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写真なしの履歴書はルール違反?貼る目的や気をつけるべきポイントを解説
更新日
この記事のまとめ
- 企業から指定がないかぎり、履歴書に写真なしは避けるのが原則
- 写真なしの履歴書は、不備やミスだと判断される恐れがあるので注意しよう
- 履歴書に写真を貼るのは、なりすまし防止やマナーチェックといった目的がある
- 履歴書の写真は髪型や服装、撮影時期などに気をつけよう
- 履歴書は重要書類なので、「写真なしでも問題ない」と自己判断するのはやめよう
履歴書は写真なしでも良いのか、ルールが分からなくて迷う方もいるのではないでしょうか。このコラムでは、履歴書に写真を貼る理由や気をつけるポイントなどを解説します。また、「写真なしだと不採用になる?」という疑問も踏まえて、写真の印象が採用に影響する可能性や貼り忘れた際のリスクもご紹介。スマホ撮影の注意点やスピード写真のメリットについてもまとめたので、これから履歴書を作成する方は参考にしてみてください。
履歴書に写真は貼るべき?
履歴書には顔写真を貼る欄が設けられている場合が多く、「貼るのが常識」と考えるのが一般的です。一方、海外では外見における差別的要因を除くため写真を貼るべきではないという考え方もあり、「写真なしでも良いの?」「貼るのは義務?」と迷う人もいるでしょう。
この項では、履歴書に写真は貼るべきなのか、日本の就活でのルールを解説します。
履歴書に写真を貼るのが原則
履歴書に写真の貼り付け欄があるからには、顔写真を貼るのが原則です。写真貼付け欄があるのに貼らないと「空欄」扱いになり、書類のミスと見なされる恐れがあります。履歴書の内容が良くても、写真がないために選考通過率を下げてしまうのはもったいないので、ルールに則って貼るようにしましょう。
企業側の指定で写真なしの場合もある
企業から「履歴書に写真は不要」と指定された場合は、写真なしで提出しても良いでしょう。企業によっては、「外見で判断しない」という理由で、写真の貼り付けを禁止、または任意とする場合があります。任意であれば、写真なしでもありでも問題ないので、自分なりの考えで判断してOKです。
履歴書の提出方法によって写真なしでも良い?
履歴書は郵送やメール、手渡しなどさまざまな提出方法があります。しかし、いずれの場合も写真は貼付するのが基本です。この項では、メールや手渡しの場合、履歴書への写真はどうすれば良いのかを解説します。
パソコン作成の履歴書にも写真の添付は必要
パソコンで作る履歴書テンプレートには、多くの場合、手書きの履歴書と同じように写真を貼る欄が設けられているものが一般的です。どんなタイプの履歴書でも空欄は避けるべきなので、写真貼付欄がある場合は添付して提出することをおすすめします。
面接で手渡す場合も写真なしは避ける
「面接で履歴書を提出するなら写真なしでも良いのでは」と考える人もいるようですが、面接で履歴書を手渡すとしても写真は必要です。写真なしの履歴書を手渡すと、貼り忘れや準備不足を指摘される恐れもあります。面接の緊張感を高めてしまい、うまく回答できなくなるのを防ぐためにも、写真を貼った履歴書を提出するようにしましょう。
履歴書に写真を貼るのは理由がある
履歴書に写真を貼るのは、本人照合やマナー確認といった理由があります。企業側の意図を知り、写真の必要性を理解しましょう。
本人照合でなりすましを防ぐ
履歴書に写真を貼るのは、本人照合が目的の一つです。履歴書に写真があることで、面接に来た応募者が本人であることを確認できます。また、学歴や経歴を偽るための、いわゆる「なりすまし受験」も防ぐ目的もあるでしょう。そのほか、同姓同名の応募者がいる場合に、採用担当者が判別しやすくなるメリットもあります。
第一印象を判断する
履歴書の写真で、自社との相性をある程度判断したいという意図もあります。人は外見だけで判断できるものではないですが、表情や雰囲気、どのような写真を選択して提出したのか、ということからある程度の価値観を見て取れる部分もあるでしょう。特に、接客業では写真から第一印象を判断する場合もあるようです。
マナーや気遣いをチェックする
履歴書の写真から、仕事におけるマナーや気遣いもチェックされます。髪型や身だしなみのほか、写真の貼り方もチェックの対象です。写真が曲がって貼られていたり、折れシワが付いていたりすると、丁寧さに欠ける人だと判断される恐れもあります。また、志望度が低いと見なす採用担当者もいるため注意が必要です。
写真の印象は合否にどれくらい影響する?
