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中卒ニートから社会復帰を目指そう!やるべきことやおすすめの仕事をご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 中卒ニートから社会復帰を目指すためには、自身と向き合い適切な段階を踏むことが大切
- 中卒ニートを辞めるきっかけがない場合、就職活動をしてみるのも社会復帰成功のコツ
- 中卒ニートが社会復帰を目指すなら、高卒認定や資格を取得するのもおすすめ
- 中卒ニートの場合、アルバイトから始めて働くことに慣れるのも社会復帰の方法の一つ
- 中卒ニートの社会復帰は、就職支援サービスを活用することで成功しやすくなる
「中卒ニートから社会復帰できる?」と思っている方もいるでしょう。中卒ニートから社会復帰を目指す場合、自身の現状や課題と向き合い、適切に対処することで就職が可能です。
このコラムでは、中卒ニートから社会復帰を目指すためにやるべきことやおすすめの仕事をご紹介します。また、中卒ニートの就職事情や社会復帰を目指すための方法、おすすめな就職支援サービスについてもまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
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中卒ニートから社会復帰を目指すには?
中卒ニートから社会復帰を目指すには、ひとつずつ丁寧に、自身の課題を解決していくことが大切です。学歴は社会性や学力レベルのものさしとして考えられることもあり、企業によっては「高卒以上」「大卒以上」というように条件を設けている場合も。また、ニートは「入社後に働けるのか」と懸念されやすく、就職の難易度は低くないといえます。そのため、中卒でニート生活を送っていると、就職口が狭まってしまう可能性はあるでしょう。
しかし、自身の現状・課題と向き合い、適切な段階を踏むことで、中卒ニートの状態から社会復帰を目指すことは十分可能です。このコラムを参考に、自分に合ったやり方を見つけて社会復帰を目指しましょう。
就職したいと考えている中卒ニートの方は、「中卒ニートから就職できる?働くための4つの方法とおすすめの職種をご紹介」もあわせてご参照ください。
「ニート」と「引きこもり」の違いとは?
厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書 3.ニートの類型化と試算(p.63)」によると、ニートとは「15〜34歳の若者で、仕事に就かず、家事も通学もしていない人」と定義づけています。一方で、厚生労働省の公開資料によると、引きこもりとは「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人と交流をほとんどせずに6ヶ月以上続けて自宅にひきこもっている状態」のことです。
ニートと引きこもりの違いについては、「ニートとひきこもりの違いは?このままだとどうなる?末路や脱出方法を紹介」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。参照元
厚生労働省
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中卒ニートの就職事情
ここでは、中卒ニートの就職事情をご紹介します。中卒ニートの割合や、中卒者の正社員割合が少ない理由、ニート期間の長さがもたらす就職への影響を把握しておくことも、中卒ニートから社会復帰を目指すうえで大切です。
なお、以下で紹介する中卒ニートの就職事情を知り、悲観的になる必要はありません。大事なのは、中卒ニートの就職事情を受け止め、就職に向け前向きに模索していくことです。中卒ニートから社会復帰を成功させる方法については後述するので、まずは中卒ニートの就職事情を詳しくみていきましょう。
中卒ニートの割合
総務省統計局の「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、ニートが含まれる若年無業者数は、2023年平均で59 万人でした。
また、独立行政法人労働政策研究・研修機構の「第3章 非求職無業者(ニート)の経歴と意識、世帯の状況」によると、ニートが含まれる非求職無業者の学歴別の割合は以下のとおりです。
