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航空業界の仕事とは?具体的な職種や志望動機の書き方を解説
この記事のまとめ
- 航空業界は「旅客分野」と「貨物分野」の2つに分類される
- 航空業界には、客室乗務員やパイロット以外にも多様な職種がある
- 職種に応じたスキルや資格を身につけることで、航空業界への就職や転職で活かせる
- 航空業界の今後は、成長が見込まれる分野と課題克服が求められる分野がある
- 志望動機では、これまでの経験を活かして航空業界でどのように貢献したいかを具体的に示そう
就職・転職のために「航空業界への理解を深めたい」と感じる方もいるでしょう。航空業界は主に旅客分野と貨物分野に分類され、客室乗務員やパイロット以外にも、さまざまな職種が存在します。
このコラムでは、航空業界の職種ごとの仕事内容や就職・転職で役立つスキルや資格、志望動機の書き方について詳しく解説。航空業界への就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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航空業界とは
航空業界とは、航空機を利用して多様なサービスを提供する事業のことです。航空業界は、旅客と貨物の2つの分野に分かれています。ここでは、「旅客分野」と「貨物分野」の違いを解説しているので、参考にしてみてください。
旅客分野
旅客分野の航空会社は、航空機によって乗客を目的地まで安全に運ぶのが仕事です。日本の航空会社は質の高いサービスを強みとしていますが、近年はLCC(LowCostCarrier)と呼ばれる格安航空会社が台頭しています。サービス内容や快適さよりも価格を重視する利用者に支持されていると考えられるでしょう。
貨物分野
貨物を扱う会社は、「航空会社」「フォワーダー」「インテグレーター」の3つに分かれているようです。
- ・航空会社…自社の航空機で貨物輸送を実施する
- ・フォワーダー…依頼者から貨物を預かり、幹線輸送(ある拠点からほかの拠点へ一度に多くの荷物を輸送する)の際は運送を航空会社に依頼する
- ・インテグレーター…航空会社とフォワーダーの機能を併せ持ち、自社で一貫して輸送を行うのが特徴
航空業界と空港業界の違い
航空業界は空の移動を、空港業界は地上のサポートを担っており、両者は密接に連携しながら航空輸送システムを支えています。それぞれの役割を理解することで、航空業界全体の構造をより深く理解できるようになるでしょう。
航空業界と空港業界はどちらも航空輸送に不可欠ですが、その役割は大きく異なります。航空業界は、航空機を用いて人や物を運ぶことが主な役割。旅客輸送や貨物輸送、機内サービス、機体整備などが主な業務です。
一方、空港業界は航空機が安全かつ効率的に離着陸できるよう、空港施設の運営・管理を行います。旅客ターミナルや貨物ターミナルの管理、航空機の地上支援、セキュリティチェックなど、航空機が運航するために必要な地上サービスの提供が主な業務です。
航空業界の具体的な職種
航空業界には「客室乗務員」「グランドスタッフ」など多くの職種が存在します。以下では航空業界の職種例を紹介するので、具体的にどのような仕事があるか気になる方はぜひチェックしてみてください。
航空業界の具体的な職種
- 客室乗務員
- グランドスタッフ
- パイロット
- ディスパッチャー
- 航空整備士
客室乗務員
客室乗務員は「キャビンアテンダント」とも呼ばれ、乗客の安全確保や快適な空間づくりのためのサービス提供を行っています。主な業務内容は、安全点検や機内サービスの提供、緊急時の対応などです。
客室乗務員として働くためには一定の語学力が必要になるため、各航空会社の応募要件をチェックしたうえで資格やスキルを身につけておくのが望ましいでしょう。
グランドスタッフ
グランドスタッフは空港に常在し、搭乗手続きや搭乗案内を行うのが主な仕事です。グランドスタッフは空港や飛行機に関する知識だけでなく、外国から来たお客さまに対応するための語学力も必要となります。
パイロット
パイロットは航空機を操縦し、乗客や貨物を目的地まで安全に運ぶことが仕事です。パイロットとして業務に携わるには専門的な知識・技術や訓練が必要とされ、航空機に応じたライセンスの取得が求められます。
国土交通省の「パイロットになるには」によると、パイロットになるために必要な資格は「自家用操縦士」「事業用操縦士」「定期運送用操縦士」の3つ。航空会社で機長として飛行機を操縦するためには、「定期運送用操縦士」の資格取得が必須です。
参照元
国土交通省
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ディスパッチャー
