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仕事の辞めどきを見極めるポイントを解説!簡易的な診断方法もご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 「業務をやり切った」と感じたときは、仕事の辞めどきの可能性がある
- 人間関係や給与などに不満があるときも、仕事を辞めどきと感じる
- 仕事の辞めどきと決める前に、リスクを想定したり実績を残したりすることも大切
「仕事の辞めどきかも…」と考える方の中には、退職の判断基準が難しいと感じる方もいるでしょう。また、本当に今の仕事を辞めるべきかどうか見極める方法を知りたい方もいるはずです。
このコラムでは、仕事の辞めどきと感じる理由や、簡易的な診断方法をご紹介します。仕事を辞める前にできることや、円満退職するための手順についても解説しています。仕事を辞めるべきか迷ったときの参考にご覧ください。
仕事の辞めどきを見極める4つのポイント
仕事の辞めどきを見極めるポイントは、「業務をやり切ったと感じる」「転職先が決まりやすい時期である」「昇給や昇格の見込みがない」などです。以下にそれぞれ詳しく解説しますので、自身の状況に当てはまるかどうかご参照ください。
仕事の辞めどきを見極めるポイント
- 業務をやり切ったと感じる
- 学びの機会がないと感じる
- 転職先が決まりやすい時期である
- 昇給や昇格の見込みがない
1.業務をやり切ったと感じる
仕事の辞めどきを見極めるときに、業務をやり切ったと感じるかどうかが、ポイントの1つとして挙げられます。担当している業務に関して一定程度の知識とスキルが身につき、今以上のキャリアを現在の職場で望めないのであれば、辞めどきと判断するのも1つの方法でしょう。
しかし、別の部署でやりたいことがあるのであれば、退職を決断する前に上司や人事担当者へ異動を相談する方法もあります。
2.学びの機会がないと感じる
今の職場でこれ以上学べることはない、新しい知識やスキルを得る機会が減ったと思った場合も、仕事の辞めどきと判断できるでしょう。
ただし、自分自身が受け身の姿勢になっていて学びの機会を失っている可能性もあるため、改めてできることがないか考えることが必要です。知識やスキルの向上など成長への意欲が薄れてしまうと、今後のキャリアに影響が出る可能性があるので、注意してください。
3.転職先が決まりやすい時期である
一般的に、企業が人材を多く求めて求人が増える時期は4月と10月といわれています。企業の求人情報はその3〜4カ月前から増えると見込まれるので、時期を考えてから辞めどきを見極めるのも1つの方法です。
有効求人倍率も参考になる
希望する職種の求人倍率を見て、転職先が決まりやすいかどうかを調べる方法もあります。厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和6年3月分)」によると、学術研究・専門・技術サービス業は前年の同月より1.6%増加している一方で、製造業は前年の同月よりも10.8%求人倍率が減少していました。
求人倍率が高いほど、その職種が多くの人材を求めていることがわかります。そのため、その職種で転職先が決まりやすい時期と判断できるでしょう。
参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和6年3月分及び令和5年度分)
4.昇給や昇格の見込みがない
今の企業で働き続けても昇給や昇格の見込みがなければ、仕事の辞めどきと判断できるでしょう。
昇進して今より上の役職を経験したほうが、将来転職活動の際に有利になることも。また、給与額や役職が上がることで新たなやりがいが見つかる可能性もあるため、「社員が多すぎてポジションが埋まっている」「昇格や昇給の明確な評価基準がない」など、自身の努力で昇給・昇格が叶わなければ転職を検討する機会といえます。
ただし、状況によっては昇給・昇格できない理由が自身にある可能性も否定できません。自分の仕事ぶりや成果などを振り返り、自分ではなく会社に理由がある場合は仕事を辞めて転職してもいいでしょう。
上述したポイントにより「仕事の辞めどきかな…」と思った場合は今の職場でやり残したことがないか考えたうえで退職を申し出ましょう。「会社をやめたいと思ったら?退職理由についても解説」もあわせてご参照ください。