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「図表3-3 非求職無業者(15~34 歳)の学歴構成」
2017年のニートが含まれる非休職無業者のなかで、最終学歴が中卒の割合は18.1%となっています。図表を見ると高卒の割合が半数を占めているため、「中卒でニートの人は少ない」と思う人もいるでしょう。
しかし、総務省統計局が実施した「令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯」の調査によると、2020年の卒業者の最終卒業学校の割合は以下のとおりです。
最終学歴 | 割合 |
---|---|
中卒 | 13.1% |
高卒 | 44.2% |
短大・高専卒 | 16.2% |
大卒・大学院卒 | 25.5% |
参照:総務省統計局「令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯 2-2 教育-『学校』から社会へ- 15歳以上卒業者の最終卒業学校の種類別割合ー全国(1960-2020年)(p.10)」
上記の図表から、2020年の日本における最終学歴は高卒が最も多く、次いで大卒・大学院卒、短大・高専卒、中卒となっています。日本の人口に占める中卒者数が少ないため、それに伴い中卒の非休職無業者の割合も少なくなっていると考えられるでしょう。
参照元
総務省統計局
労働力調査(基本集計) 2023年(令和5年)平均結果
令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯
若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③
―平成29年版「就業構造基本調査」より―
学歴別の雇用状況
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」によると、最終学歴ごとの雇用状況について、以下のような結果が出ています。
最終学歴 | 正社員 | 正社員以外の労働者 |
---|---|---|
中卒 | 0.34 | 66.0% |
高卒 | 63.5% | 35.8% |
高専・短大卒 | 68.7% | 30.5% |
大卒 | 87.3% | 12.7% |
引用:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況〔個人調査〕1 現在の就業状況 表9-2 最終学歴、雇用・就業形態別在学していない若年労働者割合(p.12)」
表を見ると、中卒のうちの34.0%が正社員であり、中卒からも適切な就職活動を行えば、正社員として働くことは可能といえます。しかし、正社員以外の労働者は66.0%であることから、「中卒者は正社員になりにくい」とも捉えられるでしょう。正社員の中卒者が少ない理由として、以下の3つが考えられます。
学歴不問の求人数は多くない
正社員として働く中卒者が少ない理由に、学歴不問の求人数が多くないことが挙げられます。先述したように、学歴を社会性や学力レベルの基準と捉える企業も多く、求人に「高卒以上」「大卒以上」という条件が設けられていることが一般的です。そのため、自分が働きたい業界や職種で「学歴不問」「中卒可」といった求人がなかなか見つからず、正社員以外で働く人が多くなっていると考えられます。
「中卒」の学歴にマイナスな印象を持たれやすい
場合によっては「中卒」の学歴にマイナスな印象を持たれてしまうことがあることも、正社員として働く中卒者が少ない理由の一つです。中卒になった理由は、「早く仕事がしたかった」「経済的な事情で進学が難しかった」「高校に進学するも中退してしまった」など、人によってさまざま。学歴について問われたときに、自分の考えや事情をしっかりと伝えられれば、面接官が抱く学歴へのマイナスな印象を払拭できる可能性があります。
しかし、うまく答えられなかった場合、「人間関係がうまく築けるか」「仕事内容を理解できるか」というように懸念され、マイナスな印象がより強くなることも。このように、学歴がもたらす印象が、正社員就職に影響していると考えられるでしょう。
中卒者は離職率が高く懸念されやすい