履歴書の写真で応募者の人柄がどの程度判断され、合否に影響を及ぼすのか気になる人もいるでしょう。この項では、写真の影響度合いについて解説します。
合否を左右する可能性は低い
履歴書の写真だけで合否を決める企業は極めて少ないでしょう。ただし、経歴やスキルでさほど差がない応募者がいた場合、1人を選ばなければならない状況であれば、写真から受ける印象が影響する可能性も否定はできません。
また、業界の特性と写真のイメージがあまりにも合わない場合は、不採用となる恐れもあります。たとえば、金融業界の選考で派手な髪色や華美な服装の写真を提出した場合、「業界のことを分かっていない」と判断される可能性もあるでしょう。
しかし一般的には、常識を踏まえた写真であれば不採用に至る可能性は低いといえます。
履歴書を写真なしで送る懸念点
履歴書を写真なしで送るのは、一定のリスクがあるでしょう。この項では、写真なしで提出した場合の3つの懸念点について解説します。
1.マナーが身についていないと思われる
企業側から「写真不要」と指定されていないにもかかわらず、写真なしで提出するとマナーが身についていないと思われる可能性があります。前述の通り、履歴書に写真を貼るのは一般常識とされているため、社会人として基礎ができていないと判断されてしまうでしょう。
2.ミスをしたと判断される
写真がない履歴書を見た採用担当者は、「貼り忘れのミス」だと判断する可能性もあります。重要書類でのミスは仕事におけるトラブルを連想させ、印象が悪くなる恐れがあるでしょう。大事な仕事でミスをされては困るため、企業側はこのような応募者を避けやすくなります。
3.志望度が低いと見なされる
履歴書を写真なしで提出する応募者に対し、「第一志望ではなさそう」と判断する採用担当者もいます。志望度が高ければ少しでもリスクを避けたいので、写真なしで提出するはずはないと考えるからです。また、志望度が高い応募者は意欲・熱意を伝えようとするので、履歴書を丁寧に埋めると考えられています。そのため、写真欄を空欄で提出する応募者は、志望度が低いと見なされるでしょう。
履歴書で避けるべき写真とは?
履歴書に貼る写真は、サイズや服装さえ守っていれば何でも良いわけではありません。常識ある写真でなければ印象を悪くしてしまうので、一般的なマナーを押さえておきましょう。
避けるべき写真の種類は?
