問題解決能力を高めたい!ロジカルな考え方で課題を解く方法とは

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この記事のまとめ

  • 仕事における「問題」とは、実状と思い描いたビジョンの間に生じているギャップを指す
  • 問題を解決するには、問題を認識する、原因を調査するなどの手順を踏むことが大切
  • 先を見て行動する、客観的な視点を取り入れるなどの工夫が問題解決能力の向上に繋がる

仕事で問題が発生したときに備え、解決に導くための能力を高めておくと安心です。問題解決には、問題の本質や背景を把握することが求められます。また、さまざまな状況に対応できる力も必要となるでしょう。このコラムでは、仕事をするうえでの問題の定義や、問題解決までのプロセス、解決が上手くいかない原因や対処法などを紹介していきます。

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「問題解決」とは?

ビジネスシーンにおける「問題解決」とは、問題の背後にある原因を特定し、解決に向けて対策を講じること
たとえば、ある会社の問題が「売上が下がっている」だとしたら、売上が下がっている原因を突き止めて対策を行います。原因が人員不足なら採用活動を活発化し、社員のスキル不足なら研修などを行うなど、原因によって講じる対策は変わります。起きている問題を正面から受け止めるのではなく、しっかり原因を突き止めることで、根本的な解決につながるでしょう。

「問題」とは

ビジネスにおける「問題」とは、企業が目指している姿・あるべき状態と現状の間にある「差」のこと。企業や部署で決めた目標と実際の結果に差が生まれると、なにか問題があると認識されます。

「問題解決能力」とは

問題解決能力とは、問題に気づいて解決する能力のこと。問題の解決に向けて解決策を考え、実行できる力といえるでしょう。

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問題解決の流れ

前述したように、仕事における「問題」は、現在の実状と思い描いたビジョンの間にギャップが生じている状態を指します。
問題を解決するためには、何が問題なのか、どのような状況を解決と見なすのかを、明確に定義しておかなければなりません。問題解決にたどり着くには、下記の手順を踏むのが基本とされています。

問題の認識と定義

まずは問題を認識することが大切です。
「何がどのように問題なのか」を具体的に洗い出すことが、原因の究明や解決に繋がります。

問題の調査と分析

問題を明確化し、現状を把握することができたら、原因の調査と分析を行いましょう。
周辺の状況を調査し、過去の事例を参考にしながら原因を探し出していきます。原因が明らかになったら、因果関係を掘り下げ、図表やフローチャートなどに書き起こしてしていくとスムーズです。

問題の考案と具体的な解決策の提案

調査と分析で発見した根本的な原因を除去し、望ましい状態に導くための解決策を考案していきます。原因がわかっていても根絶が難しいという場合は、これまでのやり方を一新することも考えましょう。
また、1つだけではなく、いくつか解決策を決めてあらゆるケースに対応できるようにしておくことが大切です。

なお、解決策を考えるときは「誰が」「いつ」「何をする」かを明確にすることが大切。課題に対して具体的に解決策を提案し、実行することが問題解決です。解決策を出しただけで終わりにしないよう、具体的に「誰が」「どうやって」解決策を実行するか決め、行動に移しましょう。

問題解決の実行と評価

考案した解決策を、計画的に実行しましょう。
ただ実行するだけでなく、行動と結果を記録しておくと、問題の再発防止に役立ちます。
解決策を実行したら結果を精査し、評価していきましょう。十分な結果に繋がらなかった場合は解決策の練り直しが必要です。解決した場合は、今後の参考として記録を残しておきましょう。

問題解決能力を身につけるメリット

問題解決能力を身につけることで、物事を体系的に捉えられるようになり大きな仕事や課題に挑戦するチャンスが増えるでしょう。また、仕事の成果も上がりやすくなるため、やりがいにつながります。

大きな仕事や課題に取り組める

問題解決能力が身につくと、大きな仕事や課題にも対応できるように。対象が大きくなっても、問題解決の基本は変わりません。問題の本質をしっかり見抜き、原因に応じた対策を行いましょう。

成果が上がる

仕事の多くは「問題解決」といわれるように、ビジネスでは常に問題解決を行う必要があります。問題解決能力が身につけば、物事や問題を的確に捉えて適切な対応を行えるため、成果も上がり仕事へのやりがいに繋がるでしょう。

問題解決能力を高める方法

問題解決能力を高めるには、問題に対して深掘りをすることが大切。また、客観的視点を持って問題に接するのも効果的です。

「なぜ」を繰り返す

問題に直面したら、「なぜ」を繰り返しましょう。「なぜ」を繰り返すことで問題の原因を追求できます。
たとえば、「売上が下がっている」という問題なら、下記のようにどんどん「なぜ」を繰り返して根本的な原因を探りましょう。