「仕事の辞めどきかも…」と感じる4つの理由
「仕事の辞めどきかも…」と感じる理由は、人間関係や給与に対する不満などさまざまです。ここでは代表的なものを紹介するので、参考にしてください。
仕事の辞めどきと感じる理由
- 職場の人間関係が良くない
- 仕事が合っていないと感じる
- 残業や休日出勤が多い
- 給与に不満がある
1.職場の人間関係が良くない
仕事の辞めどきと感じる理由の1つとして、職場の人間関係が良くないことが挙げられるでしょう。
職場にはさまざまな年代の、多様な価値観を持つ人が働いています。「合わない人がいて当たり前」と割り切り、業務に集中するのが理想的です。
しかし、相性が悪い相手がいると日々ストレスがたまって耐えられないという方もいるでしょう。なかには、無視や誹謗中傷などのハラスメント行為による精神的な苦痛から、仕事への意欲が削がれる、出勤が嫌になるという場合もあるようです。
2.仕事が合っていないと感じる
今の仕事が自分に合っていないと感じるのも、辞めたい理由の1つとなります。「仕事は生活、お金のため」と頭で理解していても、合わない仕事を延々と続けるのはストレスの原因になります。ストレスで心身に影響が出る前が、仕事の辞めどきといえるでしょう。
経営方針との不一致も仕事を辞める理由になる
会社が目指すものと自分のビジョンが異なる、企業の経営理念に共感できないなど、経営方針との不一致も会社を辞める理由になります。ビジョンや経営理念と自分の考えに差異があれば、努力しても評価を受けるのは難しくなるでしょう。
3.残業、休日出勤が多い
「残業や休日出勤が多く、プライベートな時間が確保できない」「友人と会う暇もなく、いつの間にか疎遠になってしまった」「家には寝るために帰るだけ」といった生活に疲れを感じ、仕事を辞めたい、辞めどきだと考える場合も多いようです。
残業や休日出勤が多いと睡眠や休息の時間も削られ、身体的にも疲れが溜まってしまうでしょう。
4.給与に不満がある
残業代が出ない、時給に換算するとアルバイトと同じ月給しかもらえないなど、給与に関する不満を覚えるようになったら、仕事の辞めどきを迎えている可能性もあります。いくら好きな仕事でも「労働に見合うだけの対価をもらっている」という実感が持てないと、モチベーションを維持するのは難しいでしょう。
このほか、仕事を辞めたいと感じる理由や対処法は「仕事を辞めたいと思った時の対処法とは?退職を検討すべき状況も解説!」でも解説していますのでご覧ください。
仕事が辞めどきかどうか診断する方法
仕事が辞めどきかどうか診断する方法を以下にご紹介します。
仕事を辞めたい理由を改めて考える
漠然と仕事を辞めたい、と考えていると転職はうまくいきません。冷静になって仕事を辞めたいと感じる理由を考えてみましょう。もし仕事を辞めたい理由が人間関係や仕事内容、労働環境の場合は、今の会社で解決する可能性もあります。
「希望のキャリアが叶わない」「会社が目指すビジョンに共感できない」など、異動や配置換えでも事態を改善できない場合は、仕事の辞めどきといえるでしょう。
仕事を辞めるデメリットを考える
転職先が決まらない状態で退職すれば、無職の期間が発生します。すぐに転職先が決まるとは限らず、空白期間が長期化すれば転職活動に大きな影響をおよぼすことに。また、転職することでこれまで築いてきた社内でのキャリアや実績が引き継がれるとは限らないため、大きく環境や立場が変わることも考えられます。
仕事を辞めることで起こるリスクやデメリットにも目を向けましょう。転職のメリット・デメリットについては「26歳は仕事を辞めたい時期?転職のメリットやデメリットを解説」のコラムでも解説しています。
自分のスキルとキャリアを整理する
仕事の辞めどきか判断に迷ったら、これまでの経験や身につけてきたスキル、キャリアなどを洗い出して整理しましょう。また、同時に自分が思い描くキャリアも改めて考えるのがポイント。転職をしないとそのキャリアが叶えられないのか、これまでの経験やスキルが強みとして市場で活用できるのかを判断します。
仕事の辞めどきを判断するチェックポイント
以下に、これまで説明してきた仕事を辞める理由や辞めどきに見られる兆候をまとめました。自身に当てはまる項目があるかチェックしてみてください。1.今後1年間で行う予定の業務は、これまで何度も経験したことばかり
