ホテル業界への就職難易度は?大卒だと有利?仕事内容や給与事情なども解説

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【このページのまとめ】

  • ・ホテル業界への就職では学歴よりも人柄が重視される
  • ・ホテル業界への就職は英語や中国語など語学力があると有利
  • ・ホテル業界で働くスタッフの給与額は学歴で左右されることは少ない
  • ・ホテル業界に就職するには、明確な志望動機や面接対策が欠かせない

ホテル業界への就職を目指しているものの「自分には難しいのでは?」と不安を感じる人も多いでしょう。このコラムでは、ホテル業界への就職に求められるスキルや給与事情などについて解説します。また、一口にホテルといっても多くの業態や職種があり就職難易度も変わります。ホテル業界の仕事を十分に理解した上で、自身の適性を見極め、就職活動を進めましょう。

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ホテル業界への就職難易度は?

一口にホテルといっても、いくつかのタイプがあり就職難易度もさまざま。ここでは4つの代表的なホテルについて説明します。

1.外資系ホテル

マリオット・インターナショナルやヒルトンなど、海外に拠点を持ち、世界中に幅広く展開している外資系ホテルは、ホテル業界の中でも就職難易度が高め。ある程度の語学力が必要だったり、大卒であることが条件だったりもするようです。ホテルにはネームバリューと高級感があり、外国からのお客様が多いのも特徴。常に質の高いサービスが求められます。そのため、外資系ホテルでの経験はホテルスタッフとして有力なキャリアとなるでしょう。

2.歴史ある日系ホテル

帝国ホテルやオークラなど、日本で長い歴史と知名度を持つ老舗の高級ホテルも就職難易度は比較的高め。学歴よりも人間性を重視し、志望動機や人柄を十分に確認するホテルが多いようです。外資系ホテルと同様、知名度の高いホテルでの経験は転職の際、有利になるでしょう。

3.シティホテル

シティホテルとは、ファミリーや個人客などが、さまざまな目的で便利に利用するホテルとなり、ホテル業界への就職先としては間口が広め。レストランやバー、結婚式場、エステなどを併設しているホテルが多く、幅広い職種の人が働いています。一口にシティホテルといっても、グレードによって客層や雰囲気が大きく異なるため、気になるホテルがある人は事前に見学してみると良いでしょう。

4.ビジネスホテル

出張などビジネス目的で利用されるホテルのため、提供されるサービスも少なく、少人数のスタッフで運営しているのが特徴です。就職難易度は比較的低めですが、華やかなホテル業界への就職をイメージしている人だと想像と異なる場合も。あらかじめ、仕事内容や職場の雰囲気などを確認しておくと良いでしょう。ただし、ビジネスホテルでの仕事は、一人ひとりの裁量も大きく、やりがいを感じることも多くあるようです。頑張り次第では比較的早く管理職になれる可能性もあります。

知名度があり高級なホテルほど就職難易度は高め!
外資系や日系の老舗ホテルなど、比較的知名度があり、高級なホテルになるほど就職難易度は高くなります。逆にビジネスホテルやシティホテルなどは、比較的就職しやすいといえるでしょう。ここに挙げられたホテルのほかにも、スキー場などに併設されたリゾートホテルなど、ホテルの種類は多岐にわたります。ホテルの種類についてなど「ホテル業界の基本」について知りたい人は「ホテル業界の仕事」もご覧ください。ホテル業界の現状や課題、今後の将来性などについても解説しています。

ホテル業界への就職に学歴は関係ない

華やかなイメージのあるホテル業界ですが、就職にあたり特別な資格や学歴は求められないことがほとんど。一般企業に就職する場合、大卒が最も有利と思われがちですが、ホテル業界ではやや状況が異なります。ほかの業界に比べると専門学校・短大卒の人が多く、一概に大卒が有利とは言い切れないでしょう。特に専門学校のホテル科や観光科を卒業した人は、授業の中で実践的なスキルや知識を身に付けられるので即戦力となります。そのため、ホテル業界では専門学校の卒業生が重宝され、就職に結びつきやすいというわけです。

ホテル業界への就職は「高卒者向けの求人」も多く見られます。採用地域やホテルの形態などの面で選択肢はやや狭まってしまう傾向がありますが、若いうちから現場で経験を積めば将来的に転職やキャリアアップの可能性も。ホテル業界は幅広い学歴の人が活躍できるといえるでしょう。高卒からホテル業界に就職する方法について興味がある人は「高卒でホテルに就職できる?仕事内容や採用試験について解説」もご一読ください。就職試験についてなど、詳細を説明しています。

