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30代は就職できない?フリーター・未経験から就活を成功させる方法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 30代から正社員就職を目指すのは遅くない
- 30代から就職を目指すなら、営業職や販売職といった未経験者歓迎の仕事がおすすめ
- 30代で正社員就職を目指すには、自己分析や業界研究が重要
- 30代以降も就職しない場合、応募先やライフプランの選択肢が狭まるリスクがある
- 正社員経験なしの30代は、就職エージェントのサポートを受けるのがおすすめ
30代のニートやフリーターの方のなかには、「職歴なしから正社員として就職するのは難しいのでは?」と不安に感じる人もいるでしょう。年齢が上がるにつれて選考のハードルは上がるものの、30代の就職は不可能ではありません。このコラムでは、30代の正社員未経験者の就職について、30代から目指せる職業やおすすめの就活方法などをご紹介。フリーターや無職でいることに不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
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30代職歴なしのニート・フリーターは就職できない?
30代で職歴がないと、就職できるか不安な人もいるでしょう。ここでは、30代のニートやフリーターが就職できるかどうかを解説します。
30代のニート・フリーターは就職可能
30代は就職を目指すのに遅過ぎる年齢ではありません。正社員経験がないフリーターの方やニートの方も、やり方次第で正社員になることはできます。理由として挙げられるのは、日本における少子高齢化にともなう労働力不足です。
厚生労働省は「令和2年版厚生労働白書」において、2019年時点での高齢者数は3,589万人、就業者数は6,724万人であると発表。また、31年後の2040年には高齢者数が3,921万人に増え、就業者数が5,245〜6,024万人に減少すると予測しています。以下は、厚生労働省が調査した、女性と高齢者の就業率の予想を抜粋した表です。
2019(令和元)年 | 2040(令和22)年 | |
---|---|---|
女性の就業率(30~34歳) | 75.4% | 83.4% |
高齢者の就業率(60~64歳) | 70.3% | 80.0% |
引用:厚生労働省「令和2年版厚生労働白書 平成の30年間と、2040年にかけての社会の変容(主なもの)(p.2)」
調査結果から、今後労働力不足の解消に向けて、企業は採用者数を増やすと予想できます。なお、調査では女性と高齢者のみ取り上げていますが、女性と高齢者の就業率が上がるとともに、男性の就業率も上がると考えるのが自然でしょう。少子高齢化のなかで、就業者を増やすことになれば、30代のニート・フリーターから就職できる可能性は高まるはずです。
参照元
厚生労働省
白書、年次報告書
フリーター経験を気にしない企業は多い
厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、15~34歳のフリーターが正社員に応募した場合、「フリーターであったことが評価にほとんど影響しない」と答えた企業の割合は68.1%。全体の約7割におよびました。
平成30年 年齢層、フリーターの評価別事業所割合 | |||
---|---|---|---|
年齢層 | プラスに評価する | 評価にあまり影響なし | マイナスに評価する |
15~34歳 | 3.1% | 68.1% | 13.5% |
35~44歳 | 1.5% | 54.9% | 26.0% |
引用:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況 表11 年齢層、フリーターの評価別事業所割合(p.13)」
この結果から、フリーターの経歴を気にしない企業が大半であることが分かります。就職することに対する意欲や企業への志望度の高さを示せれば、30代のフリーターが正社員になれる可能性は十分にあるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況 調査の概況
- 向いてる仕事なんてあるのかな?
