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プロパー社員とはどんな意味?出向社員や中途社員とは違う?
更新日
この記事のまとめ
- プロパー社員の意味や使い方は会社によって異なる
- プロパー社員には、「生え抜き社員」「正社員」「常駐の自社社員」という意味がある
- 「生え抜き社員」の特徴は「愛社精神が強い」「人脈が広い」など
- プロパー社員と中途採用社員では、評価基準や仕事に対する考え方が異なることがある
「プロパー社員」という言葉について聞いたことはあっても、いったいどんな意味なのか分からないという方も多いのではないでしょうか。プロパーという言葉には「本来の」「適切な」といった意味があります。「プロパー社員」といったとき、企業によって意味や使われ方はさまざまです。このコラムでは、代表的な使い方やプロパー社員の特徴を紹介します。
プロパー社員とは
プロパー社員は、主に「生え抜き社員」「正社員」「常駐の自社社員」と言い換えられます。プロパーとは英単語の「proper」がもとになった和製英語で、「固有の、特有の」を意味しており、中途採用者や派遣社員、契約社員と区別するために用いられる言葉です。基本的には従業員が数百人から数千人程度いる大企業で用いられる言葉で、「○○さんはプロパーだから、社内事情に詳しい」といった形で用いられます。以下に、それぞれの例を紹介します。
生え抜き社員
新卒で入社したときから、ずっと勤務している社員のことを指し、中途採用や出向社員と区別するときに用いられる例です。一般企業や銀行などで使用され、最も一般的な「プロパー社員」の意味といえるでしょう。
正社員
派遣や契約、アルバイト、パートなどの非正規社員と区別するときに用いる例です。無期雇用を指すため、新卒・中途問わずに正社員すべてを指します。
常駐の自社社員
客先や子会社などの出向先に常駐している自社社員や、外部社員が多い職場で自社社員を区別する際に使用する例です。
「プロパー社員」という言葉を使うなら
上記で説明したように、プロパー社員という言葉は使用シーンや企業によって異なる意味を持ちます。異なる意味として捉えられてしまう可能性も高いため、使用する場合は定義づけるか、人事制度など重要な文章への記載は避けるのが安心です。プロパー社員の意味についてさらに知りたい方は、詳しく書かれたコラム「プロパーとは?ビジネス用語としての意味と使い方を知ろう!」も併せてご覧ください。
プロパー社員の特徴
ここでは、一般的に認識されている「新卒からの生え抜き社員」をプロパー社員として、プロパー社員の特徴をまとめました。
・人脈が広い
・昇給や昇格をしやすい
・保守的な傾向がある
・入社年を重視する
・愛社精神が強い
プロパー社員は長く勤務しているため、多くの部署に同期や知り合いがいる点が一つの特徴です。また、取引先との関係を長期にわたって構築しているため活躍に繋がりやすい点も挙げられます。給与面では、プロパー社員が優遇される企業もあるようです。特に勤続年数を給与のベースとする企業では、中途採用に比べてプロパー社員のほうが給与が高くなることも。長く働いているため上司との関係性も築きやすく、昇給や昇格に強いといった面も考えられるでしょう。
一方で、1つの企業に長く属しているため変化を嫌ったり保守的になりやすかったりする傾向が挙げられます。また、愛社精神が強く入社年を重視する傾向もあるといえるでしょう。
プロパー社員のメリットとデメリット
新卒採用のプロパー社員同士は、前述したとおり一緒に研修を受け、一緒に喜びや辛さを分かち合ってきた仲間です。そのため、団結力の高さやチームワークの良好さがメリットに挙げられます。企業にとっては、長期に渡って育成でき社風に馴染みやすい人材というのが利点です。帰属意識や愛社精神が育ちやすいといえるでしょう。待遇面で評価されやすい、団結力が高いなどのメリットがある一方、一企業だけに長く勤めているが故のデメリットも。一つのやり方しか知らず視野が狭くなりやすかったり、勤続年数が重視される企業では給与に対して実力が乖離してしまう恐れがあったりする懸念点が挙げられます。
