フリーター女性が就職するには?おすすめの仕事や就活で内定を得るコツ

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この記事のまとめ

  • フリーターのまま年齢を重ねると、生活が厳しくなり就職もしにくくなるリスクがある
  • 20代フリーター女性の就職は、ポテンシャル採用に積極的な企業が狙い目
  • 30代フリーター女性が就職するなら、面接官に正社員を望む意欲や目的を伝えよう
  • フリーター女性の就職を成功させるには、自己分析の徹底や希望条件の選別がポイント
  • フリーター女性から就職を目指すなら、経歴や学歴不問の職種がおすすめ

フリーターを続ける女性のなかには、就職への迷いや将来に対する不安を抱える方もいるでしょう。就職は、男女問わず年齢を重ねるほど難しくなる傾向があるため、早めの動き出しが肝心といえます。

このコラムでは、フリーター女性の現状や正社員との収入格差、就職を叶えるコツなどを解説。年代別の就活方法やおすすめの職種・業種も紹介するので、現状に疑問を抱いているフリーター女性の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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フリーター女性は就職するのが望ましい?

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フリーターの女性は、できるだけ早く正社員就職を目指して動き出すのが望ましいでしょう。フリーターは非正規雇用であるため、正社員と比べて月給が低く雇用が不安定であることが一般的です。現時点では問題がなくても、フリーターを続ければいつかは経済的に生活が苦しくなるリスクがあります。

また、就職は年齢が上がるにつれて難しくなりがちです。「正社員就職を目指したい」「フリーターで将来に不安を感じる」という場合は、なるべく早くに就職活動に取り掛かりましょう

就職を検討しているフリーター女性の方は、「フリーター女性は正社員になれる?おすすめの仕事や就活のコツもご紹介」のコラムもあわせてご覧ください。

フリーター女性と正社員女性の給与には差がある

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、フリーター女性と正社員女性の平均給与には差があります。厚生労働省のデータを参考に、正社員・正職員と正社員・正職員以外それぞれの平均賃金と想定年収を以下の表にまとめました。

 平均賃金想定年収
正社員・正職員以外の女性
(フリーター含む)
20万3,500円約244万円
正社員・正職員の女性28万1,800円約338万円

参照元:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況(p.12)(6)雇用形態別にみた賃金 第6‐1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差

上表のとおり、フリーターを含む非正規雇用労働者の女性(全年齢)の平均賃金は、20万3,500円です。手当や賞与を含めず、この金額を月給と想定して12ヶ月分を掛けた場合、就職しないフリーター女性の平均年収額は約244万円になります。

一方、正社員女性(全年齢)の平均賃金は、28万1,800円です。フリーター女性と同様に単純計算すると、想定年収は約338万円となります。平均で見ると、フリーターを含む非正規雇用の女性と正社員女性の給与の差は、一年で約94万円以上です。月給や年収を増やしたいと考えるなら、正社員としての就職がおすすめといえるでしょう。

フリーターは雇用の安定性に不安がある

フリーターと正社員の違いとして、雇用の安定性が挙げられます。
フリーターは、アルバイトとして有期雇用を結ぶのが一般的です。契約更新を希望しても会社都合で契約を切られるリスクがあるため、雇用の安定性に不安を抱く方もいるでしょう。また、フリーターのままではキャリアアップが難しいことも多く、転職活動が難航する恐れもあります。

正社員も、会社の経営状態によっては失業するリスクがあるでしょう。しかし、正社員であればキャリアを積み重ねていたり、スキルを身につけたりしている分、転職活動で困る可能性は軽減されます。

フリーターの待遇や福利厚生は?

