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小売業界の仕事は?今後の課題は?具体的な業態や職種も解説
この記事のまとめ
- 小売業界とは、商品を直接消費者に販売する業界
- 「仕入れ」「販売」「販売支援」が、小売業界の具体的な職種
- 小売業界の今後の課題として、「人手不足の解消」「サービスの強化」が挙げられる
- 志望動機を書く際は、「なぜ小売業界なのか」「なぜその企業なのか」を明確にすることが大切
「小売業界とは?」「どんなスキルが必要?」と気になる方もいるでしょう。小売業界とは、飲食料品や日用品などの商品を消費者に販売する業界です。コミュニケーション能力や柔軟な対応力が求められる傾向にあります。
このコラムでは、小売業界の具体的な業態や職種に加えて、今後の課題や将来性について解説しています。また、求められるスキルや志望動機を書く際のポイントも紹介しているので、小売業界に興味のある方は参考にしてみてください。
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小売業界とは
小売業界とは、商品を直接消費者に販売する業界で、コンビニエンスストアや百貨店など、多様な業態が存在します。それぞれ消費者のニーズに応えるとともに、商品の品揃えや販売方法で差別化を図っているのが特徴です。
小売業界の主な業態
小売業界には、飲食料品小売業や医薬品・化粧品小売業、衣服・日用品小売業などさまざまな業態があります。以下で、小売業界の主な業態を紹介します。
小売業界の主な業態
- コンビニエンスストア
- スーパーマーケット
- 百貨店・デパート
- ドラッグストア
コンビニエンスストア
コンビニエンスストアは、24時間365日営業を基本とし、食品や日用品を中心に幅広い商品を取り扱う小型店舗です。日常的に必要な商品やサービスの多様性が特徴で、現代のライフスタイルに合わせた生活インフラとしての役割を果たしています。
スーパーマーケット
スーパーマーケットは、飲食料品を中心に日用品も扱う中〜大型の小売店です。豊富な品揃えや低価格戦略が特徴で、一度の買い物で多くの商品を購入できる利便性から、多くの家庭で利用されています。品質にこだわった商品や惣菜コーナーの充実など、顧客ニーズの多様化にも対応しています。
百貨店・デパート
百貨店・デパートは、さまざまな商品を取り扱う大規模な小売店舗です。高級感や幅広い品揃え、専門的な接客が特徴で、ショッピングの楽しさや豪華さを提供しています。eコマースの台頭や消費者の嗜好の変化に対応するため、体験型イベントや専門店との協業など、独自の魅力づくりに注力しています。
ドラッグストア
ドラッグストアは、医薬品や化粧品、日用品を中心に販売する小売店です。専門性、健康志向、利便性が特徴で、健康と美容に関する商品を中心に生活に必要な商品を幅広く取り扱っています。食品の品揃えを増やすなど他業態との競合もみられるうえに、健康相談や処方箋の受付など地域の健康ステーションとしての役割も担っているようです。
小売業界の職種
小売業界の具体的な職種として、「仕入れ」「販売」「販売支援」の3つが挙げられます。ここでは、それぞれの職種や仕事内容について詳しく解説します。
仕入れ
仕入れとは、商品の選定や買い付け、管理を担当する職種で、バイヤー・在庫管理などが含まれます。バイヤーは商品の選定や買い付け、新規ルートの開拓などが主な仕事内容です。専門店では、マーチャンダイザーという販売戦略や仕入れに関するすべての責任を負う職種を設けているところもあります。
在庫管理は店舗にどれだけ商品の在庫があるか把握し、発注数などを調整するのが役割。店舗に訪れる顧客のタイプや時期の影響を考え、商品在庫の管理を行うのが仕事です。各種専門店では販売職が兼任していることのある職種でもあります。
販売
販売は、お客さまに直接商品を販売する職種です。接客やレジ対応、商品陳列などが主な仕事内容として挙げられます。
販売の具体的な仕事内容に関しては、「販売職の仕事内容とは?活躍できる場・向いている人について解説」のコラムで紹介しているので、あわせてご覧ください。
店舗運営
店長やマネージャーなどは、店舗経営を主に行う職種です。店長は販売スタッフと同様に、販売・接客・商品補充などを担当するほか、スタッフ教育やシフト管理などのマネジメント業務も行います。マネージャーは複数店舗を巡回して、マネジメント業務に携わる職種。現場と本部の橋渡し的な役割も担っています。
どちらも、顧客のニーズを掴みつつ、販売スタッフとコミュニケーションを取りながら、魅力的な店舗づくりをしていくのが業務上の目標でしょう。
販売支援
小売業の要である販売の現場を支えるための職種で、さまざまな形で後方支援を行っているのが販売支援の仕事です。具体的な職業には、販売促進や店舗企画などが挙げられます。
販売促進はマーケティング戦略立案やイベント・各種キャンペーンなどの企画が主な仕事です。最近ではSNSを駆使している企業も多く、広報的な役割を担うこともあるでしょう。
店舗企画は、出店計画の立案や既存店舗のレイアウトの変更など、より収益性の高い店舗を増やすのが仕事。物件探しから内外装のデザイン、スタッフ配置など出店に向けてあらゆることを企画します。人事や店舗開発スタッフなどさまざまな部署と連携を取ることが求められる仕事です。
小売業界の現状・課題、今後の将来性
小売業界の市場規模は回復傾向にありますが、人件費の削減やサービスの強化が課題であるといえます。ここでは、小売業界の現状や課題、将来性について解説していきます。
小売業界の現状と課題
小売業は扱う商品やサービスによって抱える課題が異なりますが、どの出店形態でも共通している課題として「人手不足」「サービスの強化」が挙げられます。
人手不足の解消
接客が必要不可欠な小売業において、人手不足は継続的に抱える問題でもあります。少子高齢化の影響で特に若年層の人材確保が難しくなっており、店舗運営やサービスの質にも影響が出ているようです。
