はじめに

WORLD CLEANUP DAY（ワールドクリーンアップデー）は、美しい地球のために世界約200の国と地域で連携して実施されるクリーンアップ活動です。
NPO法人WORLD CLEANUP DAY JAPANは、このクリーンアップ活動の日本公式団体として活動を行っています。
ごみ問題は、地球規模の課題です。海洋ごみ、ポイ捨て、廃棄物処理など、私たちの生活と密接に関わる問題が世界中に存在しています。
こうした状況を変えるために、同団体は日本においても多様な立場の人々と連携しながら、地域からグローバルな変化を生み出そうと取り組んでいます。
本コラムでは、同団体の活動内容について詳しくご紹介していきます。

支援内容／活動内容

NPO法人WORLD CLEANUP DAY JAPAN

同団体は、毎年9月に実施される一斉クリーンアップ活動「WORLD CLEANUP DAY（ワールドクリーンアップデー）」を中心に活動を展開しています。
WORLD CLEANUP DAY（ワールドクリーンアップデー）は、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として行っている活動です。

この日を中心に全国各地で同時多発的にクリーンアップ活動を行い、地域の住民、企業、行政、学校などさまざまな立場の人々が連携して「ごみ拾い」を通じた社会参加を実現。クリーンアップ活動を軸に、ごみ問題の啓発および活動の喚起を行っています。

クリーンアップ活動の始まり

WORLD CLEANUP DAYは、2008年、不法投棄されたごみがあふれた森林をきれいにしようと、北欧エストニアで若者9人が国中に呼びかけたことをきっかけにスタートした活動です。
「Let’s Do It 2008」と命名されたこの清掃活動には、1日で5万人以上（エストニアの人口の約5%弱）の住民ボランティアが参加し、わずか5時間で1万トン以上の不法投棄ごみの除去に成功しました。
人口の5%が一致団結して課題解決のために行動するというこのサクセスストーリーに端を発し、2018年から世界各国で同じ日（9月第3土曜日）に地球を一斉にキレイにする「WORLD CLEANUP DAY」として実施されています。
2023年末、世界各地で多くの人々が参加していることを踏まえ、国連総会において毎年9月20日を国連国際デー「WORLD CLEANUP DAY」と認定。2024年には、191の国と地域で2300万人以上が参加しました。

ごみ拾い活動だけに留まらない取り組み

同団体では、環境教育や企業とのコラボレーション、SNSを活用した啓発活動や国際ネットワークとの連携など、多角的な活動も行っています。「Digital Cleanup Day（デジタル・クリーンアップ・デー）」にも取り組み、デジタルデータの整理を通じてCO₂削減に貢献する新しいアクションも提案しています。
エストニア本部を中心に国や地域の組織・個人が連帯し、世界共通のごみ問題の解決に向けてグローバルネットワークを築いています。

詳細情報

NPO法人WORLD CLEANUP DAY JAPAN