、窓口で就職やキャリアに関する相談をする過程で、作成を勧められるケースもあるでしょう。
参照元:厚生労働省「ジョブ・カード制度」
参照元:マイジョブ・カード「ジョブ・カードを知る」
ジョブ・カードは応募書類ではない!履歴書とは何が違う?
ジョブ・カードは、履歴書のように企業ごとに提出が求められる定型の応募書類ではなく、自身の経験や強みを整理するためのツールです。整理した内容は履歴書・職務経歴書に転記して活用できるほか、企業の理解が得られれば応募書類の一つとして添付するケースもあります。履歴書は自身の経歴や志望動機・自己PRなどを記載して採用担当者に提出します。一方、ジョブ・カードは自身のこれまでの経験や強みを整理するためのものです。事前に作成しておけば履歴書に記載する内容も浮かびやすくなるでしょう。
企業へ効果的なアピールをするためにも、まずは応募書類の下書きとしてジョブ・カードをつくることから始めるのも一つの方法です。
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監修者:後藤祐介キャリアコンサルタント
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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ジョブ・カードの3つの様式!【記入例つき】
ジョブ・カードは大きく3つの様式(シート)に分かれており、目的に応じて作成する書類が異なります。以下に3つの様式の特徴やそれぞれの書き方をまとめました。様式ごとの記入例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ジョブ・カードの様式とそれぞれの役割
ジョブ・カードの様式の種類とそれぞれの役割の違いは、以下のとおりです。
| 様式の種類 | 役割 |
|---|
| 様式1:キャリア・プランシート | これまでの経験を振り返り、強みや今後のキャリア目標を整理するもの |
|---|
| 様式2:職務経歴シート | 過去に経験した業務内容や、仕事を通じて得た知識・技能を整理するもの |
|---|
| 様式3:職業能力証明シート | 取得した免許や資格、学習・訓練の履歴などを客観的に証明するもの |
|---|
様式1(キャリア・プランシート)は、作成する人の立場(在職者、求職者、学生など)に合わせて2種類が用意されています。。マイジョブ・カードの「ジョブ・カード様式のダウンロード」では、在職者・求職者・学生など対象者別のそれぞれの様式のテンプレートを無料でダウンロードできます。シートごとに質問項目やフォーマットが少しずつ異なるため、ご自身の状況に合うものを選択して使ってみましょう。
様式1(キャリア・プランシート)の書き方と記入例
様式1のシートでは、これまでの経験を振り返り、自身の強みや価値観・今後の目標などを項目に沿って記入します。様式1の場合、「就業経験がある方用(様式1-1)」と「就業経験のない方・学卒者等用(様式1-2)」の2種類があります。ご自身の状況に合うシートを選び、まずは「これまでがんばってきたこと」や「やりがいを感じた瞬間」など、思い出しやすい部分から書いてみましょう。
以下は、それぞれのシートに記載する主な項目の記入例です。
【様式1-1(就業経験がある方用)の記入例】
価値観、興味、関心事項等:前職では営業アシスタントとして、チームのメンバーがスムーズに動けるようサポートすることにやりがいを感じていました。周囲の役に立っていると実感できる仕事に強い関心があります。
強み等:周囲の状況を冷静に観察し、必要になりそうな業務を先回りして行う主体的なサポート力が強みです。
将来取り組みたい仕事や働き方等:これまでのサポート経験を活かし、社内を裏から支える一般事務や営業事務の仕事に挑戦したいと考えています。
これから取り組むこと等:事務職としての実務スキルを向上させるため、ExcelなどのPC操作の勉強を進めています。
【様式1-2(就業経験のない方・学卒者等用)の記入例】
価値観、興味、関心事項等:飲食店でのアルバイトを通じて、お客様から直接「ありがとう」と声をかけていただけることに喜びを感じ、人と接する仕事に興味を持ちました。
強み等:忙しい時間帯でも、笑顔を絶やさず丁寧な挨拶と明るい接客を継続できる体調管理力と継続力があります。
将来取り組みたい仕事や働き方等:アルバイトで培った対人スキルを活かし、お客様一人ひとりに深く寄り添えるカウンターセールスや受付の仕事に挑戦したいと考えています。
これから取り組むこと等:ビジネスマナーや言葉遣いに磨きをかけるため、日常のコミュニケーションから敬語の使い方を意識しています。
様式2(職務経歴シート)の書き方と記入例
様式2の職務経歴シートは、担当した業務内容を「接客」「調理」といった一言で終わらせずに、どのような作業をしていたのかが分かるよう具体的に書きましょう。正社員経験がない方も、アルバイトとして給与を得ていた経験があれば、職歴として記入できます。