ホテル業界への就職に必要なスキル

ホテル業界への就職で重要視されるスキルは「ホスピタリティ」など人柄の部分。ここでは、必要なスキルについて詳しく解説します。

ホスピタリティ

ホテル業界に就職する際には、まずこのホスピタリティを求められます。基本的なマナーを身に付けていることはもちろん、他人への気配り・心配りができる人や「人の役に立ちたい」「相手を喜ばせたい」という気持ちで仕事に取り組める人はホテル業界での仕事に向いているでしょう。逆に、接客やサービスを単なる「作業」として捉えてしまう人には向いていないといえます。

語学力

多くのホテルでは一定の語学力が求められるでしょう。特に、外国人のお客様が多い観光地や空港近くのホテルでは「TOEIC○○点以上」といった条件が募集要項に明記されていることも。志望するホテルの客層によっては語学を磨いておくのが望ましいといえます。就職した後に語学力アップを求められることもあるので、外国語の勉強に対して抵抗がある人には、ホテル業界での仕事は難しいかもしれません。

コミュニケーション力

コミュニケーション力もホテル業界への就職に必要な要素です。ホテルにはさまざまな人が訪れます。ときには、クレーマーや無理難題を押し付けてくるお客様に対峙する場面もあるでしょう。相手の主張をきちんとヒアリングし、なるべく不快な思いをさせない対応が求められます。また、質の高いサービスを提供するにはホテル内のスタッフとの連携も欠かせません。ほかの人とコミュニケーションを取らず、1人で黙々と業務をこなしたいという人にはホテル業界での仕事は向かないでしょう。

観察力

お客様の困りごとや要望を察知する観察力もホテル業界で働く人に求められるスキルの一つ。素早く相手の状況を把握し、適切な対応ができる人は重宝されるでしょう。あまり他人に興味がなく、物事の変化に気付きにくい人は臨機応変な対応ができず、ホテル業界では苦労する可能性があります。

ホテル業界への就職で必要な資格は少ない
資格よりも重要視されるのは人柄。おもてなしの心、コミュニケーション力、観察力などを面接でアピールできると良いでしょう。

ホテル業界就職後の仕事内容

一口に「ホテル業界に就職したい」といっても、仕事内容は多種多様。お客様がまず顔を合わせるフロントやドアマンだけでなく、食事の調理や清掃など裏方でホテルを支える職種もあります。ここでは「ホテルスタッフ」の中でも代表的な職種について紹介します。

ホテル業界に就職後、配属の可能性がある職種

ホテルでの仕事にはいくつもの職種があります。それぞれ役割が異なるため「自分はどんな仕事につきたいのか」を明確にしてから、就職活動を進めるようにしましょう。

フロント

主にホテルの受付カウンターで、チェックインやチェックアウトの対応と予約管理を行います。また、サービスや設備など施設に関する案内や外貨両替などを行うこともあり、ホテル業界のなかで、最もお客様と会話する機会が多い就職先であるといえます。

ベルパーソン

主にお客様の荷物の運搬を行い、また、チェックインを終えたお客様を客室に案内します。その間、ホテルの設備について分かりやすく説明するのもベルパーソンの大切な役割です。ロビー全体に目を配り、困っている人のサポートを行うこともあるため、観察力が求められます。

ドアマン

車やホテル入口のドアを開閉し、お客様がスムーズに移動できるよう誘導する仕事です。シンプルな仕事のように思われがちですが、ホテルの利用者が一番最初に接するスタッフであるため、その対応はホテルの第一印象を左右します。お客様の車やタクシーの誘導、周辺警備なども重要な役目です。

コンシェルジュ

ロビー付近に常駐し、お客様のリクエストに対応する仕事です。ホテルに関する案内にとどまらず、周辺の観光地・飲食店・交通機関などの紹介や、レンタカーの手配、各種チケットの予約と業務内容は多岐にわたります。どんな要望も可能な限り叶える、臨機応変な対応が求められるでしょう。

ハウスキーピング

客室の清掃やベッドメイキング、備品の補充など、ホテル内を清潔で快適な環境に整える仕事です。裏方ではあるものの、ホテル内の衛生環境は利用者の満足度を大きく左右します。短時間で客室を整えるプロの技術が求められるでしょう。

