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前田希美インタビュー「応援してくれる人がいるからこそ、仕事に一生懸命になりたい」「先を見据え、どんな仕事でもチャレンジ」マルチに活躍する前田希美さんの仕事観とは
更新日
ティーンから絶大な人気を誇る人気モデル・前田希美さん。現在はアパレルブランド「N WITH.」を立ち上げ、モデルとしてはもちろん、女優・タレント、アパレルプロデューサーと幅広いジャンルでマルチに活動中。そんな前田希美さんに普段のお仕事で大切にしていことや、お仕事をするうえでのやりがいを含め、仕事観を伺いました。(聞き手:レバレジーズ株式会社執行役員 間山哲規)
仕事の「大変」なところよりも「楽しい」を見つけ出す
間山:本日は「仕事」という側面から前田さんのこれまでのご経験、今のお仕事、これからの展望など、ざっくばらんにインタビューさせていただきます。よろしくお願いいたします!
前田:よろしくお願いいたします。
間山:現在、前田さんはモデル以外にも女優やYoutuber、アパレルブランドの立ち上げといったお仕事をされていますが、このお仕事のきっかけは小学生の時に愛読していた雑誌の読者モデルに応募したことだと聞きました。その頃はどういった小学生でしたか?
前田:小学生の時はすごく目立つのが好きで、何かと代表に立候補して委員長をやってました。クラブの部長をやったり、放送委員会の委員長になってテレビ放送に出たりしていて、目立つのがとにかく好きな子でした。
間山:いわゆる前に出るタイプの子だったんですね。「目立つことが好き」というのは、誰かの影響を受けたからでしょうか?
前田:誰かに影響を受けたとかはありません!性格的に小さい頃から元々そうだったんですよね。目立つことが好きな他にも、とにかくおしゃれが好きで、学校に行くのにも可愛い髪型にしないと行きたくないなんてこともありました。笑
間山:そうなんですね。うちの娘も小さいころから自分で凝った髪型にセットしてて、今でも毎朝すごい時間をかけて、こっちは忙しいのに!って思うこともしばしば…。笑
ちなみに、読者モデルに応募したのは「モデルになりたい」と思って自分で応募したんですか?
前田:そうです!最初はモデルの子のファンだったんです。ずっと憧れていたモデルの子に「会いたいな」と思いながら、雑誌を切り抜いてアルバムとか作っていました。でも、小学5年生の時に「あ、私はこの子に会いたいんじゃなくてこの子みたいになりたいんだ」って気づいて、小学6年生の時に自分で応募しました。
間山:すごい行動力ですね。そこからオーディションに受かって実際にモデルになられたと。
前田:そういうことです!
間山:モデルのお仕事を長く続けられる人や、ご活躍できる人は一部だと思います。同時期に始められた人の中でも、なかなか活躍できずに辞めてしまう方と前田さん自身では、どのような違いがあったと思いますか?
前田:私は他のお仕事を考えられないくらい「モデル」が好きで始めたので、楽しいことがすごく多かったんです。もちろん大変なことや辛いこともあるんですけど、それよりも仕事の中での「楽しさ」を一番最初に探し出して、そこから「私の仕事の良いところ」「やりがい」を見つけて頑張っています!
間山:そもそも好きな仕事だったということが大きいとしても、常に「楽しいところを探す」ということが自然に出来ていたということですかね。
前田:好きじゃないことを頑張るよりも、楽しいことをやっている自分のほうが輝いて見えるかなと思っています。世の中にある全ての仕事がそうだと思いますが、やっぱり好きなことをやっている自分が一番仕事を長く続けられる秘訣だと思います。なので自分の仕事には自信と誇りも持って、毎日取り組んでいます。
間山:ちなみに前田さんは子供の頃からお仕事をされていますが「仕事」という感覚が芽生えたのはいつからですか?