- 避けたいことはあるけれど、
- やりたいことが分からない・・・
30代で就職しないフリーターと正社員の5つの差
ここでは、30代以降もフリーターを続ける場合と正社員になった場合とでは、どのような差があるのかを解説します。
そもそも、アルバイトやパートは雇用期間に限りがある「有期雇用契約」、正社員は契約期間に限りのない「無期雇用契約」を結ぶのが基本。会社は、長期的な活躍が見込める正社員に対し、多くの教育コストをかけて育成を行うのが一般的です。その結果、フリーターと正社員では、仕事内容や待遇に差が出ることもあるでしょう。
以下では、給与や雇用など、フリーターと正社員の差について詳しくまとめました。
30代で就職しないフリーターと正社員の差
- 給与
- 給与以外の金銭面
- 雇用の安定性
- 自己成長
- 福利厚生
1.給与
若いうちは正社員とフリーターの給与の差はそれほどありませんが、正社員には昇給があるため、年々給与が上がる傾向があります。下記は、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」をもとにした、正社員と非正社員の給与です。
30~34歳の平均賃金
正社員・正職員 | 正社員・正職員以外 | |
---|---|---|
男女計 | 29万4,100円 | 22万1,400円 |
男性 | 30万7,000円 | 23万8,100円 |
女性 | 27万200円 | 21万500円 |
引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 第6‐1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差(p.12)」
55~59歳の平均賃金
正社員・正職員 | 正社員・正職員以外 | |
---|---|---|
男女計 | 40万4,800円 | 22万1,700円 |
男性 | 44万800円 | 26万4,500円 |
女性 | 31万6,300円 | 20万1,800円 |
引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 第6‐1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差(p.12)」
30〜34歳、55〜59歳の男女ともに非正社員として働く人の給与は、正社員として働く人よりも低い数値となっています。また、30〜34歳の男女計では、正社員と非正社員の給与差は7万2,700円に留まっていますが、55〜59歳になると18万3,100円まで開いていることが分かるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
給与の違いには、給与形態も関係している
正社員に多い月給制の場合、休日の日数にかかわらず毎月安定した収入を得られます。しかし、フリーターに多い時間給制の場合は、働いた時間分の給与をもらえるという仕組みです。そのため、勤務日数が減ればそのぶん給与も減ってしまいます。詳しい給与形態については、「給与形態とは?種類を知って自分に合った企業に就職しよう」のコラムをご覧ください。
2.給与以外の金銭面
正社員とフリーターには、ボーナスや退職金などの有無の違いもあります。毎月の給与に違いがなくても、ボーナスや退職金があることで年収に大きな差が生じることもあるのです。
ボーナス(賞与)
フリーターにはボーナスがない一方で、正社員は会社によって夏と冬2回のボーナスの支給が期待できます。1回のボーナスの額は基本給の2、3ヶ月分が一般的。ボーナスがあれば、貯蓄や大きな買い物に利用できるでしょう。
ただし、ボーナスの支給は会社の義務ではありません。業績悪化などの理由から支給されないこともあるほか、会社によってはボーナスの制度自体がないこともある点に注意が必要です。
退職金
正社員として就職した会社に退職金制度があれば、定年時にまとまった額のお金を受け取れ、老後の資金になります。老後は、体力面で働くことが難しくなる恐れも。30代でフリーターを続ける場合は、老後の資金を自分で工面しなくてはなりません。
3.雇用の安定性
正社員は会社と無期雇用契約を結ぶため、雇用期間の定めがなく、本人が望めば入社してから定年まで仕事を続けられます。
一方で、アルバイトや契約社員といった非正規社員は、契約期間が決まっている有期雇用契約を結ぶもの。企業と従業員双方の同意があれば契約更新も可能ですが、景気や経営の状況によっては職を失うリスクもあるでしょう。
4.自己成長
フリーターに比べ、正社員は責任のある仕事や専門的な技能が求められる仕事に取り組める機会に恵まれているといえます。その点を「大変そう」と思う人もいるようですが、その分高い技能や知識が身につくのは正社員の利点といえるでしょう。高いスキルがあれば、転職してより条件の良い会社で働ける可能性も出てきます。
5.福利厚生
フリーターと正社員では、適用される福利厚生の範囲が異なることもあるようです。福利厚生は会社によってさまざまな種類があり、住宅手当や家族手当などは実質的な収入アップにつながることも。若いころはさほど気にしなかった福利厚生も、30代以降は活用したいと思う可能性もあるでしょう。
福利厚生にはどのような制度があるのか具体的に知りたい方は、「福利厚生には何がある?企業が用意する目的と対象となる条件について解説」のコラムをご覧ください。
30代がフリーターを続けるメリットとは?
