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ホームセンター業界の仕事とは?市場規模や今後の動向もあわせて解説
この記事のまとめ
- ホームセンター業界とは、日用品から建築資材まで幅広い商品を扱う小売業のこと
- ホームセンター業界には、仕入れ・販売・販売支援などさまざまな職種がある
- ホームセンター業界の2024年の市場規模は、3兆3,987億円
- コミュニケーションを取るのが好きな人は、ホームセンター業界に向いている場合がある
「ホームセンター業界にはどのような仕事があるの?」と、疑問をもつ方もいるでしょう。ホームセンター業界とは、日用品から建築資材まで、住居に関するあらゆる商品を販売する小売業で、その職種は仕入れや販売などさまざまです。
このコラムでは、ホームセンター業界の概要や具体的な仕事内容、今後の動向などについて詳しく解説します。これからホームセンター業界で働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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ホームセンター業界とは
ホームセンター業界とは、日用品から建築資材まで、住居に関するあらゆる商品を販売する小売業を指します。巨大な店舗に多種多様な商品が並び、プロの職人から一般消費者まで、幅広い顧客層に利用されているのが特徴です。近年では、DIY需要の高まりや生活スタイルの変化に対応した商品・サービスの拡充など、時代に合わせた変化も見られます。
日本国内におけるホームセンターの歴史は約40年ほど。高度経済成長期の末期にあたる1969年に初めてロードサイド型店舗が誕生し、ホームセンターという名称が使われ始めました。
現在、小売業も他業界同様に多様化しているため、扱う商品ジャンルによってはディスカウントストアや100円ショップなどがホームセンターの競合として扱われる場合があるでしょう。そのような現状から、ホームセンターでは扱う商品カテゴリを日用品以外にまで広げたり、日用品のなかでもメジャーなものに加えてニッチなものも揃えるなどして、顧客の獲得に向けた工夫を凝らしています。
ホームセンター業界の仕事内容
ホームセンター業界の職種には「仕入れ」「販売」「販売支援」が挙げられます。以下でそれぞれを説明しているので、ホームセンター業界に興味のある方は確認してみてください。
仕入れ
仕入れは、店舗の立地や顧客のタイプに合わせて商品や価格帯を選定し、その店舗にベストな品揃えや在庫管理をするのが仕事です。商品計画、販促方針、売上管理、展開戦略など、商品管理におけるトップの権限をもつマーチャンダイザーの指示の下、商品ジャンルごとに分かれたバイヤーが商品の買い付けを行う傾向にあります。
販売
販売では、店舗でお客さま対応や商品の提案補充、レジ操作などを行います。販売スタッフを取りまとめる主任や店長は、基本の販売業務に加えて、適切な人材配置や教育などマネジメント業務も行います。
ホームセンターは扱う商品ジャンルが幅広いため、売り場ごとに担当を分けて対応するのが一般的。顧客から商品の使い方や使用範囲の提案を求められることも多いため、担当する売り場の商品について詳しい知識をもつことが求められるでしょう。
販売の仕事について気になる方は「販売職の仕事内容とは?活躍できる場・向いている人について解説」を参考にしてみてください。どのような人が販売職の仕事に向いているかもまとめています。
販売支援
複数店舗を巡回してスタッフ教育や店舗マネジメントを行う、スーパーバイザーやエリアマネージャーが挙げられます。基本的な店舗業務を経験してからがほとんどなので、最初は店舗の販売スタッフとしてスタートするケースが多いでしょう。
販売支援の仕事では、いかに販売スタッフの意見や顧客の声を引き出せるかが求められる傾向があります。
ホームセンター業界の2024年売上は約3.4兆円
経済産業省の「商業動態統計」によると、ホームセンター業界の市場規模(年間商品販売額)は、2024年に約3兆3,900億円となっています。2018年の約3兆2,800億円から緩やかながらも増加傾向にあり、今後も安定した需要が見込まれるでしょう。
ホームセンター業界の2018年から2024年の売上推移は以下のとおりです。
年 | 売上高 |
---|---|
2018年 | 約3兆2,800億円 |
2019年 | 約3兆2,700億円 |
2020年 | 約3兆4,900億円 |
2021年 | 約3兆3,900億円 |
2022年 | 約3兆3,400億円 |
2023年 | 約3兆3,400億円 |
2024年 | 約3兆3,900億円 |
参照:商業動態統計調査 時系列データ ホームセンター商品別販売額等及び前年(度、同期、同月)比
ホームセンター業界の売上は主にDIY用品や家庭用品・日用品、園芸関連商品が中心で、特にDIY用品は、新型コロナウイルスが蔓延した際に需要が増加の傾向にありました。
2022年は新型コロナウイルスの行動制限が緩和された一方で、世界情勢の変動に伴い原材料費やエネルギー価格が高騰し物価が上昇し、消費者の節約意識が高まり、買い控えも見られます。
