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暮らしと地域を守るために!世界に誇る「災害からいのちを守る森」づくりの技術【公益財団法人 鎮守の森のプロジェクト】
更新日

はじめに
東日本大震災を教訓に、自然の力を活かした防災の重要性が再認識されています。古来より神社を囲む鎮守の森は、災害時に防災林として人々の暮らしを守ってきました。深く根を張った木々は津波の勢いを弱め、被害を最小限に抑える役割を果たしたのです。この先人の知恵を活かし、未来へ繋いでいくために「災害からいのちを守る森」づくりに取り組んでいるのが「公益財団法人鎮守の森のプロジェクト」です。
本コラムでは、同プロジェクトの活動内容について詳しくご紹介します。
概要
同プロジェクトでは、土地本来の多様な樹種を密植・混植する「宮脇方式」を採用しています。この方法により、約20年という短期間で、防災機能の高い豊かな森を形成することが可能になりました。成長した森は、津波の威力を軽減するだけでなく、火災の延焼防止、台風や豪雨による倒木の抑制にも効果を発揮。さらに、生物多様性を育み、豊かな自然環境を生み出す役割も担っています。
活動の一つに挙げられるのが、被災地沿岸における「森の防潮堤」の構築です。さらに、平野部には小さな丘と森を造成し、建物には屋敷林を整備、堤防や道路のり面にも植樹を行うなど、「災害からいのちを守る森」づくりも進めています。これらの活動は、自然の力を活用したグリーンインフラとして、SDGsにも貢献する取り組みです。災害から命を守る役割だけでなく、温室効果ガスの削減にも効果を発揮するため、地球温暖化対策にも寄与しています。
活動内容
鎮守(ちんじゅ)の森のプロジェクト
単なる植樹活動ではなく、高い活着率を誇る森づくりを目指している「鎮守の森のプロジェクト」。地域固有の植生を尊重した科学的アプローチと、多数の市民ボランティアにより実現しています。
プロジェクトでは、まずそれぞれの植樹予定地の植生を綿密に調査し、在来種を主体とした苗木を育成。東北地方では、地域のドングリなど種子から育てた苗木を使用することで、自然環境への適応力を高めています。育成においては、根の発育に重点を置き、健やかな成長を促すための工夫を凝らしています。
植樹活動は、ボランティアの手によって行われます。丁寧な作業と、専門家による学術的な指導に基づいた質の高い苗木づくり、そして根の成長を促す「植栽マウンド」と呼ばれるかまぼこ型の盛土の採用により、90%以上という高い活着率を誇っています。苗木づくりは、単に活着率を上げることが目的ではなく、厳しい環境に耐え抜く森づくりの第一歩となります。その重要性を支援者に理解してもらうために、毎年ポット苗育苗講習会を開催しています。
同プロジェクトの活動は、東日本大震災で津波被害にあった宮城県や福島県を中心に、南海トラフ地震による津波被害が危惧されている、 大阪府や和歌山県など、全国各地に広がっています。
「災害からいのちを守る森」づくり
災害大国である日本。電気や水道、交通網など、相互に依存したインフラは、天災により起きる一部の損傷が全体に波及するリスクを抱えています。地球物理学者の寺田寅彦博士は、天災は忘れた頃にやってくると警鐘を鳴らし、防災訓練の重要性を訴えました。現代社会においても、過去の災害の教訓を風化させず、備えを怠らないことが重要です。
「鎮守の森のプロジェクト」は、寺田博士の提唱する自然との共生という理念を体現する取り組みです。自然の力を活用した「災害からいのちを守る森づくり」は、地震や津波などの災害から地域を守る盾となります。
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