なお、正社員・アルバイトを含め、これまで一度も就労経験がない場合は、様式2のジョブ・カードは作成する必要はありません。
以下は、飲食店のアルバイト経験がある方の場合の様式2の記入例です。
【様式2(職務経歴シート)の記入例】
期間(年月~年月):2024年4月 〜 2026年3月(2年間)
会社名・所属・職名(雇用形態):△△フードサービス株式会社(店舗名:△△カフェ 渋谷店) / アルバイト
職務の内容:ホールでの接客、オーダー受付、料理の配膳および片付け業務。レジでの会計業務や、営業終了後の売上集計。新人アルバイトスタッフ(3名)の指導・育成。
混雑時でもスムーズに料理を提供できるよう、スタッフ間で声を掛け合い、次に必要な作業を常に予測して動くことを意識して取り組みました。
職務の中で学んだこと、得られた知識・技能等:状況を素早く汲み取り臨機応変に対応する「状況把握力」や、相手の立場に立った「コミュニケーション能力」を身につけました。また、効率的な店舗運営に関する基本的な業務知識も得られました。
様式3(職業能力証明シート)の書き方と記入例
様式3には、求職者・在職者・学生が自分で作成する「様式3-1(免許・資格)」「様式3-2(学習歴・訓練歴)」のほか、職業訓練や企業実習の成果を訓練実施機関・企業が評価して記載する「様式3-3(訓練成果・実務成果)」シート群があります。これまでに習得した知識や技術を振り返り、それぞれのシートで客観的に整理してみましょう。
また、作成の際は、資格名や学校・訓練機関名を略さず、すべて正式名称で記入するのがルールです。手元に合格証書や修了証などを用意し、取得時期や機関名に誤りがないか確認しながら進めてみてください。
以下は、それぞれのシートに記載する主な項目の記入例です。
【様式3-1(免許・資格)の記入例】
免許・資格の名称:普通自動車第一種運転免許(AT限定)
取得時期:2022年8月
免許・資格の実施・認定機関の名称:〇〇県公安委員会
免許・資格の内容等:日常的な運転や、業務における社用車の運転が可能です。無事故・無違反を維持しています。
【様式3-2(学習歴・訓練歴)の記入例】
期間:2025年11月 〜 2026年2月(3ヶ月)
教育・訓練機関名:△△キャリアアップスクール(職業訓練)
学科(コース)名:ビジネスパソコン・事務基本科
内容等:Wordでのビジネス文書作成、Excelでの関数を用いた表計算およびデータ集計など、事務実務に必要な一連のPC操作を習得しました。
ジョブ・カードの記入でよくあるつまずきポイントと対処法
ジョブ・カードの作成の際によくあるつまずきポイントの一つとして、「すべての欄を埋められずに作成が進まないこと」があります。しかし、ジョブ・カードはすべての項目が完璧に埋まらなくても問題ありません。書ける範囲だけを記入してハローワークの窓口へ持参すれば、職員が一緒に残りの項目で埋められるものがないかを確認してくれるでしょう。まずは、記入できる内容をできるところまで書いてみてください。
また、自分の強みが分からず、記入が進まないこともよくあるつまずきポイントの一つです。特別なスキルがなくても、日常の当たり前の行動の中に「継続したこと」「努力したこと」があれば、十分に強みとして記入できます。
どうしても思い浮かばないときは、身近な家族や友人に自分の長所を聞いてみるのも手です。
ほかにも、ジョブ・カードの作成に関する疑問や悩みは、マイジョブ・カードの「よくあるご質問」で対処法を見つけられる場合があるので、ぜひチェックしてみてください。
自分の強みが分からないときはエージェントを利用するのも手
ジョブ・カードを作成する中で、自分の強みが分からないときは、就職・転職エージェントを利用してみるのもおすすめです。
就職・転職エージェントの「ハタラクティブ」では、キャリアアドバイザーがマンツーマンであなたの経歴をヒアリングし、あなただけの強みを見つけるサポートをします。そのうえで、自分の強みや適性に合う求人の選び方や、具体的な選考対策のアドバイスをもらうことが可能です。自分一人で自己分析をしたり、就職活動を進めたりするのに不安がある場合は、ぜひハタラクティブの利用も検討してみてください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
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【方法別】ハローワークのジョブ・カードの作り方
ジョブ・カードは、オンライン上で手軽に作成する方法と、ハローワークで相談しながら作成する方法があります。以下では、それぞれの方法での作り方を紹介するので、希望に合う方法を選んでみてください。
マイジョブ・カードでオンライン作成する
パソコンやスマートフォンから厚生労働省のマイジョブ・カードの公式Webサイトの「ジョブ・カードをつくる」へアクセスすれば、オンライン上でジョブ・カードを作成することが可能です。自分のペースで手軽にジョブ・カードを作成したい方は、以下の手順で進めてみましょう。
オンラインでのジョブ・カードの作り方