フリーターの働き方には、いくつかメリットがあります。具体的には以下のとおりです。
- ・シフト制なら勤務時間を柔軟に変えられる
・ダブルワークがしやすい
・責任を負う立場にならない
柔軟な働き方ができて、責任を負う立場にならないことがフリーターを続ける主なメリット。しかし、前述のようにフリーターのまま就職しないと「収入が増えない」「ライフプランが立てにくい」などのリスクがあります。「正社員」だけが選択肢と考える必要はありませんが、働く目的とリスクを踏まえたうえで、自分に合った雇用形態を選びましょう。
30代で就職せずフリーター生活を続けるとどうなる?
ここでは、30代がフリーターを続けるリスクをご説明します。正社員就職を目指すか迷っている人は、フリーターが置かれている状況を確認してみましょう。
30代で就職せずフリーター生活を続ける場合のリスク
- 年齢が上がっても収入が増えない
- 社会的信用が低いためライフプランを立てにくい
- スキルが身につかず正社員就職しにくくなる
- 徐々にアルバイトに採用されにくくなる
- 周囲との差が辛くなる
1.年齢が上がっても収入が増えない
フリーターは、年齢を重ねても給与があまり変わりません。そのため、十分な貯蓄ができず、怪我や病気をしたときに生活が成り立たなくなる可能性があります。
時給制の場合は、シフトを入れた分だけ収入を得られますが、30代、40代と年齢を重ねたときに今と同じペースで働いて収入が得られるとは限りません。特に体力を使う仕事では、年齢を重ねるにつれて収入がダウンする恐れがあります。
2.社会的信用が低いためライフプランを立てにくい
フリーターは、社会的信用度が低いため、結婚や子育てなどのライフプランを立てにくい場合があるでしょう。30代になって結婚したい相手がいても、収入の少なさや自分の立場の不安から、結婚に踏み出せないこともあるようです。
また、経済的な基盤が不安定だとローンの審査に通りにくいため、住宅や車といった大きな買い物も難しいのが現実。30代以降も就職しないと、人生の選択の幅が狭くなることが懸念されます。
3.スキルが身につかず正社員就職しにくくなる
フリーターは、専門的なスキルを身につけにくく、フリーター期間が長くなるほど正社員としての就職が難しくなるリスクも。早めに正社員就職を目指すことで専門的なスキルが身につき、キャリアアップや収入アップにつなげられるでしょう。
4.徐々にアルバイトに採用されにくくなる
体力勝負の仕事は、30代から年齢が上がるにつれて採用されにくくなると考えられます。加齢に伴い体力の低下や腰痛などが生じる恐れもあるため、自分がやりたいアルバイトを選べなくなる恐れがあるでしょう。
アルバイトと正社員の違いについての詳細は、「アルバイトと正社員の違いとは?メリット・デメリットや面接対策などを解説」のコラムをご覧ください。
5.周囲との差が辛くなる
周囲に正社員として働いている人がいる場合、自分の経歴と比べて精神的に辛くなったり不安になったりすることも。30代の場合は、正社員として就職できるチャンスがあるので、できるだけ早く行動に移すのがおすすめです。
30代の正社員未経験者が就職を成功させる8つのポイント
30代のニートやフリーターの方が就職を成功させるには、求人の選び方や就活を始めるタイミングが大切。ここでは、30代が就職を成功させるためのポイントを8つ紹介します。
1.できるだけ早めに就職活動を始める
なるべく早く就職活動を始めれば、30代の方も若年層を求める会社にポテンシャル採用される可能性があります。
厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況(p.12)」によると、フリーターからの応募があった事業所の割合は25.4%で、このうちフリーターを正社員として採用した事業所は18.5%でした。この18.5%を年齢別で見ると、「15〜34歳のみ」が10%、「35〜44歳のみ」が2.1%、「15〜34歳および35〜44歳の両方」が6.4%という割合です。
上記から、15〜34歳の採用率が最も高いことが分かります。早めに就職活動を始めることで、自分の可能性や選択肢の幅を広げられるでしょう。
参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況
2.未経験者歓迎・ポテンシャル採用求人を狙う
30代で正社員就職を目指す場合は、未経験者歓迎の求人やポテンシャル採用を行っている会社を中心に求人を探すのがおすすめです。人手不足の業界では未経験者を歓迎する会社が多く、入社後に一から育てるつもりで採用を行う会社も存在します。特に30代前半であれば、スキルや学歴ではなく「入社後伸びそうだ」というポテンシャルや人柄を評価されて就職できることもあるでしょう。
3.就職しやすい業界・職種を狙う
30代で無職や未経験から正社員を目指す際は、経歴不問の業界や職種を選ぶのがおすすめです。人手不足の業界や職業は、未経験・無資格から就職しやすい傾向があります。会社によっては、資格取得支援制度を導入している場合も。このような会社を選べば、実務を経験しながら資格取得を目指せるでしょう。
