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高卒で銀行員になるには?仕事に役立つ資格や学歴による年収の違いを解説
この記事のまとめ
- 高卒の場合、地方銀行や一般職の求人に挑戦することで銀行員になることが可能高卒で銀行員になるには、業務に役立つ専門資格やスキルを習得しておくのが効果的
- 高卒者で一般職の銀行員として働く場合、総合職の大卒者よりも収入が下回るおそれがある
- 働きながら知識やスキルを磨いて実績につなげられれば、昇進・昇給のチャンスがある
- 高卒で銀行員を目指すか迷うときは、就職・転職エージェントで適職診断を受けるのも手
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「高卒者は銀行員として働けるのか」「高収入を目指すのに学歴が影響しないか」と仕事探しでお悩みの方もいるでしょう。高卒の場合、学歴よりも実力を重視する応募先を選んだり、資格取得によりスキルを習得したりすることで、銀行員になることが可能です。実力を評価する職場で成果を出せれば、昇進・昇給できる可能性があります。
このコラムでは、高卒者が目指せる銀行員の仕事や役立つ資格を紹介。高卒での銀行員としての働き方や一般的な収入も解説するので、自分に合う仕事なのかを確かめてみましょう。
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銀行員の仕事とは
銀行員とは、預金や融資、資産運用のアドバイスなどを通じて、顧客の生活や事業を支えるのが仕事です。職種の種類や就業先により担当する業務に違いがあります。
ここでは、銀行員の職種の種類や就業先を解説するので、「銀行員はどのような働き方をしているのか」「高卒で働ける職種はあるのか」などのように疑問に感じる方は、参考にしてみてください。
銀行員の職種の種類
銀行員には主に「一般職」と「総合職」の2種類があり、それぞれ求められる能力や仕事内容、キャリアパスが異なります。以下に、それぞれの職種の特徴をまとめました。
一般職
一般職とは、主に窓口業務や事務処理を担当する仕事のことです。預金や振込の手続き、各種ローンの受付、ATM管理などの業務を行います。コミュニケーション能力と正確な事務処理能力が重視される傾向があるでしょう。
以下は、一般職のなかでも代表的な「銀行等窓口事務」の職種の特徴です。一般職の働き方のイメージをするのにお役立てください。
仕事内容 | 銀行窓口で入出金・振込・両替、口座手続を行い、資産形成・相続等の相談対応や金融商品の提案・販売を行う |
---|---|
平均年収 | 509.3万円 |
向いている人 | ・人との交流を好み、丁寧な対応ができる人 ・正確に作業を進め、責任感をもって業務に取り組める人 ・新しい知識やスキルの習得に前向きな人 |
ポイント | ・勤務地は全国の金融機関で、女性が多くパートや派遣の選択肢もある ・窓口業務は平日の日中が中心で、営業時間外の行内業務や残業もある ・新技術導入で業務効率化が進む一方、高齢者サポートなど新たな役割も増加している |
参照:厚生労働省「job tag 職業情報提供サイト 銀行等窓口事務」
総合職
総合職は営業や企画を中心とした、銀行の中核を担う職種です。法人・個人向けの営業活動、商品開発、経営企画など幅広い業務に携わります。
なかでも、銀行や信用金庫の渉外担当は、総合職の代表的な役割の一つです。顧客と直接関わり、金融商品の提案から融資まで幅広い業務を担当します。
渉外担当の具体的な特徴は以下のとおりです。
仕事内容 | 企業や個人顧客を訪問し、預金・貸金・投資・保険など幅広い金融サービスを提案・提供する |
---|---|
平均年収 | 631.1万円 |
向いている人 | ・コミュニケーション能力が高く、信頼関係を築ける人 ・幅広い知識を習得し、活用できる学習意欲がある人 ・高い倫理観を持ち、機密情報を適切に扱える人 |
ポイント | ・職場は全国に広がり、地域によって業務内容や働き方が異なる場合がある ・ほとんどが正社員雇用だが、OBの嘱託職員など多様な働き方もある ・土日祝日休みが原則だが、顧客対応のため残業や休日出勤の可能性もある |
参照:厚生労働省「job tag 職業情報提供サイト 銀行・信用金庫渉外担当」
ほかにも、総合職のなかでも専門的な職種として、「ディーラー」という役割があります。
ディーラーは金融市場で銀行の資金を運用するスペシャリストです。高度な専門知識と瞬時の判断力が求められるでしょう。
仕事内容 | 証券会社や銀行で自己資金を使い、株式、債券、為替などを売買し収益を上げる |
---|---|
平均年収 | 662.3万円 |
向いている人 | ・好奇心旺盛で、世界情勢に関心がある人 ・常に学び、幅広い知識を吸収できる人 ・プレッシャーのなかでも冷静に判断できる人 |
