バブル世代とのジェネレーションギャップはコミュ力が鍵

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この記事のまとめ

  • バブル世代の就活は過剰な接待付きの「売り手市場」だった
  • 団塊、バブル、氷河期、ゆとり、さとり世代の違いを知ろう
  • ジェネレーションギャップはコミュニケーション力で乗り越えられる
  • 職場の人間関係に悩んでいるときはプロのアドバイザーに相談するのがベスト

「バブル世代」とは、いつの年代かご存知ですか?

このコラムでは、お金が世にあふれていた時代を生きたバブル世代に焦点をあてながら、さまざまな世代との違いを比較していきたいと思います。

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◆バブル世代とは

バブル世代は、バブル景気の時代に就職した年代の人たちのことをいいます。

バブル時代は、1980年代後半~1990年代始め頃です。「バブル期」とも呼ばれていました。そんな時代に、就活真っ只中だった学生たちが「バブル世代」です。

年代でいうと、1970年4月2日~1972年4月1日(高卒の場合:1974年4月1日)の間に生まれた人たちになります。

バブル景気上昇時から崩壊するまでを簡単に説明していきましょう。

【バブル景気】

バブル景気は、1986年~1991年の間に起こった社会現象です。

バブル期の引き金となったのは、アメリカ経済の動向にあります。

1985年に起こった「プラザ合意」。

先進5カ国(日・米・英・独・仏)による中央銀行総裁会議(G5)によって、為替ルートの安定化が図られました。会議が開催された理由は、アメリカのドル高を是正するためです。

アメリカの通貨であるドルだけが値上がりしていたことで、財政や貿易収支の赤字を発生させていたのが会議開催の原因とされています。それが元となり、日本では円高が急速に進み、経済は不況へ…。

しかし、政府と日本銀行が行っていた円高対策により、資金はいつのまにか日本に集まることになりました。その結果により引き起こされたのが、バブル景気です。

【バブル崩壊】

誰もが一国の主になれたほど、売れに売れた土地の数々。しかし、活性化したかのように見えた日本経済の好景気は長くは続かなかったようです。

バブル期が崩壊したのは、1990年代初頭。

たくさんの人が手を出した不動産の資産価値はあっという間に暴落し、大損失を抱えてしまいました。

持っていた資産は価値を失い、夢のような時代は泡となって消えていき、バブル時代は幕を閉じたのです。

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◆バブル時代に就活・就職をした人たちは…

日本経済が波に乗っていたバブル時代に就活を行い、新社会人となった人たちはどのような時代を過ごしたのでしょうか。

【就活は売り手市場】

バブル期に就活を行っていた学生は、現代では考えられないほどの待遇を企業側から受けていたようです。

大量採用を図っていた企業が多く、簡単に就職することができたといわれています。さらに就活時には、食事付きの接待や海外旅行のプレゼントなどが行われることもあり、企業同士で就活生の取り合いになっていたほどです。

バブル期には男女雇用均等法も制定され、女性の労働者が増えはじめた時代でもあります。

【バブル世代の印象は?】

多くの就活生を採用した企業では、「バブル就職世代」があふれていました。

バブル期に就職した人は同期が多いことから、お互いに切磋琢磨し合いながら成長。そのため、人とのコミュニケーション能力が高い世代である、ともいわれています。

さらに、バブル期でもある1986年に男女雇用均等法が施行されたため、この時期の世代はまだ「男らしさ」「女らしさ」の概念が根付いているようです。

服装は、派手さが目立つ華やかなファッションが流行していました。

肩にカーディガンをかけるプロデューサー巻きやボディコンスタイルと呼ばれた体のラインが出るタイトな洋服、ケミカルウォッシュのジーンズ、肩パッドの入ったジャケットやブラウスなど、どれもインパクトの強いファッションばかりです。

