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【このページのまとめ】
・男性の既婚率はフリーターより正社員の方が高いが、女性は雇用形態に左右されにくい傾向がある
・男性は経済面が重視される傾向があり、フリーターのまま結婚するのは難しい
・女性はフリーターでも結婚できるケースが多いが不安要素がまったくないわけではない
・フリーターが結婚するなら正社員就職を視野に入れた方が良い
将来自分は結婚できるのだろうか…と不安を感じているフリーターの方はいませんか?
フリーターの既婚率は正社員に比べ低いのが現実です。特に男性の場合は女性よりも結婚チャンスが低いというデータがあります。
当コラムでは、フリーターの方の結婚が難しい理由や結婚するためにできることをまとめました。将来結婚したいと思うフリーターの方は、ぜひチェックしてください。
正社員と非正規雇用(ここではパート・アルバイト)のフリーターの既婚率は、性別によって大きな差があるようです。独立行政法人労働政策研究・研修機構が2014年に調査したデータによると、以下のような結果が出ています。雇用形態と男女別にまとめたのでチェックしてみましょう。
・20~24歳 8.6%
・25~29歳 31.7%
・30~34歳 57.8%
・35~39歳 68.6%
・20~24歳 2.6%
・25~29歳 7.4%
・30~34歳 13.6%
・35~39歳 19.3%
・20~24歳 3.3%
・25~29歳 19.7%
・30~34歳 43.3%
・35~39歳 54.2%
・20~24歳 10.9%
・25~29歳 39.1%
・30~34歳 63.2%
・35~39歳 76.6%
この結果から見えてくるのは男女別に見た既婚率の差。25~29歳を例に見ると、男性はパート・アルバイトよりも正社員の方が24.3%高く、女性はパート・アルバイトの方が正社員よりも19.4%高いことが分かります。
また、男性だけに注目すると、正社員男性は年齢が上がるとともに既婚率が高まりますが、パート・アルバイト男性の既婚率は低いままです。後ほど詳しく説明しますが、正社員はフリーターよりも収入が高く、社会的信用度も高い傾向があります。単純に考えるなら、正社員よりもフリーターの方が結婚チャンスは少ないと言えるでしょう。
一方、女性に注目をすると、男性とは異なる結果がでています。女性の場合は、結婚や出産、子育てのタイミングで離職したり、正規雇用から非正規雇用へ変わる人が少なくありません。そのため、パート・アルバイトでも年齢が上がるにつれて既婚率は正社員男性よりも高いという結果に。正社員女性の既婚率は高めであることから、女性の結婚は男性に比べ、雇用形態に左右されにくいということが推測できます。
参照元:独立行政法人労働政策研究・研修機構 - 若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状②
https://www.jil.go.jp/institute/siryo/2014/documents/0144.pdf
フリーターのままでは結婚できない…と感じているのは男性の方が多いようです。実際のデータからも、女性より男性フリーターの方が結婚チャンスが少ないことが分かっています。男性フリーターの方が将来結婚を考えるなら、なぜフリーターのままだと結婚できないのか、その理由を知る必要があるでしょう。
・収入が安定していないから
・今の生活を満喫していて将来を考えていなそうだから
・責任感がなさそうだから
・社会的信用がないから
・貯金がなく、結婚後のライフプラン(出産・育児)が立てにくいから
・親が結婚を許してくれなさそうだから
フリーターは、貯金がない、収入が安定していないという経済的な不安を抱えているイメージを持つ人が多いようです。また、共働き世帯が増えたとはいえ、結婚後は男性が経済面を支えるもの、と考える人も多いでしょう。結婚はお金がかかるという現実が、フリーター男性との結婚を躊躇する要因になっていると言えそうです。
フリーター生活に不満を感じていななくても、結婚のタイミングで安定した収入や社会的信用などを意識しはじめる人が多いようです。
特にフリーター同士の結婚は、女性側が出産・子育てのタイミングでアルバイトを続けられなくなり、収入が途絶えてしまう可能性も。そうなると、フリーター男性の収入が重要になりますが、貯金がなく収入が不安定なままでは経済的な不安が大きく、結婚しても上手くいかない恐れがあります。若いうちはアルバイトで一定の収入を得られている人でも、年齢を重ねるうちに応募できる求人は減少していくものです。こうした現実とも向き合わなければなりません。
また、住居や車の購入のためのローンを組む際に必要なのが社会的信用です。結婚後、家族が増えるとマイホームやマイカーの購入を考える家庭は多いでしょう。しかしながら、アルバイトでは収入が不安定なので、ローンの審査に通らない可能性があります。社会的信用が低く、出産・子育て・マイホーム購入といったライフプランを描きにくいのがフリーターの結婚を遠ざける要因になっています。
男性フリーターの結婚チャンスは少ないものの、フリーターを続けながら結婚している男性もいます。フリーターで結婚している男性にはどのような特徴があるのかをチェックしてみましょう。
男性がパートやアルバイトをしながら主夫として家で家事や育児を担い、女性が正社員として外に働くパターンがあります。パートナーのどちらかが正社員だと収入が安定し、経済的な不安を感じることは少ないでしょう。
ただし、産前産後や育児中はフルタイムで働くことが難しい場合もあります。あらかじめ夫婦で生活面の話し合いをしておくことはもちろん、勤めている会社について産休・育児休暇の取得や育休後の職場復帰がスムーズにできそうかなどを確認しておくと安心でしょう。
