はじめに

ひめじ若者サポートステーションは、兵庫県姫路市に拠点を構えています。国家資格であるキャリアコンサルタントをはじめ、ジョブトレーニング担当スタッフや臨床心理士などが在籍しています。中播磨と西播磨の各自治体と連携し、姫路まで通いづらい方のために出張相談も実施。働くことへの一歩を踏み出したい本人はもちろんのこと、保護者からの相談にも対応しています。卒業生からは、「前から好きだった仕事に就くことができた」「1人で悩まずに相談してよかった。無事に就職できた」「親身なサポートを受けて助かった」といったポジティブな声が寄せられています。本記事では、そんな同団体の活動内容を詳しくお伝えします。

サポステとは

サポステとは地域若者サポートステーションの略称で、厚生労働省委託事業です。利用の対象となる年齢は、15歳から49歳まで。就職することに対して悩みを持ち、一歩を踏み出せない方に向けて、就労支援を行っています。無業状態の方だけでなく、週の勤務時間が20時間に満たない方や短期アルバイトといった収入が不安定な方も利用できます。
ひめじ若者サポートステーションでは、「自分を変えたい」「働きたいけど自信が持てない」「就職に向けて準備したい」など、働くことについて悩みを持つ若者一人ひとりをサポートしています。サポートは主に、登録・予約、個別相談、各種支援、就職、職場定着、ステップアップ支援という流れです。個別相談では、キャリア相談と心理相談を行っています。一人ひとりの悩みや希望をヒアリングしたあと、最適な活動の仕方をスタッフがともに考えてくれます。就職先が決まるまでの就職支援だけでなく、就職後の職場定着やステップアップ支援を行っていることも特徴です。就職したけど仕事に関して新たな悩みが生まれた…という場合のフォローも行っています。

活動内容

ひめじ若者サポートステーションが行っている活動内容のうち、代表的なものをいくつかご紹介します。

ジョブトレーニング

ジョブトレーニングでは、文字通り就労訓練を行っています。すぐに就職する自信がない方のために、準備期間としてさまざまな支援を実施。社会人として求められるマナー・コミュニケーション能力を鍛えることや、企業での就労体験を通して体力・自信を養うことなどを目標に掲げています。面接の練習や応募書類の書き方など、実際の就職活動で活かせる支援も取り入れています。
ジョブトレーニングのステップは3つに分けられており、一つずつステップを踏むことで社会人になるためのサポートを行っています。ステップ1のテーマは、「自分を整える」。セミナーやボランティア活動などへの参加により、生活習慣を整えたり体力・自信をつけたりします。ステップ2のテーマは、「人としごとを知る」。仲間とコミュニケーションをとりながらコミュニケーション能力を養えるようにサポートしています。仕事への理解を深めるために、職場見学にも参加します。ステップ3のテーマは、「活動する」。職場体験をすることで、実際に働くための準備を進めます。面接練習や応募書類の作成も、このステップに含まれています。

職場体験

職場体験は、特定の仕事に興味があるけど具体的な仕事が分からない、実際に働いている人がどんな人なのか知りたいという人にも好評を得ている活動です。気になる企業で実際に仕事をすることで、ミスマッチ防止や働くことへのトレーニングができるなど、サポステ利用者にとって貴重な経験となる活動内容です。求人票の内容だけでは分からないことを知り、企業の方からも直接話しを聞く良い機会にもなっています。これまでに、飲食店のキッチンでの体験や、店内清掃の体験、販売の体験、Webの仕事体験などさまざまな職場体験を行ってきました。職場体験を通じて仕事に対する具体的なイメージを掴むことができ、サポステ利用者が就職への一歩を踏み出すきっかけになっているようです。

就職活動支援セミナー

ひめじ若者サポートステーションでは、毎月就職活動支援セミナーを開催しています。求人票の見方やビジネスマナーなどがわかるセミナー、サポステ集合の「ハローワークへ行こう」、家族向け情報交換会、コミュニケーション講座「職場でのコミュニケーションを考えよう」、様々な業界で働く人の話を直接聞けるセミナー、企業の採用担当者などによる企業説明会など。毎週さまざまなセミナーを開催し、働くことに悩みを持つ若者が就職に向けて進み出せるように支援しています。

詳細情報

ひめじ若者サポートステーション

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