中卒者は離職率が高く企業に懸念されやすいことも、正社員の割合が低い理由といえます。厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」によると、3年以内離職率は大卒で34.9%、高卒で38.4%、中卒で50.5%です。このデータから、中卒者のうち2人に1人は3年以内に離職するといえます。そのため、「入社しても退職してしまう可能性が高い」と懸念され、採用を見送られてしまうこともあるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況
新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します
ニート期間の長さがもたらす就職への影響
一般的に、選考に不利になりにくい空白期間の目安は、3ヶ月〜半年といわれています。そのため、ニート期間が半年以内であれば正社員就職を目指しやすいでしょう。
一方で、ニートの期間が長くなるほど、企業に「なぜニートになったのか」「ニート期間中何をしていたのか」と懸念されやすく、就職が難しくなるといえます。ニート期間が長い場合は、アルバイトから社会復帰を目指すのも一つの手です。
ニートによる空白期間が就職にどう影響するかについては、「空白期間が半年から1年以上あると転職に不利?履歴書にはこう書く!」のコラムで詳しく解説しているので、あわせてご一読ください。
中卒ニートから社会復帰を目指すためにすべきこと
中卒ニートから社会復帰を目指すためには、自分に今できる行動を「とりあえず始めてみる」ことが大切です。ニートを辞めるきっかけには、「生活を支えてくれる人に頼れなくなった」「お金が欲しい」「結婚したい」などが挙げられます。このようなきっかけから、身近な人とのコミュニケーションを増やしたり、本やインターネットで幅広い情報に触れたりするなど、徐々に行動に移してみることで社会復帰しやすくなるでしょう。
また、人によっては就職活動がニート脱却のきっかけになる場合もあるようです。そのため、「ニートを辞めるきっかけがない」という方は、「求人情報をチェックする」「地域の支援機関を調べる」など、無理のない範囲で就職活動を始めてみることもおすすめです。
以下で、中卒ニートから社会復帰を目指すためにすべきことを2つご紹介します。
やりやいことやできることを見つける
中卒ニートから社会復帰を目指すなら、まずは「自分のやりたいことやできることを見つける」ことから始めてみましょう。「物づくりがしたい」「料理が得意」「黙々と作業するのが好き」など、やりたいことやできることが分かれば、自分にあった仕事を探しやすくなります。
同時に、自分の苦手なことについても考えておくと、仕事のミスマッチや早期離職を防げるのでおすすめです。学歴不問の求人では、工場の作業員や介護職、IT業界などの仕事が多くみられます。学歴不問の求人に手当たり次第応募してしまうと、「工場での立ち仕事は体力が持たない」「コミュニケーションが苦手で利用者との関係が築けない」「IT系の知識が難しくて覚えられない」といった事態になる恐れも。中卒ニートから社会復帰を成功させたいのであれば、自分についてよく理解することが大切です。
自己分析をしてみる
自分について理解を深めたいなら、自己分析をしてみるのがおすすめです。自己分析をすれば、自分のやりたいことやできること、苦手なことも見えてきやすくなります。現在の自分についてだけでなく、「過去の自分が興味を持っていたこと」「過去の経験を通して得たもの」なども振り返ることで、自分についてより理解を深められるでしょう。
自己分析のやり方については、「自己分析のやり方が知りたい!簡単にできる方法や就活に活かせるコツを紹介」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。
自分の状態を把握する
中卒ニートから社会復帰を目指すうえで、自分の状態を把握することも重要です。ニートをしている理由はさまざまであり、「病気やケガのため」という人もいるでしょう。病気やケガが理由でニートになった場合、完治していないと長期的に働けない可能性があります。また、完治しているものの療養期間が長かった場合、体力が戻っていないことでフルタイム勤務が難しい可能性も。自分が働ける状態か、どれくらい働けるかをよく考えてから、社会復帰を目指しましょう。
国が実施している支援事業に相談してみるのもおすすめ