フリーターが従事するアルバイトは働いた分だけ給与を得られる時給制であり、賞与や昇給がないことも多いため、正社員より年収が低い傾向にあります。フリーターは、同じ職場に長く勤めても収入アップを期待しにくいことも。福利厚生についても正社員ほどの待遇は見込めない傾向にあります。

月給を上げたいと考えるなら、正社員としての就職を検討してみましょう。

参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

フリーター女性の就職率は約60%

独立行政法人労働政策研究・研修機構の「大都市の若者の就業行動と意識の変容-『第5回若者のワークスタイル調査』から-」によると、2021年における女性の正社員を希望して就職した割合は、以下のとおりです。

年齢転職入職率
25~29歳61.2%
30~34歳63.0%

参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容(124p、図表4-28 男女別・年齢別 正社員になろうとした者のうち、正社員になれた割合)

上記の結果から、フリーター女性の就職率は60%を上回っており、就職を実現できる可能性は高いといえるでしょう。
しかし、できるだけ多くの選択肢から就職先を選びたい場合は、上記の就職率に関わらずできるだけ早く行動するのがおすすめ。求人募集には原則年齢制限を設けられないものの、長期勤務によるキャリア形成を図る場合は企業が年齢制限を設けられる決まりになっているためです。正社員として就職したいフリーターの女性は、内定率を上げるためにも、できる限り早く就職活動を開始しましょう。

なお、上記の表は2021年のデータを基に作成しているため、現在は変動している可能性があります。フリーターからの就職については、「30代から就職できる?フリーターや未経験から就活を成功させる方法を解説」でも紹介していますので、ぜひご覧ください。

参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
トップページ
厚生労働省
募集・採用における年齢制限禁止について

フリーター歴の長い女性が内定を得にくい理由とは?

フリーター歴の長い女性は、企業から「早期退職の可能性」や「現場スタッフとの関係性」を危惧され、就職しづらくなる場合があるようです。

以下では、フリーター歴の長い女性が企業に抱かれる可能性がある理由について解説しています。

「すぐに退職するのでは?」と不安視される

男女に関係なくフリーター歴が長い方は、企業に「仕事が合わなかったらすぐやめてしまうのではないか」「生活リズムの変化に対応できないのではないか」と不安に思われる可能性もあるでしょう。この場合は、「長く働きたい」という意欲を見せるため、フリーター期間で身に付けたスキルや継続して努力していることをアピールするのがおすすめです。

既存スタッフとの関係や社会人経験の不足を懸念される

正社員としての就職経験がないフリーターの方は、企業から「既存スタッフとの関係性」や「社会人としての経験不足」を心配されることもあるようです。長いフリーター生活を経たうえでの正社員就職だった場合、たとえ年齢が高くても、会社や周囲は新人として扱う必要があります。

既存スタッフは年上の部下や後輩をもつことになるため、接し方に難しさを感じる可能性も。また、正社員未経験で社会人としてのビジネススキルが身についていなければ、企業側にはそのぶん教育コストが掛かります。そのため、フリーター歴が長引くと企業に採用を不安視される場合もあるでしょう。

正社員就職しないフリーター女性の将来は?

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フリーター女性のなかには、肉体労働や深夜勤務、掛け持ちなどで正社員より月給が高い方もいるでしょう。しかし、「28歳は就職できる?できない?職歴なしから正社員の仕事を得る方法とは」のコラムでも説明しているとおり、年齢が上がるにつれ、肉体労働や深夜勤務は体力的に厳しくなり、就ける仕事が限られる可能性があります。
また、キャリア形成の観点から若年層を採用対象とする企業もあるため、30代・40代となるほど求人の選択肢は狭まるでしょう。今は生活に不都合がなく「フリーターでいい」「フリーターは楽しい」と感じていても、将来的に収入が減るリスクが考えられます。

以下でフリーター女性が正社員就職しない場合に考えられる将来について解説するので、自身の今後を検討する際の参考にしてみてください。

フリーターのままだと老後の資金が不足する恐れがある

フリーター女性の方が就職しないまま老後を迎えた場合、月々の暮らしに必要な収入を得られず、生活が苦しくなるリスクがあるでしょう。

日本年金機構の「令和6年4月分からの年金額等について」によると、国民年金は満額でも毎月6万8,000円の支給です(2024年4月1日時点)。一方、2023年の「家計調査 Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支 図2 65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(p.18)」では、65歳以上の高齢単身無職世帯における月々の平均消費支出は、14万5,430円となっています。この結果から、社会保険に加入していないフリーター女性の場合、老後の生活をやりくりするのは難しい可能性があるでしょう。

厚生年金に加入すれば老後の収入を増やせる

就職しないフリーター女性の方も、厚生年金に加入すれば老後の収入を増やせる可能性があります。厚生年金とは、正社員や一定の要件を満たした非正規社員が加入する公的年金を指し、勤務先の企業との折半で納めるものです。国民年金に加え、厚生年金の支払い分が上乗せされるため、老後はより多くの金額を受け取れるでしょう。

