寿退社とはどんな意味?メリットは?退職を申し出るタイミングと流れを解説

寿退社とはどんな意味?メリットは?退職を申し出るタイミングと流れを解説の画像

この記事のまとめ

  • 寿退社とは、結婚を理由に仕事を辞めること
  • 寿退社のメリットは家事育児に時間を使える、結婚式の準備に専念できるなど
  • 安易に寿退社を選ぶと再就職が厳しくなる可能性がある
  • 寿退社をするか悩んだら、将来のビジョンを考えて自分に合った選択をしよう

働き方が多様化した今、「寿退社とは?」と疑問を抱く方もいるでしょう。現代では、結婚後も自身のキャリアを築き続ける方が多いようです。しかし、「結婚したら仕事を辞めるべき?」「寿退社をするのが夢」と考えている方も少なくありません。このコラムでは、寿退社の意味やメリット・デメリットを解説します。また、寿退社をするか悩んだときのポイントも紹介。自分が納得する選択ができるよう、ぜひ参考にしてください。

こんなお悩みありませんか?
例えば
  • 自分に合った仕事を見つけたい
  • ホワイト企業の見分け方は?
  • 受かりそうな求人は?
不安な仕事探し、私たちが0からサポートします!
ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

\もう学歴・経歴に困らない!/

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

寿退社とは?

寿退社とは?の画像

寿退社とは、結婚をきっかけや理由として仕事を辞めることを意味しています。読み方は「ことぶきたいしゃ」です。結婚は「慶事」「おめでたいこと」なので、「寿」が使用されています。かつては結婚を機に仕事を辞めて家庭に入る女性が多かったことから、「寿退社」という言葉が使用されていました。しかし、近年では男女ともに結婚後も仕事を続ける人が増えたため、使用されることも少なくなっているようです。

未経験OK多数!求人を見てみる

寿退社の割合

寿退社をした方の割合について明確なデータはありません。参考として、厚生労働省が実施している「令和3年雇用動向調査」をみると、結婚や出産、介護などの個人的な理由で仕事を辞めた人は男女計で10.1%でした。男女別では、女性の割合のほうが大きいことが分かります。

 個人的理由で離職した割合
男女計10.1%
男性8.6%
女性11.7%

引用:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況(5 離職理由別離職の状況)

平成19年の調査結果では、同理由で仕事を辞めた人は男女計で11.5%、女性のみだと14.9%でした。
多少の変動はあるものの、上記のような理由から仕事を辞める人は減っていると考えられるでしょう。

参照元
厚生労働省
雇用動向調査

【アンケート調査】仕事を退職した理由

ハタラクティブは正社員経験があるフリーター503人に、正社員の仕事を退職した理由を尋ねました。「若者しごと白書」によると、下記のような結果になりました。

仕事を退職した理由(男性)のグラフ画像

仕事を退職した理由(女性)のグラフ画像

仕事を退職した理由【男性】

男性が仕事を辞めた理由のトップは「労働環境・時間に不満がある」、2位は「人間関係がうまくいかなかった」ことです。人間関係や労働環境など働く環境が悪いことが、退職する大きな要因といえるでしょう。3位は「思っていた仕事内容と違った」と「健康上の理由」が同率で挙げられており、これは仕事の内容が期待と異なる場合や、健康上の問題が退職の要因として重要であることを示しています。

仕事を退職した理由【女性】

女性が仕事を辞めた理由では「労働環境・時間に不満がある」ことと「結婚・出産などのライフステージの変化」が同率で1位に。結婚や出産は、職業生活において大きな転機であることがわかります。ただ、厚生労働省の「雇用動向調査」の推移から、結婚や出産、育児で退職する人の割合は減少傾向にあるといえるでしょう。以下で寿退社のメリット・デメリットを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2023

厚生労働省
雇用動向調査

寿退社の4つのメリット

寿退社の4つのメリットの画像

寿退社のメリットは、仕事を辞めることで時間ができる点。パートナーの生活スタイルや働き方に合わせたり、引っ越しなどにも対応しやすかったりするでしょう。また、家事・育児に専念できるのも、寿退社のメリットです。ここでは、寿退社の主な4つのメリットについてご紹介します。

1.結婚相手の生活や働き方に合わせられる

お互いに働いていると生活スタイルや時間が合わないことも考えられますが、寿退社をすれば時間に自由が効くため、相手に合わせて家族の時間を持てるでしょう。また、結婚を機に引っ越したり、パートナーの転勤があったりと状況に合わせて動きやすくなる点も、寿退社のメリットといえます。

寿退社後なら結婚式の準備に時間を掛けられる

寿退社をしたあとは、結婚式の準備に十分な時間を掛けられるでしょう。結婚式は式場や衣装をはじめ、招待状の作成、演出の相談、引出物の準備など事前にやることが多くあります。また、実際に式場へ足を運ぶ必要もあるため、仕事をしているとうまく時間がとれない可能性も。結婚式は人生の一大イベントです。準備が間に合わないからと焦って妥協しないためにも、余裕をもって当日を迎えられるようにしましょう。

