進路未決定のまま社会的に孤立する若者を減らすための支援を実施【NPO法人キャリアbase】

進路未決定のまま社会的に孤立する若者を減らすための支援を実施の画像

はじめに

NPO法人キャリアbaseは、2021年11月に設立し、19,000名以上の若者に個別就労支援・居場所支援・キャリア教育支援を軸に実施してきた団体です。

スローガンに掲げるのは、「学校と社会の架け橋に ~いきる力をともに育む~」。最終的なミッションは、「進路未決定のままの卒業を一人でも減らすこと」です。その実現を目指し、若者が生きることを前向きにとらえて社会に参画できるように支援の輪を広げています。

本記事では、そんな同団体の活動内容について詳しくご紹介していきます。

団体概要

NPO法人キャリアbaseは、1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の高校生をはじめとした若者に向けて、社会に出る準備となる個別就労支援・居場所支援・キャリア教育を中心に活動しています。

様々な企業や地域の皆様、関連機関の協力を受けながら、進学や就職に課題を抱える若者たちに向けて支援を行っている団体です。

同団体にはHR業界で活躍してきたメンバーも多く、一人ひとりに合った企業を探す個別就労支援を強みとしています。生徒と直接コミュニケーションを図るチームには、国家資格2級キャリアコンサルティング技能士・国家資格キャリアコンサルタント・児童指導員の有資格者などが在籍しています。

活動内容

NPO法人キャリアbaseが行っている3つの活動を、以下で詳しくご紹介していきます。

個別就労支援

個別就労支援の画像

不登校や発達障がい、グレーゾーン、ヤングケアラー、ネグレクト、LGBTQなど、様々な背景から就職活動や卒業後の進路に不安を抱える若者の相談を受けています。

ご本人やご家庭の事情によって進学や就職に悩みを抱える若者は年々増加しており、学校側のサポートだけではフォローが難しい事例もあるため、NPO法人キャリアbaseではこのような若者に対する支援の一環として、個別就労支援の場を設けています。

進学・就職の支援はもちろん、就職(卒業)後のアフターケアも含めて学校側やリファー先と連携を図り、幅広い支援を可能にするためのハブとなる役割を担っています。

通信制高校に通学する高校生の個別就労支援

NPO法人キャリアbaseでは、通信制高校に通学している方を中心としたキャリア支援も実施しています。これまでに、面接対策や面接前日の送り出しなどを行ってきました。

数十人の生徒を支援しながら一人ひとりにじっくり寄り添う個別伴走支援を徹底して行っています。

面接対策

個別就労支援の一環で、面接本番に向けた面接対策を実施。初めての面接での緊張や不安を少しでも解消できるように、就職活動の面接で押さえておくべきポイントをご紹介しています。

居場所支援

居場所支援事業の立ち上げの背景には、増え続ける不登校児童数や、進路未決定のまま高校を卒業する生徒の社会的孤立などがあります。

同団体では、このような状況を解決するため、高校在学中から卒業後までいつでも気軽に立ち寄れる居場所を提供しています。

ふらっぽ北柏

ふらっぽ北柏は2023年4月にオープンした、居場所空間です。NPO法人キャリアbaseが支援している若者や不登校に悩む方たちのほかに、地域の方々や他団体のスタッフの方などが訪問。さまざまな人たちと安心してつながることができる空間です。

ふらっぽ北柏では、ゲームやおしゃべりなど好きなことをして過ごすことが可能。「なんとなく誰かと話したい」「進路について相談したい」といった、いろいろな目的で気軽に活用できます。

具体的には、次のようなことができます。

つながり:生徒とスタッフ、生徒同士でつながるキッカケを作れます。

学び:グループ会社が運営する学習教材やノウハウの無料で利用できます。

進路相談:キャリアコンサルタントの資格を持つスタッフと進路に関する相談ができ、適切な情報を取得できます。

夕食提供:事前予約を行った希望者は、夕食を受け取れます。

ふらっぽ北柏では、夕食会やゲーム会といった利用者同士の交流を目的としたイベントも不定期で開催。このほか、外部の講師や地域の企業と連携した職業講話、同団体独自の特別ガイダンスなども順次企画・開催しています。

バーチャル居場所空間「ふらっぽ」

2022年6月にオープンした、生徒と教職員向けのバーチャル居場所空間です。前述の「ふらっぽ北柏」の先駆けとなる取り組みであり、居住エリアを問わずアバターで気軽に交流ができます。これまでに、進学や就職に関する個別相談、バーチャル文化祭などを実施してきました。

オープンに至った経緯には、次のような思いがあります。

若者たちの課題は千差万別であり、若くして自分の未来を諦めてしまうケースもあるとのこと。文部科学省の「令和3年度学校基本調査結果」によると、高校卒業後の進路未決定率は全日制で4.4%・定時制で15.9%・通信制で32.3%という結果です。

通信制高校の場合は全体の3割ほどの生徒たちが進路未決定のまま卒業している実態があり、社会的孤立を深める要因になっています。

このような社会背景があるなかで、「誰でも気軽にアクセスできる第三の居場所空間を作りたい」「かけこみ寺のような存在になりたい」という思いから、2022年6月にバーチャル居場所空間「ふらっぽ」を開設しました。

みなと通信

みなと通信の画像

NPO法人キャリアbaseでは、2ヶ月に一度、日頃の活動内容を「みなと通信」として発信しています。掲載内容は、活動実績やイベント情報、就活伴走生徒の声、地域で活躍中の機関やお店の紹介、LGBTQ+の当事者として協力いただいている方の紹介など。学校や地域の施設など各所に置かれており、手に取った方が温かい気持ちになるように手描きで制作されています。

キャリア教育

キャリア教育の画像

年間カリキュラム

年間を通じたキャリア教育カリキュラムの設計は、NPO法人キャリアbaseが最も得意としているものです。高校の外部パートナーとして、高校ごとにマッチしたキャリア教育を設計・提供しています。

自己分析で自分に合いそうな職種・業種を一緒に探したり、求人票の見方や検索方法を教えたり、企業選びのポイントを伝えたり、面接対策を行ったりと、今知っておいてほしい内容をタイムリーに伝えることを重視しています。

2021年より鹿島通信教育グループ(鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校・鹿島山北高等学校)にて年間カリキュラムとして導入されています。

個別カリキュラム

「まずはどのようなガイダンスや授業を実施しているのか試したい」という方に適したカリキュラムです。

これまでに、発した瞬間に受け手次第で解釈が分かれる言葉の持つ力について考える「伝え方ガイダンス」、お互いの良いところを見つけて自己肯定感を高める「自分を好きになるガイダンス」、アスリートを講師に招き、スポーツによって若者が笑顔になるキッカケを作る「スポーツコミュニケーション」を行いました。

教職員向けカリキュラム

教職員向けカリキュラムの画像

オフライン・オンラインにて教職員向けの進路指導セミナーや、保護者対応、学校運営に資するセミナーなどを行っています。

詳細情報

NPO法人キャリアbase

X:https://twitter.com/CAREER_base00