厚生労働省では、「ハローワーク」「地域若者サポートステーション」といった事業を通し、就職をサポートしています。中卒ニートから社会復帰を目指す際は、このような国が実施している支援事業に相談するのもおすすめです。学歴やニート期間といった悩みに対し担当者からアドバイスをもらえたり、必要な就職支援を提供してくれたりするため、社会復帰を目指しやすくなります。中卒ニートにおすすめの就職支援サービスについては、このコラムの「中卒ニートの社会復帰におすすめな就職支援サービス」で後述するのでチェックしてみてください。
中卒ニートから社会復帰を目指すための5つの方法
中卒ニートから社会復帰を目指すためには、事前準備が大切です。ここでは、中卒ニートから社会復帰を目指すための方法を5つご紹介します。
中卒ニートから社会復帰を目指すための方法
- 高卒認定試験を受ける
- 資格を取得する
- 学歴不問の仕事を選ぶ
- アルバイトからの正社員登用を目指す
- 就職支援サービスを利用する
1.高卒認定試験を受ける
社会復帰を目指すうえで、「正社員」を思い浮かべる人もいるでしょう。正社員を目指すとなると、先述のとおり「高卒以上」を条件とする求人が多くなります。そこで「中卒だから無理。アルバイトしかない」と正社員就職を諦めるのではなく、高卒認定を受けて自分の可能性を広げてみるのも一つの選択肢です。
高卒認定とは「高等学校卒業程度認定試験」の略称。合格すると高校を卒業した人と同程度の学力があると証明でき、大学の受験資格が付与されるのもメリットです。ただし、高卒認定試験に合格しても最終学歴が高卒にはならないため、履歴書に書く際は注意が必要です。
高卒認定試験は努力を示す手段のひとつとして捉えよう
学歴を重視する会社があるのも現状ですが、最近では企業の価値観も多様化しています。「中卒ニートから一念発起して高卒認定を取得した」という事実に対して、やる気やモチベーションを評価してくれる企業が見つかる可能性もゼロではありません。「中卒だから…」と諦める前に、何かできることがないか模索してみましょう。高卒認定試験に合格すると自分の自信にもつながるため、これから就職を考えていたり、自分の学歴にコンプレックスを抱えていたりする方は、ぜひ検討してみてください。2.資格を取得する
学歴よりも資格を重視する業界の場合、具体的な資格を取得することで、社会復帰しやすくなるでしょう。進みたい道が決まっているなら、ハローワークの職業訓練を利用するのもおすすめです。資格取得までに時間がかかると予想されるなら、「アルバイトをしつつ資格取得に向けた勉強をする」という方法も選択できます。
また、英会話やPC操作といった趣味がある方は、それらを極めることで仕事のチャンスを掴める可能性も。自分の特技や好きなことから、仕事に活かせる実用的な資格がないかどうか探してみましょう。
3.学歴不問の仕事を選ぶ
中卒ニートが社会復帰を目指すなら、学歴不問の仕事を選ぶのも選択肢の一つです。学歴不問の仕事では、学歴よりも仕事の適性や意欲が求められる場合がほとんど。そのため、学歴不問の仕事であれば、中卒者も就職できる可能性は十分あるでしょう。
ただし、このコラムの「やりやいことやできることを見つける」で紹介したように、仕事によっては自分に合わない場合があるので注意が必要です。学歴不問だからという理由で応募を決めるのではなく、仕事内容や待遇などを総合的にみてから判断するようにしましょう。
4.アルバイトからの正社員登用を目指す
中卒ニートから正社員就職を目指すのは難しいと感じる場合は、アルバイトから社会復帰するのもおすすめです。アルバイト先によっては、正社員登用制度を導入している会社もあるでしょう。アルバイト経験を積んだうえでの正社員登用には、「アルバイト経験を通じて、その仕事ぶりを知ったうえで採用できる」という企業側のメリットがあります。
中卒ニートの方にとっても、「これまでの実績で正社員採用される可能性がある」というのが利点です。ただし、「制度はあっても運用実績は高くない」という会社もあります。正社員登用制度の利用を見据えてアルバイトをするのであれば、制度の有無だけではなく、「正社員登用の実績がある企業」を探すとより効果的でしょう。
5.就職支援サービスを利用する
先述のとおり、就職支援サービスを利用することで、中卒ニートから社会復帰しやすくなります。「学歴に不安がある」「ニート期間が長い」といった場合、一人で社会復帰を目指すのは難しいと感じることもあるでしょう。就職支援サービスを利用すれば、プロから就職に向けてアドバイスやサポートが受けられるため、社会復帰の可能性が高まるでしょう。
「中卒ニート」から就職しやすい仕事とは?