フリーター女性は正社員よりも生涯年収が低くなる

フリーターの場合、男女ともに正社員よりも生涯年収が低くなる傾向にあります。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2023 21 生涯賃金など生涯に関する指標  図21-4 生涯賃金(p.315)」によると、大学卒業後すぐにフルタイムの非正規社員として就職し、60歳まで同じ雇用形態で勤務し続けた女性の生涯賃金(退職金は除く)は1億1,920万円でした。

一方、同資料の「21 生涯賃金など生涯に関する指標  図 21-1 生涯賃金(定年まで注、退職金を含めない、2022年) (p.300)」によると、フルタイム正社員として働き続けた女性の生涯賃金は1億9,800万円です。就職せずフリーター(フルタイム非正規社員)のままでいた場合の女性における正社員との生涯賃金の差は、およそ7,880万円になります

正社員は、年齢や勤続年数に応じた昇給のほか、給与以外にも賞与や退職金、役職手当が加算されるのが一般的です。そのため、両者における生涯年収の差はさらに広がる可能性があります。

「いずれ結婚するからフリーターでいい」はあり?

女性の社会進出が進み、結婚・出産後も仕事を継続する人が増えつつあります。将来的なリスクや、先述したフリーター女性の生涯年収や年金事情を踏まえれば、正社員として就職するのがおすすめです。

フリーター女性の将来について不安がある方は、「ずっとフリーターでいたいけど…女性も就職した方が良いって本当?」のコラムもご一読ください。

参照元
日本年金機構
トップページ
総務省統計局
トップページ
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
ユースフル労働統計2023 ―労働統計加工指標集―

学歴・年代別!フリーター女性が就職するポイント

学歴・年代別!フリーター女性が就職するポイントの画像

学歴と年代に分け、フリーター女性の方が正社員として就職するポイントを紹介します。「年齢や学歴を気にして一歩を踏み出せない」という方は、参考にしてみてください。

高卒のフリーター女性

高卒のフリーター女性の方は、学歴を気にせず就職活動をすることが大切です。昨今は若手社員の不足に悩む企業も多く、内定をもらえるチャンスが十分にあります。

スキルや経験が足りず不安を感じている方は、資格を取得するのもおすすめです。特に、現在は仕事でパソコンを使用する機会が増えているため、MOSやITパスポートなど、パソコン関係の資格を取得しておくと就職の幅が広がるでしょう。

大卒のフリーター女性

大卒のフリーター女性の方も、早めに就職活動を始めるのがおすすめです。一般的に卒業後3年以内であれば、社会人経験のない方は既卒、社会人経験のある方は第二新卒として扱われます。

既卒の場合、企業によっては新卒枠での応募が可能です。第二新卒は社会人としてのマナーを身につけている若手人材として、企業から評価されやすいといったメリットがあります。

ただし、新卒と比べると就職活動で不利になる場合もあるため、カバーできるアピールポイントを持つことが大切です。

20代のフリーター女性

20代のフリーター女性の方が正社員を目指す場合、同じ20代であっても前半に比べて後半は就職の難易度が上がる可能性があるため、注意が必要です。ただし、早めの行動と諦めない姿勢を心掛ければ、就職できる可能性は十分にあります。

20代後半フリーターの就職は難しい?」のコラムでは、就活アドバイザーが疑問に回答しているので、ぜひ参考にしてみてください。

就職活動のポイント

20代での就職活動は、ポテンシャルや人柄を評価される傾向にあります。20代前半は、自分の長所や意欲を企業にアピールできると、内定をもらえる可能性が高まるでしょう。

20代後半になると、即戦力としての活躍を期待する企業もあるようです。特に、大手企業や有名企業の場合、水準以上の経歴やスキルをもつ人材が応募するため、選考を通過する難易度が上がるでしょう。正社員として就職したい20代後半のフリーター女性の方は、仕事探しの視野を広げ、若手社員を求める中小企業にも目を向けてみるのがおすすめです。

