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施工管理は女性にとってきつい?働くメリットや向いている理由を解説
更新日
この記事のまとめ
- 女性の施工管理者は全体の10%に満たない
- 施工管理は、未経験かつ無資格で就職できて女性も活躍できる仕事
- 女性が施工管理者になるメリットは、「仕事が幅広い」「職場に復帰しやすい」など
- コミュニケーション力があり物怖じせずに発言できる女性は、施工管理者に向いている
「施工管理の仕事は女性より男性のイメージが強い」と感じている方が多いでしょう。施工管理者は現場に出る必要があるため体力を求められますが、女性も活躍できる仕事です。女性の施工管理者の割合は多くないものの、建設業界は女性が働きやすい職場になるよう徐々に労働環境が改善しています。このコラムで、施工管理に就職するメリット・デメリットを確認して、自分に合っているか判断しましょう。
施工管理は未経験で資格なしの女性も活躍できる仕事
施工管理は男女問わず活躍できる仕事です。未経験や無資格で施工管理者として就職できるため、「アピールできるスキルがない」といった不安を持つ女性にもおすすめ。施工管理者は土木や建築の工事現場で安全や品質などの管理をすることを主な業務とします。具体的には以下のような内容です。
- ・施工のスケジュールを立てる
- ・工事現場の安全を確保しする
- ・取引先に提示された予算の管理をする
- ・規定の品質が保てているかの確認をする
幅広い業務を担うため、未経験から始めても多くのスキルを身につけられるでしょう。「施工管理の仕事」では、さらに詳しく施工管理の業務内容を紹介しているため、あわせてご覧ください。
女性の施工管理者の割合は約6.7%
以下は、国土交通省の建設業活動実態調査より、年数別に女性の施工管理者の割合をまとめたものです。
女性の施工管理者の割合 | 男性の施工管理者の割合 | |
---|---|---|
2018年 | 約5.2% | 約94.8% |
2020年 | 約6.7% | 約93.3% |
2022年 | 約6.4% | 約93.6% |
施工管理者は男性が9割を占める結果となりました。いまだ女性は少数派ですが、女性の施工管理者の割合は4年間で5~6%の範囲で増減を繰り返しています。2018年から2020年にかけては1%以上増加しているため、これからさらに軽微な増減を繰り返しながら、施工管理者のなかで女性が増えていく可能性が考えられるでしょう。
男性が多い施工管理者ですが、施工管理技士という資格を取得し、専門知識を身につければ性別問わずキャリアアップのチャンスがあります。資格について詳しく知りたい方は、「施工管理技士とはどんな資格?級による違いや難易度を詳しく解説」をご覧ください。
参照元
国土交通省
建設業活動実態調査(令和元年調査)の結果について
建設業活動実態調査(令和2年調査)の結果について
建設業活動実態調査(平成4年調査)の結果について
未経験から目指すなら「女性活躍中」の求人がおすすめ
未経験から施工管理者を目指す場合は、「女性活躍中」や「女性歓迎」と書かれている求人がおすすめです。このような求人は、女性用のトイレやロッカーが完備されていたり、施工管理者として活躍している女性社員がすでにいたりする傾向があります。ほかにも実施されている研修やワークライフバランスに対する考え方、産休・育休取得率などにも注目すると、働きやすい会社かどうか見極められるでしょう。
また、施工管理は学歴不問の求人が多いという特徴もあります。詳しくは「施工管理は高卒から挑戦できる?資格や向いている人の特徴も解説」をご覧ください。
女性が施工管理者になる4つのメリット
施工管理の仕事は業務の幅が広く、多岐にわたるスキルが身に付きます。キャリアアップや転職に活用できるでしょう。また、施工管理は需要に対して就業者が少なく、産休や育休などを経てから復帰しやすいのもポイント。ここでは、女性が施工管理の仕事に就くメリットを紹介します。
1.業務の幅が広くスキルや資格取得につながる
施工管理は工事現場で作業をしたり事務仕事をこなしたりと、業務の幅が広いのが特徴です。幅広い業務を進めるなかで、コミュニケーション力や対応力、課題発見力などさまざまなスキルが身につくでしょう。
2.資格がなくても挑戦できる
施工管理は、資格がなくても働き始められる点もメリットです。施工管理の資格である「施工管理技士」は、定められた実務経験年数を満たしていないと受験できないため、採用する側も資格がないことは理解しています。建築業界や施工管理に興味がある方は挑戦してみるのも良いでしょう。
3.取引先の女性に頼られやすい
施工管理者が活躍する建築業界は男性が中心のため、取引先の担当が女性だった場合、頼りにされやすいというメリットがあります。同性という共通点があると、話しやすさ・相談しやすさに影響することがあるためです。さらに、寄り添った提案や細やかな気配りができると取引先からの信頼が高まるでしょう。
取引先から頼られるような施工管理者を目指したい方は、採用されるための面接対策から始めましょう。「施工管理の志望動機のポイントは?未経験向けの例文も解説」では、施工管理者を目指す方に向けて志望動機の作り方を解説しているため、あわせてご覧ください。
4.職場に復帰しやすく女性もキャリアを築きやすい
施工管理者は人手不足の影響もあり、復帰しやすいというメリットがあります。国土交通省「建設業における女性の活躍推進に関する取組実態調査」によると、2017年に育児休暇を取得した女性や職場に復帰した女性の割合は、以下のとおりです。
育休取得率 | 復帰率 | |
---|---|---|
技術者 | 99.1% | 65.4% |
技能者 | 90.9% | 54.5% |
事務系職員 | 98.8% | 68.0% |
引用:国土交通省「建設業における女性の活躍推進に関する取組実態調査 出産/育児休業/復帰した女性の人数(10p)」
施工管理者は技術者に含まれます。ほとんどの女性が育休を取得し、その半分以上が復帰していることが分かるでしょう。業種や職種によっては、出産や育児などを理由に職場を一度離れてしまうとキャリアがストップしてしまったり、業務内容の変化に思うようについていけなかったりすることでキャリアアップできないこともあります。
しかし、施工管理の基本業務は大きく変化することはありません。スキルも専門的なものであるため一度身につければ長きにわたってキャリアに生かすことができます。そのため、ブランクが数年あったとしても戻りやすく、長期的なキャリア形成が期待できるため、結婚や出産したあとも長く働きたいと考えている女性におすすめです。
参照元
国土交通省
建設業における女性の活躍推進に関する取組実態調査の結果を公表します!
