はじめに

グローバル化や多様化が進む現代社会では、従来の枠にとらわれない柔軟な発想が求められています。NPO法人クロスフィールズ／CROSS FIELDSは、企業・行政・NPOというセクターの枠を超えた「越境学習」などの提供を通じて、社会課題解決に挑むリーダーを育成し、持続可能な未来の実現を目指している団体です。

本コラムでは、同団体の活動内容についてご紹介していきます。

概要

NPO法人クロスフィールズ／CROSS FIELDSは、2011年に設立されたNPO法人です。「社会課題が解決され続ける世界」というビジョンのもと、企業人材や自治体職員が新興国や地域の現場で課題解決に挑む「留職プログラム」などを展開し、社会課題を“自分ごと”として捉えるリーダーを数多く育んできました。
これまで培った技術と経験を活かし、「人へのアプローチ」をさらに拡大させるとともに、今後は「課題そのものへのアプローチ」にも取り組む方針です。現場が必要とするリソースを見極め、適切な資源を届け、社会課題に向き合う多様な仲間たちと協働しながら解決策を生み出します。
「越境を通じて社会を変える原体験を届ける」という思いのもと、組織やセクターの壁を超えた協働を促し、社会変革を担う次世代リーダーの育成に挑み続けています。

支援内容／活動内容

企業人材が社会課題の解決に挑む「留職」プログラム

「留職」プログラムは、クロスフィールズの代表的な取り組みです。同プログラムでは、日本の大企業社員が国内外のNPOや社会的企業に一定期間派遣され、現地課題の解決に取り組みます。
この越境学習を通じて、参加者は価値観や視野を大きく広げ、課題解決力やリーダーシップを磨きます。帰国後はその経験を企業活動に還元し、組織や社会の変革を牽引する人材として活躍しています。
これまでに述べ300名程度、約50社からの派遣実績があります。

現場で学ぶ「社会課題体感フィールドスタディ」

「社会課題体感フィールドスタディ」は、国内外の社会課題の現場に足を運び、現地で活動するリーダーや参加者同士での対話を通じて、組織を牽引するリーダーとしての志を育むプログラムです。机上の学びでは得られないリアルな現場体験を通じて、参加者は課題の複雑さや多様な価値観に触れ、自らの視野を広げます。
企業研修や教育機関での導入も進んでおり、2015年の開始からのべ約1,000人に対して提供してきました。社会課題を知識から実感に変えることで、行動への意欲や解決への具体的なアプローチを考えるきっかけを得るプログラムです。

現場を「擬似体験」する共感VRプログラム

「共感VR」とは、360度映像やVR映像などテクノロジーの力で、世界や地域の社会課題の現場を擬似体験できるプログラムです。視覚と聴覚を通じて、現地の人々の想いや課題の背景を深く理解できるため、社会課題を知るだけでなく自分ごととして捉えるきっかけになります。
「社会課題体感フィールドスタディ」と同様に企業研修や教育現場でも導入が進んでおり、参加者からは「課題が遠い話でなくなった」「自分も何か行動したいと思えた」との声が多く寄せられています。VR技術を活用した新しい学びの形として注目されています。

詳細情報

NPO法人クロスフィールズ ／CROSS FIELDS

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