結婚するタイミングで正社員就職を意識する男性フリーターの方は多いようです。現状フリーターでも、将来を考えて正社員を目指している人であれば、女性も安心して結婚を考えることができるでしょう。とはいえ「正社員になる」と言っているだけで全く行動に移さないのは良くありません。どうしてもという事情がなければ、正社員就職を待ってから結婚…という流れがおすすめです。
ここまで、男性フリーターの結婚チャンスが少ないことをお伝えしましたが、女性フリーターにも不安な点がいくつかあります。
女性だから結婚に雇用形態は関係ない…フリーターでもいつかは結婚できるだろう…と油断していると、結婚チャンスを逃す可能性もあるので、以下をチェックしておきましょう。
年齢が若いうちは、正社員といえ収入はそれほど多くはありません。20代の給与は、月20~30万円程度が一般的。結婚後、出産・育児となると、十分に養えないかも…と消極的になる男性は多いようです。
そのため、結婚後に共働きを希望する男性は比較的多い傾向があります。フリーターのまま十分な収入を得ている人もいますが、産休制度が利用できない雇用形態の場合、出産のタイミングで仕事をやめざるを得ないことも。復職もなかなか難しいのが現実でしょう。その点、正社員の場合は産休・育休制度を設けている企業がほとんど。出産後はスムーズに復職することが可能です。育児中は時短制度などを利用すれば、子育てと仕事の両立もしやすいでしょう。
フリーター生活が長すぎる場合、だらしがないのではないか…生活面を親に頼っているのではないか…と不安視されることがあるようです。フリーターをしていても、自立していて明確な目標を持っている人もいますが、できれば正社員の人がいい、という男性も一定数いるようです。雇用形態なんて気にしない!という男性を待つのも一つですが、結婚のチャンスを広げるという意味では、女性も正社員就職をしていた方が良いといえます。
フリーターの方が正社員になるメリットはたくさんあります。結婚を意識しているフリーターの方は、正社員になるメリットを知りましょう。
正社員は雇用期間の定めがないため、長期的に安定して働くことができます。会社によっては住宅手当や資格手当といった各種手当がある他、成果に応じた報酬や賞与などが支給されることも。経験や能力に応じて収入は高くなる傾向があるので、生涯年収はフリーターより大幅に高くなります。一方、フリーターの給与は年齢を重ねてもほぼ横ばい。年とともに体力の低下や病気の不安も増すので、若いときと同じように稼ぐのは難しくなるでしょう。
社会的信用が得られるのも正社員になるメリット。例えば、クレジットカードの審査やローンの審査では、月々のローンの返済がきちんとできるかどうかという社会的信用が重視されます。パートナーの両親へ結婚の挨拶をするときも、社会的信用のある正社員の方が印象が良いでしょう。
アルバイト経験が長くてもできる仕事の幅はそれほど広がりませんが、正社員は経験を積むうちに責任ある仕事を任せられます。企業によっては研修プログラムなどの教育制度が充実しているところもあり、スキル向上やキャリアアップのモチベーションを高く保てます。
フリーターから正社員になりたいと考えるなら、就職活動をする必要があります。
とはいえ、いきなり就職活動をするのはハードルが高いと感じる人もいるでしょう。
就活は、コツさえ分かればそれほど難しいものではありません。ここでは基本の就職活動のやり方をご紹介するので、自分に合った方法を試してみてください。
就職サイトや求人雑誌で求人を探すポピュラーな就活方法。自分のペースで就職活動に取り組みたいという方に向いているやり方です。就職サイトによっては、希望職種や勤務地といった条件を入力すると求人を絞り込める機能があります。応募は求人サイトを通して行うか、電話で直接行うのが一般的。選考の日程調整も自分で行います。空いた時間でマイペースに就活できる反面、やる気がないと時間がかかってしまうのがデメリットといえるでしょう。
最寄りのハローワークで就職活動をする方法です。ハローワークへ登録すると、求人情報提供端末の利用や窓口での相談ができるようになります。求人数が多いため、そこから応募企業を探すのは大変と感じる人もいますが、窓口で職業相談ができるため、自分のやりたい仕事や希望条件が分からない場合でも相談しながら決めることが可能です。興味のある企業が見つかれば、ハローワークで紹介状を発行し、面接日の調整もしてくれます。面接の受け方や応募書類の作成などに関するセミナーへ参加できるため、就職活動の基本を押さえることも可能でしょう。
就職エージェントへ登録し求人紹介をしてもらう方法です。あらかじめ行うカウンセリングで適性や希望を確認した上で、アドバイザーがその人に適した求人をいくつか紹介します。求人紹介のほか、面接の日程調整、応募書類の作成や面接対策といった就職活動に関するアドバイスなど、トータルサポートをしてくれるのが就職エージェントの魅力です。一人での就職活動が不安…どこから始めたらよいか分からない…という人は就職エージェントの手厚いサポートを受けてみると良いでしょう。「フリーターから正社員になって結婚したい」「将来のためにも安定した職業に就きたい」という方は就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブでは若年層を中心とした就職支援を行っています。
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フリーターから正社員への就職を成功させている人も多数いますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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