仮病での欠勤は信用失墜や懲戒処分のリスクがあり、根本的な問題解決が重要です
仮病で会社を休んだ場合、労働契約上の「誠実労働義務違反」に該当し、発覚すれば懲戒処分の対象となる可能性があります。特に診断書の偽造は、より重大な処分につながりかねません。
私がキャリア相談を受けるなかで、「仮病を使いたくなる」という相談者の声がありました。その相談者は、職場での人間関係や業務負荷に深刻なストレスを抱えており、業務への集中力や取り組み姿勢に影響が出ていました。
こうした場合、重要なのは仮病に頼ることではなく、根本的な問題解決です。労働安全衛生法では、事業主に従業員の心身の健康配慮義務が課されています。つまり、過度なストレスを感じている状況は、正当な相談事項なのです。上司や人事部門への相談、産業医面談の活用など、正規のルートで問題解決を図りましょう。
また、メンタルヘルス不調の場合は、診断を受けて適切な治療を受けることで、正当な病気休暇として扱われます。不調に悩む際には一人で抱え込まず、専門機関に相談するなど、早めの対応を心がけましょう。
電話で連絡する場合の会話例
電話では、①謝罪と休みたい旨、②現在の症状、③業務の引き継ぎ・明日の予定を簡潔に伝えます。うまく話せるか不安な場合は、以下の会話例を参考にしてみてください。
自分「おはようございます、〇〇です。大変申し訳ありませんが、昨晩から38度の熱があり、本日はお休みをいただいてもよろしいでしょうか。」
上司「わかりました。お大事にしてください。急ぎの仕事はありますか?」
自分「ありがとうございます。本日15時からの〇〇社との打ち合わせは、同じチームの〇〇さんに代わりにお願いするよう、私から連絡を入れておきます。おそらく明日には出社できるかと思いますが、念のため病院を受診し、明日以降の対応については受診後に再度ご連絡いたします。」
メール・チャットで連絡する場合の文章例
メールやチャットで連絡する場合も、伝えるべき項目は同じです。誰が見ても分かりやすい件名にし、引き継ぎ事項を明確に記載しましょう。以下はメールの一例です。
【件名】
〇月〇日 勤怠連絡(体調不良のためお休みをいただきます):〇〇(自分の名前)
【本文】
〇〇課長
おはようございます。〇〇です。
大変申し訳ありませんが、今朝から38度の発熱とひどい咳があるため、本日はお休みをいただきます。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
本日の業務については、以下の通り手配しております。
・13時の定例ミーティング:〇〇さんに代理出席をお願いしました。
・〇〇社宛の資料作成:〇〇さんにデータを共有し、本日中の送付をお願いしております。
このあと病院を受診し、明日以降の出社につきましては、午後に改めてご報告いたします。
急ぎのご連絡がありましたら、私用の携帯までお願いいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
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風邪で2日目・連日休むことになっても大丈夫?
1日休んでも熱が下がらないなど、風邪の症状が改善しない場合は、無理せず2日目以降も休みましょう。
連日休む場合も「毎日連絡する」のがマナー
「昨日、明日も休むかもしれないと伝えたから大丈夫だろう」と自己判断してはいけません。2日目以降も休む場合は、必ず毎朝(または前日の夕方に)状況を連絡するのがマナーです。
「熱が下がらないため、申し訳ありませんが本日もお休みをいただきます」と状況を報告し、追加の引き継ぎがないか確認しましょう。
必要に応じて病院を受診しよう
2日以上連続して休む場合は、ただの風邪ではなくインフルエンザなどの感染症の可能性も高くなります。そのため、医療機関を受診することをおすすめします。
なお、会社によっては「〇日以上連続して休む場合は、医師の診断書(または受診した領収書)の提出が必要」と就業規則で定められていることがあります。受診する前に会社のルールを確認しておくとスムーズです。
風邪で休んだ日の給料(休みの扱い)はどうなる?