しかし、全体として、ホームセンター業界は安定した成長を続けています。将来的には、オンライン販売のさらなる拡大や消費者のライフスタイルの変化に応じた柔軟な対応が求められるでしょう。
参照元
経済産業省
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ホームセンター業界の課題と今後の動向
ここでは、ホームセンター業界の現状・課題や将来性について解説します。業界について詳しく知ることで、業界研究や企業研究に役立つ可能性もあるため、ぜひ以下を参考にしてみてください。
現状・課題
ホームセンターの国内市場は2000年頃に頭打ちとなり、出店競争や家具・住宅メーカーなどの専門業態による市場参入によって複雑な構造になりました。業界全体で見ても店舗数は増加していますが、その分1店舗あたりの売上高は減収傾向にあるようです。これからは店舗数を増やすことで売上を伸ばすというよりも、1店舗自体のサービスの拡充を図ることで増収に繋げることが必要になるでしょう。
現時点でも、作業スペースの設置や工具・軽自動車の貸し出しなど、きめ細やかなサービスをする店舗が増えていますが、サービス内容や対象範囲を広げることも課題となるのではないでしょうか。
今後の動向
2000年代半ばから続いているM&Aの動きですが、2020年以降、業界再編に繋がる大きなうねりになっている印象です。
中堅企業同士の業務提携や経営統合などの動きは続くことが予想されますが、国内市場の成長はあまり期待できないかもしれません。しかし、ここ数年続くDIYブームも手伝って、DIYや園芸関連商品の売上は全体的に好調です。今後は更に利益率の高いDIY商品を生み出そうと、自社開発したPB商品の拡充で差別化を図る企業が増えるのではないでしょうか。
ホームセンター業界に向いている人の特徴
ホームセンター業界に向いている人の特徴には「コミュニケーションを取るのが好き」「自分でアイデアを考えて実践するのが好き」「ホームセンターで扱う商品やサービスに興味がある」が挙げられます。以下で詳しく解説するので、参考にしてみてください。
コミュニケーションを取るのが好き
コミュニケーションを取るのが好きな方は、ホームセンター業界に向いている可能性があるでしょう。
ホームセンターは、顧客とスタッフともに幅広い年代が集まる場所です。ホームセンターのメイン職種である現場職は、いずれも幅広い立場・年代の人と関わる仕事ですから、コミュニケーション能力は必須といえるでしょう。
自分でアイデアを考えて実践するのが好き
自分でアイデアを考えて実践するのが好きな方も、ホームセンター業界に向いているでしょう。
ホームセンター業界で働くことは、「店舗づくり」に関わることでもあります。職種によって異なりますが、出てきた課題に対して自分なりに分析し、解決するという力が必要になるでしょう。
仕入れであれば、時期やエリアごとの特性に合わせた商品の買い付け、販売であれば、顧客の動線や商品特性が生かせる売り場づくりなど、自分でアイデアを形にする力が必要なシーンは多いもの。そのようなことにやりがいを感じる方は向いているのではないでしょうか。
ホームセンターで扱う商品やサービスに興味がある
店舗づくりをしていくにあたって、大事なのが顧客目線。それを意識するには、ホームセンター自体が好き・興味があるという気持ちが大切です。ホームセンターで扱う商品やサービスに関心がある人は、顧客の目線に立って課題の発見や解決ができるでしょう。
ホームセンター業界の志望動機例
ホームセンター業界の志望動機を考える際は、業界に興味をもった理由や他の企業ではなく志望企業に入社したい理由を具体的に伝えるのがポイントです。以下で志望動機の例文を紹介するので、一つの例として参考にしてみてください。
〈想定した人物〉
- ・業種未経験者。他ジャンルの小売業で販売職経験はある
- ・販売職志望だが、将来的には仕入れの職種にもチャレンジしてみたい
〈例文〉
以前は生活雑貨店の販売職として働いていました。自分が身に付けた商品知識や提案がお客さまに喜んでもらえることにやりがいを感じていましたが、さらに広い年代のお客さまと関わりたい、幅広い商品を扱ってみたいという思いがあり、興味が湧いたのがホームセンター業界です。
そのなかで御社に応募させていただいた主な理由は2点ございます。
1点目は、御社が顧客目線を大切に開発した商品、◯◯シリーズの◯◯な点に感銘を受けたこと。2点目は独自のキャリアプラン制度が充実していることです。
顧客も社員も大切にしたいという企業理念のもとに、運営されている企業であることが分かり、非常に魅力的に感じました。
他業種からの転職で、これから新しいことを勉強していく必要もありますが、売り場づくりや接客、課題解決については今までの経験も活かせるのではないかと思っています。「志望動機の書き方はどうする?履歴書で使える例文を新卒・転職別に紹介」では志望動機の書き方や注意点などについてまとめています。これから志望動機を書こうと考えている方は参考にしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。