ウェイター/ウェイトレス

ホテルに併設するレストランなどで、席への案内やメニューの説明、オーダー取りや料理の配膳を行います。マナーや丁寧な所作はもちろん、ほかのスタッフとのチームワークが求められるでしょう。また、お客様から料理について質問される機会も多いため、食材や調理法の知識も必要です。

コック

調理のほか、仕込みや調理場の清掃、食材の手配、洗い場など、飲食に関する業務を行います。食事を楽しみにホテルを利用するお客様も多いため、質の高い料理の提供が求められるでしょう。また、立ち仕事を乗り切る体力や、スムーズに料理提供をするためのチームワークも必要です。ホテル業界の中では専門職となり、調理師の専門学校出身者などは就職しやすいでしょう。

バーテンダー/ソムリエ

バーテンダーは、オーダー通りの酒類を提供するほか、リクエストに応じてカクテルを作ります。ソムリエは、料理との相性やお客様の好みをふまえて、おすすめのワインを紹介する仕事です。専門知識だけでなく、お客様の要望を引き出すコミュニケーション力も求められます。

管理部門

ホテルも一企業。ホテルスタッフというと、現場で宿泊客にサービスを提供する人のことを思い浮かべがちですが、ホテル業界には管理部門での仕事も存在します。総務や経理、人事などの立場から従業員を支える役割です。

ホテル業界への就職は「どんな仕事につきたいのか」を明確に!
勤務するホテルの種類によって客層や雰囲気も異なります。自分が「ホテル業界でどんな働き方をしたいのか」を整理すると、就職活動も進めやすくなるでしょう。

ホテル業界未経験者は接客からスタートすることが多い

ホテル業界の経験がない人がいきなり管理部門に配属されることは少ないようです。レストランやフロントなど、接客経験を積める部署への配属が一般的。ホテル業界での仕事は3~5年ごとにジョブローテーションが行われ、多くの経験が得られるようになっています。

ホテル業界に就職するメリットとデメリット

ホテル業界への就職は華やかなイメージがある一方、厳しい場面を乗り切る力も必要。ここではホテル業界で働くメリットやデメリットについて解説します。

ホテル業界で働くメリット

ホテル業界で働くメリットには以下のようなものが挙げられます。

・さまざまなお客様と触れ合うことができ、視野が広がる
・語学力やコミュニケーション力が高まる
・変化のある毎日を送れる
・お客様から感謝の言葉をもらえる

多くのホテルスタッフが仕事のやりがいとして挙げているのが、お客様からの感謝の言葉。つらいことがあってもお客様に喜んでもらえるということがモチベーションの維持につながっているようです。

ホテル業界で働くデメリット

ホテル業界で働くデメリットには以下のようなものが挙げられます。

・理不尽なクレームを言われる
・シフト制で早朝や深夜の勤務、土日出勤などがある
・立ち仕事が多く体力が必要
・ホテルによっては通勤が不便だったり、全国転勤があったりする

ホテルを利用するお客様の中には、無理難題を押し付ける人や理不尽なクレームを言う人もいます。反論したい気持ちを抑え、どんな相手に対しても「おもてなしの心」を持つことにストレスを感じる人もいるでしょう。また、平日だけ働きたい人や転勤をしたくない人にとっては、ホテル業界の勤務形態はデメリットになることも。応募前に自身の希望と相違がないか、必ず確認をしましょう。

ホテル業界の華やかなイメージだけで就職を決めるのは危険!
ホテル業界の良い面だけを捉えて就職してしまうと「こんなはずではなかった」と後悔する人も多いようです。メリットやデメリットをきちんと理解した上で就職を検討しましょう。ホテル業界での就職がキツイと言われやすい理由について、「ホテルの正社員はきつい?未経験でもなれる?仕事内容や給料について解説」でも紹介しています。ホテル業界への就職が自分に向いているのか悩んでいる人は、あわせてご覧ください。

ホテル業界へ就職後の給与事情

憧れのホテル業界に就職したものの、「給与はいくらもらえるのか?」と気になる人も多いでしょう。ここでは具体的な給与額について解説します。

他業種に比べホテル業界の平均給与額は低め

ホテル業界の平均年収は他業種に比べ、低い傾向にあるようです。国税庁が発表した令和元年分「民間給与実態統計調査結果(p4)」によると、ホテル勤務が該当する「宿泊業・飲食サービス業」の平均年収は259万6,000円。同調査による、すべての業種の平均年収は436万4,000円であり、大幅に低いことが分かります。ただし、ホテルの規模や資本先、担当する業務、社内でのポジションによって給与額はさまざま。ホテル業界に就職し、収入アップを狙うのであれば、積極的に昇進やキャリアアップを目指すことが必要でしょう。

