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ホテル業界とは?仕事内容や業界の動向、志望動機を紹介!
この記事のまとめ
- ホテル業界には、「シティホテル」「リゾートホテル」などのジャンルがある
- ホテル業界の仕事は、「宿泊部門」「飲料部門」などで分かれている
- 「対人スキルが高い」「語学力が高い」などの人は、ホテル業界に向いている場合がある
- ホテル業界は将来的にも、国内外からのお客さまからの安定した需要が見込まれる
「ホテル業界に興味があるけど、どんな仕事があるの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。ホテル業界は宿泊施設だけでなく、レストランや宴会場の運営など、旅行社や利用者にさまざまなサービスを提供しています。そのため、宿泊者と直接関わるホテルフロントや従業員のサポートをする総務や人事など、職種もさまざまです。
このコラムでは、ホテル業界のジャンルや職種、現状の課題や将来的な需要を解説しています。志望動機の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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ホテル業界の施設ごとのジャンルとは
ホテル業界では、提供サービスの内容や目的により、ホテルそのものがジャンルで分かれています。代表的なものを業態別に見ていきましょう。
シティホテル
シティホテルとは宿泊はもちろんのこと、飲食やパーティーにおいても、ハイクオリティーなサービスを提供する都市型ホテルのことです。館内のデザインは洗練され、調度品は高級なものをセレクトしている傾向があります。日々の喧騒から離れ、身も心もゆったりとホテルライフを満喫できるタイプのホテルです。
例:帝国ホテル、ニュー・オータニ、ホテルオークラ、パレスホテル
リゾートホテル
リゾートホテルとは、観光や休暇を目的として滞在するホテルのことです。観光地や保養地といわれるエリアに主に立地しています。最近多いのは、テーマパークとコラボした「アンバサダーホテル」タイプのもの。テーマパークの世界観を演出した部屋が、話題性や集客に役立っています。
例:星野リゾート、ワシントンホテル、ANAホテル、ミリアルリゾートホテルズ
ビジネスホテル
ビジネスホテルとは、ビジネスの場面での利用を想定して作られたホテルを指しています。主に出張時に宿泊するので、駅から徒歩圏内に立地しているのが特徴です。部屋の造りはシンプルなものが多く、シングルルームが一般的。また、最近では、Wi-Fiが完備されているホテルが増えています。
例:東横イン、アパグループ、ルートイングループ、ワシントンホテル
ホテル業界の仕事内容
ホテル業界のなかには、「宿泊」「飲料」「ブライダル」「管理・営業」などの部門ごとに数多くの職種があります。代表的なものを、いくつか紹介しているので、ホテル業界に興味のある方は参考にしてみてください、
宿泊部門
宿泊部門の職種には「ホテルフロント」「コンシェルジュ」「ドアマン」「客室係」が挙げられます。以下でそれぞれの仕事内容について解説しているので、宿泊に携わる仕事に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
ホテルフロント
ホテルフロントは、お客さまがチェックインやチェックアウトをする際の手続きを行います。また、予約の受付や館内案内なども担当するのが一般的です。
コンシェルジュ
コンシェルジュとは、簡単にいうとお客さまのあらゆる要望に対応する職種です。観光案内や店の予約、乗車券の手配など、仕事内容は多岐にわたります。また、外国の方の対応ができるよう、語学に堪能な人材が求められる傾向にあるでしょう。
ドアマン
ドアマンとはホテルの玄関口で、お客さまを送迎する職種です。車のドアを開けたり、荷物をおろしたりと、お客さまのホテルライフの始まりと終わりを機敏にサポートします。
客室係
客室係とはお部屋の衛生管理を行う仕事です。清掃や備品の補充、ベッドメイク、安全性の確認などを行い、お客さまがホテルで快適に過ごせるようにサポートします。
飲料部門
飲料部門とは簡単にいうと、ホテルを利用するお客さまに料理や飲み物を提供する仕事です。具体的な職種には、ホテル内にあるレストランやバーの調理・ホールスタッフやバーテンダーなどが挙げられます。
ブライダル部門
ブライダル部門ではホテルでの挙式を希望するお客さまのご要望をヒアリングし、理想の式になるようにプランニングを行います。ブライダル部門での業務は会場の提案や演出、スケジュール管理、打ち合わせなど多岐にわたる傾向があるでしょう。