30代のフリーター女性

30代からフリーター女性の方が正社員を目指す場合、同じ求人に応募するライバルは新卒者ではなく転職者が多いでしょう。企業側は、30代以上の応募者に「即戦力」を求める傾向があるため、30代での正社員就職は厳しくなる可能性があります。

就職活動のポイント

30代で初めて就職活動をする場合は、「なぜ今まで就職しなかったのか」を納得してもらえるように説明し、採用担当者の不安材料を払拭しましょう。また、フリーター期間を通しての学びを、入社後の業務でどのように活かしたいか伝えることも大切です。正社員を目指す目的を明確に示し、仕事への意欲をアピールしましょう
仕事探しは、アルバイト経験が活かせる仕事や未経験歓迎の仕事、人材不足の業種を中心に行うのがコツです。

30代フリーター女性の就職活動については、「30代フリーター女性は将来が不安?正社員になる方法やメリットを紹介!」のコラムもご参照ください。

フリーター女性が就職活動で内定をもらう5つのコツ

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ここでは、フリーター女性の方が就職活動で内定をもらうための主なコツを5つご紹介します。
それぞれのコツを押さえ、就職の成功率を高めましょう。

フリーター女性が就職活動で内定をもらうコツ

  • 自己分析を徹底する
  • やりたいことだけで就職先を選ばない
  • 就職先の希望条件は1~3つに絞る
  • 未経験者歓迎・学歴不問の仕事を探す
  • アルバイト経験を活かせる職種を選ぶ

1.自己分析を徹底する

フリーターからの正社員就職を目指している女性の方は、まず自己分析から始めましょう。自己分析を行えば自分の適性が明確になり、向いている仕事ややりたい仕事を見つける手掛かりを得られます

自己分析については、「フリーターが自己分析するのは何のため?やり方がわからない方へのヒント集」のコラムをご確認ください。

2.やりたいことだけで就職先を選ばない

やりたいことがあるのは大切ですが、それだけで仕事を選ばないようにしましょう。やりたいと思う仕事に対しては、理想が高くなりデメリットが見えにくくなりがちです。そのため、いざ就職したら理想と現実のギャップを感じ、後悔する可能性もあります

やりたい仕事があるフリーター女性の方は、その仕事にどのようなメリットがあるか、金銭面はどうか、将来性はあるかなどを整理して考えましょう。また、デメリットに目を向けることも大切です。メリット・デメリットを踏まえたうえで、「本当にやりたい仕事か」「長く勤務できそうか」を冷静に判断するのがおすすめです。

女性が働きやすい制度があるかも大切

将来的に妊娠・出産を考えている場合は、女性が働きやすい制度や環境が整っている職場かどうかも重要といえます。女性をサポートする制度が充実している企業であれば、ライフステージが変化しても仕事を継続しやすいはずです。フリーターから就職する際は、産休・育休の取得実績はあるか、短時間正社員制度はあるかなども事前に確認しておきましょう。

 

ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス

3.就職先の希望条件は1~3つに絞る

就職を目指すフリーター女性の方は、仕事探しの希望条件を1〜3つ程度に絞りましょう。「給与は△△万円以上」「勤務先は自宅から▢▢分以内」「内勤」「残業なし」といった希望条件が多いほど、適合する仕事を見つけるのは困難になります

まずは希望する条件を紙に書き出し、そのなかで優先度が高いものと妥協できるものを選別しましょう。優先度が高い条件のみに絞って仕事探しをすれば、「探しても応募できる仕事が見つからない」といった状況を避けられます。

4.未経験者歓迎・学歴不問の仕事を探す

職歴に自信がないフリーター女性の方には、「未経験者歓迎」の求人がおすすめです。未経験者を歓迎する企業は、社内教育や研修制度が整っている可能性があります。そのため、正社員経験がないフリーターの方も安心して応募できるでしょう。

学歴に不安がある場合は、「学歴不問」の求人を探すのもポイントです。企業や求人によっては応募資格に一定の学歴を求める例もあるので注意しましょう。

5.アルバイト経験を活かせる職種を選ぶ

アルバイトで培ったスキルを活かせるような職種に応募することも、フリーター女性の方の就職成功率を高めるのに効果的です。たとえば、アルバイトで接客の経験があるなら営業や販売職、データ入力の経験があるなら事務職などが挙げられます。経験や知識を仕事に活かせることをアピールできれば、企業側に好印象を残せるでしょう。