30代から目指せる職業の詳細は、このコラムの「30代で職歴がなくても未経験から就職しやすい7つの仕事」をご覧ください。
4.アルバイト先の正社員登用制度を利用する
正社員登用制度がある会社でアルバイトとして働き、将来的に正社員を目指すのも一つの手です。正社員登用制度とは、パートやアルバイトなどの非正規で働く人を正社員として採用する制度のこと。会社の採用基準を満たし、働く意欲や能力をアピールできれば、正社員として採用される可能性があります。
正社員登用制度についての詳細は、「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムをご覧ください。
5.知り合いに仕事を紹介してもらう
30代で就職を成功させるために、知り合いに紹介してもらう方法もあります。友人や親戚などに、人材を募集している会社がないか聞いてみましょう。求人情報を公開していなくても、欠員や新しい事業の計画にともない、新規採用を考えていることがあるからです。
また、会社にとって知り合いのツテで応募した人を採用するのは、事前に応募者の人柄が分かるため、入社後のミスマッチを防げるメリットがあります。
6.プログラミングスクールや職業訓練校に通う
プログラミングスクールや職業訓練校に通ってスキルを身につけるのも、30代の正社員未経験者におすすめです。仕事で活かせるスキルを身につければ、就職活動で有利になる可能性は高まるでしょう。
現在30代のニートで職業訓練を受けてみたい方は、「ニートから受けられる職業訓練とは?受講方法や費用についてご紹介」のコラムをご覧ください。受講の手順や職業訓練の種類についての詳細を説明しています。
7.自分に合った就職支援を受ける
自分の経歴に合った就職支援を受けることも、30代からの就職を成功させる方法の一つです。30代の場合は、就職氷河期の世代に当てはまる人もいるでしょう。
厚生労働省では、就職氷河期世代への就職支援についてまとめた「就職氷河期世代活躍支援特設サイト」があり、自分に合った就職支援を調べられます。また、30代の方には民間の就職支援サービスの利用もおすすめです。詳細については、このコラムの「30代の仕事探しは就職支援サービスの利用がおすすめ」をご覧ください。
参照元
厚生労働省
就職氷河期世代の方々への支援のご案内
8.できるだけ多くの求人に応募する
30代で初めての就職に挑戦する場合は、志望動機の書き方や面接の受け答えに慣れておらず、不採用になることもあるでしょう。選考は回数を重ねて場馴れすることで、自分の魅力を効果的にアピールできるようになるため、一度うまくいかなかった場合も諦めないことが大切。就職活動を始めるときは「できるだけ多くの求人に応募する」という心構えをしておくのがおすすめです。
30代が就職を成功させるための就活方法
ここでは30代の方が就職を成功させるための方法をご紹介します。ぜひ試してみてください。
30代から就職を成功させるための就活方法
1.自己分析をする
自己分析では、自分の過去の経験を振り返って強みや弱み、価値観などを分析します。自己分析と聞くと、「新卒の就活でやること」とイメージする人もいるでしょう。しかし、自分と仕事のミスマッチを防ぐために、新卒の学生だけでなく30代の方も自己分析をやっておくのがおすすめです。
自己分析のやり方は、「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」のコラムを参考にしてみてください。
正社員になりたい理由を明確にする
自己分析を行う際は、「なぜ正社員就職を目指したいのか」という理由を明確にしましょう。面接では、「なぜ正社員になりたいと思ったのか」という質問をされることがあります。自己分析でその理由を明確にしておけば、面接で採用担当者を納得させられる回答ができるでしょう。2.業界・企業研究をする
就活ではいきなり求人情報を見るのではなく、気になる仕事に関わる業界や企業を調べることから始めましょう。「やりたい仕事が見つからない」という方は、業界研究をして世の中にどのような仕事があるのかを知ることから始めてみてください。
本やインターネットだけでなく、家族や知人に話を聞いて、働く人の生の声を集める方法も良いでしょう。業界研究のやり方について知りたい方は、「業界研究のやり方から情報収集の仕方・ノートのまとめ方まで徹底解説!」のコラムをご覧ください。
3.希望条件に優先順位をつける
仕事選びには、希望条件を明確にしたうえで優先順位をつけるのがおすすめです。希望が多い場合、すべてを満たそうとするのは現実的ではありません。特に、30代で正社員未経験の方やニート・フリーターの方は、すでに就職している人に比べると採用で不利になる可能性があります。そのため、最初から条件を絞り過ぎて選択肢を狭めないことが大切です。
希望条件の出し方が分からないときは?