前田:高校生の時です。芸能課のある学校に通っていたんですけど、当時同期の子たちと一緒に帰ることが多かったんです。「また明日ね!」ってバイバイしているのに、家でテレビを見たらその子が出ていて驚きました。「さっきバイバイしたばかりなのにここにいるんだ」とか「テレビにも雑誌にも出てるのに次の日宿題終わらせてくる」とか。
そういう友人の姿を見て「仕事が大変だとか思っていられないな」って感じたんです。ドラマとかで忙しい子も次の日普通に学校に来ていたり、学校が休みの日に学校に来て課題をやったりしていて。忙しい子ほど頑張っている姿を見て「負けてられない、私も仕事頑張らなきゃ」って思いました。高校ではすごくいい刺激をもらいましたね。
間山:そういった意味では、同じ環境の高校生が集まっていることはいい刺激になりますね。
前田:なります、それは本当に大きかったです。
先を見据えて、どんな「仕事」でもチャレンジしてみる
間山:話は変わりますが、モデルのお仕事をしていても良いことばかりではないじゃないですか。嫌になってしまうことや、そういう時期もあったりすると思いますが、そういういった経験は何かありましたか?
前田:最初、撮影で全然うまく笑えなかったんです。
間山:確かにカメラって構えられると、こちらも構えてしまいますよね…(笑)
前田:はい…(笑)
本当にモデルを始めたての頃の話なんですけど。同期で入った子は既に人気が出ていて、カメラの前で笑えないことだけが理由ではなかったと思いますけど、私が撮影にあまり出られない時期がありました。どうしようって悩んでいた時に、カメラマンさんに思い切って相談をしました。
相談した直後、撮影だったのですがそのカメラマンさんが、面白い話を撮影中にしてくれて、驚くほど笑ったんです。その瞬間に撮られて「今の顔だよ!本当に笑えるくらい楽しい顔が笑顔だよ!」と言ってくれました。そのときに「撮影楽しまなきゃいけないんだな」ってはじめて思うことが出来たんです。
その時からカメラマンさんと会話をする感じで、声出して笑うくらい撮影に取り組むようになって、笑顔って「ニコ」って作るんじゃなくて、楽しく笑いながら撮るんだと気づくことができました。そこから、撮影が楽しいって思うようになりましたね。
間山:そのカメラマンさんとの出会いがあるからこそ、今があるっていう感じなんですね。ちなみに「これはあまりやりたくないな」という仕事が来てしまった時は、どう考えていますか?
前田:「向いてないな」と思うことは正直にマネージャーさんたちと相談しています。そうでないと、その仕事に対しても、仕事に関わる人達にも逆に失礼になってしまうと思うので。
「今後こういう仕事に繋がるからやってみよう」という話や「将来自分の役に立つんじゃないか」という話をして、「じゃあ頑張ってみよう」と仕事に取り組むようにしています。それがいまも結果になっているので、先のことを思って頑張っていますね。
間山:今だけでなく、少し先、将来のことから逆算するんですね。「先を見据えるため」に前田さんが大事にしていることなどありますか?
前田:自分の中で「何月までにはこういう風になっていたい」という理想像や目標を立てることです。もちろん事務所の方とも相談します。逆にその時期になって叶わなかったり、理想の自分になれていなかったら焦りを感じるようにして、今後どうしていくかのプランを立てるようにしてます。
間山:今だと、どれくらい先まで考えていますか?
前田:今は「今年の目標」という感じで、1年単位で立てています。私はそこまで器用ではないので、多くの目標は立てないようにしています。(笑)自分が立てた目標を達成するためにはどうしたらいいかをマネージャーさんたちと考えて、毎年目標を達成できるように心がけています。1つ1つ確実に自分が立てた目標をクリアしていきたいなって思いますね!
