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支援員(ピアサポーター)が悩みを抱えるご本人とご家族をアテンド(伴走・寄り添い)【NPO法人 ピアサポートネットしぶや】
更新日
はじめに
NPO法人 ピアサポートネットしぶやは、東京都渋谷区に拠点を構え、こども若者世代を中心に64歳までを対象に居場所づくりを行っています。同団体が設立されたのは、2009年2月のことです。同年4月に、相談・訪問・居場所事業をスタート。その後、学習支援や社会参加事業、児童虐待防止への取り組みなどさまざまな活動を開始し、幅広い角度から若者を支援しています。
本記事では、同団体の活動内容について詳しくお伝えしていきます。
団体概要
NPO法人 ピアサポートネットしぶやの歩みは、子どもを取り巻く環境に危機感を持ち、1999年に渋谷区で「中高生クラブ」講座を開講したことから始まります。同講座で中高生の居場所づくりについて地域の大人に投げかけたことをきっかけに、中高生が自由に気軽にくつろげる居場所「渋谷ファンイン」が誕生しました。
2000年代には登校しぶりや不登校の子どもがこの居場所を訪れるようになり、不登校への対応を渋谷区と行うなかで2004年に「渋谷ファンイン・ピアサポート委員会」を設立。同委員会は小中学生を対象に活動を行っていましたが、高校と大学での不登校や中退、大卒者離職率の増加などの課題を受けて概ね15歳〜34歳まで対象年齢の引き上げを実施。その後、2009年にNPO法人化を果たしました。
ピアサポートとは
ピアサポートとは、仲間・対等・同輩を意味する英語のpeer(ピア)と、援助を意味する英語のsupport(サポート)に由来し、「仲間同士の支え合い」を表しています。
アドラー心理学の創設者アルフレッド・アドラーが提唱した以下の3つを目指して、互いに幸せになるための活動を行っています。
・自尊感情があること・他人と親密な人間関係を築けること
・貢献感
ピアサポートは、生きづらさを感じるご本人とそのご家族と関わり、リカバリーへの一歩を支えています。その活動の担い手として、「ピアサポーター」を配置。悩みを抱える方と直接会い、マンツーマンで対応を行っています。
訪問や外出同行、居場所&フリースペース、学習などの活動を通じて対等な関係を重視。ご本人の力を信じ、その力を損なわないように関わりを続けていきます。
東京都「心のバリアフリー」サポート企業に登録
ピアサポートネットしぶやは東京都「心のバリアフリー」サポート企業に登録されました。
東京都では、すべての人が安心・安全・快適に暮らし、訪問できる街づくりを都を挙げて推進。そのためには、施設設備だけでなく誰もが平等に参加できる社会や環境について考え、必要な行動を続ける「心のバリアフリー」が重要だと考えています。
そこで東京都では企業等と連携し、「心のバリアフリー」への社会的気運の醸成を目指す中で、従業員の意識啓発などに取り組む企業等を「心のバリアフリー」サポート企業として登録し、特に優れた取り組みは都が好事例として公表しています。
ピアサポートネットしぶやは、引き続き「心のバリアフリー」実践のために、さまざまな取り組みを実践していきます。
事業紹介
NPO法人 ピアサポートネットしぶやでは、ピアサポーターが悩みを抱えるご本人とご家族のアテンド(伴走・寄り添いなど)を行っています。
ピアサポーターは、悩みを抱えるご本人と趣味や関心事などの話が合いそうな同世代を配置。マンツーマンで個別対応を行い、信頼関係を構築していきます。
ご家族の対応には、ご家族と同じ経験や近い感覚を持っているピアサポーターが対応にあたります。個別またはグループでお会いし、信頼関係を築いていきます。
訪問
ご家族以外との関わりがなくなった方、自宅から外出する機会がなくなった方、社会とのつながりがなくなった方などを対象に、訪問による支援を行っています。訪問によりご本人と接触し、つながりを作っていく形です。ご本人と対面できるようになったら継続して訪問をし、以前出かけていたところや好きな場所、興味のある場所などをヒアリングして一緒に出かけます。
居場所・フリースペース
ピアサポーターやボランティアとだけではなく、他者との適度な関わりや距離感を体感し、仲間作りや学びのきっかけづくりを行います。必要な時は職員等も相談を受けます。区内を中心に様々な居場所づくりを行っています。主に6つの活動があります。
事務所での活動
くつろげる居場所づくりを目指して活動しています。
公立中学校校内居場所
学校内で放課後に、心を休める隙間のような居場所を目指して開設しています。
女子の居場所ぴあっとカフェ~ここから
女子が安心して、ゆっくり過ごせる場所です。スタッフには親の会メンバーも加わっています。
親の会 ぴあっとカフェAOBA
親の会メンバーが立ちあげた親の会です。
中高生の居場所づくり 渋谷ファンイン
渋谷のこどもたちが自由に、気軽にくつろげる居場所づくりを目指して、活動しています。
夜の居場所 ずっとも食堂
暖かい食事と、学習や友だちづくりできる、こどもがくつろげる夕方からの居場所です。
学習
学校を休みがち、不登校、勉強の遅れが気になる…など、ご本人の状況・希望に合わせて学習ができる居場所です。
講師と一対一の個別授業を中心に、楽しく学べるようにサポート。一人ひとりの意見を尊重し、一緒に支え合うことを大切にしています。
1コマ90分の授業時間を用意し、ご本人の力ではどうにもならない部分をフォロー。具体的には、通信制高校・大学のレポートや夏休みの課題、資格試験の過去問題などの活動に取り組みます。
社会参加
「仕事を辞めて再就労することに臆病になっている」「職場の人間関係で傷つきキッカケを失った」など、一人ひとりの事情に合わせて就労までの準備を行います。地域団体や協力・受入企業等の協力のもと、ボランティア活動や就労に向けた研修、職業訓練、短期バイトなどを経験しながら就労を目指します。
家族連携
「子どものために何かしてあげたい」「子どもの将来が不安」というような、子育ての悩みや進学のことなどでご家族と連携し、アテンド(伴走・寄り添いなど)を行います。保護者の方同士の支え合いを大切にし、交流会やイベントを通じて同じ悩みを体験したピアサポーターと関わることも可能です。
個別相談では、来所を基本に専門相談員が対応。お子さまの様子や保護者の方ご自身の心持ちなどの近況をヒアリングします。
親の会(家族会)では、年間登録をいただいた方のご家族を対象に、保護者の方同士の交流会と学習会のいずれかを毎月一回開催。交流会ではテーマに沿って話題提供を行い、集まった方々が近況を報告。良かったことや失敗したことなどの経験を語るほか、読んでいる書籍や参加した講演会などその都度各自が気になったことも話し合っています。
学習会は、専門家などの講師を招いて行われています。普段は聞けない情報やアドバイスを得られる機会です。
詳細情報
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。