希望条件が分からない方は、自己分析が足りず、「将来なりたい姿」「自分の強みや弱み」などが曖昧な可能性があります。長期的に働ける会社へ就職するために、まずは自己分析をして自分への理解を深めましょう。ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
4.これまでの経験を履歴書でアピールする
30代で正社員経験がない場合は、これまでのアルバイト経験をアピール材料として履歴書に記載するのがおすすめです。特に、志望する企業がアルバイト先と同じ業界であれば、活かせるスキルが身についているはずなので、自信をもって伝えましょう。
5.面接対策をする
30代で初めて就職活動する方は、聞かれやすい質問の回答を考えたり、回答を暗記したりするのがおすすめです。なお、30代で初めて正社員を目指す場合は、面接で空白期間について聞かれる可能性が高いといえます。空白期間については、「アルバイトをしていた」「資格勉強などをしていた」といった理由を正直に話せば大丈夫です。
空白期間の伝え方に不安がある人は、「空白期間を面接で聞かれたら?『何もしてない』はOK?答え方や例文を紹介」のコラムを参考にしてみてください。
6.応募書類に不備がないか見直す
就職活動では、企業ごとにアピールの仕方を工夫することが大切です。求人情報や企業のWebサイト、就職・転職エージェントなどで得た情報から企業が求める人物像を把握し、ニーズに沿ったアピールを履歴書でしましょう。
履歴書は、読みやすい字で誤字脱字に気をつけることも大切。間違えた場合は、修正液や修正テープは使用せず、新しい用紙に一から書き直しましょう。手書きだと時間が掛かる方は、パソコンで履歴書を作成するのがおすすめです。履歴書についての詳細は、「パソコンor 手書き…どちらの履歴書が適している?」のコラムをご覧ください。
7.服装やマナーに気を配る
面接では、服装やマナーにも気をつけましょう。身だしなみや態度、話し方はその人の第一印象に影響を与えやすく、清潔感がなかったり態度が悪かったりするとマイナス評価につながることも。なお、面接はスーツで行くのが基本です。私服を指定された際は、オフィスカジュアルを意識した服装を心掛けましょう。
30代で職歴がなくても未経験から就職しやすい7つの仕事
ここでは、正社員経験のない30代の方が就職を目指しやすい職業をご紹介します。やりたい仕事が見つからない方や、なかなか就職先が決まらない方は、以下の仕事への就職を視野に入れてみましょう。
30代職歴なくても未経験から就職しやすい仕事
1.営業職
最前線で会社の利益を生み出す営業職は、どの業界や会社にも存在する職種です。常に求人数が多く、未経験者歓迎の求人も豊富なので、30代の未経験者が目指しやすい仕事といえます。
また、学歴不問の求人もあるため、高卒や大学を中退している方も採用のチャンスがあるでしょう。
営業職の種類
営業職には既存の顧客に対応する「ルート営業」や新規の顧客を開拓する「新規開拓」、個人を相手にする「個人営業」、会社と取引を行う「法人営業」などの種類があり、それぞれ性質が異なります。
営業職の詳細については、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムをご覧ください。
2.接客・販売職
接客・販売職は店舗を訪れたお客さまの対応をする仕事です。営業と同様に「未経験者歓迎」「学歴不問」といった求人が多く人手不足の職種のため、30代で就職経験のない方も採用されやすいでしょう。
また、接客・販売職における人手不足の状況は、厚生労働省が発表した「令和元年版 労働経済の分析」の表からも読み取れます。
引用:厚生労働省「令和元年版 労働経済の分析(働く方の所感でみた人手不足D.I.について)(p.89)」
接客・販売職の主な業務は、お客さま対応のほかにレジ打ちや商品の検品・品出しなど。接客・販売職が扱う商品は、洋服や雑貨、日用品など幅広く、自分が好きな商材を選ぶとやりがいをもって働けるでしょう。接客・販売職は、学歴や年齢よりもコミュニケーション力や気配りなどが重視される仕事です。難しいスキルが求められるわけではないため、30代で初めて就職する人にとって挑戦しやすいといえます。
参照元
厚生労働省
令和元年版 労働経済の分析 -人手不足の下での「働き方」をめぐる課題について-