中卒で就職先を探す場合、基本的には「学歴不問」という条件の求人情報に応募することになります。以下で、「学歴不問」の求人が多くみられる仕事を紹介するのでチェックしてみてください。
「中卒ニート」から就職しやすい仕事
- 体力勝負の仕事
- 人手不足の業界
- 各種アルバイト
体力勝負の仕事
中卒ニートから就職しやすい仕事の一つが、体力勝負の仕事です。体力勝負の仕事では、頭よりも体を使って仕事を覚えることが多く、学歴を問われない傾向にあります。体が資本とされる仕事なので、「体力を付けたい」「身体を動かすのが好き」といった人におすすめです。
現場作業員
中卒ニートから就職しやすい体力勝負の仕事として、現場作業員が挙げられます。現場作業員には、鳶職や大工などさまざまな職種があり、屋外で作業することが多い仕事です。社会的に需要が高い業界のため、就職先に困ることはあまりないでしょう。経験を積んで技術を身に付ければ、収入アップも見込めます。
配送
配送の仕事は、目的地へ荷物を運搬する仕事です。配送の仕事の種類にはルート配送や、企業や個人の自宅へ荷物を運搬する配送業務などがあり、いずれも体力と運転免許があれば挑戦できます。「一人でいる時間が好き」「運転が好き」という方に向いている仕事といえるでしょう。
なお、企業によっては「中型免許」「大型免許」といった免許が必須の場合もあるので確認が必要です。配送の仕事が気になる方は、「配送の仕事」のコラムをチェックしてみてください。
営業
営業の仕事は学歴不問であることが多く、キャリアを築きたい中卒者におすすめです。会社によっては、営業の成績によってインセンティブ制度を設けている場合もあり、高収入を目指すこともできるでしょう。また、営業職はどの業界でも需要があり、一度キャリアを積んでおけば転職がしやすい点もメリットといえます。
ただし、営業ではコミュニケーション能力が求められる傾向があります。「ニート期間が長くてコミュニケーションに自信がない」という場合、選考を通過できない可能性もあるので留意しておきましょう。
中卒から営業職を目指す場合は、「中卒から営業を目指せる?仕事内容や就活のポイントを紹介」のコラムもぜひご一読ください。
人手不足の仕事
人手不足が深刻な業界においても、学歴不問とする求人が多くみられます。とくに、接客・販売の仕事や介護職、農林水産業、IT業界などでは、学歴よりも人柄や仕事に対する意欲などが重視されやすいようです。
また、入社後のフォローアップや資格取得支援制度などが充実している企業も多いため、社会復帰したい中卒ニートの方のみならず、誰もが挑戦しやすい仕事ともいえます。
接客・販売
接客・販売職は「学歴不問」「経験不問」の求人が多くみられます。コミュニケーション力や接客スキルを現場で習得できる点が接客・販売職の魅力です。
また、さまざまな業界の接客・販売職があるため、自分のやりたいことやできることに合った仕事を選べる点もメリットといえるでしょう。
介護
介護業界では、日本の高齢化が進むにつれて需要が高まっているものの、人手不足が叫ばれています。そのため、「学歴不問」「未経験歓迎」の求人が多く、中卒者も就職しやすいでしょう。働きながら介護の知識やスキルを身に付けられ、資格を取得すればスキルアップも目指せます。職場によっては、資格取得を支援してくれる場合もあるので、求人を探す際は制度についても確認するのがおすすめです。
中卒から介護職を目指したい方は、「中卒から介護職は目指せる?就職するメリットや資格を解説」のコラムもチェックしてみてください。
農林水産業
第一次産業に分類される農業や林業、水産業では、業界内での高齢化が問題視されています。そのため、若年層の需要が高く、中卒ニートで年齢が若い場合は就職しやすいでしょう。
また、農林水産業では専門的な知識や技術が求められますが、年齢が若ければポテンシャルに期待されて、学歴や経験を問われないことも多いようです。
「農家へ転職するのは難しい?農業の現実や失敗しないためのポイントを解説」のコラムでは、農家に就職・転職する方法を解説しています。
IT
技術の発展に伴い、IT業界の需要は増加傾向にあります。エンジニアやプログラマーなどの人材が業界内に足りていないことから、「学歴不問」「未経験歓迎」の求人は多いようです。そのため、中卒者もIT系職種に挑戦可能であり、就職して手に職を付けられるチャンスといえます。事前にIT系の基礎知識を学び面接で意欲をアピールできれば、面接官に評価されやすく採用の可能性が高まるでしょう。