参照元
国税庁
民間給与実態統計調査結果

ホテル業界では学歴による給与差は少ない

ホテル業界では大卒と専門学校卒との給与差がないケースも多いようです。厚生労働省が実施している「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、学歴別の初任給額は以下のとおりでした(産業は「宿泊業、飲食サービス業」)。

大学院修士課程修了

男性:データなし 
女性:16万9,600万円
男女計:16万9,600円

大学卒

男性:20万3,700円
女性:19万9,000円
男女計:20万8,000円

高専、短大卒

男性:17万6,000円
女性:17万6,700円
男女計:17万6,500円

高校卒

男性:16万9,700円
女性:16万6,700円
男女計:16万7,800円

全体的にすべての産業の合計平均よりは低いものの、ほかの産業に比べて学歴による給与差が少ない併せてのが特徴です。初任給で大きく差をつけてないことからも、ホテル業界への就職に関しては、学歴を重視しない傾向があると読み取れるのではないでしょうか。

参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況

ホテル業界への就職に役立つ資格

ホテル業界へ就職するのに必須の資格はありませんが、仕事をする上で役に立つものはあります。少しでも就職を有利に進めたいという人は、下記の資格取得に挑戦してみると良いでしょう。

TOEICなど語学系の資格

海外からの利用客が多いホテル業界では語学力を求められます。そのため、TOEICや英検など語学系の資格は取得しておいて損はないでしょう。特に、外資系のホテルではTOEIC600~800点取得が応募の条件になっていることも。日系ホテルに就職する場合でも外国語が話せることは大きな強みになるので、ある程度勉強しておくことをおすすめします。

ホテルビジネス実務検定

基本的に、ホテルに関する専門知識は就職時点では不要です。しかし、あらかじめ知識を深めておきたいという人はホテルビジネス実務検定(H検)に挑戦してみると良いでしょう。H検は、宿泊や宴会などのサービスオペレーションから、マーケティングや総務人事などのマネジメント業務まで、ホテル業務に必要な知識を総合的に習得するものです。4つの階級に分かれており、ホテル業界への就職を希望する学生や転職者には最も易しい「ベーシックレベル2級」の受験が推奨されています。

サービス接遇実務検定

サービス接遇検定とは、サービス業に必要な「おもてなし」の心構えや応対の技術・知識、言葉遣いなどを問われる、接客マナーの検定です。待遇マナー全般の実践的なスキルが試される試験内容で、サービス業の仕事に役立てられます。

ホテル業界に就職するのに必要な準備

志望するホテルによっては採用競争率が高く、就職が難しい場合もあります。少しでも内定に近づけるよう、事前準備は怠らないようにしましょう。

ホテル業界や企業の研究を行う

就職活動において業界・企業研究は大変重要です。特にホテル業界の場合、ホテルの種類によって雰囲気や客層が大きく異なります。実際の仕事の様子を知らないまま、憧れやイメージだけで就職活動を進めてしまうと、ミスマッチが生じる可能性も。志望するホテルの特色をきちんと把握しておくようにしましょう。

ホテル業界への志望動機を明確にする

「数あるホテルの中から、なぜここを選んだのか」という志望動機は選考において非常に重視される項目であり、ほぼ確実に質問されます。しっかり企業研究を行って、そのホテルならではの特徴を洗い出し、自分の経験や強みと結び付けてアピールしましょう。「以前利用したときにサービスの質が高かったから」「スタッフの印象が良かったから」など、利用者目線での感想を述べるだけでは志望動機として成立しません。

就職面接の対策は重要

面接では志望動機のほか、「どんなホテルスタッフになりたいか」「学生時代やこれまでの仕事の中で力を入れたことは何か」といった質問が予想されます。いわゆる定番質問の回答は、あらかじめ用意しておきましょう。また、質問には相手に分かりやすい言葉でハキハキと伝えられるように練習しておくことをおすすめします。ホテルスタッフに求められるのは、気持ちの良いコミュニケーション。面接の段階で話し方や表情は厳しくチェックされるはずです。基本的なマナーや正しい敬語もきちんと押さえておきましょう。

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