接客・販売職の主なキャリア
店長となって経験を積むと、その後はスーパーバイザーにキャリアアップしたり、本社で商品の企画や広報などを担当したりするのが一般的なキャリアの流れです。
3.プログラマー
IT業界の成長は著しく、プログラマーやエンジニアの不足に悩む会社もあるようです。人手を求める会社のなかには、入社後の研修を充実させて未経験者を積極採用しているところもあります。なお、プログラマーはスキルが重視されるため、基本的には経歴不問とする会社が多いようです。経歴や年齢よりもやる気やスキルが重要なので、30代からチャレンジしやすいでしょう。
プログラマーの主なキャリア
プログラマーとして経験を積んだあとは、システムエンジニアにステップアップする人や、プログラミングの専門スキルを追及する人もいるようです。プログラマーの仕事に就職したい方は、「未経験からプログラマーを目指せる?主な仕事内容とは」のコラムもあわせてご覧ください。
4.介護職
介護職は、就職後に働きながら資格取得できる制度を整えている企業や事業所もあるため、30代以上の未経験者が就職しやすいでしょう。高齢化が進む日本では、介護職の人手不足が深刻なため、未経験者歓迎の介護職の求人が多くあります。
介護職の主なやりがいは、人との密な触れ合いがあったり、直接感謝の言葉をかけられたりすることなど。介護の際には施設利用者の体を支える場面もあるため、ある程度の体力が必要です。
介護職の主なキャリア
経験を積み、資格要件を満たして試験に合格すれば、介護福祉士として現場のスタッフをまとめたり、ケアマネージャーにキャリアチェンジしたりする道もあります。介護業界は取得資格によって、学歴不問でキャリアアップできる仕事。国家資格である介護福祉士も、一定の実務経験を積めば未経験から取得を目指せます。
5.カスタマーサポートスタッフ
カスタマーサポートは、「お客さま窓口」や「ユーザーサポート」とも呼ばれ、企業の窓口として製品やサービスの問い合わせに対応する仕事。未経験者歓迎の求人が豊富で、職歴なしの30代の方におすすめの職種です。配属前には会社で研修の実施が一般的なので、一から知識を身につけられるでしょう。
カスタマーサポートスタッフの主なキャリア
キャリアの流れは、経験を積んだらチームをまとめるスーパーバイザーになり、いずれはさらに多くのメンバーをまとめるマネージャーや、センターを統括する本部長になるのが一般的です。カスタマーサポートの仕事についての詳細を知りたい方は、「カスタマーサポートとは?仕事内容や向いている人の特徴を紹介」のコラムをご覧ください。
6.ドライバー・タクシー運転手
ドライバーやタクシー運転手は、未経験者歓迎の求人が多く、幅広い年齢層の人が活躍しているので、30代から就職しやすいでしょう。
タクシー運転手の場合、二種免許の取得制度がある会社では、普通自動車免許を取得している人に対し、入社後に二種免許の取得費用を負担してくれるところもあるようです。なお、ドライバーは運転する車両の大きさや距離で給与アップも目指せるので、最初は小型トラックのドライバーとしてスタートするのも良いでしょう。
ドライバー・タクシー運転手に向いている人
ドライバーは、一人で仕事を行うことが多いので、接客対応が苦手な人、職場の人間関係に煩わされたくない人にも適しています。タクシー運転手は、お客さまと直接関わるため、運転が好きでホスピタリティのある人におすすめです。
30代からドライバーを目指したい方は、「正社員ドライバーになるには?転職成功のポイントや求人の探し方を解説!」のコラムもあわせてご覧ください。
7.ホテルスタッフ
ホテルスタッフの仕事には、「受付で宿泊客に対応するフロント」「宿泊客からの問い合わせに対応するコンシェルジュ」「客室の清掃を行うハウスキーピング」などさまざまな職種があります。
求人によってはホテル系専門学校の卒業が条件となる場合もありますが、未経験者歓迎のものもあるようです。
ホテルスタッフの主なキャリア
ホテルスタッフの主なキャリアは、さまざまな部門で経験を積んで幹部候補になる「ゼネラリスト」と、自分が担当する部門で専門性を追求する「スペシャリスト」に分けられます。30代でホテル業界に興味がある方は、「ホテルへの就職に資格は必要?有利になるスキルと重視される要素を紹介」のコラムもあわせてご覧ください。
30代の女性におすすめの就職先は?