プロパー社員と中途採用社員の摩擦
アメリカなどの実力社会の国に比べ、日本は勤務経験年数によって昇給や評価をされる機会が多い傾向にあります。近年では、成果主義を取り入れる企業も少なくありませんが、年功序列制度が根付いている企業があるのも事実です。そのため、新卒からずっと勤めているプロパー社員と転職組とでは、これまで解説したように労働条件などに差が生まれてしまう傾向があります。同じ職場・チーム内であるのに、新卒のプロパー社員と転職組の中途採用社員で、摩擦が起こってしまうこともあるようです。
経歴の違い
新卒入社のプロパー社員は、その一企業でしか就労の経験がありません。しかし、ほかの企業で就労経験のある中途採用社員は、企業ごとに仕事のやり方やルールが違うのは当然という考え方があるため、比較的柔軟に対応できる傾向があるようです。この違いから、双方の仕事の進め方や考え方に差が出るといわれています。
人間関係
正社員に限らずアルバイトでもいえることですが、オープニングから一緒に活躍しているメンバーは、一から一緒にお店を作っている言わば同志のような存在。これに近いプロパー社員は絆が深く、団結力も強いといえるでしょう。そのような雰囲気に、転職組の中途採用社員が疎外感を覚えてしまうこともあるかもしれません。また、社内に派閥が生まれてしまうこともあるようです。「会社の人間関係にストレスを感じる?転職を決める前に試したい対処法を解説」のコラムでは、社内の人間関係の保ち方についてまとめています。人間関係に悩んでいるという方はこちらも参考にしてみてください。
待遇面
給与や昇給がスキルではなく勤続年数で決まる、評価基準がそもそも違うなど、プロパー社員は待遇面で優遇されている場合が多々あります。これも、転職組の中途採用社員が不公平に感じる理由の1つです。勤続年数の概念や給与に対する影響については、「勤続年数とは?正しい数え方や転職・失業保険・退職金への影響を解説!」でも解説しているのでご覧ください。
プロパー社員と中途採用社員の課題を解消する方法
前項で説明したように、プロパー社員と中途採用社員では経歴や経験が異なるため摩擦が生じることがあります。しかし、経験や考え方が異なっても同じ会社で働く社員に変わりはありません。課題や目標を統一し、同じ目的を持って仕事に取り組む工夫を行うことが大切です。
同じ方向を向いて仕事をし成功体験を積む
プロパー社員と中途採用の社員との間にある課題を解消するためには、皆が同じ方向を向いて仕事をすることが重要です。プロパー社員と中途採用の社員が異なる目標を持っていると、二者の間の溝はどんどん広がっていってしまいます。対策としては、一緒に社内研修を受けたり、双方のコミュニケーションを密に取り合うために意見交換する場を設けたりするのも良いでしょう。また、少人数のチームを作ってプロジェクトに取り組み、一緒に成功体験を積むことで、信頼関係が向上する可能性があります。
評価制度を統一する
プロパー社員と中途採用の社員の間に溝ができるのは、評価制度が原因の場合もあります。中途採用の社員からすると、プロパー社員は実力のわりに高く評価されていると感じてしまうことも。勤続年数だけでなく、仕事の成果や取り組み方など、プロパー社員・中途採用社員どちらかに偏った評価制度になっていないか上層部に確認し、必要に応じて見直しを依頼するのも解決策の1つです。
プロパー社員との課題解決のためには転職も検討しよう
プロパー社員と中途採用社員の課題解決については、社員一人の努力ではどうにもならない可能性もあります。上層部や経営陣が課題意識を持たないと解消されないことも少なくありません。もし、なかなか解決につながらないと感じた場合は、転職を検討するのも解決策の1つです。近年では勤続年数や新卒入社などではなく、純粋に社員のスキルや取り組み方、結果だけを評価する企業も増えています。企業によって評価基準や評価対象は異なるため、正当な評価を求めるなら入社前に確認しておきましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。