女性施工管理者はネイルも自由な企業が増えている
工事現場で働く施工管理者はヘアアレンジやネイルなどのおしゃれは無縁だと思われがちですが、近年服装やおしゃれに厳しいルールを設けず自由な建設会社が増えています。そのため、ネイルも仕事に支障をきたさない範囲であれば問題ないとしている企業も。施工管理は「仕事中でもおしゃれを楽しみたい」という方でも縛られることなく仕事ができる魅力があります。
女性の施工管理者が仕事を辞めたいと思う理由
女性の施工管理者が仕事を辞めたいと思う主な理由は、「力仕事がきつい」「男性ばかりで働きにくい」などです。
体力が持たず仕事がきつい
施工管理には、多くの体力が求められます。男性も「体力的にきつい」と感じることがある施工管理の業務内容は、女性にも大きな負担です。また、施工が予定どおり進まない場合は、休日出勤することも珍しくありません。そのため、「体力が持たなくて辞めたい」と考える女性の施工管理職もいるようです。
「施工管理はきつい?意外と楽といわれる理由や向いてない人などを紹介」では、施工管理がきついといわれる理由を7つ紹介しています。「事前に施工管理のきつさを知っておきたい」という女性は、ぜひ参考にしてください。
男性ばかりで働きにくい
建設業は男性が多いため、女性は働きにくいと感じることが多々あるようです。男性が多いと、生理休暇や育休・産休などの制度も、利用している割合の少なさから「活用しにくい」と考える女性もいるでしょう。
ただ、先述の通り育休から復帰した人は育休利用者の半数以上をキープしているため、業界全体での理解や制度の整備が進んでいるといえるでしょう。入社前にこのような制度が導入・利用されているかを確認することが必要です。
女性向けの設備が整っていない
男性の職員が多い影響で、トイレや更衣室などに女性用の設備が整っていないことも。気を使ったり不便に感じたりすることもあるため、仕事をするうえでストレスを抱えやすいでしょう。ただし、建設業で活躍する女性は徐々に増えているため、これから環境が整って改善されていくと考えられます。
施工管理者に向いている女性の特徴3選
ここまで女性が施工管理者として働くメリットややめたいと思う理由をみてきました。続いては施工管理の仕事に向いている女性はどのような人か解説していきます。
体力に自信がある人
施工管理の業務内容は工事現場の安全や品質・予算の管理などが主ですが、実際に工事現場に出向き作業を手伝ったり重く大きい資材を運ぶことも少なくありません。また、長時間労働が発生したり猛暑日や降雪日などの過酷な環境下でも作業をするため、ある程度体力に自信がある人が向いているといえるでしょう。
周囲と協力して物事に取り組むことが好きな人
工事現場は1人の力では成り立ちません。そのため、周囲のさまざまな役割の人と物事に取り組むことが好きな人が向いているといえます。また、施工管理者はその名の通り、工事現場を管理するまとめ役です。まとめ役が積極的に作業員とコミュニケーションをとることで全員と目線が合い、業務を円滑に進めることができるようになるため、コミュニケーション力に自信がある女性も施工管理者に向いているといえます。女性ならではの共感性も大きな武器となるでしょう。
物怖じせず発言できる人
施工管理者として働くと、周囲は年上や男性が多いため物怖じせずに発言できる人も向いているでしょう。また、いまだに古い考えを持つ人も一定数います。ですので「これだから女性は」「やっぱり女性はだめだ」などと言われることがあるかもしれません。このようなことを言ってくる人に対して動じない気持ちや逆に厳しい口調で指導できるような女性だとうまく乗り越えられるでしょう。
先述したように、建築の仕事は男性が多い業界なので、性差にこだわらず仕事に取り組むことが大切。なお、施工管理者の服装は男性と女性共に大きな違いはありません。通勤時や外部の方と打ち合わせをするときはスーツが望ましいでしょう。工事現場のチェックを行う際は基本的に作業服を着用します。
施工管理者の年収
施工管理者は資格がなくても平均より給与の水準が高い傾向にあります。厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」によると、建築施工管理技術者の平均年収は632.8万円、土木施工管理技術者は603.9円となっています。国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」によると給与所得者のうち正社員の1年間の平均給与は523.3万円ですので、平均的な給与と比較し約80万円~110万円ほど高く推移していることがわかります。
「専門知識はないけど、高収入を得られるようになりたい」と考える女性には、メリットが多いでしょう。施工管理者の年収は「施工管理の年収はどれくらい?業界全体との比較も」や「施工管理技士の資格があると年収は上がる?キャリアアップのコツ」でまとめているため、あわせてご覧ください。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイトjogtag
国税庁
標本調査結果
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。