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中卒の就職率は?高卒や大卒などの学歴に比べて高い?低い?
更新日
この記事のまとめ
- 中卒の就職率(就職内定率)は86.8%
- 中卒の就職率(就職内定率)は、高卒や大卒と比べて低いものの悪くはない
- 中卒の就活は、就職率よりも就職事情を知ることが大切
- 中卒が内定を得るには、高卒認定試験や就職支援サービスを受けるのがおすすめ
中卒の就職率は?
厚生労働省の「令和4年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る
求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(3月末現在)」によると、令和4年度のハローワーク求人における中卒の就職率(就職内定率)は86.8%、求職者数は364人となっています。
高卒の就職率
厚生労働省の同データによると、令和4年度のハローワーク求人における高卒者の就職率(就職内定率)、求職者数、就職内定者数は以下のとおりでした。
- ・就職内定率 99.3%
- ・求職者数 約12万7000人
- ・就職内定者数 約12万6000人
高卒者の就職内定率は99.3%と高く、中卒者に比べて求職者数は12万人以上多い状態です。
大卒の就職率
文部科学省が厚生労働省と共同で実施した「令和5年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します」によると、令和5年度における大卒の就職内定率は、97.3%でした。なお、大卒の就職状況については調査内容が異なるため、中卒や高卒の就職内定率と単純比較はできません。それでも、大卒の就職率は中卒の就職率に比べて高いことが予想できるでしょう。
中卒の就職率は大卒や高卒と比べて低い
厚生労働省や文部科学省のデータから、中卒の就職率は大卒や高卒と比べてやや低い傾向があることが分かりました。しかしながら、中卒の就職率は80%を超えていることから、中卒の就職率はそれほど悪くないといえるでしょう。学歴による就職率や就職事情について詳しく知りたい方は、「中卒が就職できるおすすめの職業9選!就活のコツや資格もご紹介!」のコラムもぜひ、チェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和4年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和5年3月末現在)
厚生労働省
令和5年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します
中卒者が正社員になる割合は?
厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況 現在の就業状況」によると、2018年度における若年労働者のうち高校中退を含む中卒の雇用形態は、正社員35.4%、正社員以外64%でした。中卒で働く場合、正社員の倍以上の割合で、アルバイトや派遣社員、契約社員といった非正規雇用で働いていることが分かります。
学歴が上がるほど正社員就職率は高まる!
高卒者の雇用状況は、正社員56.3%、正社員以外43.2%。大卒者は正社員80.9%、正社員以外19.1%となり、学歴が上がるほど正社員就職率が高いことが分かりました。中卒の末路や正社員就職を目指す際のコツを知りたい方は、「中卒フリーターの末路は?バイトから正社員への就職を成功させるコツを紹介」のコラムも、ぜひ参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況
就職率より大切!中卒の就活事情
先述したとおり、中卒の就職率はそれほど低くありません。しかし、正社員以外で働く人が多いのも事実です。それはなぜなのか、以下で確認しましょう。
中卒の就職活動は厳しい
中学卒業後であっても高校中退であっても、最終学歴が「中卒」の就職活動は、厳しいのが現状です。理由の一つには、「中卒者の応募を想定していない企業が多い」ことが挙げられます。高卒者や大卒者を想定している場合は、書類選考を通過するのも難しいといえるでしょう。
中卒で就職する人の割合は減少傾向
中卒で就職を希望する人の割合は年々減少傾向にあるといわれています。学歴社会の風土を持つ企業が減り、学歴を不問とする求人が増えてきているとはいえ、まだまだ高校を卒業していてほしいと考える企業は少なくありません。そのため、中卒から正社員就職しようと考える人自体、非常に少ないといえるのです。
「中卒から正社員に就職できないかも…」と不安な方は「中卒ひきこもりの就職活動のコツとは?不安を解消して正社員を目指そう」のコラムを、ぜひご一読ください。
企業が中卒の採用を懸念する理由
中卒の就職率は8割を超えているとはいえ、企業のなかには採用を懸念する声も聞かれます。たとえば、「学ぶ意欲がないだけなのではないか」 「継続して努力しようという意思が不足しているのではないか」 「入社しても問題が生じたらすぐに投げ出すのではないか」などです。 仕事をするうえで、業務を積極的に覚えたり取り組んだりする姿勢は必要不可欠。中卒者は、高校や大学で学んだ経験が不足する分、前向きに就職したい気持ちを伝え、企業が抱く懸念点を払拭していくことが大切でしょう。中卒フリーターが就職を成功させる4つのポイント
最後に、中学卒業後にフリーターとしてアルバイトをしていた人へ、正社員就職を成功させるヒントをご紹介します。
1.高等学校卒業程度認定試験を受ける
学歴に不安を抱える中卒者は、「高等学校卒業程度認定試験」を受ける方法があります。高等学校卒業程度認定試験に合格すると、高卒者と同等の学力があることを証明できるため、高卒向けの求人にも応募できるように。応募できる求人の幅が広がるだけでなく、大学や専門学校へ進学する道も拓けるでしょう。
2.専門スキルを身につける
やりたい仕事がある中卒者は、その分野に特化した専門スキルを身につけるのも手です。美容や料理、観光などの専門学校へ通ったり、フリーターをしながら独学で資格取得を目指したりして、仕事に直結するスキルを磨きましょう。
3.フリーター経験をアピールする
フリーター経験を活かせる業界や職種を志望するのであれば、選考でその経験をぜひアピールしてください。アルバイトは職歴に含まれませんが、経験は効果的なアピール材料になります。
アルバイト先の仕事が気に入ったなら、その会社に正社員登用制度がないか確認してみましょう。正社員になるには一定の条件を満たす必要がありますが、中卒からでも正社員になれる可能性はゼロではありません。
4.就職支援サービスを利用する
中卒フリーターからどのように就職活動をすれば良いか分からない場合は、若年層向けの就職支援サービスを利用するのがおすすめです。就職支援とは、就職相談をはじめ、応募書類の作成や面接対策のアドバイスといったサポートをしてくれるサービスを指します。国営ではハローワーク、民間では就職エージェントがあるので、自分に合ったサービスを選びましょう。中卒フリーターにおすすめの就職支援サービスについては、「フリーターは就職支援機関を活用しよう!おすすめのサービスを紹介」をご覧ください。
参照元
文部科学省
文部科学省 トップページ
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。