ポイント | ・勤務地は東京の金融機関に集中しており、働き方は企業や契約形態で異なる ・為替など24時間取引の特性上、勤務時間は不規則で精神的 ・体力的な厳しさがある ・AIや高速取引の進化により、今後の働き方や求められるスキルが変化する可能性がある |
参照:厚生労働省「job tag 職業情報提供サイト ディーラー」
※ご紹介した職業の平均年収は、「2025年5月時点のデータ」です。平均額には、高卒だけでなく、大卒・大学院卒などすべての学歴が含まれます。
参照元
職業情報提供サイト(job tag)
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高卒で銀行員を目指すなら一般職がおすすめ
高卒で銀行員を目指す場合、一般職に挑戦してみることをおすすめします。銀行が一般職を採用する際には、学歴よりも接客能力や正確性を評価する傾向があるためです。高卒者を一般職として積極的に採用している地方銀行や信用金庫も少なくありません。入行後は窓口業務からスタートし、経験を積みながら融資担当や個人向け営業にステップアップできる可能性もあります。また、FPなどの資格取得を通じて専門知識を身につければ、より高度な業務に挑戦するチャンスも広がるでしょう。
銀行員の就職先
銀行員として働く代表的な就職先には、「都市銀行」「地方銀行」「信託銀行」などがあります。以下に、銀行の種類ごとの特徴をまとめました。
銀行の種類 | 主な特徴 | 求められる学歴 | 仕事内容 |
---|---|---|---|
都市銀行 | 全国・海外展開の大手銀行。個人・法人向けに金融サービスを提供。 | 主に大卒以上 | ・大企業への融資や合併、買収の支援 ・個人の預金、資産運用、住宅ローンなどの相談対応 ・国際的な金融取引や市場での業務 |
地方銀行 | 特定の地域に根ざした銀行。地域の中小企業や住民の生活を金融面からサポート。 | 大卒~高卒まで | ・地域の中小企業への融資や経営相談 ・個人の住宅ローン、教育ローン、預金などのサービスを提供 |
信託銀行 | 通常の銀行業務に加えて、顧客の財産を管理・運用する信託業務を行う。 | 主に大卒以上 | ・顧客の資産の管理や運用 ・相続手続きのサポート ・不動産の売買仲介や管理、企業の年金運用に関する業務 |
都市銀行や信託銀行は大卒者の採用が中心ですが、地方銀行のなかには高卒者の採用に積極的な場合もあります。高卒で銀行員を目指す際は、まずは地方銀行に注目して求人を探してみるのも手です。
銀行の種類による仕事内容や求められている人材の特徴の違いを理解したうえで、応募先を考えてみてください。
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高卒で銀行員を目指すことは可能
高卒者の場合も、学歴よりも仕事に対する熱意や役立つスキルを重視して採用する銀行を選べば、内定獲得できるチャンスがあるでしょう。
ここでは、高卒で銀行員として働いている人の割合を紹介します。「高卒で銀行員として働いている人はいるのか」と不安を感じる方は、実際に働いている人の割合をチェックしてみましょう。
高卒で銀行員として働いている人の割合
以下は、一般職の「銀行等窓口事務」、総合職の「銀行・信用金庫渉外担当」「ディーラー」で働く高卒者の割合です。
職種 | 高卒者の割合 |
---|---|
銀行等窓口事務 | 約25~30% |
銀行・信用金庫渉外担当 | 約10~15% |
ディーラー | 約3~5% |
参照:厚生労働省「job tag 職業情報提供サイト 銀行等窓口事務/銀行・信用金庫渉外担当/ディーラー」
一般職である窓口事務職では、約4人に1人が高卒者であることがわかります。一方で、専門知識を求められる総合職の渉外担当職やディーラー職は、高卒者の割合が一般職の半分以下です。
しかし、入行後に資格取得や自己研鑽を積むことで、高卒からでもキャリアアップの可能性は十分にあります。入行時は一般職で採用されたとしても、経験やスキルを磨き、総合職として働き方を変えられる場合もあるでしょう。
参照元
職業情報提供サイト(job tag)
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銀行員で働く人は男性より女性のほうが多い傾向がある
独立行政法人労働政策研究・研修機構「早わかり グラフでみる労働の今 産業別就業者数」によると、2024年の金融業・保険業の就業者数は、男性70万人に対し、女性は86万人の結果でした。特に、窓口業務などの一般職では女性の比率が高い傾向があります。しかし、女性の総合職の採用に積極的な銀行も少なくありません。女性のキャリアアップを支える取り組みとして、育児と仕事の両立を支援する体制や管理職育成のための研修プログラムなどを整備している場合もあります。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
早わかり グラフでみる労働の今
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高卒の銀行員の給料はいくらぐらい?