これを解消するために、働きやすい環境づくりや業務の効率化が求められています。なかでも、セルフレジはレジ業務の負担を軽減して限られた人材を効率的に活用できるため、導入する店舗も徐々に増えてきているようです。人材確保のために、今後も長期的な取り組みが求められるでしょう。#サービスの強化
すでに顧客のニーズに合わせて、さまざまなサービスを取り入れている小売業が一般的になってきました。その流れは今後もしばらく続きそうですが、一旦新しいサービスは出揃ったともいわれているようです。今後はその店舗のターゲット層によりフィットする形で、サービス内容をブラッシュアップしていく必要もあるでしょう。
また、消費者の高齢化に対応するため、ネットサービスの強化も求められているようです。その際、実際に手に取った時のギャップをどれだけなくすかという点は課題といえます。ネット販売と実店舗での販売、それぞれの利点を活かした販売形態で運営することが求められるでしょう。
小売業界の今後の動向
小売業全体でみると、消費税増税後の大きな消費の落ち込みは脱却したものの、戻りは緩慢な傾向にあります。ショッピングセンターやコンビニエンスストアなど成長率が高い出店形態もありますが、相次ぐ出店競争や資本提携などが落ち着いた時に新たな戦略を打ち出せるかどうかがカギとなるでしょう。
売上の維持や増収に向けて、ショッピングセンターや百貨店ではテナントの新陳代謝やニーズに合う売場づくりが積極的に行われると予想されます。また、オリジナリティーのある商品開発や海外トレンドからの商品発掘が今後もますます活発になるでしょう。加えて、現在進行形で進んでいる大型店舗のワンストップサービス化が一般的な流れになる可能性も高いようです。
各種専門店は業態の垣根が低くなっているため、「ライフスタイルをトータルに提案する」というコンセプトのもと扱う商品やサービスの幅を広げる店舗も、引き続き増えていくといえるでしょう。
小売業界に求められるスキル
小売業界に求められるスキルとして、「コミュニケーション能力」「数字やデータを読み解く力」「臨機応変な対応力」が挙げられます。以下で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力はさまざまな仕事で求められるスキルですが、お客さまをはじめ人と接する機会の多い小売業界では欠かせない能力といえます。
直接お客さまと接する販売職にコミュニケーション能力が求められるイメージが強いですが、仕入れや販売支援の職種においても重要なスキルです。また、バイヤーや店舗企画、販売促進などの職種は、さまざまな部署や立場の人とやりとりしながら業務を進めていかなければならないため、折衝能力も重視される要素の一つといえるでしょう。
「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」のコラムでは、コミュニケーション能力を鍛える方法を紹介しているので、コミュニケーション能力を鍛えたい方はぜひご一読ください。
数字やデータを読み解く力
小売業界の職種は、どれも業務のなかで数字やデータを扱うことが多いのが特徴です。常に売上を意識する仕入れや販売関連の職種だけでなく、出店計画や販売促進といった職種においても市場調査が業務のベースになります。常に高い収益性を確保するには、分析して戦略を立てる力が必要です。
また、職種によっては戦略について、基となったデータを使用して論理的に説明をするシーンも。データを分析して解決策や対応策を分かりやすく説明する「論理的思考力」も、小売業界で求められるスキルといえるでしょう。
「問題解決の基本的な手順とは?スキルを高める方法も解説」のコラムでは、論理的思考力を身につける方法を解説しているので、参考にしてみてください。
臨機応変な対応力
小売業界では、多様化する顧客のニーズに対応するための臨機応変さも大切な能力の一つ。どのような職種であっても、顧客の声や要望を聞いて柔軟に対応する力が役立つといえます。
たとえば、バイヤーはトレンド・時期・顧客ごとのニーズなど刻一刻と変化する状況に対して、ベストな商品の選定や買い付けを行うことが求められるでしょう。店長であれば現場第一線で顧客の要望に対して、接客だけでなく店舗としてどのような提案ができるか考えていく必要があります。
また、販売促進であれば、変化する店舗の状況に応じたベストなサポートを考え、実践していくことが大切です。
小売業界の志望動機
志望動機を書く際は、「なぜ小売業界を志望したのか」「なぜ応募先企業を選んだのか」を明確にすることが大切です。また、未経験から挑戦する場合は、これまでの経験から活かせるスキルをアピールすることで、採用担当者が入社後の姿をイメージしやすくなるでしょう
志望動機の例文
前職ではコンビニエンスストアのアルバイトで、△年間働いていました。複数路線が乗り入れる駅に近い店舗で、商品の発注や在庫管理などさまざまな業務を経験させていただきました。接客するなかで得たお客さまのニーズを発注に反映さたり、売上アップのために店舗でのキャンペーンを企画・立案したりし、店長やスタッフと一丸となって前年比で△%売上増を達成いたしました。
そんななかで、より幅広い商品やお客さまと接することができるスーパーマーケットでの仕事に興味を持ったのが就職活動のきっかけです。
今回、御社に応募させていただいたのは、独自のルートで新しい商品の仕入れと提案を行っていること、メンター制度による各売場のスペシャリスト育成を行っている点に、他社にはない魅力を感じたからです。最初は、配属された売場担当としてスペシャリストを目指し、最終的にはバイヤーなどの仕入れに携わる仕事ができたらと考えています。
志望動機の書き方については、「志望動機の書き方はどうする?履歴書で使える例文を新卒・転職別に紹介」のコラムでも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。