ブランクがあると就職に不利?内定につながる空白理由の伝え方

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この記事のまとめ

  • 仕事をしていないブランクの期間が長ければ長いほど、就職するのは難しくなる
  • 企業はブランク期間のある人に対して、就業意欲やスキルの有無を懸念している
  • 就職の面接では、ブランクの期間の過ごし方をポジティブに伝えることが重要
  • ブランクの期間を充実させるため、資格の勉強をしたり実績の洗い出しをしたりしよう
  • ブランクの長さに不安を感じるなら、職業訓練や就職エージェントの利用が効果的

離職から再就職まで期間が空くと、ブランク期間が生まれることに。一般的に、正社員として働いていないブランク期間が長引くほど、再就職は難しくなるといわれています。内定を得るには、ブランク期間の過ごし方やブランク期間が生まれた理由を、相手が納得できる形で伝えることが重要です。コラムでは、ブランクを経てから再就職する方法や内定を勝ち取るコツについてまとめましたので、ぜひお役立てください。

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ブランク期間が長いほど就職は不利になる?

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学校を卒業してから、または前職を辞めてから仕事をしていないブランク期間が長いほど就職は不利になります。なぜなら、働いていない期間がある求職者に対して、企業側は「なぜ働かなかったのか」「雇用して問題ないか」といった懸念を抱くからです。
年齢が若ければ、経験やスキルよりも熱意や意欲を重視されることが多いため、多少のブランク期間があっても就職先は見つかりやすいでしょう。しかし、年齢が高く長期のブランク期間がある場合、若い世代と比べると就職は難しくなります。30代や40代でブランク期間が長い人は、社会人としてのマナーや仕事に必要なスキルが身についているかどうかを不安視されやすいでしょう。そのため、年齢に差がありなおかつ同程度のブランクがある応募者が複数いた場合、企業はポテンシャルが見込める若い人材を採用すると考えられます。
このように、ブランク期間が長ければ長いほど、年齢が上がれば上がるほど、就職の難易度は上がる傾向です。再就職を目指す方は、少しでも早く行動することが大切といえるでしょう。

ブランク期間は必ずしも就職で不利になるとは限らない

ブランク期間があったとしても、必ずしも就職で不利になるとは限りません。後述しますが、語学留学や資格取得などの自己研鑽(じこけんさん)、家庭事情といったやむを得ない場合のブランクは、不利になりにくいとされています。
また、たとえブランク期間があっても、仕事に対する意欲や姿勢、今後の展望がしっかりしていれば、採用につながることも多いものです。ブランク期間の伝え方については、コラム内の「ブランクの理由を聞かれたときの3つの回答ポイント」で解説しています。

ブランク期間のボーダーラインは?

ブランク期間は何ヶ月までなら就職に不利にならないという具体的な期間はありませんが、一つの目安として3ヶ月と言われています。ただし、あくまでも目安でありブランク期間の「過ごし方」が重要です。たとえば、3ヶ月何もしていなかった人と1年間留学や資格取得のためにブランクがある人では面接官の印象は異なります。たとえブランク期間が短くても、その間何もしていなかったとなると、就職活動では不利になるでしょう。

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ブランク期間がある人に対する企業の懸念

ブランク期間がある人に対して、企業は「働く意欲」「学びに対する姿勢」「即戦力となる知識やスキル」の有無を懸念します。正社員として採用するにあたり、業務を遂行できる人材かどうかを確認する必要があるためです。

働く意欲の有無

ブランクの長い人が就職に不利になりやすいのは、長期間就業していなかった人に対して働く意欲を疑問視する企業が存在するからです。しばらく働いていない期間があると、働く意欲が削がれてしまう人は少なくありません。
また、働く意欲はあったとしても、「企業が求める水準」であるかどうかも重要です。ブランク期間が長くなれば、「周りに合わせた作業スピードや共同性に欠けるのでは」と考える企業もあるでしょう。

変化や学びに対する姿勢

ブランク期間が長いと、前職で得た知識やスキルがアップデートされていないため、新たに学び直す必要があります。ブランク期間があることで、変化への柔軟な対応や新しい事柄を習得する意欲が薄れているのでは、と懸念する企業もあるでしょう。