銀行員は、携わる仕事内容や求められるスキルにより給与水準が異なることが一般的であるため、職種や学歴によって差が生まれやすいでしょう。
ここでは、高卒の銀行員が得られる平均年収や初任給、手取り額の金額を紹介します。
ただし、紹介する収入の目安はあくまで一般的な金額です。就業する銀行の規模や個人の実績により異なる場合があることを念頭に置いたうえで、参考にしてみてください。
銀行員の学歴別の平均年収
銀行員の年収は高卒者よりも大卒者のほうが高い傾向があります。これは、学歴が任される職務範囲やキャリアパスに影響しやすいためです。
以下に、求人サイトの傾向からみた、学歴別の年収の目安をまとめました。
職種 | 高卒 | 大卒 |
---|---|---|
一般職 | 200~350万円 | 300~450万円 |
総合職 | 400~600万円 | 600~800万円 |
大卒者は総合職として銀行内の幅広い業務や責任のあるポジションを任され、年収アップのチャンスが生まれやすいことが特徴です。一方、高卒者は一般職として働く割合が多いため、総合職よりも年収が下回りやすいでしょう。
ただし、地方銀行では、学歴よりも実力を重視する場合も。資格取得により専門知識やスキルを習得して成果を上げることで、年収アップにつなげられる可能性があるでしょう。
銀行員の学歴別初任給
銀行員としての初任給にも、入社時の学歴が影響する可能性があります。銀行員の一般的な初任給の金額は、以下のとおりです。
職種 | 高卒 | 大卒 |
---|---|---|
一般職 | 18~22万円 | 21~25万円 |
総合職 | 19~23万円 | 25~30万円 |
大卒者は、学習過程で専門知識を習得できていることを期待され、高卒者よりも初任給を高く設定されている傾向があります。しかし、入社時点のスタートラインに差があったとしても、入行後の成果を評価されれば、昇給アップをかなえられるでしょう。
銀行員の給料の手取り額
給料の手取り額は、総支給額から所得税や住民税、社会保険料などが差し引かれた金額です。総支給額の75~85%程度が実際の手取りとなるケースが一般的といえます。
以下は、先述した銀行員の一般的な初任給の金額から計算した手取り額の目安です。
職種 | 高卒 | 大卒 |
---|---|---|
一般職 | 13.5~19万円 | 16~21.5万円 |
総合職 | 14.5~19.5万円 | 19~25.5万円 |
ハタラクティブの「若者しごと白書2025」によると、高卒の正社員の方の場合、手取り額が「15~20万円未満」の方が全体で最も多い結果でした。高卒の銀行員の一般的な手取り額と比較すると、同程度であることがわかります。
銀行員の仕事を目指すかどうか悩む際は、同じ学歴の一般的な収入の金額と比較して考えるのも手です。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
高卒で銀行員になるには?目指す際に役立つ能力とは
高卒で銀行員になるには、仕事に役立つ資格やスキルを身につけておくことをおすすめします。銀行業務に活かせる事務処理能力や顧客対応力といった実務的なスキルを習得しておくことで、役立つ人材として採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
ここでは、銀行員を目指す際に役立つ資格やスキルを紹介します。仕事に役立つスキルを磨くことで、高卒からでも銀行員としてのキャリアアップを目指せるでしょう。
銀行員を目指す際に役立つ6つの資格
銀行員として必須の資格はありませんが、金融関連の資格を取得しておくと採用時や昇進時に有利にはたらく可能性があります。資格取得をしていると、専門知識を証明するだけでなく、学習意欲や向上心をアピールする材料にもなるでしょう。
以下に、銀行員を目指す際に特に役立つ6つの資格をまとめました。
銀行員を目指す際に役立つ資格
- ファイナンシャル・プランナー
- 銀行業務検定試験
- 簿記検定
- 宅地建物取引士
- 中小企業診断士
- 普通自動車免許
