中卒ひきこもりの就職活動のコツとは?不安を解消して正社員を目指そう

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この記事のまとめ

  • 中卒ひきこもりから就職するためには、まず動き出すことが重要
  • 中卒ひきこもりで就職しやすいのは、学歴よりスキルや頑張りが必要な仕事
  • 中卒ひきこもりの人は、アルバイトから始めて働くことに慣れるのもおすすめ
  • 高卒認定や資格を取得すると、就職先の選択肢が広がる可能性がある
  • 正社員登用制度の利用を見据えてアルバイトをするなら、制度の運用実績も確認しよう

「中卒ひきこもりから正社員になれるのかな?」と不安を感じる方も多いでしょう。中卒ひきこもりからの正社員就職は、段階的に課題を解決していけば十分可能といえます。このコラムでは、中卒ひきこもりの方が置かれている現状や社会復帰のためのコツ、就職しやすい仕事などをご紹介。正社員に就職するための準備として、ぜひ参考にしてください。

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中卒ひきこもりから正社員就職を目指すには?

中卒ひきこもりから正社員就職を目指すには、ひとつずつ丁寧に、自身の課題を解決していくことが大切です。学歴は社会性や学力レベルのものさしになりえるため、企業によっては採用活動で重視しているところもあります。そのため、中卒でひきこもり生活を送っていると、就職口が狭まってしまう可能性はあるでしょう。
しかし、自身の現状・課題と向き合い、適切な段階を踏むことで、中卒ひきこもりの状態から正社員を目指すことは十分可能です。自分に合ったやり方を見つけ、正社員就職を目指しましょう。
就職したいと考えている中卒ひきこもりの方は、「中卒ニートから就職できる?働くための4つの方法とおすすめの職種をご紹介」もあわせてご参照ください。

そもそも「ひきこもり」とは?

厚生労働省の「ひきこもり支援施策について」によると、ひきこもりの定義とは「6ヶ月以上ほとんど家を出ていない状態(人付き合いをしない外出も含む)」です。さらに、外出頻度によって、「狭義のひきこもり」や「準ひきこもり」に大別され、それらすべてをあわせた状態を「広義のひきこもり」と定義しています。

参照元
厚生労働省
ひきこもり支援施策について社会的孤立に対する施策について~ひきこもり施策を中心に~

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中卒ひきこもりの就職事情

前述のとおり、中卒・ひきこもりの場合は就職の間口は狭くなりますが、まったく就職できなくなるわけではありません。悲観し過ぎず、就職に向け模索していく前向きな姿勢が重要となります。

学歴別の雇用状況

厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、最終学歴ごとの雇用状況について、以下のような結果が出ています。

最終学歴正社員正社員以外の労働者
中卒35.4%64.0%
高卒56.3%43.2%
高専・短大卒66.2%33.8%
大卒80.9%19.1%

引用:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況〔個人調査〕1 現在の就業状況 表13 性、年齢階級・在学の有無・最終学歴、雇用・就業形態別若年労働者割合

表から分かるように、最終学歴が高くなるにつれ、正社員の割合は増加傾向にあります。しかし、データは同時に、中卒のうちの35.4%が正社員ということも示しているため、中卒からも適切な就職活動を行えば、正社員として働くことは十分可能でしょう

参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況

ひきこもりの期間と就職

内閣府の発表した「若者の生活に関する調査報告書」では、ひきこもりの継続年数について明らかになっています。

ひきこもりの期間と就職の画像

引用:内閣府「若者の生活に関する調査 報告書(22 【本人票】ひきこもりの状態になってからの期間)(p48)

20代まではひきこもり歴5~7年が33%、7年以上が25%と偏りはあまりありませんが、30代では7年以上が一気に70%にまで増加しています。つまり、若いうちからひきこもりを続けてしまうと、歳を重ねるほどその状態から抜け出しにくくなってしまうのです
企業側は、30代以降の求職者には経験や実績を期待する傾向があります。ひきこもりのまま30代に突入してしまうと、それだけ採用の可能性が低くなってしまうと考えて良いでしょう。一方、20代の若いうちであれば、将来性を見込んでのポテンシャル採用が期待できます。少しでもひきこもりから抜け出したいと考えているなら、すぐに行動を開始することが重要です。