30代の女性に人気の仕事は、「接客・販売職」「カスタマーサポート」「ホテルスタッフ」です。土日休みではなくシフト制の求人が多いため、忙しい主婦の方も家庭の都合に合わせて働きやすいでしょう。30代の未経験者が就職に失敗しやすい求人の特徴
ここでは、30代で正社員未経験の方が就職に失敗しやすい求人の特徴をご紹介します。就職したことがない30代のニートやフリーターの方はぜひ参考にしてみてください。
30代の未経験者が就職に失敗しやすい求人の特徴
- 即戦力を求める大企業の求人
- 人気の高い求人
- 専門スキルが必要な技術職
1.即戦力を求める大企業の求人
30代で就職経験のない方は、いきなり大企業の正社員求人を狙うのはおすすめできません。大企業の求人は知名度や給与水準が高いうえ、労働環境が整っていることが多く、非常に人気です。そのため、倍率が高い傾向があります。また、大企業の中途採用では即戦力を求められることが一般的なので、就職したことがない30代の方にとっては不利といえるでしょう。
2.人気の高い求人
人気のある求人は倍率も高いのが特徴です。たとえば、事務職は多くの会社に存在する職業のため求人数は多いものの、人気も高いようです。事務職の求人では、基本的に経験やスキルがある人を求められるので、就職経験のない30代の方が採用される可能性は低いでしょう。
ただし、事務職のなかでも、データ入力などの定型的な業務を行う求人であれば、30代で就職したことがない方も採用される場合があるようです。
3.専門スキルが必要な技術職
技術職の求人では、選考時に経験を重視されることがあるため、未経験の方が中途採用で就職するのは難しいでしょう。30代未経験で就職を目指すならば、経歴不問の求人を狙うのがおすすめです。技術職に必要な専門的なスキルや経験は、すぐに身につけられるものではありません。早めに就職したい30代の方は、技術職の求人を避けるのが無難です。
30代からの就職でおすすめの業界について知りたい方は、「30代で初めての正社員を目指すには?就活のコツやおすすめの業界を解説」のコラムもチェックしてみてください。30代から正社員を目指す場合のポイントやおすすめの業界をまとめました。
30代で就職が成功した体験談
ここでは、ハタラクティブを使って就職を成功させた30代男性の就職成功体験談をご紹介します。
T・Iさん(30代・男性)の就職が成功した体験談
「私は専門学校を卒業後、派遣やパチンコ店のアルバイトで働き、20代の間は正社員として就職した経験がありませんでした。しかし、30歳を迎えたタイミングで「正社員になるなら30代が最後のチャンスかもしれない」と思い立って、就職活動をスタート。正社員としての経歴がなかったため、履歴書で何をアピールして良いか分からないと悩み、就職活動はなかなかうまく進みませんでした。
そこでハタラクティブに登録したところ、書類に何を書けば良いのか、面接のときはどうすれば良いのかをアドバイスしてもらい、内定を獲得できました。アドバイザーは企業ごとの特色を知ったうえでアドバイスしてくれるので、説得力がありましたね。
今は長く働けそうな職場で働いていて、これからも頑張りたいと思っています。ちなみに、パチンコ店のアルバイトは時給1,300円でしたが、現在は月給29万円に収入アップし、経済面も安定させることができました。」
30代の仕事探しは就職支援サービスの利用がおすすめ
30代で正社員経験がない方が効率良く就職先を探すなら、就職支援サービスを活用しましょう。代表的なものは、ハローワーク(公共職業安定所)や、民間企業が運営する就職エージェントがあります。特に、30代で正社員未経験の方には、就職エージェントがおすすめです。
以下で、就職エージェントで受けられるサービスやおすすめする理由について説明します。
就職エージェントとは
