30代アルバイトの男性が就職しないとどうなる?フリーターを続けるリスク

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この記事のまとめ

  • 30代のフリーターは、年齢を重ねると生活や就職が厳しくなる傾向がある
  • 30代男性の場合、フリーターと就職している正社員では賃金に差がある
  • 30代男性の既婚率は、正社員が過半数を超える一方でフリーターは2割以下である
  • 30代のフリーター男性が正社員を目指すなら、就職エージェントを利用するのがおすすめ

30代のフリーター男性のなかには「アルバイト生活を続けていくべきか」「正社員として就職するべきか」と悩んでいる人もいるでしょう。フリーターは、正社員と比較すると経済面で安定しない傾向にあります。選択に迷うのであれば、正社員への就職を目指すのがおすすめです。このコラムでは、30代男性が就職しない理由について触れながら、フリーターを続けることのリスクや、正社員との給料の差について解説します。

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30代の男性が就職せずにフリーターを続けるリスク

ここでは、30代の男性が就職せずにアルバイト生活を続けるリスクを5つ紹介します。

1.年齢を重ねると生活が厳しくなる

30代の男性は、就職せずにアルバイト生活を続けることで年金や保険料の負担が重荷になる可能性もあります。親の扶養に入っている場合は、それほど負担は感じられないかもしれませんが、実家暮らしを解消して一人暮らしを始めたり、扶養から外れたりすれば、公的保険料の支払いが生活を圧迫することも。30代のフリーターの年収は20代と比較しても上がりにくい傾向にあるので、生活が厳しくなることが考えられます。

2.未経験からできる仕事が見つかりづらくなる

30代男性の就職では、スキルや経験が求められる傾向にあるため、未経験から挑戦できる正社員の仕事を見つけづらくなります。また、アルバイトの場合、体力や柔軟性の高い若い人材を採用する傾向にあるため、年齢を重ねるほど求人を探すのが難しくなるようです。

3.賃貸契約やローンなどの審査が通りづらくなる

30代の男性でアルバイトを続ける場合、賃貸契約や不動産のローンを組む際に不便を感じることがあるでしょう。賃貸契約をする際は、安定した仕事があったり十分な収入が見込めたりすれば良いですが、収入が不安定だと判断された場合には、入居を断られてしまう可能性があります。また、フリーターは正社員に比べて社会的信用が低いため、車や不動産などのローンの審査に通りにくい傾向にあるので、よく考えてから購入を進める必要があるでしょう。

4.独身の友人が減り結婚に焦りを感じる可能性がある

アルバイトをしている30代の男性のなかには「周囲が次々と結婚するようになってきた」と感じる人もいるでしょう。結婚した友人が周囲に増えたことで「話題が噛み合わなくなってきた」と感じる人も一定数いるようです。同年代で正社員として就職している友人は、大きな仕事を任されていたり、結婚生活についての悩みを感じていたりするなかで、「自分はどうなのか」と不安を感じることもあるでしょう。

5.「雇い止め」によって仕事を失う場合がある

フリーターという不安定な立場で働いている場合は、突然の天災や社会情勢の変化で解雇される可能性があり、突然の解雇や雇い止めの不安があります。たとえば、2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大により、非正規雇用(パート・アルバイトも含む)の不安定さが浮き彫りになりました。「緊急事態宣言」が発出されたことで、大型商業施設が休業に追い込まれたり、図書館を含む公共施設が休館したりしています。これに伴い、非正規雇用の雇い止めやシフトの減少が増えてしまったのです。厚生労働省の調査「新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について(9月9日現在集計分)」では、2022年9月時点の解雇などが見込まれる人数の累計は13万人に上るとされています。そのうち、非正規雇用者の割合は、約6万です。雇用形態は正規雇用の割合のほうが高いなか、非正規雇用の解雇の割合は高いといえるでしょう。

参照元
厚生労働省
新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について

就職せずにフリーターでいるメリットとは?

30代の男性が就職せずにアルバイトを続けるメリットには、「大きな責任を感じずに仕事ができる」「プライベートを大切にできる」「掛け持ちで働ける」というメリットもあります。「フリーターの利点って何?特徴を知ろう」のコラムでは、フリーターのメリットを詳しく解説しているので、デメリットと比較しながら自分に合った選択をしてください。
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30代男性が正社員として就職しない4つの理由

30代の男性がフリーターを続けているのには、「就職した会社で上司や同僚と合わず離職した」「やりたいことをするためにアルバイトを続けている」など人それぞれの理由があるはずです。理由が明確になったら、その原因を深掘りし「今の自分にとって最善の選択はフリーターなのか」を考えてみてください。