仕事で活かせるスキルが衰えていないか

前職と同じ職種に転職する場合、スキルが衰えていないかどうかも懸念されるでしょう。ただし、企業が求める条件と一致していれば、即戦力として採用される可能性もあります。

ブランク期間ができる4つの主な理由とアピールのコツ

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ブランクが長くなればなるほど就職活動は難しくなりますが、その期間に行ってきたことが成功の可否に大きく影響します。たとえブランク期間が長かったとしても、面接官が納得する理由があれば就職活動で不利になる可能性は低いでしょう。以下で、採用担当者に納得されやすい4つの理由をご紹介します。

1.スキルアップや資格取得

ブランク期間の理由として大きな説得力があるのは、スキルアップや資格取得です。スキルアップや資格取得は、ブランク期間の理由の中でもポジティブなものなので、企業からも評価されやすいでしょう。たとえば、国家資格や難関資格を取得するために勉強に励んでいた場合、3ヶ月以上のブランク期間があったとしても納得できます。応募企業の仕事に関係する資格であれば、やる気を評価してもらえる可能性もあるでしょう。
さらに、語学の勉強をしていた場合にも、企業から評価してもらえる場合があります。仮に資格が取得できていないとしても、ブランク期間の過ごし方を適切に伝えれば好印象になるでしょう。

ブランク期間が必要だった理由を話せるようにしよう

正社員として働きながら資格取得を目指す人もいるため、自分には長期間のブランクが必要だった理由を説明できるようにしておかなければなりません。司法試験や公認会計士といった超難関資格以外の場合、いかに短期間で集中して取得したかを説明できれば、面接官を納得させられるでしょう。また、取得した資格やスキルを「仕事でどのように活かせるか」もあわせて説明できれば、就職活動をより成功させやすくなります。

2.家庭の事情

家庭の事情ゆえに働けなかった方もいます。たとえば、女性の方であれば妊娠や出産などが挙げられるでしょう。また、子育てや介護など、性別を問わず理由として考えられるものも。「子育てのために10年間働いていなかったけれど、もう一度仕事をしたい」という方もいるでしょう。
上記のどの理由もブランク期間が長くなるのは仕方ないので、面接官に理解してもらえるように話すことが重要です。子育てや介護がブランク期間の理由だと伝えるだけではなく、今はどのように状況が変化したかという点まで付け加えると、面接官の不安を解消できるでしょう。
空白期間が半年から1年以上あると転職に不利?履歴書にはこう書く!」は、ブランクが1年以上ある方におすすめのコラムです。家庭の事情で1年以上働けなかった方は、ぜひ参考にしてください。

3.自分の病気やケガ

自分が病気やケガをして退職せざるを得なかったケースもあります。このケースでは、病気やケガは完治したのか、再発のリスクはないのかといった点を面接官は懸念するはずです。病気やケガで離職しブランク期間がある場合は、仕事に復帰できることを証明するために診断書を用意すると良いでしょう。
一方、まだ病気やケガが完治しておらず、通院や治療の必要があるならば、仕事にどのような影響が出るかをあらかじめ伝えておくのが得策です。「病気やケガが就職に不利になるかも…」と不安に感じても、入社してから理解を得るのは大変なので、面接時に伝えておくのが良いでしょう。

4.転職活動をする時間がなかった

在職中に転職活動をする時間がなかったためにブランク期間が長くなる人もいます。たとえば、会社の業績悪化に伴うリストラで早期退職になった場合には、転職活動をする時間はなかったでしょう。また、予想しなかったタイミングで解雇されるケースも考えられます。そういったケースでは、転職活動の準備を行う間もなく面接を受けなければならないので、ブランクの期間が伸びてしまうことがあるのです。
ここで注意したいのは、面接で前の会社の悪口や愚痴を言わないこと。会社都合の理不尽な理由で転職せざるを得なかったとしても、前の会社の悪口を言うのは面接官から見て好印象にはなりません。ブランク期間中にどのような準備をしてきたか、就職活動と並行してスキルアップのために何を行っているかをアピールした方が効果的です。

