保護犬と若者、両者の再出発を支える団体【認定NPO法人キドックス】

はじめに

「声なき声の代弁者でありたい」。これは、認定NPO法人キドックスの代表理事の思いです。声を発することができないまま殺処分や虐待などを受ける動物たちと、さまざまな事情から心の声を不登校や引きこもりという形で表すようになった少年少女たち、その両者が声を発せずに悩んでいる当事者だと考えています。心があり感情もある人と動物が、本来持っている可能性を発揮できる社会を目指して活動を行っている団体です。
同団体は、2011年8月に団体を設立し、2012年9月に法人化。子どもたちと犬とのふれあい講座という名のイベントから、活動をスタートしました。現在は以下の事業を通じて、若者の自立支援や子どもたちの居場所づくり、動物を取り巻く諸問題の解決などに取り組んでいます。

・不登校や引きこもりの子ども若者支援事業
・障害福祉サービス事業
・捨て犬の保護譲渡事業
・犬の遺棄や虐待の予防事業
・動物介在活動の講演、啓発、コンサルティング事業
・人と動物の福祉に関する啓発、教育事業

認定NPO法人キドックス

若者の支援

認定NPO法人キドックスがサポートしていることの一つが、若者が自分らしく生きること。「今の状態から脱却したいけど、何から始めていいのか分からない」「変わりたいけどキッカケが掴めない」「就職したいけど、経験も自信もない」という若者一人ひとりの悩みに向き合い、無理なくステップアップができるようにサポートしています。社会に慣れるための準備期間としてプログラムを用意し、一人での参加に不安を感じる方にもスタッフが個別で話を聞いています。具体的な提供プログラムは、次の4つです。

若者自立支援プログラム「いぬのいえ」

社会に出る準備をすることを目的に、保護犬を支えるボランティア活動に参加するプログラムです。対人コミュニケーションが苦手な方や、引きこもりの期間が長いため社会に出る前に予行練習をしたい方、まず何からどのように行動したらいいかわかりかねている方などに向いています。

“有償スタッフとして働く”就労継続支援B型（雇用契約無し）

今すぐに就職するのが難しい方に対して、個々の体調などを考慮してお仕事に取り組んでもらうプログラムです。得手不得手なども相談しながら進めています。初対面で上手く話せない方や、就職への意欲が沸かない方、つどいの場などには顔を出せるけど次のステップに踏み出せない方などに向いています。

“有給スタッフとして働く”就労継続支援A型（雇用契約有り）

同団体のスタッフとして雇用契約を結び、社会に出て実地経験を積むとともにスキルと自信を身に着けていくプログラムです。就労移行支援や就労継続支援B型を利用し次のステップへの移行を考えている方、心療内科などの受診を経て体調が整ってきた方、発達障害などがあっても状態が安定していて就労先を探している方などに向いています。

個別カウンセリング、キャリア相談

就労を考えている本人はもちろん、ご家族からの個別相談にも対応。単発や定期など、ニーズに合わせて利用できるプログラムです。今の悩みを話したい方や、現状を変えたいけどどのように行動したらいいか分からない方などに向いています。

詳細情報

認定NPO法人キドックス（若者の支援）