参照元
内閣府
若者の生活に関する調査報告書

中卒ひきこもりから就職を目指すための行動

中卒ひきこもりから就職を目指すためには、自分に今できる行動を「とりあえず始めてみる」ことが大切です。前出の内閣府による「平成30年度生活状況に関する調査(73p)」では、「ひきこもりの状態を脱したきっかけ」として、「友人や家族に支えられた」「自分と向き合う時間を持った」などが挙げられています。
中卒ひきこもりを脱して就職したい場合は、身近な人とのコミュニケーションを増やしたり、本やインターネットで幅広い情報に触れたりするなど、徐々に行動に移してみると良いでしょう。また、「就職活動」をひきこもり脱却のきっかけとして挙げている人も。たとえば、「求人情報をチェックする」「地域の支援機関を調べる」など、無理のない範囲から始めてみることをおすすめします。
中卒ひきこもりのまま歳を重ねて不安に思っている方は、「中年ニートや引きこもりから就職するには?おすすめな仕事や支援機関を紹介」もぜひご覧ください。

参照元
内閣府
生活状況に関する調査 (平成30年度)

国が実施している支援事業に相談してみるのもおすすめ

厚生労働省によると、地域の「ひきこもり支援ステーション」という専門的な相談窓口の整備が進められています。コーディネーターによる相談支援や当事者同士の交流会など、ひきこもり当事者とその家族への支援を多角的に展開。サポステ、ハローワークなど就職支援機関との連携も行われています。いきなり就活を始めるのはハードルが高いと感じるなら、支援者や同じ境遇の人との交流から始めることも検討してみましょう。

参照元
厚生労働省
ひきこもり支援推進事業

「中卒ひきこもり」から就職しやすい仕事とは?

「中卒ひきこもり」から就職しやすい仕事

  • 体力勝負の仕事
  • 人手不足の業界
  • 各種アルバイト

中卒で就職先を探す場合、基本的には「学歴不問」という条件の求人情報に応募することになります。学歴不問の求人を出しやすいのは、経験や頑張りが重視される以下のような業界です。

体力勝負の仕事

塗装や鳶職といったガテン系の体で覚える仕事は学歴を問わない求人が多く、中卒ひきこもりの方が就職しやすい仕事のひとつといえます。社会的に需要が高い業界のため、就職先に困ることはあまりないでしょう。経験を積んで技術を身に付ければ、収入アップも見込めます。体が資本とされる仕事なので、「体力を付けたい」「身体を動かすのが好き」といった人におすすめです。

人手不足の業界

人手不足が深刻な業界においても、学歴不問とする求人が多く見られます。特に、飲食業や介護職、エンジニアなどは、学歴よりも人柄や仕事に対する意欲などが重視されやすいようです。また、入社後のフォローアップや資格取得支援制度などが充実している企業も多いため、正社員になりたい中卒ひきこもりの方のみならず、誰もが挑戦しやすい仕事ともいえます。

各種アルバイト

同じ会社でも、「正社員には学歴を求めるが、アルバイトなら不問」といった場合があります。 中卒でひきこもり期間が長い方や、仕事をした経験がない方は、アルバイトから働くことに慣れていくのも良いでしょう。「まずはアルバイトから…」と考える中卒ひきこもりの方は、「中卒はバイトに受からない?面接のコツやおすすめの仕事を紹介」のコラムもぜひご覧ください。自分にできることからスタートしましょう。

中卒ひきこもりから正社員就職を目指すための3つの方法

中卒ひきこもりから正社員就職を目指すための3つの方法

  • 高卒認定試験を受ける
  • 資格を取得する
  • アルバイトからの正社員登用を目指す

中卒ひきこもりから正社員就職を目指すためには、事前準備が大切です。ここでは、中卒ひきこもりから正社員就職を目指すための方法をご紹介します。

1.高卒認定試験を受ける

正社員を目指すとなると、やはり「高卒以上」を条件とする求人が多くなります。そこで「中卒だから無理。アルバイトしかない」と考えるのではなく、高卒認定を受けて自分の可能性を広げてみるのも一つの選択肢です。
高卒認定とは「高等学校卒業程度認定試験」の略称。合格すると高校を卒業した人と同程度の学力があると証明でき、大学の受験資格が付与されるのもメリットです。ただし、高卒認定試験に合格しても最終学歴が高卒にはならないため、履歴書に書く際は注意が必要です。