2.上司に相談しても「大丈夫」しか言われない
3.今の仕事では自分の持つ能力を最大限に発揮できていないと感じる
4.自分の仕事量や能力に見合った評価をされていない
5.現状維持ではなく新たなことにも挑戦したい
6.昇進や昇格、あるいは異動が望めない
7.自分の気持ちを理解してくれる人が職場に1人もいない
8.仕事の手本となる上司がいない
9.休みの日、翌日から仕事だと考えると憂鬱な気分になる
10.仕事中に体調が悪くなる
このような兆候が見られたら、今の仕事が辞めどきというサインの可能性もあります。特に、体調に不調が出ている場合は無理をしないことも大切です。
仕事の辞めどきを見極めたうえで円満退職する手順
円満退職のコツは、会社側に迷惑がかからないよう配慮したスケジュールを組むことです。退職にあたっては余裕をもって行動し、辞めどきを見極めて段取り良く必要な手続きを進めましょう。
おおよその退職日を決め、転職活動をスタートする
円満退職を叶えるためには、繁忙時期を避けておおよその退職日を設定することが大切です。法律的には退職する日の2週間前までに意思表示をすれば問題ないですが、多くの企業では就業規則で「退職の3ヶ月前」など独自のルールを設けています。引き継ぎなどを考慮し、退職予定日の1〜3カ月前までに伝えるのが理想です。
なお、会社の上司や同僚に転職活動中だということは伏せておくべき。安易に話してしまうと話が拡散され、トラブルに繋がる恐れがあります。
上司に退職の意思を伝える
退職の意思が固まったら、できるだけ早く直属の上司に報告します。事前にメールで「相談したいことがある」とアポイントを取っておくとスムーズでしょう。退職理由を聞かれた際は、ほかの社員の気持ちも考え、ポジティブな伝え方を心がけます。
仕事の引き継ぎを行う
上司と相談して退職日が決まったら、退職日の1カ月前を目安に後任者へ仕事の引き継ぎを行います。これまでの仕事の手順をまとめた文書を作成しましょう。また、営業や企画など、外部とのやり取りがある職種の場合は、後任者同行の得意先への挨拶回りも忘れずに行います。
仕事を辞める際の手順については、「【これでバッチリ?】退職の手順まとめ」でも解説していますので、参考にご覧ください。
「仕事の辞めどき」と感じ退職を決める前にできること
「仕事の辞めどき」と感じたとしても、退職を決断する前に自分の気持ちを整理したり、資格を取得したりなどいくつかできることがあります。以下で1つずつ解説しますのでご参照ください。
休みを取って心と体をリフレッシュする
休みを取って、仕事から離れる時間をもつことも1つの方法です。心と体をリフレッシュすることで、冷静な判断力が戻ってくる可能性があります。冷静に判断した上で、自分の将来像や本当にやりたい仕事、今の職場でできること、退職のタイミングなどを考え直してみましょう。
今の仕事で実績を残す
仕事の辞めどきだと感じても「どうせ辞めるから…」と投げやりにならず、真摯な姿勢で仕事に取り組み、実績を残すことも視野に入れましょう。
売上アップや企画の実現など、仕事の成果は転職活動で有効なアピール材料になります。また、職場を変えた後も以前勤めていた会社と何らかの縁がある可能性があるため、会社に貢献した実績があれば今後の仕事にも良い影響を与えるでしょう。
資格を取得する
転職先でも活躍できるよう、今の仕事を辞める前にスキルアップや、資格取得を目指しましょう。同業種に転職するなら社内セミナーに積極的に参加する、関係する資格を取るなど、さらに専門性を深めることもおすすめです。
専門外の場合もスキルアップに取り組めば予備知識を身につけられるうえ、転職活動の際に勤勉さや熱意をアピールできる可能性があります。
周囲の人に相談する
「仕事の辞めどきがわからない」「仕事を辞めたいけれど、言い出すタイミングが掴めない」「こんな理由で仕事を辞めて、次の仕事が見つかるか心配」など、不安や迷いがあるなら周囲の信頼できる人に相談しましょう。話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になったり、決心が固まったりする可能性があります。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。