1.ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャル・プランナー(FP)は、顧客の金融ニーズを理解し、最適な金融商品を提案するための基礎知識を習得できる資格です。特に、窓口業務や個人向け営業を担当する場合、FPにより習得した知識を業務に活かせるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | FP3級・2級:制限なし FP1級:2級FP技能士資格保有者 |
試験内容 | 3級・2級:学科試験と実技試験の2科目 学科試験:ライフプランニング、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継、リスク管理 実技試験:資産設計提案業務 |
合格率 | 3級:70%前後 2級:40%前後 1級:10%前後 |
2.銀行業務検定試験
銀行業務検定試験は、全国銀行協会が主催する銀行実務に特化した検定試験です。銀行業務の専門知識を体系的に学べます。科目ごとに受験でき、業務分野に応じた専門性を身につけられるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 制限なし |
試験種類 | 法務、財務、税務、融資渉外、外国為替、年金アドバイザー、預金・為替実務など多数 |
試験内容 | マークシート方式の筆記試験(一部記述式あり) 科目によって3級・2級・1級の段階あり |
合格率 | 20%~50%程度 |
3.簿記検定
日商簿記検定は、企業の経理実務に必要な会計知識を証明する資格です。銀行業務、特に法人営業や融資審査では、企業の財務諸表を読み解く力が求められるため、簿記の知識が求められます。
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 制限なし (誰でも受験可能) |
試験種類 | 日商簿記検定(1級~3級) 全経簿記能力検定(上級~3級) |
試験内容 | 3級:基本的な商業簿記 2級:商業簿記と工業簿記 1級:商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算 |
合格率 | 3級:約40% 2級:約20% 1級:約10% |
4.宅地建物取引士
宅地建物取引士(宅建士)は、不動産取引の専門家として国が認める国家資格です。銀行では住宅ローンや不動産担保融資を扱うため、不動産に関する知識は欠かせません。資格取得しておくことで、住宅ローン担当や不動産関連業務に役立つ強みにできるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 制限なし (誰でも受験可能) |
試験内容 | 権利関係、宅建業法、法令上の制限、税・その他の分野から出題 50問中35問以上の正解で合格 |
合格率 | 例年15%~20%程度 |
5.中小企業診断士
中小企業診断士は、「経営コンサルタント」の国家資格です。企業の経営課題を分析し、解決策を提案する能力を証明します。取引先の企業が将来性や稼ぐ力があるかを見極める「事業性評価」に役立つ高度な知識が身につく資格の一つです。
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 制限なし (誰でも受験可能) |
試験内容 | 一次試験:経済学・経営学・財務・会計・企業経営理論など7科目 二次試験:事例分析4科目と口述試験 |
合格率 | 一次試験:約20% 二次試験:約20% 最終合格率:約4% |
6.普通自動車免許
普通自動車免許は銀行特有の資格ではありませんが、地方銀行や信用金庫での外回りの営業を行う際に必要といえます。採用時に免許保有が条件となる求人もあるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 18歳以上(AT限定免許も可) |
試験内容 | 自動車教習所での学科・技能教習の受講と修了試験 公安委員会での学科試験・技能試験合格 |
合格率 | 学科試験:学科試験は約70~80% 技能試験:約70% |
銀行員の仕事に役立つスキル
銀行員の仕事に役立つスキルには、顧客のニーズに応えるための資金管理能力や対話力、業界の動向を把握するための洞察力などが挙げられます。銀行員の仕事に役立つスキルを知り、高卒で内定を獲得するためのアピール材料を見つけるヒントにしてみてください。