ターゲットとなる年齢層や職業層に向けて、各種メディアや営業スタッフのマンパワーでPRします。効果的な宣伝方法を考えることが仕事です。
ブライダルの仕事に興味がある方は、「ブライダル業界の仕事」のコラムもチェックしてみてください。
管理・営業部門
ホテル業界の管理・営業部門には、「総務」「経理」「人事」「広報」「営業」などの部門があります。それぞれの仕事内容は以下のとおりです。
総務
総務では法務や庶務、経営管理などの一般事務を請け負います。ホテルスタッフが快適に勤務できるようにサポートするのが役割です。
経理
経理とは収支を始めとし、投資や資金調達の管理を行う職種です。ホテルの場合は、食材や備品の仕入れが占める割合が多いのが特徴と言えるでしょう。
人事
スタッフの募集・採用・配属など、人材管理に関わる仕事です。現場で働く従業員の声に耳を傾けたり、適性を見極めて強みを発揮できる部署に配属したりする能力が必要になるでしょう。
広報
広報の仕事ではターゲットとなる年齢層や職業層に向けて、テレビや雑誌、SNSなどのメディアで宣伝を行います。プレゼンテーション能力や効果的な宣伝方法を考える力が求められるでしょう。
営業・企画
営業・企画は、宿泊や宴会などホテルが提供できるサービスを考案して、個人や団体、企業に販売する仕事です。具体的には「ツアー向けの宿泊プランを企画して旅行会社にホテルを利用してもらえないか交渉する」「企業の宴会でホテルの会場を利用してもらえないか売り込む」などが挙げられます。
ホテル業界への就職を考えている方は、「ホテル業界へ就職するには学歴は必要?仕事内容や給与事情なども解説!」のコラムを参考にしてみましょう。給料事情などの現実的な情報を得られると、より自分に合ったキャリアプランを考えやすくなります。
ホテル業界の現状・課題、今後の将来性
ホテル業界の現状や課題を把握しておくと、面接で業界理解に関する質問をされた際に答えやすくなるでしょう。以下でホテル業界の現状や課題、今後の動向を説明しているので、参考にしてみてください。
ホテル業界の現状・課題
ホテル業界はこれまで、世界的な経済不振や自然災害、新型コロナウイルスのパンデミックなどの影響を受け、何度も厳しい状況に直面してきました。しかし、2023年以降は外国からの観光客の回復が顕著で、都心部を中心にホテル業界も再び活気を取り戻しつつあります。観光庁のデータによると、訪日客数はコロナ禍前の水準に迫る勢いで増加中です。特にアジア圏(中国・韓国・台湾など)からの観光客は引き続き大きな市場となっています。
一方で、民泊施設の増加による競争激化、サービスの多様化への対応、人手不足などがホテル業界全体の課題です。特にフロントや客室清掃などの現場職では、慢性的な人材不足が深刻化している傾向にあります。
ホテル業界の今後の動向
ホテル業界は将来的にも、旅行やビジネスでの宿泊ニーズが完全になくなることはなく、安定した需要が見込まれます。特に、国内だけでなく、海外のお客さまの取り込みは今後も大事なテーマとなるでしょう。
国を挙げた観光立国政策や、地方活性化に向けた地域型ホテルの展開など、旅行業界全体としてのビジネスチャンスは広がっています。そのため、今後のホテル業界では、変化に柔軟に対応できるサービスや人材が求められるでしょう。
ホテル業界の専門用語
ホテル業界には、業界特有の用語が多く使われています。就職を目指すなら、いくつか言葉を知っておくだけでも現場での理解や面接時の印象アップにつながるでしょう。
ウォークイン:予約をせずに、直接ホテルへ来館して宿泊するお客さまのこと
オーバーブッキング:客室数よりも多く予約を受けている状態。航空業界でも使われますシングルユース:ツインやダブルなど複数人用の客室を1人で利用すること
上記のような言葉を知っておくと、面接時に専門用語が出たときだけでなく、入社後の現場でのやりとりもスムーズになります。就職前に覚えておくと安心です。
ホテル業界に向いている人の特徴
ホテル業界に向いている可能性がある人の特徴には、「対人スキルが高い」「語学力が高い」「企画力がある」「視野が広い」などが挙げられます。以下で詳しく解説しているので、自己PRや志望動機を作る際の参考にしてみてください。
対人スキルが高い
ホテル業界の仕事はお客さまと関わる機会が多くあるため、対人スキルがある人は向いている傾向があるでしょう。また、ホテル業界は個々人へ寝食の場を提供するという、センシティブなサービス業でもあります。お客さまの満足度と、スタッフの介入度を絶妙なバランスで成り立たせるためには、対人スキルが必要になる場面があるでしょう。
