はじめに

今、日本各地で脈々と受け継がれてきた美しいふるさとの風景が消えようとしています。一度失われたら二度と取り戻せない、地域ならではの景観・文化を守りつつ、最も美しい村としての自立を目指す運動をしているのが、本コラムで紹介するNPO法人「日本で最も美しい村」連合です。

概要

「日本で最も美しい村」連合は、地域資源を活かした美しい村づくり支援を通し、地域の活性化と自立を推進しているNPO法人です。
自然と人が長い年月をかけて築き上げた本当に美しい日本を未来に残すことや、小さくても唯一無二の輝きを持つ、日本の美しい村を守ることを基本理念としています。
同団体が目指すのは、素晴らしい地域資源がありながら過疎に悩む町村が「日本で最も美しい村」を宣言することで自らの地域に誇りを持ち、将来にわたって美しい地域づくりを進めていくことです。住民自身によるまちづくり活動を展開することで地域活性化を図り、地域の自立を推進しています。さらに、生活の営みにより形成されてきた景観や環境、伝統文化を守り、これらを活用して観光的な付加価値を高めることで、地域資源の保護と地域経済の発展にも寄与しています。

支援内容／活動内容

U35みらい創造会議

美しい村で暮らす・働く若者たちが「10年後どのような村であってほしいか」を考える会議を、全国各地で開催しています。年に1回開催される全国会議in東京では、加盟町村地域に住む若者が全国から集まり、活発に交流しています。

2024年には、全国会議に参加したメンバーがネットラジオ番組「hitokoto Radio」をスタート。週に一度のペースで、それぞれの地域の魅力を深く掘り下げながら、日本の未来について語っています。

日本で最も美しい村まつり

「日本で最も美しい村」連合に加盟する町村地域の魅力や取り組みを首都圏の方々に広く知ってもらうべく、同団体が2022年度から開催しているイベントです。東京では通常手に入らない特産品が並ぶマルシェや地酒の試飲コーナーなど、多数の出店があります。また、連合加盟町村による伝統芸能のパフォーマンスや、伝統文化に触れられる体験コーナーなども行われています。

ビューティフルデー

団体の設立日である10月4日を、「美しい村の日」として制定。「ビューティフルデー」と名付け、村をきれいにする活動や村の文化継承活動などを行っています。地域住民が村の美しさを再認識し、「この美しい村を未来に残していきたい」と思えるよう、活動を続けています。
これまでに、全国の町村で清掃活動や草刈り、連合旗の掲揚などが実施されています。

詳細情報

NPO法人「日本で最も美しい村」連合