なぜ売上が下がっているのか→人員が不足しているから
なぜ人員が不足しているのは→採用活動がうまくいってないから
なぜ採用活動がうまくいってないのか→応募者が少ないから
なぜ応募者が少ないのか→勤務条件が競合に比べて良くないから

「なぜ」だけでなく「なに」も重視しよう

問題解決能力を高めるなら、「なぜ」だけでなく「なに」にも注目しましょう。問題に対して、すぐに「なぜ」と考えるだけでなく、「なに」という視点から分解していきます。「なに」を考えることで、問題を細分的に捉えることが可能に。より重点的な対応が叶うでしょう。

常に先を見て行動する

何に取り組む際も、発生するであろうリスクを常に予想した上で行動することが大切です。
ただし、リスクばかりを考えすぎるとかえって何もできなくなってしまうため、そこから導き出せる解決策も一緒に準備しておきましょう。
事前に対策を練っておくことで、リスクと、リスクが発生した場合の解決策を考えることで、問題解決能力を鍛えることができます。

客観的視点を意識する

主観的な考えばかりに固執していると、解決策をなかなか編みだせず、問題がますます長引いてしまう可能性も。客観的に物事を見ることができれば、今自分がすべきことや、周囲から求められていることを明確にしやすくなります。
客観的な視点を取り入れることを習慣づけると、問題が発生した時にも解決策をスムーズに導き出せるようになるでしょう。

フレームワークを覚えておく

原因別に的確な対応ができるよう、フレームワークを覚えておきましょう。
フレームワークとは、分析、意思決定、戦略立案などを組み立てる際に、物事をパターン化し、共通して活用できる枠組みを指します。
これは問題解決にも用いることが可能であり、覚えておくと解決までの工程がスムーズになるでしょう。

問題解決に役立つ論理的思考力

問題解決力を上げるために、論理的思考力を身に着ける方法もあります。論理的思考力とは、「ロジカルシンキング」とも呼ばれており、「論理的な」という意味に加えて「筋の通った」という意味も。つまり、論理的思考力とは「起こった物事を体系的に整理をし、矛盾や飛躍のない筋道を立てて考える力」となります。職種や業種、役職を問わず社会人として必要不可欠な能力といえるでしょう。

論理的思考力の身につけ方

論理的思考力を身に着けるための方法を紹介していきます。方法は4つ存在しているので、自分に合う方法を試してみてください。

抽象的な言葉を具体的な言葉に変換する

これは、問題が生じた場合の解決力を鍛えるために、普段の生活から実践することができます。普段、何気なく使っている「すぐに行います」といった抽象的な言葉を、「10日までに終わらせます」と具体的な言葉にすることによって、論理的思考のトレーニングになります。
抽象的な言葉では、自分が相手に対して伝えたいことが正確に伝わらなかったり、誤解を招いてしまったりする可能性が。そのため、仕事では使用を避けるべきでしょう。誰に対してもきちんと、自分の伝えたいことが伝わるようにするには、具体的な言葉を使うことが確実です。仕事のみならず、プライベートでも意識して使えるように練習しましょう。

自分の考え方を把握する

論理的思考力を身に着けるためには、自分自身の考え方を把握することも必要です。自分自身の考え方をよく知るためには、意識的に自分の考え方を批判的に見てみましょう。批判的に見ることによって、主観や先入観にとらわれることなく、物事を見る力を身に着けることができます。

物事の本質を押さえるようにする

物事を論理的に考えるためには、物事の本質をきちんと押さえておくことが必要となります。目の前で起きた物事が何を意味しているのか、具体的に把握しましょう。生じていることや問われていることを分解して理解し、さらに背景を考えることができれば、より得られる能力の質は高くなるでしょう。

主張を組み立てる

物事の本質を把握したならば、主張を組み立てて結論を出しましょう。主張は「その回答に至った理由」をセットにすることが求められます。主張と理由がきちんとつながっていることによって、説得力が何倍にもなるでしょう。

問題解決で悩んだらロジックツリーを活用しよう

論理的思考力を身に着けるためには、ロジックツリーの使用も有効になります。ロジックツリーとは、さまざまな物事に対して、分解の木を作成して考えること。物事が生じた原因や解決法を発見する方法となります。

問題を発見・特定

ロジックツリーを作成することは、物事自体を明確に把握できます。そのため、その問題に対しての解決法を見つけられます。

原因を特定する

ロジックツリーは、物事をツリー型で分析していくことです。分析の際はひとつの問題に対して複数の原因や理由を考えて枝分かれさせましょう。問題発生の原因を漏らすことなく特定できます。

解決策を立案

問題発生の原因が分かったら、具体的な行動に落とし込んだ解決策を立案しましょう。また、ツリー型で考えるため、優先順位を協議しながら立案できるのもポイントです。

仕事において問題に直面したら、論理的に捉えて解決に導きましょう。
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