語学力が高い
語学力が高い人もホテル業界に向いている可能性があります。ビジネスもレジャーもグローバル化しつつある昨今、母国語プラス英語(外国語)ができる人材は重宝されやすいでしょう。また、「外国から来たお客さまの立場や心に寄り添いやすい」という強みもあります。
企画力がある
企画力を備えている人もホテル業界に向いているでしょう。ホテル業界では、お客さまに魅力的に思ってもらえるようなサービスを提供することが大切です。企画力を活かすことで、ホテルのサービスの質や集客力の向上が図れるでしょう。
視野が広い
視野が広い人もホテル業界で力を発揮できるでしょう。ホテル業界の景気は、経済の動向に左右されやすい面があります。ホテル業界や観光の面だけで物事を考えるのではなく、国内の政治経済や海外事情、スポーツの世界大会、などにも目を向けられる柔軟性が必要になるでしょう。
「ホテルスタッフへの就職に資格は有利?重視される要素も紹介」のコラムでも、ホテル業界で役立つ資格やスキルを紹介しているので、チェックしてみてください。
ホテル業界への志望動機例
ここでは、ホテル業界へ就職・転職する際の志望動機の例を紹介します。「フロント・コンシェルジュ」「飲料部のホールスタッフ」「企画」に分けて紹介しているので、ホテル業界への就職・転職を目指す方はぜひ参考にしてみてください。
フロント・コンシェルジュの志望動機例
私は飲食店の接客アルバイトを通じて、笑顔と丁寧な対応の大切さを学びました。ホテルのフロント業務では、お客さまにとって最初に接する「顔」となる役割を担うことに魅力を感じています。
丁寧で安心感のある対応を心がけ、旅行の疲れを癒すような空間づくりと、「また来たい」と思っていただけるサービスを提供したいと考え、志望いたしました。
飲料部のホールスタッフの志望動機例
私は普段から家事や料理をすることが好きで、心地よく過ごせる空間づくりを意識することが得意です。レストランのホールスタッフとしての仕事も、お料理を運ぶだけではなく、食事のタイミングやお客さまの様子に合わせた配慮が求められると感じています。
特に、旅行中のひとときに心温まるサービスを提供できることにやりがいを感じており、相手の立場に立って行動できる力を活かして、ホテルレストランでのおもてなしに貢献したいと考え、志望いたしました。
営業・企画の志望動機例
私は学生時代、学園祭の実行委員としてイベントの企画・運営に携わり、アイデアを形にして人を楽しませることの楽しさとやりがいを感じました。
ホテル業界の営業・企画職では、宿泊プランやレストランフェア、ブライダルフェアなど、幅広い企画に挑戦できる点に魅力を感じています。
特に、旅行を目的に訪れるお客さまにとって、思い出に残る体験を届けられるイベントづくりに携わりたいと考え、志望いたしました。
志望動機の作り方を段階別で紹介している「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」のコラムを参考に、効果的な内容を考えましょう。
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ホテル業界に関するQ&A
ここでは、ホテル業界に関するQ&Aをまとめました。ホテル業界へ就職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホテル業界の仕事はきついですか?
ホテル業界での仕事をきついと感じるかどうかは職種や人によって異なりますが、「勤務時間が不規則になりやすい」「体力を使う業務がある」など、きついと感じる人もいるでしょう。特に繁忙期や夜勤があるポジションでは、ライフスタイルに影響が出ることもあるようです。
一方で、労働時間の管理がしっかりしていたり、休日が取りやすかったりと、働きやすさに配慮したホテルも存在します。
就職先を選ぶ際は、希望の職種の勤務形態を確認しておくと安心です。「ホテルスタッフの仕事」のコラムでは、ホテルスタッフの将来性、給与年収待遇などを紹介しています。就職した10年後の自分がどのように働いているか、イメージを膨らませるためにも、ぜひチェックしてみてください。
ホテル業界の今後はどうなっていくのでしょうか?
海外からの旅行客が増えていることや、観光を盛り上げようとする国の動きにより、ホテル業界はこれからも発展が期待されています。特に都市型ホテルや地域密着型のホテルはニーズが高まっていて、DX(デジタル化)や多言語対応など、新しいサービスへの対応力も求められるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。