中卒者におすすめの仕事については、「中卒から就職を目指せるおすすめの職業11選!就活のコツや資格もご紹介!」のコラムでも紹介しているのであわせてチェックしてみてください。
各種アルバイト
同じ会社でも、「正社員には学歴を求めるが、アルバイトなら不問」といった場合があります。 「中卒でニート期間が長い」「仕事をした経験がない」という場合は、アルバイトを通して仕事に慣れることから始めるのもおすすめです。「中卒のバイトは何がおすすめ?時給や面接のポイントも解説」のコラムでは、中卒者におすすめのアルバイトや面接のコツについて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
中卒ニートの社会復帰におすすめな就職支援サービス
先述のとおり、中卒から社会復帰を目指す方法として、就職支援サービスを利用するのもおすすめです。さまざまな就職支援サービスがあり、年齢制限や仕事の紹介の有無などに違いがあります。以下で、それぞれの特徴について紹介するので、自分に合う就職支援サービスがないか確認してみましょう。
ニートからの就職におすすめの支援機関については、「中年ニートや引きこもりから就職するには?おすすめな仕事や支援機関を紹介」のコラムでも紹介しているので、ぜひご覧ください。
中卒ニートの社会復帰におすすめな就職支援サービス
ハローワーク
ハローワークとは、厚生労働省が運営している就労支援施設であり、公共職業安定所とも呼ばれます。全都道府県に設置されているため利用しやすいメリットがある反面、就労希望者全員を対象としていることから、個々の対応が浅くなってしまう点がデメリットです。そのほかの特徴は、以下を参考にしてみてください。
- ・年齢制限は設けられていない
- ・無料で利用できる
- ・仕事の紹介をしてくれる
- ・職業訓練を実施している
- ・情報量が多いため混乱する可能性がある
ハローワークは誰でも無料で利用でき、仕事の紹介や職業訓練といった支援が受けられます。しかし、利用できる雇用支援や掲載される求人数が多く、「どれを選べばいいのか分からない」と混乱してしまう可能性も。情報を自分で選ばなければならないため、社会復帰を目指して利用するには難しいと感じる人もいるでしょう。
わかものハローワーク
若年層の場合は、わかものハローワークを利用することも可能です。わかものハローワークの特徴として、以下が挙げられます。
- ・34歳以下が対象
- ・無料で利用できる
- ・仕事の紹介をしてくれる
- ・担当者から個別支援を受けられる
無料で利用でき、仕事の紹介をしてくれる点はハローワークと同様です。一方で、ハローワークと異なるのは、「34歳以下」と年齢制限が設けられていることと、担当者が個別で就職支援をサポートしてくれること。自分自身の経験やスキル、人柄などを把握したうえで求人を紹介してくれるため、仕事のミスマッチを防止できます。
若年層の中卒ニートの方が社会復帰を目指すなら、わかものハローワークのほうが就職活動を進めやすいといえるでしょう。
若年者のためのワンストップサービスセンター
若年者のためのワンストップサービスセンターとは、厚生労働省が運営している就労支援施設であり、「ジョブカフェ」とも呼ばれます。若年者のためのワンストップサービスセンターの特徴は以下のとおりです。
- ・15~34歳を対象としている
- ・無料で利用できる
- ・仕事の紹介の有無は地域によって異なる
- ・自分に合った仕事を見つけるためのサービスが受けられる
(ただし、地域によって団体の名称や支援対象年齢等、違うことがあるため注意が必要です。)
上記のとおり、若年者のためのワンストップサービスセンターでは15〜34歳と年齢制限が設けられており、若年層向けの就職支援サービスといえます。地域によって提供しているサービスに違いがあるほか、施設名や対象年齢、仕事の紹介の有無などが異なる場合もあるため確認が必要です。自分の地域における詳細は、厚生労働省の「ジョブカフェにおける支援」でご確認ください。
参照元
厚生労働省
ジョブカフェにおける支援
地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーションは、都道府県が運営・管轄する就労支援施設であり、「サポステ」とも呼ばれます。地域若者サポートステーションは厚生労働省から委託を受け、利用者の「働く力」を引き出し「職場定着」をサポートする支援機関です。
