地域のハブとなる多彩な活動に取り組む団体【特定非営利活動法人　まちづくりスポット仙台】

はじめに

特定非営利活動法人　まちづくりスポット仙台は、宮城県仙台市泉区に拠点を構えている団体です。「選ばれる『UPタウン』を地域のみんなでつくる」をビジョンに掲げ、ビジョンの実現のために多彩なまちづくり活動に取り組んでいます。
本記事では、同団体の活動内容について詳しくご紹介していきます。

概要

「特定非営利活動法人　まちづくりスポット仙台」は、仙台北部エリアを中心としたベッドタウンが「選ばれるUPタウン」になるように、活動を行っています。
「UPタウン」には、地域性を表す「山の手（アップタウン）」「人口がUPする」「「魅力がUPする」「気持ちがUPする」、このような魅力を持つまちを作ろうという意味が込められています。仙台北部エリアに特化し、地域のハブとなる活動を通じてまちづくりを後押ししている団体です。

活動内容

特定非営利活動法人　まちづくりスポット仙台では、「ひろげる」「うみだす」「そだてる」という3つの軸を持ち、活動を行っています。以下では、3つの軸ごとの活動内容を紹介しています。

「ひろげる」活動

仙台北部エリアにおいて、既に想いを持って活動を行っている方同士をつなげることによって、さらなる活動の広がりをつくることを目的とした活動領域です。プロジェクト例は、交流スペースの運営やママカフェ、ブランチオーガニックマーケットなどがあります。

交流スペースの運営

まちづくりスポット仙台の拠点であり、商業施設ブランチ仙台に併設された交流スペースです。NPO団体や株式会社、教育機関、テナントなどがつながり、連携を図り、刺激を受けることによって、たくさんの笑顔が地域を盛り上げています。
利用団体として登録された300以上の活動団体の手で『保護猫里親会』や『介護・医療もやもや解消室』などさまざまな催しが開催されています。

ママカフェ

同世代の子どもを育てている家庭同士で、「地域をまたいで情報交換や相談ができる機会をつくりたい」「互いに励まし会える温かい場をつくりたい」といった思いから立ち上がった活動です。
これまでに、月に一度の子育てイベントのほか、外部とのつながりを広げるために、長命ケ丘児童センターや将監みんなのサロンふれ・ミーなどで『出張！子ども服とオモチャ・絵本の交換会』を実施。また、出張イベント先にてママカフェや同団体を普及する活動も行いました。
このほか、2024年3月には親子のための防災講座、災害食と電気の備えをテーマにした『みんなで学防災（まなぼうさい）！』も実施。同講座では、防災食のアルファ米を飽きずに美味しく食べるひと手間を紹介したり、災害時の備えとして家の電気とキットを使ったソーラー電気に関するお話もしました。

ブランチオーガニックマーケット

オーガニックという新しいライフスタイルの提案を、泉区の郊外住宅地から発信しています。トレーサビリティが取られ、環境に配慮した商品を扱っている出店者に、こだわりを聞きながら買い物できるのが醍醐味。買って食べて終わりではなく、実践して学ぶ体験を得られる場として企画運営されています。

「うみだす」活動

町内会役員のなり手が不足している課題などに対して、新たな仕組みを生み出し、抜本的・持続的な解決を目指す活動領域です。「活動の幅を広げたい」「新たな試みに挑戦したい」など、郊外で進むさまざまな市民活動を応援する「まちスポ仙台助成金」もその一つ。2021年度には多様なジャンルの5団体が採択され、成果を上げています。

長命ケ丘地域のVISION検討

泉区まちづくり推進課に相談を行い、年に5回「長命ケ丘地域のまちづくり活動支援業務」としてワークショップを開催しています。長命ケ丘の連合町内会長が構想する、子育て世代に選ばれるまちづくりのための活動です。

まちづくり作戦会議

主に近隣の町内会の方を対象に、「郊外を（もっと！）強くするまちづくり作戦会議」を実施。まちづくりスポット仙台が主催するイベントとして、各回のテーマに沿ったゲストの実践例を聞き、参加者同士で意見交換を行います。
2020年度から2021年度までは定期開催し、2022年度以降はテーマの要望が合った際に都度開催しています。

「そだてる」活動

仙台北部エリアを担う、「まちを盛り上げたい」「みんなが住みやすいまちをつくりたい」といった想いを持つ人たち。その活動の一歩を踏み出せるように、同団体はアドバイスや運営サポートを行っています。

グリーンカーテン活動

商業施設ブランチ仙台にグリーンカーテンを作っています。長命ケ丘小学校5年生が種から苗を育て、それをブランチ仙台に植え、その後テナント有志の方々にバトンタッチして水やりを行う。公益財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク（MELON）さんとともに地域の皆さんで地球温暖化防止の輪をつないでいく事業です。それに加えてこの事業は小学5年生の総合学習の時間に組み込まれており、地域について学んでいただいたり、まちスポにてイベントを開いてくださったりとカーテン作り以外にも活動が広がっています。

フードバンク回収箱の設置

まちづくりスポット仙台の交流スペースに、富谷市を拠点に活動する「NPO法人 ふうどばんく東北AGAIN あがいん」の回収箱を設置しています。
だれでも匿名で寄付でき、回収箱に届いた食材は食べ物を必要としている生活困窮者や児童・障がい施設などに寄付されています。

Wa～Box

2020年から運営がスタートした、おもちゃや絵本の交換箱です。実際に子育て中のスタッフが考えた「飽きてしまったオモチャを1個持ってくると、Wa～Boxから新しいオモチャを1個持っていける」という仕組みを実施。
スタート時には「箱」で運営していたのが、今では「棚」にスペースを拡大。地域の企業や小中一貫校の教育機関からもたくさんの寄贈をいただき、Wa～Boxはもちろんキッズスペースにも設置しているそうです。
親子で楽しみながら「もったいない」を学べる活動です。

詳細情報

特定非営利活動法人　まちづくりスポット仙台