1.学校卒業後に就職しなかったから

厚生労働省による資料「令和4年3月大学等卒業者の就職状況 (4月1日現在)を公表します」によると、令和4年3月の大学卒業者のうち、就職内定率は95.8%でした。一方、卒業者全体に占める就職者の割合は72.9%で、全体の3割近くは正規雇用以外の選択をしているいることが分かります(進学希望者、自営業、家事手伝いも含む)。なかにはフリーターなど非正規労働者などの仕事を選んでいることもあるようです。
何らかの理由で学校卒業後に就職しなかった30代フリーター男性は、過去の選択を振り返ったうえで、将来的にもアルバイトを続けていきたいのか考えてみるのも良いでしょう。

参照元
厚生労働省
令和4年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します

2.就職後に離職したから

新卒で就職後に離職しフリーターという道を選択した人もいます。「会社が合わなかった」「やりたいことと違った」「仕事をストレスに感じた」など、離職した理由はさまざまあるでしょう。正社員として就職することに興味のある30代フリーター男性は、離職した理由を振り返り「どのような働き方をしたいのか」自己分析してみるのもおすすめです。「自己分析って何?やり方がわからない方へのヒント集」では、自分に合った仕事を見つけるためのヒントを紹介しています。興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

3.やりたいことがあるから

30代男性でフリーターを続けている人のなかには、夢を追っているなど、ほかにやりたいことがある人も。個人でイラストを描いていたり、役者・アーティストなどの活動をしていたりすると、時間の自由が利くアルバイトは都合が良いため、フリーターを続けることにメリットを感じる人もいるでしょう。また、就きたい仕事に向けて勉強をしたり、資格を目指したりするため、積極的にフリーターを選んだという人もいると思います。やりたいことを諦めたくないけど将来的に不安という人は、一度就職を目指し、副業としてやりたいことを続ける選択肢もあります。また、「あと1年は頑張る」と時期を定めてみるのも1つの手です。

4.生活に満足しているから

30代男性でフリーターを続けてきた人のなかには、生活にあまり支障がないことから「正社員として就職することに魅力を感じなかった」という人もいるでしょう。仮に時給1,100円だった場合でも、1日8時間、週5日働けば月収は17万6,000円になります。実際の手取りは、保険料や住民税が惹かれる分もう少し下がりますが、月収で考えても正社員とそれほど違いはなく、残業や時間外を含めれば生活するのに問題ないと感じてしまうことも。
今の生活に満足しているという30代のフリーター男性の方も、将来的なリスクを見据えて正社員として就職することを検討してみてください。

30代アルバイトと正社員として就職した人との違いは?

30代男性のフリーターと正社員の違いには、「平均年収」と「老後生活」の差の2つが挙げられます。

平均年収に違いがある

30代フリーター男性は、正社員として就職している人と比較すると、賃金に差があるといえます。厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況(雇用形態別)」によると、20代後半の賃金は約21万円です。非正規社員とはパートタイムや派遣労働者を含みます。一方、「正規雇用」の賃金は約25万6千円です。

  正規雇用 非正規雇用
25~29歳/男性 25万6千円 21万円
30~34歳/男性 29万4千円 22万2千円
35~39歳/男性 33万4千円 23万5千円

引用:「厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況(雇用形態別)

20代では、正規雇用と非正規雇用とでそれほど大きな賃金差は感じられません。しかし、30代前半から後半では、非正規雇用の賃金増加の額は1万円ほどなのに対し、正社員では4万円ほど賃金が増えているのが分かります。また、30代後半で非正規雇用と正規雇用の賃金差は約10万円にも開き、年齢が上がるほど、賃金の差が生まれてくるのが分かるでしょう。

参照元
厚生労働省
令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況(雇用形態別)

老後生活に違いがある

30代でアルバイトをしている方は、老後の年金についても考えてみましょう。日本年金機構の「令和4年4月分からの年金額等について」を参考にすると、令和4年度の年金額は、国民年金(満額の場合)は月額6万4,816円。一方、厚生年金(夫婦2人分の国民年金を含む)の標準的な年金額を見ると22万円となっています。正社員として就職していないフリーターの人は、厚生年金に加入していない場合は、国民年金のみを受け取ることになるので、厚生年金と比較すると受け取る額が少なくなるでしょう。

30代フリーター男性の結婚事情

30代男性でアルバイトをしている人のなかには、給与が安定しにくいことから「結婚が難しい」と感じる人もいるでしょう。ここでは、30代フリーター男性の結婚率に関するデータをご紹介します。

30代フリーターの結婚率

独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状3(p17)」によると、30〜34歳までの男性の有配偶者率は全体で49.6%、35〜39歳では61.6%であることが分かりました。

  正社員 パート・アルバイト
30〜34歳/男性 57.2% 12.0%
35〜39歳/男性 69.7% 18.7%

引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状3(p17)

職業形態別では、パートやアルバイト勤務の30代男性は、正社員として就職している人と比較すると結婚率が2割以下と低い傾向にあるようです。

参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状3

結婚などのライフイベントに備えるなら就職するのがおすすめ

結婚を意識しているフリーター男性は、正社員として就職を検討するのも良いでしょう。アルバイトの場合、どうしても収入面が不安定になりがち。結婚などのライフイベントを控えている人は、給与面や福利厚生面で安心できる正社員として就職するのがおすすめです。

就職しない30代フリーターの割合はどれくらい?