これまでの勤務経験やスキルを見直すとともに、広い視野で自身のキャリアを考え、内定獲得を目指してみてください。

就職活動で活かせるフリーター女性のアピールポイント

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就職活動で内定を得るためには、企業の懸念点をカバーするような長所を示すことが大切です。日ごろの行動傾向とアルバイトでの業務を振り返り、就職活動で活かせる自分のアピールポイントを探しましょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルの高いフリーター女性の方は、就職活動の際にアピールするのがおすすめ。仕事では他者との関わりが欠かせないため、コミュニケーション力は社会人に求められる基本スキルの一つです

就職活動で「コミュニケーションスキルがある」と印象づけられれば、採用担当者から評価される可能性があります。どのような相手であっても積極的な姿勢で交流を図り、良好な信頼関係を築ける人材は、企業で重宝されるでしょう。

行動力

行動力も企業にアピールできることの一つです。目標達成のために行動してきたことや、自分で考えて行動に移してきた経験のある方は、アピールしましょう。

また、就職活動でも行動力は重要なポイント。自分の思いどおりに事が運ばず、なかなか内定をもらえないこともあります。思うようにいかない状況下でも就職への強い意思をもち、ポジティブな気持ちで行動できることが大切です。

就職を考えるフリーター女性におすすめの職種5選

フリーター女性の方の就職におすすめの職種として、事務職やコールセンター、営業職、販売職などが挙げられます。自分の性格や興味のある分野と照らし合わせてみましょう。

就職を考えるフリーター女性におすすめの職種

  • 事務職
  • コールセンター
  • 営業職
  • 販売職
  • IT系職種

1.事務職

事務職は基本的に内勤での業務が多く、体力を必要とする仕事が少ないため、女性が働きやすい傾向にある職種の一つといえます。独立行政法人労働政策研究・研修機構の「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ (p.71)図表2-43 過去1年間に非典型雇用から正社員への移行した者において多い現職職業と産業(小分類上位25職種:15~44 歳、在学中を除く、実測値)」にを見ると、非正規雇用(フリーター含む)から正社員になった女性が就いている職業の1位は事務職です。資格不要で勤務できる場合もあり、フリーター女性の方も挑戦しやすいでしょう。

ただし、人気職種のため、求人によっては高倍率になることも。また、経験者を優遇する企業もあるようなので、応募する際には求人要項の確認が必要です。

2.コールセンター

コールセンターの仕事も基本的に必須資格がなく、仕事もマニュアル化されていることもあるため、就職したいフリーター女性の方におすすめの職種です。

コールセンターでの業務には、顧客に対して架電するアウトバウンド業務や、顧客からの問い合わせに対応するインバウンド業務があります。声だけでお客さまとやり取りを行うので、ビジネスマナーに沿った丁寧な言葉遣いや対応能力が問われるでしょう。

4.営業職

営業職は性別や経験を問わず勤務できるだけでなく、実力次第で収入アップも目指せる可能性があります。営業職自体の需要が高い傾向にあるため、就職を希望するフリーター女性の方も挑戦しやすい職種の一つです。

営業職の詳細が知りたい方は、「未経験で営業職はきつい?厳しいといわれる理由とおすすめの業界」もあわせてご覧ください。

5.販売職

販売職もフリーター女性の方が就職を目指せる職種です。経営元の企業や扱う商品によって、勤務先での接客スタイルや客層はそれぞれ異なります。どのような接客がしたいか、どの分野の販売職に携わりたいかを明確にして、選んでみてください。
また、フリーターとしてアルバイトでの接客経験がある場合は、就職活動で積極的にアピールすると評価につながりやすいでしょう。

6.IT系職種

IT業界は人材不足といわれており、「未経験者歓迎」「学歴不問」の求人を出している企業が多い傾向にあります。また、勤務先によっては入社後の研修制度が充実しているため、フリーター女性の方が挑戦しやすい職種といえるでしょう。