以下は、地域若者サポートステーションの特徴になります。
- ・15~49歳を対象としている(2024年1月現在)
- ・原則無料(一部有料のサービス有り)
- ・仕事の紹介はしていない
- ・担当者から個別支援を受けられる
- ・職場が定着するまでサポートしてもらえる
地域若者サポートステーションは年齢制限が15〜49歳となっており、若年者のためのワンストップサービスセンター(ジョブカフェ)に比べて対象年齢の幅が広くなっています。また、仕事の紹介は行っていないものの、就労相談や面接指導、職場体験といった手厚い就職支援を受けられるのが特徴です。臨床心理士や産業カウンセラーが常駐している事業所もあり、必要に応じて相談できます。
地域若者サポートステーションの詳細は、厚生労働省の「サポステ」でご確認ください。
参照元
厚生労働省
地域若者サポートステーション
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所は、障がいを持つ方を対象に、一般企業へ就職するために必要な知識や能力の習得を支援する事業所です。年齢制限や料金などについては以下をご確認ください。
- ・障害を持つ64歳以下の方を対象としている
- ・前年の世帯収入による(原則無料)
- ・仕事の紹介はしていない
- ・就職から職場定着までをサポート
それぞれの事業所によって、どのような取り組みを実施しているかは異なるので、利用を検討している場合は一度見学してみるのがおすすめです。また、該当する疾患の診断書を病院で受け取っている場合、障害者手帳を所持していなくても利用可能なことがあります。
就労移行支援事業所については、厚生労働省の「就労移行支援ガイドブック」をご確認ください。
参照元
厚生労働省
障害者の就労支援対策の状況
生活困窮者自立支援センター
生活困窮者自立支援センターは、生活に悩んでいる方を対象とした支援機関です。「働きたいけど働けない」「住む場所に困っている」というように、生活が困窮して悩んでいる方が就職して自立できるよう支援します。生活困窮者自立支援センターの特徴は以下のとおりです。
- ・年齢制限は設けられていない
- ・無料で利用できる
- ・仕事の紹介はしていない
- ・生活保護を受給していない生活困窮者が対象
年齢制限がなく無料で利用できるため、「ニート期間が長い」「就職準備に必要なものを準備する資金がない」といった方も利用できる点がメリットといえます。支援員が個別面談の実施や支援プランの作成をしてくれたり、家賃の支援金を給付してくれたりと、他の専門機関と連携して自立に向けサポートしてくれるので、生活に困っているニートや引きこもりから就職を目指しやすいでしょう。
生活困窮者自立支援については、厚生労働省の「生活困窮者自立支援制度」をご確認ください。
参照元
厚生労働省
生活保護・福祉一般
引きこもり地域支援センター
引きこもり地域支援センターは、引きこもりの方のための相談窓口として厚生労働省が設置した支援施設です。社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士などが相談内容に合わせて専門的なサポートを行っています。以下は、引きこもり地域支援センターの特徴です。
- ・年齢制限は設けられていない
- ・無料で利用できる
- ・仕事の紹介はしていない
- ・ひきこもり向けの相談支援機関
就職に関する相談は、ハローワークや地域若者サポートステーションのほか、NPO法人といった民間支援団体などと連携してサポートしてくれます。ニートの方が引きこもり地域支援センターを利用できるかどうかは、各自治体によって異なるため事前に問い合わせが必要です。ひきこもり支援推進事業については、厚生労働省の「ひきこもり支援推進事業」でご確認ください。
参照元
厚生労働省
生活保護・福祉一般
就職エージェント
就職エージェントは、求人紹介や選考対策、就職関係の相談等を行う民間の就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが付き、プロの視点で就職活動をサポートしてくれます。就職エージェントの特徴は以下のとおりです。
- ・15歳~34歳を対象としている場合が多い
- ・無料で利用できる
- ・仕事の紹介をしている
