マーケティングの仕事に役立つ資格には、どのようなものがあるのか、知らない方も多いのではないでしょうか。このコラムでは、マーケティングの仕事におすすめの資格を紹介しています。資格試験の概要や出題範囲、合否基準などを詳しく解説しているので、マーケティングに関する資格に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

マーケティングとは

マーケティングとは、ものやサービスを売るための企業活動全般を指す言葉です。また、商品やサービスが売れる仕組みを作り上げるために、市場調査や分析を行う仕事がマーケティング職です。マーケティングには、「マス・マーケティング」「ダイレクトマーケティング」「インバウンドマーケティング」の3つの種類があり、広告宣伝活動は5種類に分類されています。マーケティングの仕事について詳しく知りたい方は、「マーケティングの仕事」でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

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マーケティングの仕事に資格は必要？

マーケティング職に就くために必須の資格は特にありません。しかし、資格を取得していることで就職や転職が有利になる可能性があります。「マーケティングに向いている人の特徴とは？仕事内容や目指す方法も解説」では、マーケティング職に向いている人や、おすすめの資格、キャリアパスなどについて解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

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マーケティングの仕事に役立つ資格とは

では、マーケティングの仕事に役立つ資格には、どのようなものがあるのでしょうか。以下では、マーケティングの仕事をする上で、おすすめの資格をご紹介します。資格試験の概要や出題範囲、合否基準などを詳しく解説しているので、自分に合った資格があるか、チェックしてみましょう。

マーケティング・ビジネス実務検定®

国際実務マーケティング協会®の「マーケティング・ビジネス実務検定®とは？」によると、マーケティングビジネス検定とは、業種や業界を問わずマーケティングに関する知識や実務能力を証明できる検定です。レベルはA～Cの3つに分かれ、自分が求める知識の範囲によって選択できるので、最初はC級からスタートして徐々に上級レベルに挑戦するのが一般的でしょう。どのような業種でも通用する知識が問われる検定のため、取得しておくと活躍できる場所が広がります。また、この資格を保有している場合、貿易実務検定のB級試験の科目「貿易マーケティング」が免除されるため、貿易会社やメーカーに勤める人にも人気の検定です。

参照元
国際実務マーケティング協会®
マーケティング・ビジネス実務検定®とは？

レベル

国際実務マーケティング協会®の「各級の詳細」によると、マーケティング・ビジネス実務検定®の各級のレベルは、以下のとおりです。

・A級：戦略立案、意思決定や管理、判断業務ができる
・B級：業務の運営ができる
・C級：定型業務ができる

B級には、企業が広告・マーケティング活動を行う際に知っておきたい主要な法規制を問う問題の出題もあるようです。また、A級は、B級・C級より難易度が上がり、計数管理やマーケティング関連法務の知識も求められます。

科目または出題範囲

マーケティング・ビジネス実務検定®では、「マーケティング知識」「マーケティング事例」の2つの分野から出題されます。

合否基準

・A級：2科目合計点（300点）の各回、試験委員長が定める点
・B級：2科目合計点（300点）の70％（210点）を基準として、試験委員長が定める点
・C級：2科目合計点（200点）の80％（160点）を基準として、試験委員長が定める点

受験料

・A級：11,600円（税込12,760円）
・B級：6,800円（税込7,480円）
・C級：5,700円（税込6,270円）
・A級・B級併願：18,400円（税込20,240円）
・B級・C級併願：12,500円（税込13,750円）

参照元
国際実務マーケティング協会®
マーケティング・ビジネス実務検定®各級の詳細

ネットマーケティング検定

近年、マーケティングツールの中で、Webサイトは大きな役割を果たすようになってきました。以前はシステム関連職の社員を中心にサイト構築や運営を行うのが一般的でしたが、現在ではWeb担当者を中心に各部署の社員もプロジェクトチームに加わる形が多くなっています。そんな現状から、効果的にネットを駆使したマーケティングができることを目的にした検定がネットマーケティング検定です。ほかの検定と比べると、歴史の浅い検定ですがネットマーケティングのニーズが高いことから、一定の評価を受けやすい検定といえるでしょう。

レベル

ネットマーケティング検定の難易度はそこまで高くないといわれています。しかし、実務に役立つ知識が身につくのが特徴。WebマーケティングやBtoBマーケティング、コンテンツマーケティングなど、業種や職種問わず、インターネットを駆使したビジネスに従事する人が対象です。出題範囲や合否基準などは、以下のとおりです。

出題範囲

インターネット/検索エンジンの構造などを含むインターネットマーケティング総論のほか、PR・ブランディングや効果測定などのインターネットマーケティング各論、関連知識など幅広く出題されます。

合否基準

満点中、70％以上の得点率で合格となります。

受験料

税込みで、6,000円（個人）です。

中小企業診断士

中小企業診断士とは、その名のとおり、企業に対して経営や成長戦略策定などのアドバイスを行うための資格。中小企業支援法に基づく国家資格で、個人で受験するほか、登録養成機関による履修方式でも取得可能です。合格後、中小企業診断士の登録をする場合は、15日以上の実務補習を受けるか、診断実務に従事する必要があります。
企業コンサルタント自体は特に資格のいる職種ではないですが、同資格を取得しておくことによるメリットがあるため、取得する人が増えているようです。具体的には、国や都道府県などが設置する中小企業支援機関に専門家として登録でき、公的な経営支援業務に加われること。それにより、経営コンサルタントとしての信用力が向上すること、中小企業診断士のネットワークを活用できることなどが挙げられます。

レベル

経済学や財務などについての知識も問われるため、土台にそのような知識がない場合は難易度が高いといえるでしょう。税理士や公認会計士などの資格を持っている人がダブルライセンスを目指して受ける資格でもあるため、他の資格と比較すると高度なレベルと考えられます。

科目および出題範囲

1次試験では、経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理（オペレーション・マネジメント）、経営法務、経営情報システムなどが出題範囲です。
2次試験では、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例について、短答式か論文式で筆記試験が行われます。また、口述試験も突破する必要があります。

合否基準

・1次試験：総点数の 60％ 以上且つ、1科目でも満点の40％未満がないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率
・2次試験：筆記試験における総点数の60％以上で、且つ1科目でも満点の40%未満がなく、口述試験における認定が60%以上

受験料

・1次試験：14,500円
・2次試験：17,800円

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