就職エージェントとは、求人の紹介や企業との条件交渉など、求人応募から内定までのサポートを行う就職支援サービスのことです。就職エージェントでは、応募書類の添削や模擬面接を行ってくれるため、十分に準備したうえで選考に臨めます。また、就職エージェントは企業側から報酬を受け取るので、求職者側はすべてのサービスを無料で利用可能です。
30代の方に就職エージェントをおすすめする理由
就職支援のなかでも、30代の方に就職エージェントをおすすめする理由は、エージェントが非公開求人を扱っていたり、カウンセリングをして一人ひとりに合った求人を紹介してくれたりするからです。ハローワークの求人には掲載されていない、優良企業の求人を紹介してもらえる可能性もあるでしょう。
30代で就職活動が久しぶりの方や未経験の方も、プロにサポートしてもらうことで安心して就活を進められるはずです。
就職エージェントのハタラクティブでは、未経験者が応募可能な求人や、経歴不問で人柄を重視する企業の求人を多く扱っています。職歴がない方の就職活動では、「向いている仕事が分からない」「どうやって就職活動を進めて良いか分からない」「キャリアがないのでアピールできる材料がない」など、悩むこともあるでしょう。ハタラクティブでは専任のアドバイザーが不安をお聞きし、一緒に自己分析をしたり選考対策を行ったりするのでご安心ください。
30代で正社員を目指す方へ!就職のお悩みQ&A
ここでは、30代の就職活動に関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。
30代で未経験の職種に就職できますか?
志望職種で活かせる経験やスキルがあれば可能です。
どのような職種にも活かせるマネジメント能力やコミュニケーション能力などが身についていると良いでしょう。ただし、未経験の場合は収入がダウンしたり求人数が少なかったりするリスクもあるので、注意が必要です。30代から目指せる職種の詳細については、「30代から目指せる職業を紹介!男女別におすすめの仕事を解説」のコラムをご覧ください。
正社員を目指すなら何歳までに就活を始めるべきですか?
明確な年齢制限はありません。ただし、ある程度広い選択肢のなかから自分に合った仕事を選びたいのであれば、少しでも早く就活を始めるのが良いでしょう。
採用のハードルが上がる前に、できるだけ早く就活をスタートするのがおすすめです。詳しくは、「フリーターは何歳まで名乗れる?就職を考えるべき年齢を知ろう」のコラムで解説しています。
30代が職歴なしから就職できるおすすめの仕事は何ですか?
30代で職歴がない方におすすめの仕事は、「営業職」「接客・販売職」「介護職」です。
これらの仕事はどれも人手不足の傾向があり、経歴不問の求人が豊富な傾向にあります。おすすめの仕事の詳細については、このコラムの「30代で職歴がなくても未経験から就職しやすい7つの仕事」をご覧ください。
30代職歴なしが就職しにくい理由は何ですか?
30代になると、ある程度のスキルや経験が求められるようになるからです。
職歴がないと、応募先企業にアピールできるスキルや経験がない場合もあるため、ほかの求職者よりも不利になりやすくなります。職歴なしの30代の方が就職を成功させるための方法について知りたい方は、このコラムの「30代が就職を成功させるための就活方法」をご一読ください。
30代が就職するとき求人を見るコツが知りたいです
未経験可の求人を探したり、正社員登用のあるアルバイトを狙ったりするのがコツです。
そのほか、 ハローワークや就職エージェントなど、プロに相談するのもおすすめ。
ハタラクティブは、若年層の就職に特化したエージェント。「手厚いフォローを受けて30代から正社員就職を目指したい」という方は、お気軽にお問い合わせください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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