銀行員の仕事に役立つスキル
- 正確な資金管理能力
- 顧客と信頼を築き課題を解決するための対話力
- 市場と経済を読み解く洞察力
1.正確な資金管理能力
銀行員として働くうえでは、正確な資金管理能力を身につけられていると役立ちます。窓口での現金の計算や入出金処理・融資の返済計画など、正確性を求められる仕事に携わるためです。
ミスは銀行の信用に直結するため、日頃から細やかな確認と集中力を養う必要があります。日常生活での家計管理や、正確な計算練習を通じて資金管理能力を高めるよう意識してみましょう。
2.顧客と信頼を築き課題を解決するための対話力
顧客と信頼を築き、課題を解決するための対話力も銀行員に役立つスキルです。顧客の金融ニーズを深く理解し、最適な解決策を提案するうえでは、相手に寄り添い的確に伝えるコミュニケーションスキルが欠かせません。
日々の周囲との交流を通じて、相手との関係性を築くためのスキルを磨きましょう。
3.市場と経済を読み解く洞察力
顧客の要望に応えるためには、日々変動する市場環境や経済状況を理解し、その影響を予測する洞察力も必要です。金利や為替の動き、経済政策などが銀行業務や顧客の資産にどう影響するかを把握することで、より質の高いアドバイスができます。
日頃から新聞や経済ニュースに触れる習慣をつけたり、ビジネス関連の書籍を読んだりして、金融業界の動向を読み解く力を養いましょう。
高卒で銀行員として働くメリットやデメリット
高卒で銀行員を目指すうえでは、収入や働き方、就職・転職活動などでどのようなメリット・デメリットがあるかを確認しておくことが大切です。ここでは、高卒で銀行員として働くメリット・デメリットをそれぞれ紹介するので、自分の希望の働き方に合っているかを考えてみてください。
高卒で銀行員として働くメリット
銀行員の仕事は、安定した収入を得られるでしょう。高卒の場合、一般職で働く傾向があるため、転勤を求められにくいことも特徴です。また、将来転職を希望した場合に、業務経験により習得したスキルを強みにできるでしょう。
以下で、高卒で銀行員として働くメリットをそれぞれ解説します。
収入が安定しやすい
高卒で銀行員として働くメリットは、安定した収入を得られることです。銀行は基本給に加え、ボーナスなどの賞与も比較的安定しているため、長期的な生活設計を立てやすい環境があります。特に、地方銀行や信用金庫では、高卒者でも段階的に給与が上がる仕組みが整っている傾向があるでしょう。
転勤を求められにくい
転勤を求められにくい点も、高卒で銀行員として働くメリットの一つです。高卒者は一般職として採用されることが多く、総合職に比べて遠方への転勤を求められにくい傾向があります。それにより生活基盤を維持しやすく、地元での長期的なキャリアを築けるでしょう。
業務経験を活かして転職しやすい
銀行で働いた業務経験は、転職活動時にも役立つ強みです。お金の流れや融資の仕組み、リスク管理などの知識は、他の金融機関や企業の経理・財務部門で即戦力として認められるでしょう。FPなどの資格取得を通じて専門性を高めれば、さらにキャリアの選択肢を広げられます。
高卒で銀行員として働くデメリット
高卒で銀行員として働く際に、大卒との収入や内定獲得のハードルの違いにデメリットを感じる場合もあるでしょう。働きはじめたあとに後悔するのを避けるためにも、以下のようなデメリットも理解したうえで、就職・転職を目指すかどうかを判断することが大切です。
大卒の収入を下回る傾向がある
高卒で銀行員として働くデメリットの一つに、大卒の収入を下回る傾向がある点が挙げられます。先述したように、高卒者が一般職としてキャリアをスタートするのに対し、大卒者は総合職として採用され、より高い給与水準や昇進の機会が与えられるためです。
結果として、平均年収や初任給の段階から、高卒者と大卒者の間に収入差が生じやすいといえるでしょう。
しかし、高卒で働く場合も、経験やスキルを積み重ねることでキャリアアップの道は開けます。金融関連の資格取得をしたり、営業成績などの実績を積んだりすることで、大卒者と同等、あるいはそれ以上の評価を得て昇進・昇給につながる可能性もあるでしょう。
就業先により内定獲得が難しい場合がある
