バブル世代とのジェネレーションギャップはコミュニケーション力が鍵

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この記事のまとめ

  • バブル世代の就活は学生にとって好条件な「売り手市場」だった
  • 「団塊」「バブル」「氷河期」「ゆとり」「さとり」世代の違いを知ろう
  • バブル世代とのジェネレーションギャップはコミュニケーション力で乗り越えよう
  • バブル世代との人間関係に悩んでいるときは転職を視野に入れるのもあり

「バブル世代」とは、いつの年代かご存知ですか?お金が世にあふれていた好景気時代、いわゆるバブル期に就職した1970年~1972年生まれの人たちを指します。このコラムでは、バブル世代に焦点をあてながら、団塊・氷河期・ゆとり・さとり世代など他の世代との違いを比較していきます。また、それぞれの時代背景や世代の特徴、就職事情、付き合い方などにもフォーカス。時代が人に与える影響も考察しています。

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バブル世代とは

バブル世代とは、好景気のバブル時代(バブル期)に就職した年代の人たちのことを指します。バブル時代に該当するのは、1980年代後半~1990年代始めのころ。その時代に就活中だった学生たちが「バブル世代」です。年代でいうと、1970年4月2日~1972年4月1日(高卒の場合:1974年4月1日)の間に生まれた人たちになります。以下で、バブル景気上昇時から崩壊するまでを簡単に説明していきましょう。

バブル景気

バブル景気は、1986年~1991年の間に起こった社会現象です。その引き金となったのは、アメリカ経済の動向にあります。1985年9月22日、先進5か国(日・米・英・独・仏)による中央銀行総裁会議(G5)が開催されました。開催の理由は、アメリカの通貨であるドルだけが値上がりし、財政や貿易収支の赤字を発生させていたため。この会議で、アメリカのドル高是正に向けたG5各国の協調行動への合意、いわゆる「プラザ合意」を発表し、為替ルートの安定化が図られるようになりました。それが元となり、日本では円高が急速に進み、経済は不況へ…。しかし、政府と日本銀行が行っていた円高対策により、資金はいつのまにか日本に集まることになりました。その結果により引き起こされたのが、バブル景気です。

バブル崩壊

誰もが一国の主になれるほど、売れに売れた土地の数々。しかし、活性化したかのように見えた日本経済の好景気も長くは続かず、1990年代初頭にバブルは崩壊しました。不動産の資産価値はあっという間に暴落し、たくさんの人が大損失を抱えることに。夢のような時代は泡となって消えていき、バブル時代は幕を閉じたのです。

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バブル世代の社会人

日本経済が波に乗っていたバブル時代に就活を行い、新社会人となった人たちはどのような時代を過ごしたのでしょうか。

就活は売り手市場

バブル期は大量採用を図っていた企業が多くあり、簡単に就職することができたといわれています。就活を行っていた学生は、現代では考えられないほどの待遇を企業側から受けていたとのこと。食事付きの接待や海外旅行がプレゼントされることもあり、企業同士で就活生の取り合いになっていたといいます。また、バブル期は男女雇用均等法が制定され、女性の労働者が増えはじめた時代でもあります。

バブル世代の印象は?

多くの就活生を採用した企業では、「バブル就職世代」があふれていました。バブル期に就職した人は同期が多いことから、お互いに切磋琢磨し合いながら成長。そのため、男女ともに人とのコミュニケーション能力が高い世代である、ともいわれています。一方、1986年に男女雇用均等法が施行されたものの、「男らしさ」「女らしさ」の概念がまだ根付いている世代でもあるようです。
バブル期には、派手さが目立つ華やかなファッションが流行していました。肩にカーディガンをかけるプロデューサー巻きやボディコンスタイルと呼ばれる体のラインが出るタイトな洋服、ケミカルウォッシュのジーンズ、肩パッドの入ったジャケットやブラウスなど、どれもインパクトの強いファッションばかりです。女性のメイクでは、太めの眉毛と立ち上げた前髪の印象が色濃く残っています。

バブル世代以外の世代に見られる特徴

バブル世代より以前の時代に生まれた人たちのことを「団塊の世代」と呼びます。バブル崩壊から就職難の時代に就活を行っていた人たちのことを「氷河期世代」。その後、就職氷河期を経て生まれたのが「ゆとり世代」です。さらに、ゆとり教育の時代を経て、不景気の波にのまれた世代を「さとり世代」と呼びます。では、それぞれの世代の特徴を見ていきましょう。

団塊の世代

団塊世代は、1947年の第二次世界大戦直後から1949年の間に生まれた人が対象です。この時代は第一次ベビーブームが到来した時期でもあり、内閣府の「平成20年版高齢社会白書」によると、団塊世代の人口は3年間で約806万人にものぼります。日本の人口を大幅に増長した団塊世代は、戦後の高度経済成長の時期やバブル期も経験している世代でもあります。団塊世代の特徴は以下のとおりです。

・1947年の第二次世界大戦直後から1949年の間に生まれた人(戦後世代ともいう)
・第一次ベビーブームが到来した時期(団塊世代の人口は3年間で約806万人にものぼる)
・戦後の高度経済成長の時期やバブル期も経験している
・ファッションは、ジーンズやミニスカートが流行
・団塊世代の定年退職が問題視され、「2007年問題」と騒がれていた
・年功序列や終身雇用の考えが希薄になってきた時代

