「まずはごはん！」をモットーに、食を通して支え合う社会の実現を目指すNPO法人【認定NPO法人 CPAO】

はじめに

生活困窮に陥りながらも、SOSの声を上げられずに苦しむ家庭は少なくありません。そのような家庭を親子丸ごとサポートして、問題を共に乗り越えているのが「認定NPO法人 CPAO」です。本コラムでは、同団体についてご紹介いたします。

概要

困窮状態にある子どもとその親に対して、「親子丸ごとサポート」が必要であると考える同団体。「まずはごはん！」をモットーに、食を通した支援活動を軸に活動中です。孤立した親子と社会とつなげ、ともに「子育ち」を行う地域社会の実現を目指しています。

活動内容

同団体は、困難に直面する親子をサポートするため、さまざまな活動を行っています。

しごとづくりCPAOWORKS

シングルマザー・若者を中心とした就労支援事業です。長期的なキャリア形成を目指し、専門職への道を開いています。他団体の協力を得て、コーヒーの自家焙煎・クラフトチョコレート作りなど、独自の商品を展開。技術を身につけたメンバーは、バリスタやショコラティエとして活躍しています。
さらに、生産者や加工者、職人の自立支援を目指し、フェアトレードによるものづくりや、和歌山県の里山を活用した農作物による商品づくりも予定しています。

まずはごはん

子どもたちやその保護者との関係を築くために、食を通したアウトリーチ（積極的に繋がりを作る活動）を行っている同団体。ごはん会や炊き出し、ホットミールプロジェクトなどさまざまな事業を展開しています。食品や生活用品などの物資の支援も実施。緊急性が高い場合は、各家庭の状況に合わせた柔軟な支援を提供しています。

子どものニーズサポート

子どもたちのニーズを的確に捉えるため、同団体は継続的な調査に基づいた支援を行っています。遊びや学習支援、居場所づくりなどを通して、子どもたちの豊かな経験を促進。定期訪問による見守り活動で子どもたちの心身の状態を把握し、必要に応じて関係機関との連携を図ります。

お母さんのエンパワメント

シングルマザーや若者を対象に、独自の就労サポート事業を運営。野菜づくりやセントラルキッチンでの調理、調理した宅食の配達など、同団体の食を担う仕事を中心に提供しています。お母さんたちが本来持つ、自身の力を発揮して、社会参加できるよう後押ししています。

相談・サポート事業

同団体は、問題を抱える家庭に対して、解決のための包括的な支援を行っています。保護者や若者・子ども自身からの相談に乗り、相談内容に応じて行政や民間サービスへの橋渡しを実施。病院や役所への同行や家事育児などのサポートも展開しています。

詳細情報

認定NPO法人 CPAO