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ドラッグストア業界の仕事とは?現状と今後の課題を解説
この記事のまとめ
- ドラッグストア業界とは、医薬品や化粧品、日用雑貨などを販売する小売業
- ドラッグストア業界の職種として「バイヤー」「薬剤師」「販売職」が挙げられる
- 売上や店舗数が増加する一方で、ドラッグストア業界の顧客争奪戦は激化している
- ドラッグストア業界の志望動機を述べる際は、店舗の特色に注目する
「ドラッグストア業界とは何をする仕事?」「どんな職種がある?」と考えている方へ。ドラッグストア業界とは、医薬品や化粧品などを販売する小売業のことで、バイヤーや薬剤師、販売職などの職種に分けられます。
このコラムでは、ドラックストア業界の仕事内容や市場規模を詳しく紹介。また、業界の現状や将来性についても解説しているので、ドラッグストア業界への就職を検討している方はご一読ください。
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ドラッグストア業界とは
ドラッグストア業界とは、医薬品や化粧品、日用雑貨などを販売する小売業のことです。主軸である医薬品と化粧品のほかにも多彩な商品を展開しているところがほとんどで、買い求められる店舗にもさまざまな形態があります。
ディスカウント型
「コスモス薬品」「ゲンキー」など、ローコスト体制を強化している企業が中心です。割引や格安を全面に押し出し集客を狙い、プライベートブランド商品の開発と販売にも力を入れています。売り場面積が1,000平方メートル以上の店舗も多いようです。
調剤薬局併設型
主に、病院の周辺に立地している機関です。薬剤師が常駐しており、処方せんに基づき薬を調剤。地域の皆さまの健康のパートナーとして、近年では「かかりつけ薬局」の役割も重要視されています。
インターネット通販型
インターネット通販に対応しているドラッグストアもあります。指定の金額以上購入することで送料無料としているところも多く、自宅にいながら買い物できるのが魅力といえるでしょう。洗剤やペットボトル、トイレットペーパーなど重量があったりかさばったりする商品を、インターネット通販にて買い求める消費者が多い傾向にあります。
ドラッグストア業界の仕事内容
ドラッグストア業界には、どのような職種があるのでしょうか。一口にドラッグストア業界といっても、バイヤーや薬剤師、販売などさまざまな職種があります。以下でそれぞれの仕事内容について詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
バイヤー
バイヤーはメーカーや問屋と商談し、店舗に並べる商品の買い付けを行います。他社との差別化を図るためにもお客さまに満足していただける商品を見極め、新商品の情報をいち早く把握することも大切です。お客さまに商品の良さを知っていただくべく、告知に趣向を凝らすのもバイヤーの業務の1つといえるでしょう。
商品が製造されてから店頭に並ぶまでの工程でさまざまな人と関わるため、コミュニケーション力や幅広い視野を身につけることができる職種です。
薬剤師
薬剤師は薬のプロとして、市販薬の提案や販売を行います。服薬指導や健康相談に応じ、お客さまの健康をサポート。
薬局併設型のドラッグストアが増加傾向にある近年、薬剤師の活躍の場も広がりを見せています。ドラッグストアに勤める薬剤師は、セルフメディケーションが推奨されていることもあり、より多くのお客さまと接する機会のある職種です。
販売職
販売職は、店舗内で接客をメインに担当します。業務内容はレジ打ちや商品の陳列、商品の在庫管理など多岐にわたります。
ドラッグストアで取り扱う商品は、医薬品だけにとどまらず食品や化粧品、日用品などさまざま。そのぶん客層にも幅があり、お客さまのニーズや年代に合わせた対応力を養える職種です。
「販売職の仕事内容とは?活躍できる場・向いている人について解説」のコラムでは販売職の仕事内容や向いている人を解説しているので、あわせてご覧ください。
ドラッグストア業界の市場規模