- マイジョブ・カードの「ジョブ・カードをつくる」ページを開き、作成を開始する
- 推奨されている順番に沿って各様式を開く
- 画面内の「入力する」から、各項目のガイダンスに沿って中身を入力する
- 完成したデータをダウンロードする
マイジョブ・カードで作成するメリットは、画面に表示されるガイドに沿って入力できる点です。アカウントを登録しておけば、ページ下部の「下書き保存する」ボタンからマイページに保存でき、いつでも再開できます。ただし、60分間操作がないと入力内容が破棄されるようなので、こまめな保存が必要です。
また、アカウントを登録しなくても作成することが可能です。途中で保存したいときは、Excel形式でダウンロードして手元に残せるため、希望に合わせて柔軟に進められます。
ハローワークの個別相談を利用して作成する
ジョブ・カードはハローワークへ行き、キャリアコンサルタントによる個別相談を申し込めば、サポートを受けながら作成することが可能です。自分一人で作成するのが不安な場合は、以下の流れで進めてみてください。
ハローワークでのジョブ・カードの作り方
- ハローワークの窓口でジョブ・カード作成のサポートを受けたい旨を伝える
- キャリアコンサルタントによる個別相談の予約を取る
- 予約日に足を運び、相談しながらこれまでの経歴や強みを整理する
- アドバイスを受けながらシートの項目を埋めていき、カードを完成させる
プロのキャリアコンサルタントに作成のサポートをしてもらえば、自分一人では気づけなかった客観的な強みも明確にできます。ジョブ・カードの作成はもちろん、その後の就職・転職活動の自己PRの作成などにも役立つでしょう。
なお、当日、相談しながらスムーズに作成するためにも、事前に自分で書ける範囲をメモして持参するのがおすすめです。まだ十分に内容がまとまっていない段階であっても、現状の経歴や状況に合わせた丁寧なサポートを受けられるため、まずは窓口で相談を申し込んでみてください。
ジョブ・カードは職業訓練の申し込みにも役立つ!
一部のハロートレーニングや、教育訓練給付の専門実践教育訓練・特定一般教育訓練を受ける場合は、事前のジョブ・カード作成と訓練前キャリアコンサルティングが必要となります。キャリアコンサルティングを通じて、希望する訓練が自身のキャリアプランに合っているかを整理するためです。
また、職業訓練の受講を申し込んだ後には、面接などの選考試験が行われます。事前にジョブ・カードを作成して経歴や強みを整理しておけば、訓練の申込書に書く「志望理由」や、実際の面接での自己PR、受け答えの内容も考えやすくなるでしょう。
受講したいコースが決まったら、まずは早めにハローワークの窓口へ行き、ジョブ・カードの作成手順や全体のスケジュールを確認しておくのがおすすめです。
まとめ
ジョブ・カードは、これまでの経験や自身の強みを整理し、今後のキャリア目標を明確にするためのツールです。作成を通じて「自分がどのような仕事を目指したいのか」が整理されるため、履歴書などの応募書類を作成する際や、職業訓練の受講を申し込む際の選考対策としても役立ちます。
ジョブ・カードはオンラインで作成できるほか、ハローワークでプロのアドバイスを受けながら書き進めることも可能です。まずは書ける範囲から経歴を振り返り、少しずつ形にしてみましょう。
自分に合う仕事の選び方や、より具体的な就職・転職活動の進め方に悩む場合は、ハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、若年層の方を中心に支援を行っている就職・転職エージェントです。
マンツーマンでの丁寧なカウンセリングを通じ、あなたの強みや適性を活かせる求人を厳選してご紹介します。応募書類の添削や面接対策のサポートも無料で受けられますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ハローワークのジョブ・カードに関するよくある質問
ハローワークのジョブ・カードに関するよくある疑問の回答を以下にまとめました。
ジョブ・カードは、オンラインのマイジョブ・カードと、ハローワークの窓口の2つの方法で作成可能です。マイジョブ・カードは厚生労働省の公式サイトで、パソコンやスマートフォンから作成・保存ができます。窓口では、キャリアコンサルタントに相談しながら作成できるため、書き方に不安がある場合に向いています。書ける範囲を埋めてから相談に持参すると、スムーズに仕上げられるでしょう。
キャリア・プラン(様式1)、職務経歴(様式2)、職業能力証明(様式3)の3つの様式で構成されています。 自身の価値観や強み、これまでの職務内容、取得した資格などを整理して記載する書類です。
もしジョブ・カードの作成などで自己分析をする際に、「自分の強みや経歴の整理がうまく進まない」とお悩みの場合は、ハタラクティブへご相談ください。プロのキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングであなただけの強みを見つけるサポートをします。