はじめに

多摩川は、山梨県の笠取山（標高1,953m）に源を発し、全長138キロメートルの旅を経て、やがて東京湾へと流れ、その旅を終えます。川が海へと変わる河口域は、大都市の中にあっても、多様な生き物たちが命を育み、豊かに暮らす貴重な場所です。

「NPO法人多摩川干潟ネットワーク」は、この多摩川の自然と人のつながりのため、「だいし水辺の楽校」をはじめとする、多様な活動を行っています。

概要

「NPO法人多摩川干潟ネットワーク」は、多摩川流域及び東京湾岸の活動団体や市民グループ、研究・教育機関と連携・協働しています。
主な活動として、大師河原干潟館での環境学習や防災学習、自然観察会、各種講座、環境イベントへ向けたブースの開設などを行っています。これらの活動を通じて、「水と緑と歴史」そして「人」とのネットワークを形成し、多摩川を拠点としたまちづくりの推進に寄与しています。

支援内容／活動内容

人と自然のより良い関係構築にむけて

人と人の関係が希薄になりつつある現代、主要なつながりやコミュニケーションの場は、オンラインを介したものが急速に増加しています。人と自然の関係も同様であり、自然の知識もフィールドでの生の体験に代わり、インターネット上での情報収集が環境学習とされている傾向があります。そのため、同団体は、干潟や河川敷、草原などのフィールドを中心とした自然との直接の体験を重視した活動を展開しています。

だいし水辺の楽校　

「だいし水辺の楽校」は、一般の市民や子どもたちなど、誰もが自由に参加できる自然体験教室です。多摩川河口の自然を一年を通して楽しみながら学ぶことを目的とし、春から夏には干潟観察会、秋にはハゼ釣り教室、冬には野鳥観察や食べられる野草摘み、野草料理など、さまざまなイベントを開催しています。

観察会や各種環境イベント

同団体では、干潟に生きる多くのカニやエビ、魚などを見つける「だいし水辺の楽校干潟観察会」を定期的に開催しています。そのほか、食育に繋がる「だいし水辺の楽校ハゼ釣り教室」や、楽しみながら防災を学ぶ「秋の防災フェスタ」など、多岐にわたるイベントを実施しています。

詳細情報

特定非営利活動法人 多摩川干潟ネットワーク