履歴書の写真としてふさわしくないものには、以下のような例があります。
- ・自撮り写真
- ・スナップ写真
- ・写真シール
- ・写真をカラーコピーしたもの
自撮り写真については、証明写真の撮影アプリを使用したものであれば問題ないでしょう。履歴書で避けるべきなのは、友人同士で記念撮影をしたり、SNSで投稿したりするために自撮りした写真です。「Web履歴書の写真はスマホで良い?自撮りはNG?貼り付け方も解説」のコラムで、自撮りで履歴書用の写真を撮影する方法を詳しく紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。
印象が悪くなる写真の撮り方
履歴書の写真で歯を見せて笑っているのは、印象を悪くする恐れがあります。表情は、軽く口角を上げ、微笑む程度に笑顔を浮かべるのが良いでしょう。そのほか、以下のような写真は一般常識から外れているといえます。
- ・カラーコンタクトを着用している
- ・服装がカジュアル過ぎる(キャミソールやTシャツ、帽子着用など)
- ・髪の毛がボサボサしている
- ・服装が乱れている
- ・身体がゆがんでいる
- ・メイクが濃い
上記のような写真は採用可否に及ぼす影響も大きく、人柄や性格だと捉えられる可能性も高くなるでしょう。一般常識を意識して、履歴書の写真を用意することが大切です。
履歴書の写真で気をつけるポイント
写真を撮影するときは顔の角度や表情、身なり、体勢など、気をつけるべきポイントがたくさんあります。慣れていないと面倒に感じる場合もありますが、一つひとつのポイントを守ることが大切です。
1.サイズを間違えないようにしよう
履歴書の写真のサイズは、一般的に縦40mm×横30mmです。スピード写真やアプリで写真を撮る際は、サイズの選択を間違えないようにしましょう。
サイズを間違えてしまい、枠からはみ出たり、余白が多過ぎたりすると、仕事でもミスを誤魔化すタイプと見なされる恐れもあります。サイズ指定を間違えた場合は撮り直し、適切な写真を提出しましょう。なお、履歴書によってサイズが異なる場合もあるため、写真を撮る前に確認してみてください。
2.あまりにも昔の写真は避けよう
履歴書に使用する写真は、おおむね3カ月以内に撮影したものとするのが一般的です。あまりにも昔の写真だと、面接で会ったときに「印象が違う」と思われてしまいます。前述の通り、履歴書に写真を貼るのは本人確認の目的があるので、印象が異なる写真は避けましょう。
3.髪型や服装に気を配ろう
履歴書の写真を撮影する際は、清潔感あふれる色やデザインのスーツを着用するのが基本です。髪型にも気を配り、両耳が出ているか、前髪が顔にかかっていないかなどに着目して最終チェックをしましょう。
4.フォトスタジオかスピード写真の利用がおすすめ
履歴書に貼る写真は、フォトスタジオかスピード写真で撮影するのがおすすめです。特に、フォトスタジオはプロによる撮影で、高品質な写真を撮ることができます。カメラマンが表情についてアドバイスをくれたり、照明を調整してくれたりするので印象の良い写真が撮れるでしょう。
ただし、費用がかかるため、コストを抑えたい場合はスピード写真が無難です。スピード写真は自撮りに比べて品質が良いうえ、その場でプリントできるため急ぎのときにも使えます。スピード写真の詳細は「スピード写真は時間も費用も節約できる!」の項で解説するので、参考にしてみてください。
データの重さや大きさに注意
フォトスタジオでは、デジタルデータをくれる場合があります。履歴書をメールやオンラインで提出する際にデータを活用しても良いですが、容量には気をつけましょう。一般的に、メールに添付しても良い容量は2MBまでとされています。データが重いと相手が受信するのに時間がかかるうえ、最悪のケースでは添付ファイルが開けないことも。「履歴書をメールで送るとき写真はどうする?添付方法を詳しく解説!」のコラムで、写真の添付方法を詳しく解説していますのでご覧ください。
スマホで履歴書用の写真を撮るときの注意点
前述の通り、スマホで履歴書用の写真を撮るのは問題ありません。ただし、あくまでも証明写真であることを意識して撮るのが大切です。
画像の解像度に気をつける
スマホの写真を撮影する際は、解像度に気をつける必要があります。解像度が低い設定のまま撮影すると写真がぼやけてしまい、「本人と照合する」という証明写真の目的が果たせません。また、写真から受ける印象も良くないでしょう。