特に都市銀行や信託銀行では、大卒者と比べると高卒者の採用枠が限られており、内定獲得のハードルが高くなる傾向があります。総合職や専門職の採用は、大卒以上を条件としていることが一般的です。就職活動の際は、高卒者の採用実績がある地方の銀行を中心に検討するのが効率的でしょう。
銀行員で働くか悩むときはエージェントに相談してみよう
高卒で銀行員として働くか悩むときは、金融業界に詳しい就職・転職エージェントへの相談がおすすめです。エージェントは銀行ごとの採用傾向や高卒者の実際のキャリアパスについて具体的な情報を持っており、あなたの適性や希望に合った金融機関を紹介してくれます。履歴書や面接対策のサポートも受けられるため、効果的な選考対策が可能です。また、「銀行員の仕事が向いているのか」と不安を感じるときは、適職診断を利用する方法もあります。質問に対して該当する回答をクリックするだけなので、1分程度で簡単に適職を判断することが可能です。
このコラムの上部にも適職診断があるので、ぜひご活用ください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
高卒の銀行員への就職・転職に関するまとめ
高卒で銀行員になるには、高卒者を積極的に採用している地方銀行や一般職の求人を探してみるのが効果的です。学歴よりも実力を評価されやすい職場で経験やスキルを積み重ねることで、昇給や昇進につながる可能性があるでしょう。
高卒での仕事探しでお悩みの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブの利用がおすすめです。仕事の希望条件をヒアリングしたうえで、マッチした求人を厳選してご紹介します。学歴や経歴不問の求人も多数取り扱っており、高卒者の就職・転職支援の実績もあるので、お気軽にご相談ください。
高卒で銀行員を目指す際によくある疑問のQ&A
以下に、高卒で銀行員を目指す際によくある疑問の回答をQ&A形式でまとめました。
高卒で未経験から銀行員へ就職・転職するのは難しい?
高卒の場合、学歴や専門スキルの習得を重視される総合職に就職・転職をするのは難しい可能性があります。しかし、一般職であれば、未経験の高卒者の採用枠を設けている場合もあるでしょう。
内定獲得の可能性を高めるためには、銀行業務に関する知識やスキルを習得できる資格を取得するのが効果的です。銀行員の仕事に役立つ資格は、このコラムの「銀行員を目指す際に役立つ6つの資格」で紹介しているので、ご覧ください。
高卒で銀行員として採用されるための求人選びのポイントは?
高卒で銀行員を目指すなら、まず地方銀行のような地域密着型の金融機関を中心に探すことがポイントです。地元採用を重視し、高卒枠を設けている場合があります。
求人情報では「学歴不問」「高卒可」の表記を確認し、窓口事務職のような一般職を重点的に探しましょう。また、銀行の採用情報サイトだけでなく、ハローワークや金融専門の転職サイトもチェックするのが大切です。
金融業界の企業の求人を取り扱っている就職・転職エージェントに相談して、自分に合う応募先を提案してもらうのも効率的な求人選びの方法といえます。
高卒者の女性が銀行員として働く場合におすすめの職種は?
高卒者の女性におすすめの銀行員の職種には、一般職が挙げられるでしょう。一般職は、主に支店の窓口業務や後方事務を担当し、お客さまとの対話を通じて金融に関するサポートをする仕事です。
総合職に比べて転勤が少なく、ワークライフバランスを保ちながら地元で働き続けたい方に向いているでしょう。
銀行員の仕事は高卒であっても好成績なら高収入を目指せる?
高卒者の場合も、銀行員として好成績をおさめられれば高収入を目指すことが可能です。高卒者は大卒者よりも初任給は低い傾向があるものの、入行後の実績や成果は公平に評価されます。資格取得で専門性を高めたり、業務を通してスキルを磨いたりすることで、昇給や昇進の道が開けるでしょう。
高卒者で高収入を目指す場合は、同学歴の平均の金額を知ったうえで目標を決め、実現するための具体的な行動計画を立てるのがポイントです。
高卒で銀行員になったあと「やめたい」と後悔しないか不安です
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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