職種図鑑

生命保険会社の仕事内容ややりがいを解説!「きつい」といわれる理由も紹介

職種

この記事のまとめ

  • 生命保険会社の仕事内容は提案や契約を行う「営業」、加入審議を行う「医務査定」など
  • 生命保険の営業職が「きつい」といわれる主な理由は、ノルマや休日出勤などがあること
  • 2024年時点での保険・金融事業に携わる人の平均賃金は41万600円
  • 生命保険会社の志望動機を作る際は、自己分析や企業研究を徹底的に行おう

生命保険会社の仕事内容を知りたい方もいるでしょう。生命保険会社には、保険の新規契約やアフターフォローを行う営業や、加入を審議する医務査定などの仕事があります。
このコラムでは、生命保険会社の職種ごとの業務内容をご紹介。また、保険の営業の仕事が「きつい」といわれる理由も解説します。生命保険会社社員になる方法や、求められる人物像もまとめているので、就職を目指している方はぜひ参考にしてみてください。

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生命保険会社とは

生命保険会社とは、人の死亡や病気、怪我などによる損失を補償する保険商品を販売する企業です。略して「生保」と呼ばれることもあります。

生命保険は、加入者の死亡や疾病など、給付条件に関わる損害が生じたときに、生命保険会社が受取人に対して保険金(給付金)の支払いをするという商品です。保険金は全契約者からの保険料で支払われているため、保険料の公平性を保てるよう、加入条件と保険料は、加入者の年齢や病歴、健康状態によって異なります。

生命保険会社の仕事内容

生命保険という、形のない商品を扱う生命保険会社では、保険の新規契約やアフターフォローをする営業や加入審議を行う部署など、さまざまな部門があります。以下で、生命保険会社のメインとなる職種と業務内容をまとめました。

営業

生命保険会社の営業職は、「保険外交員」とも呼ばれ、お客さまへの保険商品の提案や契約後のアフターフォローなどを行います。個人に対する営業ではヒアリングをメインに行い、ニーズに合った商品の提案を実施。法人向けでは、コンサルティングを中心に行いながら販売するのが基本的な仕事内容です。また、既存契約者に対するアフターフォローや新商品の提案なども適宜行います。

保険外交員として活躍する場合は歩合制であることが多く、自分の能力や実績次第で給与アップが見込めます。また、自分のペースで仕事や時間を管理できるので、時間調整がしやすく、子育て中の方も働きやすい傾向があるようです。

一方、ノルマの達成を目指さなければならない厳しい側面も。また、自社の商品はもちろん、他社の商品についてもしっかり理解したうえで顧客のニーズにマッチした提案をするため、日々勉強が必要となり、やりがいとプレッシャーの両方を感じる部分があるようです。

医務査定

お客さまの健康状態や病歴などをチェックし、希望する保険商品の加入条件を満たしているかを確認し、審議を行う仕事です。業務を通じて、医学的な知識が身につきます。

総合職

生命保険会社の総合職は、保険商品の企画や立案、経営管理、資産運用などさまざまな部門に活躍の場があります。場合によっては、営業に携わることもあるようです。

一般職

一般職は、各種契約内容の変更や給付金に関する手続き、顧客からの問い合わせ、一般的な事務処理などに対応するのが主な仕事内容です。総合職とは違い、基本的に営業を行うことはありません。また、一般職は全国転勤がない傾向があるため、仕事と家庭を両立しやすいのも特徴です。

上記が、生命保険会社のメインとなる職種です。生命保険は目に見えない商品だからこそ、「顧客の将来に対する不安を汲み取ったより良い商品を作る」「親身になって不安を解消できる対応を図る」などの意識をもって働けるようです。

保険業界の仕事」のコラムでも保険会社のタイプ別に職種や仕事内容を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

生命保険会社社員のキャリアアップ事情

入職した部門や企業によって異なりますが、一般社員として入社後、リーダー職や部長・室長などへのステップアップがあります。また、支社から本社への異動なども挙げられるでしょう。

生命保険会社は、正社員の待遇面を充実させている傾向にあり、独自のキャリアパスや資格取得支援制度を導入している企業が豊富な点も特徴です。

生命保険会社の営業の仕事が「きつい」といわれる理由

生命保険会社の営業は、商品を通じて顧客の人生をサポートできるというやりがいがある一方、「きつい」「大変」といわれることもあります。ここでは、生命保険の営業職がきついといわれる理由を解説するので、就職を目指している方はぜひ参考にしてみてください。

生命保険会社の営業の仕事が「きつい」といわれる理由

  • ノルマがある
  • ミスができないというプレッシャーがある
  • 夜間や休日の出勤がある

ノルマがある

生命保険会社の営業は、契約の人数や金額などにノルマがあるのが一般的です。定期的にノルマを達成できているかを確認され、できたかどうかで給与額が変わります。

「成果を出せば給与が上がる」というモチベーションにつながる場合もありますが、人によってはノルマや収入が安定しないことをきついと感じるでしょう。

プレッシャーを感じやすい

生命保険は顧客のライフプランに関わる商品であるため、提案内容や契約手続きにミスがあると、重大なトラブルになる恐れがあります。また、顧客の希望に合ったプランを提案するためには、専門知識を身につけておく必要があるでしょう。これらがプレッシャーとなり、精神的にストレスを感じる場合があるようです。

