スポーツ業界の仕事にはどんなものがある？特徴や必要なスキルを紹介

「スポーツ業界の仕事に就きたい」「自分の選手経験を活かせる職業はなにか？」という希望や悩みを抱いている方は多いでしょう。スポーツにはさまざまな種目があり、選手をはじめサポートを担う人、業界の経済効果を図る関係者など数多くの役割が存在しています。このコラムでは、それらの仕事をピックアップし、活躍に必要なバックボーンやスキル、魅力などを紹介します。ぜひ、ご一読ください。

スポーツ業界の仕事は多種多様

スポーツ業界には、スポーツ用品を製造するメーカーやフィットネスクラブ、スポーツ教室などさまざまな業態があり、仕事内容も多岐にわたります。プロスポーツ選手として活躍するだけでなく、指導者やインストラクター、スポーツ用品の企画、販売員などの道もあります。

プロ選手はスポーツ業界の花形

プロのスポーツ選手として活躍できる種目は数多くあり、以下の種目はその一例です。

野球／サッカー／バスケット／騎手／競輪／競艇 ／ゴルフ／テニス／相撲／ボクサーなど

これらの種目においてプロの選手として活動するには、各団体およびプロリーグに所属するクラブや企業チームと契約を交わすことが必要です。このプロ契約について、いくつか紹介します。
プロ野球選手となるには、日本野球機構（NPB）に所属する球団とプロ契約を結ぶことが必要です。主にドラフト会議で指名交渉権を得た球団との選手契約、育成選手としての契約があります。
プロのサッカー選手は、日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）に所属している各クラブチーム、バスケットボール選手は、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ（Bリーグ）に所属するクラブチームとプロ契約をします。いずれも、クラブからのスカウト、クラブ直営の育成組織クラブユースからの昇格、クラブの入団テストに合格などを経て締結されます。
騎手はJRA日本中央競馬会、競輪選手は公益財団法人JKA、競艇選手は一般財団法人日本モーターボート競走会と契約。各団体が運営する養成所への合格および修了が必須です。なお、騎手は免許試験、競輪・競艇の選手は国家資格に合格したのちにプロとしてデビューできます。
これらから分かるように、プロのスポーツ選手として立場を確立し維持するには、並々ならぬ努力が必要です。だからこそ多くの人から羨望を集める仕事だといえるでしょう。

指導者としてスポーツ業界に貢献

自身のスポーツ経験を活かし、指導する側に立って活躍している人もいます。地域のクラブチームのコーチやトレーナー、専門スクールの先生などがその代表例です。なかには、クラブやスクールを個人で運営している人、別の仕事に就いて生計を立てながらクラブで指導も行っている人もいます。
指導への携わり方は人さまざまですが、いずれも根底には「スポーツの楽しさを多くの人に伝えたい」「スポーツ経験を活かして貢献したい」という想いがあるようです。それを叶える手段として「指導者」への道を選択するという人も多くいるでしょう。
スポーツ業界は選手の活躍だけで成り立っているのではなく、指導者の存在も大きく影響します。スポーツの裾野を広げつつ、選手の人間性や技術の向上をサポートする指導者は、誇りとやりがいを感じられる仕事だといえます。
指導者としての就職や転職を希望する場合、自己PRにスポーツを経て習得したものを反映させるのがおすすめです。「自己PRは熱意が大切！伝えるための具体的なポイントを解説！」に、熱意が伝わる自己PRの構成方法やポイントが解説されているので、お役立てください。

インストラクターとして身体づくりの知識を仕事に活用

スポーツジムやフィットネスクラブでインストラクターとして活躍しているのは、スポーツ経験者や体育大学・専門学校を卒業した人などです。身体のしくみやスポーツに関する知識に長けており、それらをインストラクターという仕事へ活かしています。また、「スポーツが好き」「身体を鍛えるのが好き」という思いから、インストラクターの道へと進む人もいるでしょう。
ジムやクラブのインストラクターとして働くと、スポーツ以外に、ダイエットや健康のために通っている人へのサポートにも取り組むこともあります。健康な身体づくりに関して、幅広く対応できる知識とコミュニケーション力も養える職業だといえるでしょう。
スポーツインストラクターになる方法や役立つ資格、キャリア形成については、「スポーツインストラクターになるには？役立つ資格や仕事内容を紹介」に詳しく解説されているので、あわせてご参照ください。

スポーツ用品の企画開発の仕事で選手をサポート

スポーツウェアやシューズ、各種競技用品などのアイテムを企画・開発する仕事です。業務では、各種競技の専門知識が必要な場面に遭遇することもあるでしょう。そのため、スポーツ経験者や専門学校を卒業した人など、スポーツに関する知識を持っている人の活躍が期待されます。また、デザイン力や発想力、身体の機能に関する知識を求められる仕事でもあり、芸術、人間工学、機械工学など広域なジャンルから人材を登用しているのも特徴です。スポーツ業界において、さまざまな知識やスキルが活かせるうえ、流行を牽引する目が離せない職業の一つです。

ユーザーに一番近い、スポーツ用品店の販売員の仕事

各種スポーツメーカーのアイテムを豊富に取り扱っているスポーツ用品店。各メーカーによって主力商品が異なるため、販売員として活躍する場合は、業界の主流や商品に対してある程度の知識が必要です。たとえば、サッカー向けのシューズに力を入れているのはどこのスポーツ用品メーカーか、テニスやバドミントンの商品において世界トップレベルの技術を持つのはどの国のメーカーなのかなど。各スポーツ種目における、主力メーカーや商品を把握することが大切です。
また、大手メーカーではスポーツの種目を限定せず総合的に商品を展開しているため、それぞれの特徴や機能性、各種スポーツとの相性など、さまざまな面からアドバイスするスキルも必要になります。スポーツ用品店の販売員は、ユーザーと直接言葉を交わしてニーズを図れるからこそ、スポーツ業界へダイレクトに貢献できる貴重な職業といえるでしょう。
なお、「スポーツ業界の仕事」では、スポーツに関わるさまざまな業界、職業の動向について詳しく紹介されています。こちらも目を通してみてください。

スポーツ業界におけるその他の仕事

スポーツに関する仕事は、ほかにも多く存在するうえ多様なスキルが求められます。たとえば、試合の解説やカメラマンの仕事では、各スポーツのルールを把握したうえで競技の流れを伝えるスキルを要するでしょう。また、審判の仕事では、ルールや判定方法に従ってあらゆる判断が委ねられるため、高い集中力や判断力が必要です。勝敗を決定する大事な役目を担っているため、責任感の強い人が求められる職業といえます。

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