ここでは、30代フリーターの割合の数値を具体的に見ていきましょう。

30代のフリーター人口は年々減少傾向にある

内閣府の調査資料「平成30年版 子供・若者白書(p270)」をみると、人口に占める25〜34歳のフリーターの割合は、2014年ごろをピークに減少し、2017年では6.6%になっています。

30代のフリーター人口は年々減少傾向にあるの画像

引用:内閣府「平成30年版 子供・若者白書(p270)

30代のフリーター人口は年々減少傾向にあるといえるでしょう。
フリーターの割合は全人口でどれくらい?正社員になるためのコツも紹介」ではフリーターの割合について詳しく紹介しているので、興味のある方はあわせてご覧ください。

30代の男性フリーターは就職を検討しよう

アルバイトをしている30代男性は、経済面を考えると就職を検討するのがおすすめです。ここでは、就職するポイントをご紹介するので、参考にしてみてください。

社会人未経験の場合はアルバイト経験をアピールしよう

正社員を目指す人は、アルバイトで得た経験を効果的にアピールしましょう。「入社後に活躍できる人材であるかどうか」を示すことが大切です。

フリーターのアピールポイントとは?

「アルバイト経験から得たこと」や「入社後に活かせる資格」をアピールできると評価を得られます。また、コミュニケーションスキルに自信がある人は積極的に伝えられると効果的。コミュニケーションスキルに自信がある事をただ伝えるだけではなく、「周囲の人と良い関係を築くために意識していたことを話に盛り込む」「入社後にどのように周囲とコミュニケーションを取ろうと考えているかを伝える」などして説得力のある話ができると良いでしょう。

30代の就職はエージェントのサポートを受けよう

30代でアルバイト勤務の男性は、応募できる求人が少なくなりがちなので、就職エージェントでサポートを受けながら就職するのがおすすめ。年齢が上がるほど就職へのハードルが上がる傾向にあるので、正社員に興味のある人は早めに動くと良いでしょう。

就職・転職エージェントのハタラクティブは、フリーターや既卒、第二新卒といった若年層に特化した求人紹介を行っており、履歴書や面接対策といったサポートも充実しています。専任のアドバイザーが、一人ひとりに合った求人を紹介してくれるので、ぜひ利用してみてください。

30代男性の就職に関するQ&A

ここでは、30代フリーター男性の就職に関する質問に回答していきます。

30代のフリーター男性が就職するためのポイントは?

「なぜ就職したいのか」を明確にしておきましょう。採用担当者は、早期退職を防ぐため「なぜアルバイトを続けるのではなく正社員を目指したいと考えたのか」を確認したいと思っています。自分とマッチする企業を探すためにも、理由を整理しておきましょう。「フリーターから就職する方法は?正社員になるメリットとおすすめの職種!」のコラムでは、フリーターから就職するためのポイントをご紹介しているので、興味のある方はご覧ください。

20代と30代の就職活動は何が違う?

20代の就職では、ポテンシャルが重視される傾向にありますが、30代ではスキルが見られる傾向にあります。年齢を重ねると選択肢が減り選考がシビアになる傾向にあるので、就職を検討しているアルバイトの人は、早めに行動すると良いでしょう。「実は企業から人気者? 「20代フリーター」の今どき就職事情」や「36歳のフリーターが就職するには?職歴なしから目指せる仕事をご紹介」のコラムも参考にしてみてください。

30代でアルバイトを続けるのはやばいですか?

30代でアルバイトを続けていくと、「経済面で苦労する」「就職が難しくなる」といったデメリットが生じてきます。30代でアルバイトを続けたいと考えている人は、デメリットとメリットを知ったうえで自分に合った選択をすると良いでしょう。「30代フリーターは就職しないとやばい?就活成功の方法や男女の違いを解説」のコラムでは、正社員と比較しながらフリーターのリスクを紹介しているので、興味のある方はこちらもご覧ください。

30代男性のフリーターは結婚できますか?

アルバイトやパート勤務の30代男性は、結婚している人の割合が少ない傾向にあります。フリーターの結婚率が低い理由は「経済的な問題」が大きいといえるでしょう。家賃や生活費、光熱費、将来のための貯蓄を考えると、結婚が難しくなりがちです。このコラムの「30代フリーター男性の結婚事情」では、30代フリーター男性の結婚率に関するデータを示して解説しているので、参考にしてみてください。

30代フリーターの男性におすすめの就職先を教えてください

30代フリーター男性におすすめの就職先は、介護業界やIT業界です。この2つの業界は未経験から挑戦できる求人もあり挑戦しやすいでしょう。正社員への就職を目指している方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、フリーターや既卒、第二新卒などに向けて履歴書や面接対策といったサポート体制も充実しているため、フリーターの人も安心して就職活動を進められます。

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