2.スムーズな退職が叶う

寿退社は喜ばしいことなので、上司に言いやすく退職しやすい傾向があるようです。結婚以外に会社を辞めたいネガティブな理由があったとしても、結婚を理由にできるため角が立ちにくいと考えられます。円満退職が叶いやすいでしょう。

3.家事や育児に専念できる

寿退社をした場合、家事や育児に専念できます。結婚をきっかけに家事を担当する人もいるでしょう。仕事をしていると両立が大変ですが、仕事を辞めていれば、今まで働いていた時間を家事・育児に活用できます。

新しい生活に早く馴染めるようになる

寿退社をすると時間に余裕ができるので、新しい環境に早く慣れることができるでしょう。結婚を機に新天地へ引っ越す場合、慣れない土地に馴染めず戸惑うことも少なくありません。その際、寿退社をしていれば空いた時間を使ってゆっくり周辺を散策できますし、生活導線も引きやすいでしょう。また、夫婦の時間も増えるので、新天地での生活が楽しめることもメリットです。

寿退社の4つのデメリット

寿退社をすることでキャリアが途絶えてしまい、再就職に影響が出る可能性が考えられます。また、社会とのつながりが希薄になったり、世帯年収が減ったりするデメリットもあるでしょう。

1.ブランクが空くと再就職しにくい

寿退社をすると正社員としての経歴が途絶えるため、経歴に「空白期間」が発生します。一般的に、空白期間が長いほど再就職が難しいといわれているため、寿退社したあと一定期間を経て再就職を考えたとき、履歴書に「空白期間」があると不利になる可能性があるでしょう。

2.社会との関わりが減る

寿退社をすると職場に行くことがなくなるため、自宅に居続けることがストレスになる可能性があります。「パートナー以外と話す機会がない」「友人も働いていてなかなか会えない」など家庭以外の関わりが減少することから、暇になったり寂しさを感じたりすることも考えられるでしょう。

3.貯蓄や世帯収入が減る

働き方や職種によって異なるものの、一般的には寿退社をすれば世帯年収は下がります。「平均収入の実態を紹介!年収を上げる方法や転職の注目ポイントを解説」のコラムでも紹介していますが、正社員の平均年収は約500万円です。これに近い金額が世帯年収から減ってしまうと、生活スタイルが変わったり貯蓄の割合が減ったりといった影響が考えられるでしょう。

4.家事や育児の協力が得にくくなる

寿退社によってパートナーのどちらかが日中家にいると、家事や育児の分担ですれ違いが起きてしまう可能性があります。たとえば、女性が寿退社をして専業主婦になった場合、「生活費は夫が稼ぐ」「家事や育児は妻がやる」など、家庭内の役割分担が明確化することも。そのような事態を防ぐためには、寿退社をする前に家事や育児についてパートナーとよく相談をしておくことが大切です。

寿退社をするまでの流れ5ステップ

寿退社は退職理由が「結婚」になることなので、女性・男性どちらであっても従来の退職の流れと変わりません。円満退職を目指すなら、会社のルールやマナーに従って退職手続きを行いましょう。ここでは、寿退社をする際の基本的な5つの流れを解説します。

1.退社の意向を伝える

寿退社をする意思が定まったら直属の上司に伝えましょう。寿退社であっても退職に変わりないため、就業規則に則った時期に伝えます。なお、退職は法律では2週間前で問題ないとされていますが、円満退職を望むなら後任者の選定や引き継ぎを考慮して、2~3ヶ月前に伝えるのが一般的です。また、伝えるタイミングは繁忙期を避け、周囲に十分配慮した伝え方を心掛けましょう。

2.退職届を提出する

上司が寿退社について承認したら、相談のうえで退職日を決定します。退職日が決定したら、退職届を提出しましょう。退職届とは「退職を届け出る」書類であり、受理されたあとに撤回することはできません。提出方法や書き方は「退職願と退職届の違いとは?書き方の見本や正しい提出方法を徹底解説!」のコラムを参考にしてみてください。

3.仕事の引き継ぎを行う

後任者が決定したら業務の引き継ぎに入ります。寿退社後に後任者が困らないよう、自分が担当していた業務について、漏れなく後任者に伝えましょう。直接伝えるだけでなく、業務内容や進め方、資料、取引先をまとめたノートなどを用意するのがおすすめ。また、余裕を持って引き継ぎを終えられるよう、退職日から逆算してスケジュールを組むと良いでしょう。引き継ぎについては「後任者も企業も安心!スマートな仕事の引き継ぎ方とは」のコラムでご紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。

4.仕事で使用していたものを整理する

寿退社をするにあたって、使用していたデスクやロッカー、備品の整理を行います。私物は処分か持ち帰り、貸与品については規定に沿って返却しましょう。貸与品は保険証や社員証、名刺、経費で購入したものなどが該当します。また、パソコン内のデータや業務で使用した書類・資料、取引先の情報なども会社に所有権があるもの。私用のパソコンを使っていた場合、仕事に関連するデータはすべて削除するのが一般的です。ただし、削除の手順や、いつ削除すれば良いかなどは上司に一度確認をしてから行いましょう。