ブランク期間の説明方法をさらに知りたい方は、「職歴の空白期間はどう説明する?病気や介護の場合の履歴書の書き方も解説」もあわせてご覧ください。

ブランクの理由を聞かれたときの3つの回答ポイント

企業は、ブランク期間がある求職者に対して「仕事に対する意欲」「業務を遂行できるスキル」を不安視する傾向があります。面接では、企業の懸念を払拭できるようなポジティブかつ具体的な回答を心掛けましょう。

1.働く意欲があることを伝える

企業は、働く意欲の低い人は採用しません。「なぜブランク期間ができたのか」「その間に何をしていたのか」「得たものはあるのか」などを説明しながら、仕事に対する意欲的な姿勢を示しましょう。「就職に向けて△△の資格を取得した」など、具体的な行動が伴うとより説得力が増します。

2.業務に活かせるスキルや資格があることを伝える

ブランク期間を経て就職する場合、中途採用になります。企業は、一般的に中途採用の人材に対して即戦力を求める傾向があるため、業務に活かせるスキルや資格があることを選考の早い段階でアピールしましょう。空白期間を面接で聞かれたら?「何もしてない」はOK?答え方や例文を紹介」のコラムも参考にしてください。

3.事実を素直に伝えて今後の取り組み方を説明する

空白期間があることに対して嘘や言い訳をせずに、事実を伝えることが好印象のコツです。「病気療養をしていた」「長年の目標だった海外留学をしていた」「転職活動をしていたがなかなか結果につながらなかった」など、まずは事実を伝えましょう。
さらに、以下のように今後の仕事への取り組み方や意欲を付け加えるのがポイントです。

  • ・病気は完治し、療養中に次の仕事につなげたいという思いから××の資格を取得した
  • ・海外留学で語学だけでなく仕事に対する考え方が改まり、今後は××を意識した働き方をしたい
  • ・転職活動が成功しないのは××が原因と考えており、改善のために△△を実施している

このように具体的な取り組み方を伝えると、仕事への意欲を評価されやすくなるでしょう。

ブランクを前向きにとらえて就職を成功させるコツ

就職活動を成功させるためには、ブランク期間を前向きにとらえることが大切です。まずは過去の経験や実績を洗い出し、自分のアピールポイントを見つけましょう。

過去の経験や実績を徹底的に洗い出す

まず行うべきなのは、過去の経験や実績の洗い出しです。再就職の際は、働いていた時期の実務経験や実績が就職に有利になることも。また、企業によって、評価される経験や実績は異なります。自己分析と企業研究を十分に行い、アピールポイントを見つけましょう。
自己分析のやり方に関しては、「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」のコラムも参考にしてください。

ブランク期間の中でアピールポイントを見つける

ブランク期間の中で何かアピールポイントを見つけられれば、就職を成功させやすくなるでしょう。スキルアップや資格取得のために時間を使った人と、何もせずに過ごしてきた人とでは、同じブランク期間がある人でも、企業からの印象や仕事に対する気持ちの面で大きな差が生まれます。まだブランク期間中であれば、就職活動を続けながら勉強したり、経験を積んだりする方法を探して実践してみるのも良いでしょう。

ブランク期間の長い人が利用できる就職支援サービス

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ブランク期間の長い方は、就職支援サービスを利用するとスムーズに仕事が見つかる場合もあります。なかなか仕事が見つからない、ブランク期間は最短で終わらせたいという方は、就職支援サービスの利用も検討してみましょう。

ハローワークの職業訓練

ブランク期間が長い方は、ハローワークが提供している職業訓練を利用するのがおすすめ。講座の内容は幅広く、簿記や介護、建築、パソコンなどさまざまなコースが用意されているのが特徴です。職業訓練を通じて必要な知識やスキルを身につけることで、即戦力として採用される可能性が高まるでしょう。

職業訓練の受講条件

職業訓練(公共職業訓練)は、失業保険受給者が主な対象です。受講料は無料で、3ヶ月〜2年と期間が幅広いのが特徴です。内容は、造園や塗装、ファッションといった専門分野から総務や事務など汎用性の高い分野までさまざま。興味のある方は、管轄のハローワークに問い合わせてみましょう。
職業訓練に関してさらに詳しく知りたい方は、「ハローワークの職業訓練を受けるには?具体的な内容や申し込みの流れを解説」もご一読ください。

