はじめに

愛媛県の2024年の人口減少率は全国で11番目に高く、今後も人口規模が縮小する見通しです。
公益財団法人えひめ地域活力創造センターは、愛媛県に拠点を構え、「健やかな人口減少社会の実現」を目指して移住交流を促進するとともに、県内各地の特性に応じた地域活性化の取り組みも支援しています。

本コラムでは、同団体の活動内容についてご紹介していきます。

概要

地方創生の動きが加速する一方、少子化や東京一極集中は継続しています。こうしたなかで、地方では地域の課題や特性に応じたスピード感のある対応が必要です。
これまで地域の課題解決に向けて活動してきた同団体は、時代の流れを受けて活動方針を大きく転換。現在は移住・交流促進に事業の軸足を置き、地域活性化と地域の人材育成を促進する実践型組織として活動しています。
また、地域課題の多様化に対応するため、地域を多角的に支援するハブ機能としての役割も担っている団体です。

人口減少社会を乗り越えるためには、人口が少なくてもいきいきと輝く魅力ある地域の広がりが重要です。この理念を基礎自治体とも共有し、地域住民の主体的な取り組みを伴走支援しています。

支援内容／活動内容

移住交流促進事業

愛媛県への移住相談窓口や情報発信、都市圏での移住フェアの運営、愛媛県内でも特に人口減少・高齢化率の高い南予地域への移住促進を行う子育て移住交流会、移住体験ツアーの実施、商工団体との共同による移住希望者と県内事業者の求人マッチング事業など、幅広い事業を行っています。

地域活性化促進事業

地域運営組織の活動を後押しする支援事業や、地域活性化に関するタイムリーなテーマで地域間の活性化意識の共有を図るえひめ地域活力創造フォーラムの開催、地域づくり団体への活動費助成、地域活動の担い手不足の集落へボランティア企業・団体を派遣する事業を行っています。

また、2025年度からは、自治体のトップが全国の高評価かつ好事例を現地視察し、関係者との意見交換で得た体験談を県内の市町に情報発信する事業にも取り組んでいます。

人材育成促進事業

県内の高校が行う優れた地域づくり活動を顕彰するえひめ地域づくりアワード・ユースの開催、地域づくりに関するマネジメント能力の向上や関係者のネットワーク構築を目的とした地域づくりマネジメント講座を開催しています。

詳細情報

公益財団法人えひめ地域活力創造センター