- ・エージェントによって扱う求人や得意な分野が異なる
一般的に就職エージェントは無料で利用でき、34歳までを対象としている場合がほとんどです。また、エージェントによって取り扱っている求人が異なり、得意とする分野にも違いがあるといえます。そのため、自分にあった就職エージェントを利用すれば、社会復帰が成功する可能性を高められるでしょう。
社会復帰に向けて就職エージェントの利用を検討している中卒ニートの方は、ハタラクティブにぜひ一度相談ください。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、若年層の中卒をはじめとする既卒やフリーター、ニートなどの求職活動をサポートします。専任のキャリアアドバイザーが丁寧なカウンセリングを行い、一人ひとりに合わせて求人紹介や面接対策を実施。応募書類の添削や就職への悩み相談も受け付けており、不安を解消しながら就職活動を進められるのが魅力です。
また、1分程度でできる適職診断を通して、自分にあった職業を知ることもできます。サービスはすべて無料で利用できるので、お気軽にお問い合わせください。
中卒ニートは社会復帰できる?就職の疑問Q&A
中卒ニートからの社会復帰に不安がある方もいるでしょう。ここでは、中卒ニートが社会復帰を目指す際に想定される疑問を、Q&A形式で回答しています。
中卒ニートの女性におすすめの仕事はありますか?
中卒ニートの女性が挑戦しやすい仕事として、事務職や営業職、販売職などが挙げられます。
これらの仕事は「学歴不問」「未経験歓迎」の求人も多く、中卒ニートからの社会復帰におすすめです。中卒ニートの女性が社会復帰を目指す際は、
「中卒の女性が仕事を探す際のポイントを解説!おすすめの職業や資格とは?」のコラムで仕事を選びのポイントを紹介しているので、ぜひご一読ください。
中卒ニートが就職しやすい仕事はありますか?
人手不足の業界や若手が不足している業界は就職しやすい傾向にあります。 たとえば、高齢化が進む日本で介護現場は慢性的な人手不足です。介護の仕事は学歴も問われないことが多いので、就職しやすい業界といえます。ほかにも、人手が不足している飲食業界やIT業界は、学歴や経験を問われないことも多く、就職しやすいでしょう。
「中卒者のメリットとは?強みを活かして就職活動を行おう!」のコラムでは、就活のアドバイスを掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。
中卒で稼げる仕事はありますか?
営業職などの実力重視の仕事は、学歴に関係なく高収入が狙えるでしょう。 業界にもよりますが、営業には特別なスキルや資格はなく、未経験者歓迎の求人が豊富。結果を出せば経験年数に関係なく、若いうちから高収入が叶います。
営業の詳しい仕事内容は、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムにまとめました。
就職に役立つ資格はありますか?
基本的なパソコンスキルを証明するならMOS(マイクロオフィススペシャリスト)、外回りの多い仕事なら自動車免許が役立ちます。ほかにも、英語を使う仕事ではTOEIC、不動産業界では宅建(宅地建物取引士)が有効です。仕事に直結する資格を保有していると、選考時のアピール材料になります。
そのほかの就職に役立つ資格は、「就職に役立つ資格8選!就活で有利になるアピール方法も解説」のコラムをチェックしてみてください。
職歴なしの中卒ニートはもう終わり…?
職歴なしの中卒ニートも就職して社会復帰することは可能です。学歴不問や未経験歓迎の求人から仕事を探したり、アルバイトから始めてみたりすることで、社会復帰しやすくなります。
職歴なしのニートの方は、「ニートで職歴なしの人は就職できる?おすすめの仕事や就活の進め方を紹介」のコラムで、就職活動の進め方やポイントを紹介しているので参考にしてみてください。
ニート期間が長かったり就活が初めてだったりして、求職活動を一人で進めるのが不安な方は、ハタラクティブにぜひご相談ください。ハタラクティブでは、中卒者や職歴なしの方の就職活動を手厚くサポートいたします。
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- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。