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地域のボランティアが若者のサポーターになり伴走型就労支援を実施【NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡】
更新日
はじめに
NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡は、「仕事に就くことを支援するのではなく、働き続けることができる人生に寄り添う」ことを目的とし、併走型就労支援を行っています。
併走型就労支援とは一般市民が地域のボランティアとして若者一人ひとりに寄り添い、働き続けることを支援するものです。この就労支援のしくみは、「静岡方式」と呼ばれています。同団体では「静岡方式」を徹底して実践し、働きたくても働けない人たちを支援し続けています。
本記事では、そんな同団体の活動内容について詳しくご紹介します。
概要
NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡は、2002年11月に任意団体として設立されたのち、2004年にNPO法人化に至りました。静岡県静岡市清水区に拠点を構え、静岡県内のどこにいても支援を受けられる体制を整えています。
子ども若者育成・子育て支援功労者表彰 内閣府特命担当大臣表彰
内閣府では、「子ども・若者の育成を支援する活動」および「子育てと子育てを担う家族を支援する活動に取り組み、大きな功績を残した企業・団体・個人に対し、「子ども若者育成・子育て支援功労者表彰」を授賞しています。
「子ども若者育成・子育て支援功労者表彰」のなかで、「内閣府特命担当大臣表彰(子育て・家族支援部門)」を授賞。同団体は、2012年度に行われた「子ども・若者育成支援部門」の選考において、「内閣府特命担当大臣表彰」を受賞した実績を持ちます。
同団体では、受賞を受けて以下のようにコメントしています。
「私たちのような団体が、このような表彰をいただける時代になったことは、若者にとって一層生きにくくなっている結果でもあり、大人として、どんな社会を若者に手渡しているのかと、自問せざるを得ません。
私どもの就労支援の手法である「静岡方式」は、市民の連帯を基盤とする「お節介」のネットワークです。今回の受賞により、改めて、この静岡方式を、静岡の地に定着させ、さらに、全国に普及させ、仕事とのつながりを断たれた多くの若者を、社会を共に生きぬく仲間として迎え入れていこうと決意を新たにしています。」
参照元
内閣府
発刊によせて
平成24年度 子ども若者育成・子育て支援功労者表彰、社会貢献青少年表彰の選考に関して
若者就労支援セミナー
「働きたくても働けない」「どうやって就職活動をしたらいいのか分からない」「コミュニケーションが苦手で働く自信がない」など、働くことに悩みを持つ若者のためのセミナーです。同団体は、若者就労支援セミナーを通じて、これまでに700名以上の若者の支援を行ってきた実績があります。
セミナーの対象は、概ね40歳未満で現在仕事についていない方。そして、静岡県内にお住まいですべてのプログラムに参加可能な方です。
セミナーは、難しい勉強会とは異なり、同じ悩みを持つ仲間や学生スタッフと共同作業を行うなかで頑張ってみようという前向きな気持ちを引き出せるような内容です。
以下に挙げるのは、若者就労支援セミナーの一部です。
事前セミナー
3月と9月の年に2回開催しているセミナーです。毎回20名の参加者が集い、セミナーの説明やお互いの緊張をほぐす活動を実施します。
親子セミナー
親子セミナーは保護者の方を交えたワークショップです。サポーター、ご本人、保護者の方との三者面談を実施します。
企業セミナー
就労体験の受け入れ企業による説明会および個別面談を実施します。
伴走支援
セミナー終了後、1人の若者に対して、担当サポーターが1人つき、半年間をかけて継続的にサポートを実施します。ボランティア活動のなかでも最もやりがいを感じられるサポートだという声もあるそうです。
初めに若者本人と6ヶ月後の目標を設定し、実現するために毎月どのようなことをすればよいのかを一緒に考え、行動します。
「昼夜逆転の生活を直したい」「興味のある仕事を体験したい」など、一人ひとりの目標に寄り添い、可能なサポートをします。就労に関する相談がいつでもできる環境のため、これまでにも多くの若者がセミナーへの参加を経て自信をつけ、新たな道に進んでいます。
ボランティア活動参加
伴走支援もそうですが、ボランティアの方々が、地元の若者と話をしたりメールのやりとりを行ったりという些細なサポートが、仕事に不安を抱える若者の大きな支えとなっています。同団体のボランティア活動のキーワードは「お節介」。
若者と関わるシーンは、伴走支援に加えて、主に次の4つです。
若者との関わり
若者との面談・電話・メールでの雑談や相談、励ましを行います。家族以外にも気にかけて支えてくれる人がいることが、若者に安心感を与え、前進するきっかけになります。
就労体験の場の提供
地域のボランティア同士で協力し合って、本人の「好きなこと、好きなもの、好きな人」を手掛かりに職場見学や就労体験をアレンジします。サポーターや知人の方の職場などから、若者の就労体験ができる場を提供します。接客体験やホテルのベッドメイキング、事務所での入力作業などを通じて、働くことにやりがいを感じたり人との関わりに慣れたりする練習の場です。
就職活動の支援
若者と一緒に求人を検索する、履歴書の書き方をレクチャーする、面接の練習をするなど、就活のお手伝いもします。
フォローアップミーティングへの参加
毎月、各地域でフォローアップミーティング(座談会)が実施されています。若者が働き続けることができるよう、また、仕事を辞めても次につなげられるように、話を聞いたり励ましを行ったりします。また、こちらのミーティングは新規相談者の窓口でもあるため、知り合いでお困りの方を連れて参加することも可能です。
若者の体験談
NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡から実際にサポートを受けた方の体験談の一部を抜粋します。
サポートを受ける前の自分
・悩みがあっても誰にも言わずにそのまま過ごしていた
・ひとの顔を見るのが怖い
・コミュニケーションが苦手
・自分から話しかける事ができない
・笑う事が少なかった
サポートを受けた今の自分
・悩み事を話す事ができるようになった
・人の顔を見る事ができるようになった
・自分から話しかける事ができるようになった
・笑う事が多くなった
・仕事が長続きするようになった
・職場にいるのが楽しい
詳細情報
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。