高卒認定試験は努力を示す手段のひとつとして捉えよう

学歴を重視する会社があるのも現状ですが、最近では企業の価値観も多様化しています。「中卒ひきこもりニートから一念発起して高卒認定を取得した」という事実に対して、やる気やモチベーションを評価してくれる企業が見つかる可能性もゼロではありません。「中卒だから…」と諦める前に、何かできることがないか模索してみましょう。高卒認定試験に合格すると自分の自信にもつながるため、これから就職を考えている人、自分の学歴にコンプレックスを抱えている人は挑戦してみてはいかがでしょうか。

2.資格を取得する

学歴よりも資格を重視する業界の場合、具体的な資格を取得することで、正社員就職に近づく可能性もあります。進みたい道が決まっているなら、ハローワークの職業訓練を利用するのもおすすめです。資格取得までに時間がかかると予想されるなら、「アルバイトをしつつ資格取得に向けた勉強をする」という方法も選択できます。また、英会話やPC操作といった趣味がある方は、それらを極めると仕事のチャンスを掴めることもあるでしょう。自分の特技や好きなことから、仕事に活かせる実用的な資格がないかどうか探してみてください。

3.アルバイトからの正社員登用を目指す

前述したように、中卒ひきこもりから比較的応募しやすいのがアルバイト求人です。そのなかには、正社員登用制度を導入している会社もあるでしょう。アルバイト経験を積んだうえでの正社員登用には、「アルバイト経験を通じて、その仕事ぶりを知ったうえで採用できる」という企業側のメリットがあります。
中卒ひきこもりの方にとっても、「学歴よりもこれまでの実績で正社員採用される可能性がある」というのが利点です。ただし、「制度はあっても運用実績はない」という会社もあります。正社員登用制度の利用を見据えてアルバイトをするのであれば、制度の有無だけではなく、「正社員登用の実績がある企業」を探すとより効果的でしょう。

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中卒で正社員になれる?就職の疑問Q&A

中卒で正社員になれるのか、稼げる仕事はあるのか、気になる疑問にお答えします。

中卒で正社員になれますか?

学歴に条件を設けていない企業に応募すれば、正社員になることは可能です。 就職した経験がない場合は、「未経験OK」「経験不問」といった記載がある求人を中心に探しましょう。ただ、企業は中卒に対して、「学ぶ意欲が低い」「継続力がない」といった懸念を持っている可能性があります。面接では説得力のある志望動機や自己PRを考え、入社意欲を示すのがポイントです。

中卒が就職しやすい仕事はありますか?

人手不足の業界や若手が不足している業界は就職しやすい傾向にあります。 たとえば、高齢化が進む日本で介護現場は慢性的な人手不足。介護の仕事は学歴も問われないことが多いので、就職しやすい業界です。ほかにも、人手が不足している飲食業界やIT業界は就職のハードルが低めでしょう。「中卒者のメリットとは?強みを活かして就職活動を行おう!」では、就活のアドバイスを掲載しています。ぜひ参考にしてください。

中卒で稼げる仕事はありますか?

営業職などの実力重視の仕事は、学歴に関係なく高収入が狙えるでしょう。 業界にもよりますが、営業には特別なスキルや資格はなく、未経験者歓迎の求人が豊富。結果を出せば経験年数に関係なく、若いうちから高収入が叶います。営業の詳しい仕事内容は、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」にまとめました。

就職に役立つ資格はありますか?

基本的なパソコンスキルを証明するならMOS(マイクロオフィススペシャリスト)、外回りの多い仕事なら自動車免許が役立ちます。ほかにも、英語を使う仕事ではTOEIC、不動産業界では宅建(宅地建物取引士)が有効。仕事に直結する資格は選考のアピール材料になります。そのほかの資格は、「就職に役立つ資格8選!就活で有利になるアピール方法も解説」をチェックしましょう。ハタラクティブでは、プロの就活アドバイザーがあなたの強みや適性に合った仕事をご提案しているので、ぜひご活用ください。

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