スマホで写真を撮るなら部屋の明るさや背景にも気を配り、証明写真として適切であることを確認するようにしてみてください。
過度な加工はしない
スマホのアプリで写真を過度に加工するのはやめましょう。色味を明るくしたり、背景を薄いグレーにしたりするのは構いませんが、目の大きさや輪郭を変えるような加工は良くありません。あくまでも「補正」の範囲に留め、写真と本人が照合できるものであることが重要です。
履歴書の写真で印象アップを目指す方法
履歴書の写真は合否を決定づけるわけではないものの、少しでも良い印象を持ってもらうに越したことはありません。写真の印象はちょっとしたことで変わります。スピード写真やスマホで撮影するときは、以下の2点を取り入れてみてください。
白い紙や布を反射板にする
写真を撮る際、白い紙や布を膝の上に置くと反射板の代わりになります。光が調整されてきれいに撮影でき、顔も明るく見えるのでおすすめです。反対に写真が暗いと応募者の印象そのものが暗いイメージになる恐れもあるため、適度に明るい写真のほうが良いでしょう。
姿勢を良くする
写真撮影のときは、背筋を伸ばして姿勢を正しましょう。猫背だったり、首が前に出ていたりすると疲れているような印象に見えてしまいます。姿勢が良いときちんとした印象になるので、いつもより胸を張って首をまっすぐにするのを意識してみてください。
ただし、力が入り過ぎると表情がこわばってしまうため、肩を揺らして適度に力を抜くのがコツです。
スピード写真は時間も費用も節約できる!
「履歴書用の証明写真は写真館で取ってもらうのが一番良い」と分かっているものの、費用や時間の問題でどうしても選択肢から外さなければいけない場合に、頼りになるのが「スピード写真」の存在です。
スピード写真のメリット
スピード写真は駅やスーパー、コンビニなどに設置してあることが多く、利便性の高さがメリットの一つです。時間も費用も節約できるうえ、以下の通りさまざまな機能を持った機種を選択できます。
- ・美肌と肌質補正をしてくれる
- ・数種類の背景カラーから選択できる
- ・写真の大きさと顔のバランスがきれい
- ・男性専用の補正機能つき
スピード写真は性能や機能によって金額が異なりますが、全体的にフォトスタジオよりも安価です。機能があまり備わっていないものだと600円程度、通常の撮影機能がついたもので800~900円が一般的。美肌や肌質補正などのワンランクアップの機能を選択した場合は、1000円程度の料金が発生します。
何度も取り直しをする手間と費用を考えると、キレイにとれる最新の機種を選択して一回で撮り終えるのがベストだといえるでしょう。
スピード写真で上手に撮る方法
スピード写真は撮り方を少し工夫するだけで、機能以上の仕上がりが期待できる可能性もあります。
- ・黒っぽい服装を着用する(背景のカラーが明るいため)
- ・ボックスのカーテンをきちんと閉める
- ・荷物で足元にあるストロボを塞がないようにする
- ・椅子の高さを自分サイズに調整する(レンズを少し見下ろすくらいがベスト)
- ・機械のガラスを拭いてキレイにする
- ・ひざの上に白いハンカチを敷く(顔が明るく撮れる)
上記のように、撮影前に一手間かけることによって、仕上がりに違いが生まれます。履歴書の証明写真でスピード写真を選択する場合は、よりキレイな証明写真を撮るために、ちょっとした前準備をしておくとよいでしょう。
「履歴書は写真なしでも良い」と自己判断しないのが大切
履歴書は重要書類として扱われるため、マナーやルールを守るのが大切です。写真は添付するのが原則なので、「なしでも良さそう」と自己判断するのはやめましょう。
履歴書は日付や職歴の書き方にもルールがあり、記載ミスがあると選考に響く恐れもあります。「履歴書作成の基本!学歴や志望動機の書き方と封筒を使うときのマナー」のコラムで、基本的な書き方を解説していますので、参考にしてみてください。また、履歴書の書き方に自信がない方は、就職・転職エージェントの支援を受けるのもおすすめです。プロのアドバイザーによる添削を受け、書類選考の通過率を高めましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。