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元ひきこもり経験者のスタッフが、若者の気持ちに寄り添う支援を実施【特定非営利活動法人ぜんしん】
更新日
はじめに
特定非営利活動法人ぜんしんでは、不登校・ひきこもり・ニートといった問題を抱えている方を対象に、意見交換などができる居場所を提供しています。支援にあたるスタッフも、過去に不登校やひきこもりを経験した当事者です。そのため、一人ひとりの心情に深く寄り添うことができ、より適切な支援の提供を可能にしています。支援にあたっては、参加者個々のペースを尊重。焦らず無理なく歩み始め、徐々に自立に向けてステップアップできるプログラムを用意しています。本記事では、同団体の具体的な支援内容を詳しくお伝えします。
特定非営利活動法人ぜんしんについて
同団体が行っている参加者の自立支援は、次の5つの特徴を持っています。
自立支援5つの特徴
当事者性
支援を必要とする参加者の気持ちに寄り添えるのは、スタッフ自身が同じ経験をしたから。代表自身もゲーム・PC依存の経験があるため、経験者ならではの気持ちが理解できるのです。参加者が自分らしく自立に向けて歩み出せるように支援しています。
「居場所」の提供
参加者が心から安心して集える場所を提供。この居場所で成長し、自立できるように支援しています。
ゲーム感覚の支援
ゲームで得られるメリットとデメリットを考慮したうえで、若者が参加しやすいプログラムを提供しています。具体的には、ゲームのステージをクリアしていく感覚で、課題に一つずつ取り組んでいく支援形式です。4つのステップ、10の分類による支援内容を用意しています。
支援内容をカスタマイズ
参加者一人ひとりに個性があり、悩みも一人ずつで異なるように、支援内容も一律ではなくカスタマイズして作成しています。支援を必要とする参加者本人と、保護者の状況を見極めて支援内容を決定しています。
関係機関との連携支援
同団体の所在地である神奈川県の保健・医療機関から紹介を受けた当事者に対して、必要に応じてケースワーカーなどと情報を共有。適切な支援ができるように働きかけています。
支援プログラム
急に参加者の自立を促すのではなく、段階的に無理なく自立に向けて歩み出せるように、特定非営利活動法人ぜんしんでは支援内容を4つのステップに分けて用意しています。
4ステップ10分類による支援内容
ステップ1:きっかけ
分類:1.知ってもらう 2.サードプレイスとの接点
「おもしろそうだな」と思えるような、きっかけを提供する段階です。まず保護者にヒアリングをして、参加者本人との接点を見つけています。
ステップ2:ゲームで元気になる
分類:3.ぜんしんへの愛着 4.支援者とのつながり 5.寄り添い機能
保護者から支援を受ける本人へ同団体の存在を伝えたうえで、メールを通じて本人とのやり取りを開始します。同じ悩みを持つ仲間が集う「居場所」に誘って、ゲームを通してそこにいるみんなと交流を図りながら元気になってもらう段階です。
ステップ3:ゲームを通して自信をつけゲーム以外に興味をひろげる
分類:6.スキルトレーニング 7.就労体験 8.振り返りと目標設定
ステップ1と2を経て、「できた!もっとやってみよう!」と自信をつけ、さらに興味を広げてもらう段階です。具体的には、参加者本人がゲーム企画を発案し、それをもとに実際に「居場所」でのイベント運営を任せます。参加者が自ら支援側に回ることで自信がつき、「居場所」以外にも接点ができて世界が広がるように促しています。
ステップ4:自立とフォロー
分類:9.復学・就学・就職 10.継続的つながり
ステップ4は、自立への最終アプローチと自立後のフォローアップの段階です。支援プログラムを通じて自分の特徴を知り、目指す業種を選択して履歴書を完成させます。復学・進学・就労に向けて一歩を踏み出し、つまづいても再び立ち上がれるように継続的にフォローアップを行っています。
ひきこもり自立支援 なんでも相談会&ミニ講座・就労体験
こちらの活動で相談に応じるスタッフは、元ひきこもりであり元ゲーム日本一の経験者です。その経験をもとにひきこもりに悩む当事者と保護者の進路や就労などさまざまな相談に対応しています。毎月第2金曜日、ひらつか市民活動センターにて開催されています。
「なんでも相談会」は入退場自由で、適職探しや履歴書の書き方などをスタッフがともに考えます。「各種ミニ講座」も入退場自由です。講師を務めるのは、厚労省・神奈川県委託事業である地域若者サポートステーションのPC講座講師の経験者。元不登校・ひきこもり経験者であり、ゲームで日本一になったこともある講師です。ミニ講座・就労体験、対人・コミュニケーションスキルUPミニ講座などを、ゲームを活用して実施しています。
支援イベント(就労プログラム)
若者が家から出るきっかけになるような支援イベントを開催。ゲーム大会や、支援手法を知ることができる講演会などを行っています。行政機関とも力を合わせて、スキルアップ講座や出張相談会、就労支援プログラムなども開催し、参加者の自立に向けたチャレンジを応援しています。
支援活動スケジュール(10・11月)
特定非営利活動法人ぜんしんでは、毎月のようにさまざまな支援活動を行っています。2021年10月・11月には、事前申込制にて図書館ボランティア体験や、就労体験プログラム・映像制作・図書館編、就労体験PRG「出張ゲーム大会」など多彩なイベントを実施。図書館ボランティア体験では、実際に図書館にて本の修理などの職業体験を行います。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。