5.社内・社外のお世話になった人へ挨拶をする

最終出社日には、上司からお世話になった人に結婚と退職を伝えるあいさつ回りをします。「退職の挨拶回りはどこまですべき?挨拶の言葉や順番、時間帯も解説」でも説明しているように、所属していた部署や、関係性が深かった部署を中心に行いましょう。直接挨拶ができない人や関係者が多い場合は、メールで退職の挨拶をしても構いません。なお、取引先や顧客など社外の人に対しては、後任者の紹介や今後のスケジュールを伝える必要があるため、上司と相談のうえ早めに退職の挨拶を済ませておくと良いでしょう。

必要な書類は退職前に会社から受け取ろう

退職後、必要になる書類は忘れずに受け取りましょう。「雇用保険被保険証」「源泉徴収票」「年金手帳」の3点は、転職先の会社で提出が求められるため、必ず受け取れるようにしてください。また、失業保険の受給手続きを行うには「離職票」が必要になります。離職票は再就職先が決まっている場合は使用しないため、事前に会社へ申し出ないと発行されないところも多いようです。もし必要であれば、こちらも忘れずに申請しましょう。なお、退職後約10日前後で前職の会社から郵送されます。

寿退社したら失業保険はもらえる?

正社員として働いていた人が寿退社をした場合、条件を満たせば失業保険の対象になります。失業保険は、前提として「雇用保険に加入している人」が対象です。正社員であればほとんどの人が当てはまります。ほかに、「働く意思がある」「いつでも就職できる状況にある」という条件を満たせば、支給対象です。詳しい受給条件については、「失業保険の受給条件は?自己都合と会社都合で異なる?」のコラムもチェックしてみてください。

健康保険や年金の手続きも忘れずに!

退職したら、失業保険だけでなく健康保険や年金の手続きも忘れずに行いましょう。寿退社の場合はパートナーの扶養に入ることが多いようです。ただし、「扶養家族とは?対象となる人と適用条件」でも説明しているように、扶養に入ると年収制限が設けられます。寿退社後にアルバイトやパートを検討している場合は、制限年収を超えないよう注意が必要でしょう。なお、パートナーが国民健康保険の場合は扶養の概念がないため、寿退社した本人も国民健康保険に加入する必要があります。

寿退社をするか悩んだら

寿退社をするか悩んだら、前述したメリットとデメリットを照らし合わせて考えてみましょう。近年は働き方改革の影響で、柔軟な働き方が叶う企業も増えています。以下を参考に、今後の自分はどうするべきか検討してみてください。

将来のビジョンを考えてみる

寿退社をしたあと、いずれまた正社員として働くことを望む人もいれば、就業の予定がないという人もいるでしょう。将来のビジョンによっては、寿退社をしないほうが良いことも。5年後、10年後の生活をイメージし、パートナーとしっかり話し合ってから決めましょう。

再就職に向けた準備をする

引っ越しやパートナーの転勤など、やむを得ない事情で寿退社をする方もいるでしょう。将来的に再就職を希望するなら、退職後に資格取得や習い事をしてスキルアップしておくのもおすすめです。「ブランクが空くと再就職しにくい」でも説明したように、経歴に空白ができると再就職が難しくなることも。資格やスキルを身につけていれば、再就職の際にアピールポイントになるでしょう。

柔軟な働き方ができる会社を探す

将来的に再就職を希望するなら、寿退社をせずに正社員として働き続けるのがおすすめです。ただし、「今の会社では希望の働き方が叶わない」と感じているのであれば、転職を検討すると良いでしょう。将来的に子どもを持つことを希望しているなら、時短勤務や在宅勤務が叶う職場など、考え方によって職場に求める条件も変わるはずです。

パートやアルバイトも選択肢のひとつ

正社員として働くのが難しければ、パートやアルバイトといった非正規で働き続けるのも選択肢のひとつです。非正規なら自分の生活スタイルに合わせて働けるうえ、社会とのつながりも持てます。また、興味のある仕事にも挑戦しやすいでしょう。

「将来を考えて柔軟な働き方が叶う会社に転職したい」「自分の望む働き方を叶えたい」と考えるなら、転職エージェントのハタラクティブがおすすめです。ハタラクティブでは、しっかりと調査した信頼できる企業の求人を取り扱っています。「制度はあっても活用されていない」「実際の勤務環境と聞いていた内容が違った」など、転職でありがちなミスマッチを防ぐために、専任担当者がしっかりと転職のサポートを行うのが特徴。希望条件だけでなく、適性や経験も加味したおすすめ求人をご紹介いたします。結婚を機に仕事を辞めるか悩んでいる、自分らしく働ける仕事を探しているなど、転職に関するご相談ならおまかせください。

この記事に関連するタグ