なお、1971年~197年に多く生まれた団塊世代の子どもたちのことを団塊ジュニアといい、その出生率の高さから、当時は第二次ベビーブームの到来といわれました。

参照元
内閣府
平成20年版高齢社会白書

氷河期世代

バブル崩壊後の1993年~2005年に、就職活動を行った年代を氷河期世代と呼びます。おおよそ、1970年~1982年に生まれた人たちが該当。当時の景気が低迷していたため、就職するのが非常に困難だった世代です。氷河期世代の特徴を、以下にまとめました。

・1970年~1982年の間に誕生した人のことを指す
・バブル崩壊による極度の就職難に見舞われた時代
・人手不足を訴える企業が増加し、労働環境が悪化
・就職活動のために留年する「就職留年」を選択する人が増えた
・派遣労働者やフリーターが多い
・出産や結婚が遅め、またはしない割合が高い傾向にある
・若者の間で、車やアルコール離れの傾向があった
・長期化した就活によるひきこもりが増える(親子離れができないパラサイトシングルの増加)

極端に就職が不利な世代として「ロストジェネレーション(失われた世代)」と評されることもある世代です。なお、この世代は非正規雇用が多いため、さまざまな支援が実施されています。当事者としてお悩みの方は、「就職氷河期とはいつのこと?世代の特徴や受けられる支援を解説!」を参照し、ぜひ有益な情報を得てください。

ゆとり世代

1987年~2004年まで実施された、ゆとり教育を受けた人たちを「ゆとり世代」と呼びます。 1987年~1996年に生まれた世代で、幅広い年齢に当てはまることがわかります。そのため、景気が上向きのときに就活をした人、リーマンショックに伴う不況のなか就活した人など、個々人によってさまざまな違いがみられる世代ともいえるでしょう。ゆとり世代の特徴は以下のとおりです。

・学習量と授業時間の削減によるゆとり教育を受けた世代(2002年度実施)
・1987年~1996年生まれで、小中学校時代にゆとり教育を受けた人
・土日休みの週休二日制が当たり前となる
・就職は、氷河期と売り手が混合した時代
・2008年に起こったリーマンショックの影響を受けた世代でもある
・通信、音楽、経済成長によるさまざまな影響を受けている

情報化社会の発展が目覚ましいなかで成長し、インターネットに触れる機会も多かったため「デジタルネイティブ世代」とも言われる世代です。

さとり世代

さとり世代とは、1996年~2005年生まれの世代を指すといわれています。不景気な社会の中で育ってきた背景から、夢や目標を追いかけるよりも安定的な生活を目指す傾向があると評される世代です。さとり世代の特徴を以下にまとめました。

・主に1996年~2005年生まれの世代を指す
・「興味がない」「物欲がない」という人が多い世代でもある
・インターネットに大きな影響を受けて育った
・消費しないスタイルが主流になる
・社会のルールに反しない順応型が多い
・トラブルを好まないため、気の合う人とだけ交流をしがちになる
・安定した生活を好んでいる世代

なお、世代の範囲は明確でなく、1990年代生まれと大枠でカテゴライズされることもあります。ビジネスにおける、さとり世代との関係づくりについては「さとり世代とは?指示待ち世代やZ世代と何が違う?年齢や特徴を解説」に詳しく記載されているので、ご参照ください。

バブル世代との付き合い

社会では、さまざまな世代の人たちが同じ職場で仕事をしたり、ビジネス上で交流を持ったりします。しかし、世代が異なると、ジェネレーションギャップが生じることも珍しくないでしょう。たとえ世代のズレを感じるとしても、同じフィールドで働く仲間であることに変わりはありません。バブル世代に限らず、いずれの世代の人とも上手く付き合っていくことがビジネスとして大切です。

ジェネレーションギャップを埋めるためには…

時代背景が違えば、思考や価値観にも違いが生じるでしょう。これは、仕方のないことです。しかし、仕事をするうえで世代の違いは関係ありません。ほかの世代とのギャップを埋めるのに大切なのは、「コミュニケーションを取ること」です。お互いに理解を深め、歩み寄ることが上手くいく秘訣だといえます。自分を基準に物事を図ってしまうと、相手との対立、衝突を繰り返してしまいます。そうならないよう、相手の立場にたって物事を考えることが重要です。また、自分自身の思考も深掘りしてみると、よりよい付き合いができるしょう。

職場の人間関係に悩んでいる方へ

「つい世代を意識してしまう」「上の人との距離感がつかめない」「違う世代の人との付き合い方がわからない」といった悩みを抱えてはいませんか?ゆとり・さとり世代の人は、バブル世代の人を「威圧的」「強引」と感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、バブル世代の人は若い世代のことを「頼りない」「弱い」と感じている可能性もあります。どちらも、生きてきた時代が違うのだ、ということをしっかりと意識して、相手のペースに合わせて歩み寄ってみてはいかがでしょうか。それでも上手くいかず、ストレスが大きいようであれば、転職を考えてみるのも方法の一つです。「仕事の人間関係でトラブルに…辞めたいときの注意点と割り切るコツ」を参考に、一考してみてはいかがでしょう。

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