休日や夜間の出勤がある

顧客が平日の日中に仕事をしている場合、休日や夜間に対応することもあります

休日や夜間の出勤が続くと、家族や友人と過ごす時間をとりにくくなったり、生活リズムが崩れて体調を崩してしまったりすることもあるでしょう。このように、顧客の都合に合わせるため勤務時間が不規則になりがちなことも、生命保険の営業職を「きつい」と感じる理由の一つです。

生命保険会社社員の給与

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査の概況(p10)」によると、2024年時点で保険・金融事業に携わる人の平均賃金は、男女計では41万600円でした。その内、男性は51万4,200円、女性は32万3,600円です。

ただし、これはあくまでも業界の平均的な賃金。実際は、企業の規模や扱う商品、職種などによって大幅に異なるため、参考程度に留めておきましょう。

参照元
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況

生命保険会社社員になるには

生命保険会社の社員になるには、どのような方法があるのでしょうか。以下で解説していきます。

営業職の場合

保険会社の営業職に就くために、必要なスキルや経験はありません。ただし、入社後に生命保険協会が実施する業界共通試験である「一般課程試験」に合格する必要があります。

また、保険会社の営業の求人は年齢や経験を問わない傾向があるようです。会社のWebサイトや求人サイトなどで募集されることがあるため、チェックしてみることをおすすめします。

総合職・一般職の場合

総合職や一般職といった営業職以外の職種も、基本的に、新卒であれば入社時にスキルや経験は求められないようです。ただし、応募条件を「大卒以上」とする企業も。大手の生命保険会社は毎年、大規模な新卒採用を採用を行う傾向があります。

また、生命保険業界は、人員の入れ替わりが激しく中途採用も活発です。中途採用の場合は、必須となるスキルが部門によって異なるため、求人情報をしっかり確認しておきましょう。

生命保険会社社員の将来性

日本の少子高齢化や不景気に伴い、一時期、国内の生命保険会社のニーズは減少する可能性があるといわれていました。これは、死亡リスクの減少によって、生命保険本来のメイン商品である死亡保障の需要が少なくなるという懸念があったことからです。

実際に、死亡時よりも、医療や老後の生活などに掛かる費用のほうがリスクとなっているのが現状です。このようなニーズに対して、各生命保険会社は死亡保障だけでなく、医療保障や老後保障などを充実させて対応。さらに、海外への進出も積極的に行い、安定化を図っています。そのため、近年では、語学の堪能な方やリスクマネジメントなどに強い方の採用ニーズが高まっているといえるでしょう。

生命保険会社の仕事で求められる人物像

生命保険会社の社員には、どのようなスキルが求められるのでしょうか。以下で、生命保険会社のすべての職種に共通して求められる人物像を紹介します。

相手の気持ちを考えられる

生命保険は、「顧客がどのような未来を生きていきたいのか、死亡したあとは家族にどうなってほしいのか」「そのために生命保険会社は何ができるのか」ということを考慮して提供する商品です。そのため、相手や社会のニーズをいち早く察して対応できる力が重視されるでしょう。

継続力がある

生命保険会社では、顧客と年単位での長期的な付き合いとなることが多い傾向があり、顧客との信頼関係や会社としての実績をコツコツと積み上げていく必要があります。そのため、「自身のスキルを磨く」「周囲や顧客との人間関係を築き上げる」など、さまざまな面で継続性を求められるでしょう。

向上心がある

生命保険会社では、多様化するニーズに備えて、商品知識を深めたり、語学や専門性を高めたりといった前向きな姿勢が重視されます。そのため、たとえば「元々は英語力に自信がなかったが、入社後に海外事業に携わりたいため勉強している」というような向上心があると、仕事への姿勢や取り組みを評価される可能性があるでしょう

上記のほか、生命保険会社の社員は、部門によって語学力やリスクマネジメント力などが求められることがあります。

また、ビジネスマナーやコミュニケーション能力といった、ポータブルスキルを身につけておくと、さまざまな職種への就職・転職に役立つでしょう。「転職に役立つスキル一覧!ポータブルスキルとそのアピール方法も紹介」のコラムでは、転職で役立つスキルを紹介しているので、参考にしてみてください。

生命保険会社社員の志望動機を作成する際のポイント

生命保険会社へ就職や転職を考える場合、志望動機で悩む方もいるでしょう。ここでは、未経験者と経験者、それぞれの志望動機の作成ポイントを紹介します。

未経験者の場合

「なぜ保険会社を志望しているのか」「生命保険業界のなかで、なぜこの企業を選んだのか」を明確にしておきましょう。また、志望動機には、自分や身近な人のエピソードを交えると具体性が増します。

経験者の場合

営業や管理、リスクマネジメント、コンサルティングなど、これまでの経験と実績をアピールします。企業研究を行い、「自分のキャリアビジョンを実現できる」「顧客と長期的に向き合える」など、その企業ならではの魅力についても触れると、好印象につながる可能性があるでしょう。

自己分析や企業研究を徹底的に行おう

企業が志望動機を確認するのは、応募者の入社意欲の高さや会社とのマッチ度を確認するためです。そのため、未経験者・経験者どちらに関しても、志望動機を作成する際は、自己分析や企業研究などをしっかり行いましょう。

「この企業でなくてはならない」という理由を探し、熱意を伝えることがポイントです。「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」のコラムでは、志望動機の構成や作成する際のポイント、注意点などを紹介しているので、併せて参考にしてみてください。

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