就職後は仕事における成果や実力が必要とされるので、これまでの経歴を気にする必要はありません。日々進歩していくIT化の流れを汲み、自身のスキルや経験をアップデートする姿勢が求められるでしょう。経験を積むことで、好条件で転職できる可能性もあります。
フリーターから目指せる職業については、「フリーターは職業?職歴欄の書き方やおすすめの仕事と就活のコツを解説」のコラムもチェックしてみてください。

働き手不足の職種が狙い目

正社員として勤務したいフリーターの女性は、人材が不足している職種への就職を目指すのがおすすめです。働き手が不足している業界や職種は、求人応募のハードルを下げて人員を補充しようとする傾向があります。これらの仕事は、未経験者を歓迎する企業も多いのが特徴です。

参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
資料シリーズ No.217若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③―平成29年版「就業構造基本調査」より―

フリーター女性の就職におすすめの業界4選

フリーター女性の方の就職におすすめの業界には、介護業界や医療業界、アパレル業界などが挙げられます。以下でそれぞれについて紹介しているので参考にしてみてください。

フリーター女性の就職におすすめの業界

  • 介護業界
  • 医療業界
  • アパレル業界
  • 美容業界

1.介護業界

高齢化に伴い需要が高まっている介護業界は、働き手の供給が追いついていないのが実情です。介護人材の募集は多く、フリーター女性の方が就職しやすい業界といえます。高齢者の生活サポートが業務の中心になるため、細かな気配りができると勤務先で活躍できるでしょう。また、体力のある方や対人スキルが高い方にも向いているといえます。

なお、介護業界の介護職はサービス業に含まれ、働きながら資格やスキルを身につけられるのがメリットです。業種の概要について詳しく知りたい方は、「業種とは?職種との違いや自分に合った仕事の見つけ方を紹介!」のコラムをご確認ください。

2.医療業界

医療業界も、資格を取得することでフリーターから就職しやすく、長く勤務できる業界といえるでしょう。
職場によっては、出産や育児へのフォロー体制が充実しており、女性が勤務しやすい環境が整っているようです。介護業界と同じく、仕事を遂行するには細やかな配慮が必要とされます。

3.アパレル業界

アパレル業界は、女性が活躍しやすい業界の一つといえるでしょう。専門的な資格や学歴を問わない求人もあるため、就職を目指すフリーターの方におすすめです。

女性のキャリア支援に積極的な企業も存在するため、働き方次第では経営陣や役職者へキャリアアップが可能でしょう。女性向けのアパレルブランドでは、店舗で活躍中のスタッフが全員女性というケースも珍しくありません。

4.美容業界

メイクやエステなどに興味があるフリーターの女性は、美容業界もおすすめです。店舗に勤務する販売スタッフから、企画や商品開発などの業務に携わることができる可能性もあるでしょう。

フリーター女性からの就職におすすめの業界や職種については、「フリーターでスキルなしでも就職可能?スキルアップの方法も紹介!」のコラムでも紹介しています。

フリーター女性の就職に活かせる4つの資格

就職したいフリーター女性の方には、MOSや簿記検定、ファイナンシャルプランナーなどの資格がおすすめです。幅広い職種や業種で活かせる資格を取得して、就職活動を少しでも有利に進めましょう。

フリーター女性の就職に活かせる資格

  • MOS
  • 簿記検定
  • ファイナンシャルプランナー
  • 秘書検定

1.MOS

「MOS」はマイクロソフトオフィススペシャリストを略した資格で、WordやExcelといったマイクロソフトオフィス製品の操作スキルを示します。IT化が進む昨今、PCを扱う能力はあらゆる場面で必要とされるため、就職を目指すフリーター女性の方におすすめの資格です。MOSの資格があれば、就職活動でのアピール材料になるでしょう。

2.簿記検定

「簿記検定」は経理関連の資格であり、事務や経理の仕事に興味があるフリーター女性の方におすすめといえます。

検定の種類は、「日商簿記検定」「全経簿記能力検定」「全商簿記実務検定」などが一般的です。簿記資格として有名な「日商簿記」は、1~3級の3段階にレベル分けされています。就職活動でアピールしたい場合は、2級・1級の取得がおすすめです。