あと一歩踏み出すことで、世界が変わる
間山:なるほど。よく言われる話ですが、ハーバード大学の研究で明確な目標を立て、それを紙に書きとめていた卒業生は10年後にそうでない学生の10倍の収入を得ていた、というデータもありますからね。前田さんの今のお仕事のやりがいや楽しいところはどんなところにあるのでしょうか。
前田:応援してくれる人が近くにいることです。「おはよう」と言ったら「おはよう」と返してくれるファンの方々が全国にいてくれることが私はすごく嬉しいです。ツイッターとかで「おはよう」と呟いたら何十件も何百件も「おはよう」と言ってくれるのって、この仕事をしていなければ絶対なかったと思うので、すごく励みになりますね。
「今日こういうお仕事なんだ」と呟いたとき「頑張ってね!」とたくさんメッセージが届いたり、全国のイベントに行った時に地方の子も私のことを知ってくれていて、「まえのんに会うために頑張るね」とか「今日こういうことがあったんだ」とか報告してくれたり、そういうのがすごく嬉しくて。応援してくれる人たちのためにも、もっと一生懸命に仕事に取り組みたいと思います。
間山:ツイッターとかSNSサービスが色々出てきたおかげで声が聞きやすくなりましたよね。
前田:すごく思います、最初はブログしかなかったので。TwitterやInstagramといったSNSのおかげで、応援してくれる方とより近い距離で自分のことを知ってもらうことが出来たり、会話出来ることがすごく嬉しいんです。
間山:前田さんの今後やってみたいお仕事とかあれば教えてください。
前田:次の目標は、自分のブランド「N WITH.」をもっと大きくして、店舗を出すことを目標としています。最終的なゴールとしては頭の先から足の先までの商品を全部プロデュースしたいです!コスメからヘアアイロン、化粧水など「美」に関わるもの全てを手がけたいです。
使ってみて「これすごくよかった!」って言ってくれる人がいることに幸せを感じるんです。「N WITH.」に関しては「これを着たら彼氏に褒められた!」「好きな人からからいいねって言われた!」などコメントでいただくんですけど、そういう話を聞くと、もっと力をつけて出来ることを増やしたいなって思います。
間山:どこまでもユーザである女の子の目線なんですね。言葉だけでなく、日々の行動が自然とそうなっているところが前田さんの最大の強みなんだと思います。それでは最後にこれから就職を目指したり、仕事を始めようとしている方にアドバイスをお願いします!
前田:私はたまたま夢を見つけて、がむしゃらに頑張ってきた人です。まだ夢が見つかっていない方や、夢があってもなかなか踏み出せない方がいると思いますが私としては「今だ!」というタイミングが絶対にくると思っています。
「この仕事挑戦してみたいな」って感じたときに一歩踏み出すことがすごく大事です。それまでは焦らなくていいんじゃないかなって思います。焦って決めようとせずに、いろいろな人の話を聞いて「やってみたい」「自分に向いてそう」と思ったらやったほうがいいなと思います。
ふわふわした状態で仕事をしたりすると失敗してしまったり、「本当にこの仕事でいいのかな」と悩んでしまったりすると思うので。一歩踏み出すことはとても勇気がいることですが、是非頑張ってほしいです!
前田希美プロフィール
1993年6月16日生まれ。AB型。
2006年、雑誌「ピチレモン」第14回読者モデルオーディョンで準グランプリ、新設された「プリウリ賞」を受賞。同年6月号より専属モデルとして活動。
2007年1月、WEBシネマ「リアルシスター」で女優デビュー。
同年4月から「おはスタ」(テレビ東京)で「おはガール」として出演。
2010年、雑誌「ピチレモン」10月号で5年務めたピチレモン専属モデルを卒業。
2011年、雑誌「Popteen」5月号から専属モデルとして活動し、2017年12月1日発売の1月号で卒業。
2018年、アパレルブランド「N WITH.」を立ち上げ、モデルとしてはもちろん、女優・タレント、アパレルプロデューサーと幅広いジャンルでマルチに活動中。
「モデル」や「Youtuber」という経歴から芸術家タイプの方だと思っていましたが、実際にお会いすると、とてもロジカルな側面を持ち合わせていて驚かされました。
将来から「逆算」することや、仕事の中で「楽しい」と思えることを見つけようとすること、ファンや視聴者の声を聞き「改善」していく など、全てビジネス書などで重要と言われることを自然に行っており、すごく仕事のできる方だと率直に感じました。
タレントやモデルとしての活躍はもちろん、前田さんが作り上げる「N WITH.」がこれからどう進化していくのか、非常に楽しみです。(間山)
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。