はじめに

NPO法人まねきねこは、愛知県を拠点に、即興演劇（インプロ）を中心としたさまざまな活動を通して、子どもたちの成長と地域社会の活性化に貢献しています。理事長の仲野雄一氏が2000年から取り組むインプロは、台本や打ち合わせがない即興演劇です。そのほか、創造性を育む「ねんどセラピー」や表現力を磨くスピーチイベントなど、多彩なプログラムを提供しています。

概要

「インプロ」を通して、人々の繋がりや成長、笑顔の創出を目指している同団体。インプロとは、台本なしで演じる即興演劇です。観客の言葉から生まれる物語は、照明や音楽、歌やダンスも即興で展開される総合芸術といえます。同団体は、このインプロを軸として、福祉や人材育成、心理カウンセリングなど、幅広い分野で活動し、子どもたちの創造力や表現力の育成、地域社会の発展に貢献しています。

活動内容

インプロ（即興演劇）やってみよう！

インプロは、「インプロヴィゼーション（即興）」を略した言葉で、演者同士のやり取りを通して、自発的に演技を作り上げていくパフォーマンスです。インプロによる公演では、事前の打ち合わせや台本は一切存在せず、観客から提供された言葉をきっかけに、その場で物語が紡ぎ出されます。相手の動きを見ながら、台詞や動きを自分で考えながらお芝居を作っていきます。基本となるのは、即興劇に必要なスキルを学ぶゲーム形式のトレーニング。楽しみながら表現ができるように工夫が凝らされています。
同団体が運営する劇団「ねこたろう」は、このインプロを活動の中心に据えています。子どもたちが主体となり、音楽やダンスなどを取り入れながら、自由なレッスンを楽しんでいます。

ねんどで生き物を作ろう！

「ねんどで生き物を作ろう！」は、子どもたちの自由な発想と表現力を育むイベントです。このイベントは、幼少期からねんどに親しんできた仲野雄一氏の経験に基づく「ねんどセラピー」の考え方を活用しています。ねんどで何かを作って楽しむ、ねんどセラピーは、アートセラピーの一種。上手に作ることよりも、自由な発想でのびのびと楽しむことを重視しています。思考から離れ、潜在意識に繋がることで、新たな気づきを得られることもあります。子どもたちは、作成する生き物について、写真やクイズで学びながら自由にイメージを広げていきます。作成したねんど作品は持ち帰りも可能。保護者も一緒に参加でき、初心者やねんどが苦手な子どもでも安心して楽しめるイベントです。対面とオンラインで開催されているため、遠方にお住まいの方も自宅から参加できます。

PAO

「Personal Area Open!」の略称であるPAO。子どもたちが自分らしく自由に話せることを目指すワークショップ形式のスピーチイベントです。「自分のストーリーを話して自分の世界を広げよう」というコンセプトを掲げ、普段の生活の中で体験したことや感じたことなどを語り、みんなで共感し合うことを目的とした形式を採用し、誰もが気負わずに自分のストーリーを共有できる場を提供しています。話す内容の面白さよりも、一人ひとりの違いを楽しむことを重視し、「好きな食べ物」や「自分を動物に例えたら？」など、子どもたちが参加しやすいテーマが用いられています。

詳細情報

特定非営利活動法人まねきねこ

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