簿記検定の取得を検討している方は、「簿記1級は就職に役立つ?取得するメリットや就活を成功させるコツを解説」のコラムもあわせて参考にしてみてください。

3.ファイナンシャルプランナー

「ファイナンシャルプランナー」は、保険や税金などのお金に関する資格のこと。保険業界や金融業界への就職を目指しているフリーター女性の方は、取得しておくのがおすすめです。仕事に活かせるだけでなく、自身の実生活にも役立つ可能性があります。

4.秘書検定

秘書検定は、ビジネスシーンで必要なマナーを学び、身についていることを証明するための資格です。3級は基本的なビジネスマナー、2級以降は臨機応変さを求められる場面での対応方法といった応用的な知識を身につけられます。就職後はもちろん、就活の選考でも役立つ資格なので、正社員としての就職を考えている女性フリーターの方におすすめです。

フリーターにおすすめの資格を職種別に解説!取得時の注意点や勉強法も紹介」のコラムでも、フリーターの方におすすめの資格をご紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

フリーター女性が正社員就職する方法

フリーター女性が正社員就職する方法の画像

正社員を目指すフリーター女性の方には、次のような就職活動の方法があります。下記を参考に、自分に合ったやり方で効率的な就職活動を行い、内定獲得へとつなげましょう。

 

  • ・「正社員登用制度」を活用して就職する
  • ・紹介予定派遣を利用して就職する
  • ・ハローワークを利用して就職する
  • ・求人サイトで仕事探しをして就職する
  • ・就職エージェントを使う

フリーターの女性の方が正社員になる方法には、正社員登用制度や紹介予定派遣制度を活用したり、就職支援サービスを利用したりすることが挙げられます。「フリーターの就活の流れとは?やり方がわからない方向けに手順を解説!」のコラムでも、フリーターから就職する方法について解説しているので、ぜひご参照ください。

一人での就職活動が不安なら、就職エージェントの活用がおすすめです。就職エージェントとは、民間企業が運営している職業紹介機関のこと。提供しているサービスはハローワークと似ており、求人の紹介や就職相談などが主です。

一般的に、就職エージェントでは、利用者に対して専属の担当者が付くため、一人での就職活動に不安を感じているフリーター女性の方に向いているでしょう。独自の非公開求人をもっている場合も多いので、ハローワークと併用して利用すれば、より効率的に仕事探しが行える可能性があります。

就職を目指す女性フリーター歓迎の求人を紹介

ここでは、ハタラクティブで取り扱っている求人の一部を紹介します。就職を目指すフリーター女性の方も歓迎している求人ですので、ご検討ください。

販売

大手通信キャリアの商材・サービスを扱うスマホコーディネーターのお仕事です。

お客さまのニーズに適したプランやサービスの提案をはじめ、操作方法の案内や使用方法をお伝えしたり契約業務や修理を承ったりするカウンター業務を担当。また、契約書類の作成や在庫の管理といった店舗運営もお任せします。

自宅から通勤可能範囲での配属で、転勤なし。プライベートと両立しやすい求人です。

正社員

ショップスタッフ

  • 年収 240万円 ~ 336万円

  • 大手企業,未経験OK,賞与あり,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり

営業

創業15年以上のベンチャー企業で、求職者と企業をつなぐお仕事を募集します。

Web関連の提案営業や人材登用に関するコンサルティング営業、経営課題解決の支援など、適性に合わせた配属先でお仕事を担当するオープンポジションの求人です。

若手が活躍しており、勤続年数や年齢に関係なく実力が評価されるので、スピーディーにキャリアアップを目指せます。

正社員

コンサルティング営業

  • 年収 480万円 ~ 768万円

  • 未経験OK,昇給あり,諸手当あり

ハタラクティブを利用して就職したフリーター女性の体験談

ここでは、ハタラクティブを利用して就職したフリーター女性の方の体験談をご紹介。ぜひ参考にしてみてください。

新卒の内定を辞退…3ヶ月の就活を経てCADオペレーターに

短大卒業後に上京を決意し、ハタラクティブを利用してCADオペレーターの内定を獲得したEさん。

Eさんはブライダル関係の仕事への就職を目指しており、業界の知識を身につけるために短大在学中の2年間は教会の花屋さんでアルバイトをしていました。自宅と職場の距離が遠かったため、店長に相談して近い店舗に異動したものの、ストレスから1ヶ月の休職期間を経て退職を決めたそうです。