女性のメイクでは、太めの眉毛と立ち上げた前髪の印象が色濃く残っています。

◆世代ごとに見られる違いについて

バブル世代より以前の時代に生まれた人たちのことを「団塊の世代」と呼んでいます。

バブル崩壊から就職難の時代に就活を行っていた人たちのことを「氷河期世代」といいます。その後、就職氷河期を経て生まれたのが「ゆとり世代」です。

さらに、ゆとり教育の時代を経て、不景気の波にのまれた世代を「さとり世代」と呼びます。

では、それぞれの世代の特徴を見ていきましょう。

【団塊の世代】

団塊世代は、1947年の第二次世界大戦直後から1949年の間に生まれた人が対象です。この時代は第一次ベビーブームが到来した時期でもあるため、団塊世代の人口は3年間で約806万人にものぼります。(※厚生労働省の国勢調査の統計より)

日本の人口を大幅に増長した団塊世代は、戦後の高度経済成長の時期やバブル期も経験している世代でもあります。

・1947年の第二次世界大戦直後から1949年の間に生まれた人(戦後世代ともいう)

・第一次ベビーブームが到来した時期(団塊世代の人口は3年間で約806万人にものぼる/厚生労働省の統計より)

・戦後の高度経済成長の時期やバブル期も経験している

・ファッションは、ジーンズやミニスカートが流行

・団塊世代の定年退職が問題視され、「2007年問題」と騒がれていた

・年功序列や終身雇用の考えが希薄になってきた時代

【氷河期世代】

・1970年~1982年の間にこの世に誕生した人のこと

・バブル崩壊による極度の就職難に見舞われた時代

・人手不足を訴える企業が増加し、労働環境が悪化

・就職活動のために留年する「就職留年」を選択する人が増えた

・派遣労働者やフリーターが多い

・出産、結婚が遅め、またはしない割合が高い

・若者の間で、車やアルコール離れの傾向があった

・長期化した就活によるひきこもりが増える(親子離れができないパラサイトシングルの増加)

・極端に就職が不利な世代として「ロストジェネレーション(失われた世代)」と言われている

【ゆとり世代】

・学習量と授業時間の削減によるゆとり教育を受けた世代(2002年度実施)

・1987年~1996年生まれで、小中学校時代にゆとり教育を受けた人

・土日休みの週休二日制が当たり前

・就職は、氷河期と売り手が混合した時代

・2008年に起こったリーマンショックの影響を受けた世代でもある

・情報化社会の発展が目覚ましく「デジタルネイティブ世代」とも言われる

・通信、音楽、経済成長によるさまざまな影響を受けている

【さとり世代】

・世代の範囲は明確ではなく、1990年代生まれと言われている

・「興味がない」「物欲がない」という人が多い世代でもある

・インターネットに大きな影響を受けて育った

・消費しないスタイルが主流になる

・社会のルールに反しない順応型が多い

・トラブルを好まないため、気の合う人とだけ交流をしがちになる

・安定した生活を好んでいる世代

◆バブル世代との付き合い

さまざまな世代が社会人となり、同じ職場で仕事をはじめます。

しかし、世代が異なることで生じるジェネレーションギャップは避けられないものです。

たとえ世代のズレを感じるとしても、同じフィールドで働く仲間であることに変わりはありません。バブル世代に限らず、他の世代の人とも上手く付き合っていくことが大切です。

【ジェネレーションギャップを埋めるためには…】

時代背景が違えば、思考や価値観にも違いが生じるでしょう。これは、仕方のないことです。

しかし、仕事をするうえで世代の違いは関係ありません。

他世代とのギャップを埋めるのに大切なのは、「コミュニケーションを取ること」です。

お互いに理解を深め、歩み寄ることが上手くいく秘訣だといえます。

自分を基準に物事を図ってしまうと、相手との対立、衝突を繰り返してしまいます。相手の立場にたって物事を考えることが重要。また、自分自身の思考も深掘ってみると、よりよい付き合いができることでしょう。

【職場の人間関係に悩んでいる方へ】

「つい世代を意識してしまう」「上の人との距離感がつかめない」「違う世代の人との付き合い方がわからない」といった悩みを抱えてはいませんか?

ゆとり・さとり世代の人は、バブル世代の人を「威圧的」「強引」と感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、バブル世代の人は若い世代のことを「頼りない」「弱い」と感じている可能性もあります。

どちらも、生きてきた時代が違うのだ、ということをしっかりと意識して、相手のペースに合わせて歩み寄ってみてはいかがでしょうか。

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