就職・転職エージェント

ブランクが長く仕事探しに不安がある方は、就職・転職エージェントを使うのもおすすめです。就職・転職エージェントは、さまざまな業界に詳しい就活アドバイザーが、仕事探しを成功させるための支援を行うサービス。応募書類の添削や面接の練習、非公開求人の紹介など、全面的な就職支援を受けられます。
さらに、これまでの経験や実績を第三者の視点から評価してもらえるのも大きなメリットです。就職・転職エージェントは、これまでの実績や持っている資格などを総合的に考慮して、求人の紹介をします。面談をするなかで、ブランク期間の説明方法や好印象を与える回答など、実践的なサポートも受けられるでしょう。

若年層の就職先探しの手段

ハタラクティブが、ユーザーを対象に行った調査で「企業探しの手段・利用サービス」を尋ねると、フリーター、正社員ともに「求人・転職サイト」が1位でした。
※回答者数:フリーター631人、正社員587人(複数回答)

手段・利用サービスフリーター正社員
求人・転職サイト66.6%56.7%
就職・転職エージェント5.7%19.8%
ハローワーク14.7%7.0%
企業ホームページ2.7%4.4%

引用:3-5. 企業探しの手段・利用サービス

2位は、フリーターが「ハローワーク」、正社員が「就職・転職エージェント」という結果になり、利用するサービスの違いが見られます。就職先探しの手段やサービスに迷っている方は、こちらの結果も参考にしてみてください。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2023

ブランク期間がある方の就職支援なら、ハタラクティブにお任せください。ハタラクティブは、第二新卒や既卒、フリーターといった若年層を中心にサービス提供を行う就職・転職エージェント。未経験歓迎や学歴・経歴不問の求人を多く扱っているため、ブランク期間がある方も利用しやすいのが特徴です。専任のキャリアアドバイザーが、ブランク期間の説明方法や面接で好印象を与えるポイント、就活の基本などもしっかりとレクチャーします。「久しぶりの就職活動で困っている」「ブランク期間があっても働ける求人を探している」など、お悩みに合わせて対応しますので、お気軽にご相談ください。

ブランク期間に関するお悩みQ&A

ここでは、ブランクがある方に向けて就職活動のお悩みをQ&A形式で解決します。就職活動になかなか踏み出せない方は、参考にしてみてください。

再就職と転職の違いは?

再就職と転職の違いは、次に就職するまでにブランク期間があるかどうかです。「再就職」とは、一度退職をしてからブランクがあり、再び働き始めることを指します。「転職」とは、在職中に就職先を決め、退職してからすぐに働き始めることです。ただし、再就職と転職には厳密な定義がないため、使われ方は曖昧になっています。
再就職が怖いときはどうすればいい?就活や転職を成功させる秘訣をご紹介」では、再就職をしたい方に向けて就活のコツをご紹介しているので、興味のある方はチェックしてみてください。

面接でブランク期間について聞かれたときの答え方は?

「働く意欲があること」「業務に活かせるスキルが備わっていること」「今後の仕事への取り組み方」の3つを意識して答えましょう。ブランク期間については嘘や言い訳でごまかさず、素直に答えることがポイントです。面接官に納得してもらえるよう、事前に回答を準備しておきましょう。詳しくは、コラム内の「ブランクの理由を聞かれたときの3つの回答ポイント」をご一読ください。

ブランク期間が5年あったら就職は厳しい?

ブランク期間は、長くなればなるほど就職が厳しくなる傾向にあります。
ただし、5年のブランクがあったとしても、その間の過ごし方によっては就職活動で有利になる場合も。たとえば、語学の勉強のために5年間留学していたのであれば、スキルアップのためのブランクなので面接官に納得してもらいやすいでしょう。ブランクが長い方は、仕事のやる気があることを伝え、ブランク期間で身につけたスキルをアピールするのが大切です。

ブランク期間に何もしていないです…

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