短大卒業後はやりたいことがなく、何もしていない期間が1ヶ月半ほど続き、現状を変えようと上京を決意。その際にハタラクティブを利用し、就職の軸がない状態からアドバイザーと相談のうえ、CADオペレーターの求人に応募しました。アドバイザーが丁寧に対応し、就職の不安を1つ1つ解消してくれたため、スムーズに就活を進めることができたそうです。

  • 新卒内定を断ったのにやりたいことがない…キャリアを重視した21歳の就職成功談

    名前:Eさん 年齢:21歳 性別:女性
    学歴:短大卒 職業:CADオペレーター

    before

    無職

    after

    CAD オペレーター

    詳細見る

夢のためのフリーター生活から就職を決意

夢を実現するためのフリーター生活から、就職を決意したOさん。ハタラクティブを利用してフィットネスジムでのヘルスコーディネーターの内定を獲得しました。

Oさんは小学生からの夢であるダンサーになるために、大学を中退して居酒屋とコンビニでアルバイトをしながらダンスを続けていました。そのような生活を続けていくなかでダンスが伸び悩み、周囲の同い年の人たちが働き始めている様子を見て就職を意識するようになったそうです。

「変わりたい」という気持ちから、ダンスは趣味として続けることを決め、就職活動を開始。ネットの検索で見つけたハタラクティブを活用し、「ダンス以外にやりたいことがない」という状態からアドバイザーに相談しました。アドバイザーに求人を紹介してもらいながら、「体を動かす仕事で人の役に立てる」という考えに至り、フィットネスジムでのヘルスコーディネーターの求人に応募。内定を獲得した際は、本当に嬉しかったそうです。

  • ダンスとバイト漬けの生活。気づいたら同い年の人たちがみんな働いていた

    名前:Oさん 年齢:24歳 性別:女性
    学歴:大学中退 職業:ヘルスコーディネーター

    before

    飲食店(アルバイト)

    after

    ヘルスコーディネーター

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フリーター女性の正社員就職に関するQ&A

「正社員就職をしたいけれど正直自信がない」というフリーター女性の方や、今後も正社員就職はせずフリーターとして生活していこうと考えている方もいるでしょう。ここでは、フリーター女性の正社員就職に関する疑問をQ&A方式で解決します。

フリーター女性が正社員になるのは難しいですか?

フリーター女性が正社員になることは可能です。しかし、空白期間が長かったり、年齢を重ねたりすると、就職が難しくなる可能性もあります。そのため、企業が納得のいく空白期間の説明や、自分の強みに合った業界や職種を選ぶことが大切です。詳しくは「フリーターから正社員になるには?就職活動の基本や受かりやすい職業を紹介」のコラムをご確認ください。

フリーターと正社員の違いは何ですか?

フリーターと正社員の大きな違いは雇用形態にあります。
フリーターは有期雇用なので、契約期間を終えれば仕事を失う可能性がある一方、正社員は基本的に無期雇用なので、特別な理由がない限り仕事を失うことはないでしょう。また、フリーターは時給制や日給制が一般的なのに対し、正社員は月給制や年俸制です。

雇用形態の違いについては、「正社員になるべきか?雇用形態を比較して自分に合った働き方を見つけよう!」のコラムで詳しく解説しています。

フリーターと正社員の収入差はどれくらいですか?

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 (6)雇用形態別にみた賃金」によると、20~24歳のフリーターを含む非正規雇用労働者の平均月収は男女計19万4,800円。一方、正社員は22万8,700円で、収入差は3万3,900円となります。

フリーターの何が悪い?就職しない人が良く思われない理由と対処法を解説」のコラムでは、年代別の平均月収の比較と収入差が生まれる理由について掲載しているので、ぜひご覧ください。

参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

フリーター女性が就職しないリスクはありますか?

女性も男性も、年齢を重ねるにつれて体力が落ちたり病気や怪我をしたりするリスクが高まるため、フリーターのままでは不安定な雇用や収入に不安を感じるリスクがあります。また、正社員に比べると社会的信用が低い傾向にあるためローンが組みにくかったり、支給される年金額によっては老後に困窮したりする可能性もあるでしょう。
将来的なリスクを回避するためにも、フリーターから正社員を目指したい方は、ハタラクティブまでご相談ください。

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