ドラックストア業界の市場規模は、拡大傾向にあります。経済産業省の「2024年上期小売業販売を振り返る;旺盛なインバウンド需要、物価高で揺れる消費動向をみていきます 食品の好調が続くドラッグストア」によると、ドラッグストアの販売額は約43億円で、前年同時期より7.9%増加しているようです。
また、店舗数は1万9,000店を超えており、前年から3.6%増加しています。首都圏から地方に至るまで国内各所に店舗が広がりを見せ、インターネット通販やディスカウントストアなど業態はさまざまです。
参照元
経済産業省
経済解析室ニュース (サービス業・製造業の解説・分析レポート・統計)
ドラッグストア業界の現状と将来性
ドラッグストア業界では、売り上げや店舗数が上昇傾向にあります。少子高齢化が問題視されている昨今、医療品や介護用品の需要増加が理由の1つとして考えられているようです。
ここでは、ドラッグストア業界を取り巻く現状と課題について詳しく紹介します。
ドラッグストア業界の現状
人口減少と少子高齢化が進む現在では、ドラッグストア業界に対するニーズがさらに高まっている傾向があります。医療品や介護用品の品揃えの強化にくわえ、重視されているのが調剤事業です。
薬に関する疑問や不安などを気軽に相談できる機関、「かかりつけ薬局」を持つことが推奨されているなかで、調剤薬局を併設したドラッグストアは年々増加傾向にあります。薬の受け取りと、食材や化粧品、日用品の買い物を一度に済ませることができるドラッグストアの需要は高まっているといえるでしょう。
また、自身で健康管理を行う「セルフメディケーション」が注目されていることも、ドラッグストアの必要性の高さにつながっていると考えられます。
ドラッグストア業界の課題
消費者のニーズに適った形で業態変化を遂げている業界ですが、そのぶん顧客争奪戦が激化しているという課題もあります。大手チェーン間で出店競争が激化しているだけでなく、食品スーパーやコンビニエンスストアなどとの競争も増加しているようです。
また、インバウンド客からの需要が高いのも、ドラッグストア業界の特徴です。世界的に見ても質が高いといわれている日本製の化粧品や幼児用食品、医療品を求め、いわゆる「爆買い」が取り沙汰されています。インバウンド客への対応も、今後の課題であるといえるでしょう。
ドラッグストア業界の今後の動向
ドラッグストア業界では、M&A(合併・買収)が加速傾向にあります。今後の生き残りをかけて、規模の拡大や他社との差別化を明確に図る必要があるでしょう。
ドラッグストア業界の志望動機
ここでは、ドラッグストア業界の志望動機のコツをお伝えします。
どの店舗にも共通しているのが、薬を販売しているということです。医薬部外品・医薬品の取り扱いの有無は薬剤師が在籍しているかどうかで異なりますが、健康に関する商品は必ず陳列されています。健康に関する意識が高い方は、ドラッグストア業界での活躍に適しているといえるでしょう。
また、化粧品を販売している店舗がほとんどのため、健康にくわえ美容に関心がある方にもマッチしています。
健康と美容のいずれかに関心が高ければ、自信を持って商品を提案・販売できるうえ、モチベーションを保ち続けることも可能だと考えられます。
ドラッグストア業界への志望動機を述べる際のポイント
薬や化粧品、食品など日常生活に必要なものがそろうところも、ドラッグストアの魅力です。どこの店舗でも全く同じものはなく、プライベートブランドや価格帯など店舗ならではの特徴があるため、志望動機を述べる際は対象の店舗の特色について触れてみるのもポイントです。
たとえば、自身がよく利用する店舗であれば、スタッフの対応や品揃えの豊富さなど実際に利用した際のプラス面を挙げましょう。実体験をもとに、自身の力をどう役立てたいのか、対象の店舗にどのように貢献していきたいのか具体的に述べることが大切です。
「志望動機がなかなか思いつかない」「例文を参考にしたい」などと考えている方は、「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」のコラムをあわせてご覧ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。