風邪で休んだ日の勤怠や給料がどうなるかは、会社の制度や本人の希望によって異なります。基本的には、以下の2パターンのいずれかになる場合が多いようです。
風邪で会社を休んだ場合にはどのような取り扱いになりますか?
風邪での欠勤は労働基準法上適切に処理され、多くの場合有給休暇や欠勤扱いとなります
風邪での欠勤は、労働基準法の観点から見ると「やむを得ない事由による欠勤」として適切に扱われるべきものです。
多くの企業では、当日申請でも有給休暇への振替を認めていますが、有給休暇を使いたくない、または有給休暇が残っていない場合は「欠勤扱い」となり、その日の給与が控除されます。また、会社独自の病気休暇がある場合は、その制度の利用も可能です。
キャリア支援の現場では「風邪で休むと評価が下がるのでは」と心配する20代の方が多くいらっしゃいます。しかし実際は、適切な休暇取得は「自己管理能力の表れ」として評価される傾向にありますし、無理して出勤して周囲に感染を広げたり、ミスを重ねたりするほうがよほど問題となります。
体調管理は長期的なキャリア形成の基盤です。遠慮なく適切な休暇を取得し、しっかりと体調を整えて職場復帰することが、結果的に信頼される社会人への第一歩となるのです。前もって自分の会社の就業規則や休暇制度を事前に確認しておくとより安心です。
「欠勤(無給)」になる
「ノーワーク・ノーペイ(働いていない時間には給与を支払わない)」の原則に基づき、休んだ日の分の給料は差し引かれる「欠勤扱い」となる場合が多くみられます。月給制(固定給)で働いている場合であっても、基本給から休んだ時間・日数分が日割り計算で減額される仕組みです。
また、会社によっては欠勤日数が多くなると、賞与(ボーナス)の査定や皆勤手当の支給に影響が出ることもあります。給与への影響を避けたい場合は、次に解説する「有給休暇」への振替が可能か確認してみましょう。
「有給休暇」へ振り替えてもらえるケースも多い
欠勤による減給を避けるため、休んだ日を「年次有給休暇(有休)」として処理してくれることも少なくありません。有休の取得は原則として事前申請ですが、急な体調不良による事後申請でも認めてもらえることがほとんどです。「本日の欠勤を有給休暇に振り替えていただくことは可能でしょうか」と上司や人事に確認してみましょう。
「風邪で休むのは甘え」と怒られる・休めない会社の場合はどうする?
「38度以上の熱があっても休ませてもらえない」「風邪で休むと上司にひどく怒責される」といった職場環境にいる場合、それはあなたの甘えではなく、会社側の労働環境(ブラック企業)に問題がある可能性があります。
自分の健康を守れない職場で働き続けると、心身ともに限界を迎えてしまう恐れがあるので注意が必要です。もし「今の職場では安心して休めない」と悩んでいるなら、働きやすい環境を求めて転職を検討するのも一つの有効な手段といえます。
風邪で会社を休むことに後ろめたさを感じる方は、「休むこと=悪」とする文化が根付いた職場に居た可能性があります。自分に合った職場を探すコツは、「価値観が近い会社」を選ぶことです。求人票の「働き方」や「福利厚生」だけでなく、「休暇取得率」「有給消化率」などの具体的な数値も確認しましょう。また、口コミサイトや社員インタビューから、実際に風邪で休んだ際の職場の対応をリサーチするのも効果的です。
私が支援した方は、転職時に「健康面への配慮はありますか?」と質問し、企業の回答を聞いて安心感を得ていました。制度だけでなく「実際の運用」が自分に合うかどうかが重要です。遠慮なく休める環境は、心身の健康を保ち、長く働き続けるうえで不可欠。自分らしく安心して働ける会社を基準に探してみてください。後ろめたさを感じず、心から休める職場こそ、理想の職場といえるでしょう。