ディスバッチャーは航空機の整備状態や気象情報などをまとめ、機体が安全に目的地へ到着できるようにフライトプランを作成するのが主な業務です。ディスパッチャーとして働くには、運行管理業務を経験した後、「運行管理者技能検定」を取得する必要があります。
航空整備士
航空整備士は航空機体の故障や老朽化に注意を払い、安全な状態に保つための点検や整備を行うのが主な業務です。
航空整備士として勤務するためには、国家資格の「航空整備士」の取得が必要になります。取得には実務経験が必須のため、大学の工学系学部や航空専門学校を卒業したのち整備会社に就職し、経験を積みつつ試験合格を目指すのが一般的な方法です。
「航空業界に興味はあるけど、どの仕事が向いているか分からない…」という方は、「向いてる仕事が分からない!適職の見つけ方と性格タイプ別のおすすめ職種」のコラムを参考に適職を考えてみましょう。
航空業界への就職・転職に必要なスキル
グローバルな環境で働く航空業界の仕事で必要とされるのは、英語をはじめとする語学力です。
すべての職種に必要とは限りませんが、「英語を使う仕事一覧15選!求人の探し方や未経験での挑戦方法も解説」のコラムでも触れているように、国際線の客室乗務員やグランドスタッフ、海外空港で働く地上職など、外国人と接する機会が多い職種では高い語学力が求められます。TOEICや英検などの資格を取得することで、選考で有利に働く可能性があるでしょう。
また、航空業界は「おもてなし」の心を大切にする業界の一つです。客室乗務員やグランドスタッフだけでなく、パイロットや整備士など、お客さまと直接関わる機会が少ない職種でも、お客さまの安全・安心を守るという責任感とホスピタリティ精神が求められます。
未経験から航空業界を目指す場合は派遣社員の求人を狙うのも手
航空業界は人気が高いため、未経験から就職・転職するのが難しい傾向にあります。まずは派遣社員としてスキルや経験を積み、正社員を目指すのも一つの方法です。
派遣社員として働くメリットは、正社員に比べて採用のハードルが比較的低いことです。また、実際の業務を通じて航空業界の雰囲気や仕事内容が学べるうえに、業界内でのネットワークを築くチャンスにもなるでしょう。将来的に正社員登用の可能性もあるため、航空業界への就職・転職を目指す際は派遣社員の求人も検討するのがおすすめです。
ただし、派遣社員は、雇用が不安定な点や福利厚生が正社員に比べて限られる点、配属される部署や業務内容が限定的な点に注意が必要です。
「派遣社員とは?正社員との違いやメリット・デメリットを分かりやすく解説」のコラムでは派遣社員の働き方やメリット・デメリットを解説しているので、併せてご覧ください。
航空業界の現状・課題と将来性
ここでは、航空業界の現状と課題、将来性を解説します。航空業界で働くことを考えるうえで、現状と将来の展望を押さえておきましょう。
航空業界の現状と課題
近年では新型コロナウイルスの影響によって旅客数が減少し、航空業界は大きな打撃を受けました。しかし、現在では規制も緩和され、訪日外国人旅行客の増加や物流のグローバル化などによってニーズが高まりつつあり、将来に向けた明るい兆しも見えてきています。
また、航空業界の旅客分野では、LCCの参入によって航空会社同士の競争が激しくなっているようです。各航空会社は、サービスの向上に限らず燃費の良い機体の導入といった費用の効率化も重要視する必要があるでしょう。
一方で、燃料費の高騰や環境規制の強化は、航空貨物業界全体にとっての課題です。機体の重量が軽くなるほど使用する燃料は少なく済むため、各航空会社では、飛行機内の設備や搭載物の軽量化を積極的に進めています。また、化石燃料よりも二酸化炭素を大幅に削減できる新燃料を導入して、脱炭素化への取り組みを強化する姿勢も見受けられるでしょう。
航空業界の今後の見通し
訪日外国人旅行客の増加や物流のグローバル化など、成長が見込まれる分野もあれば、競争激化や環境問題などの課題も存在します。以下で、旅客・貨物それぞれの分野における今後の見通しを具体的に見ていきましょう。
旅客分野
近年は、海外からの旅行客の増加によって業績が回復傾向にあるといわれています。今後も外国人の訪日客の増加が期待でき、コロナ禍で落ち込んだ旅客需要はさらに回復していくと考えられるでしょう。そのため、日本国内での空港へのアクセス性の向上や滑走路の新設など、空港に関する機能を強化する動きがあるようです。
貨物分野
EC市場の拡大とグローバル化を背景に、航空貨物分野の需要は好調に推移しており、今後も成長が見込まれています。特に、スピーディーな輸送が求められる医薬品や精密機器などの輸送ニーズが高まっている点は、航空業界への就職や転職を考えるうえで注目すべきポイントといえるでしょう。
航空業界に向いている人の特徴
航空業界に向いている人の特徴には、「小さな変化に気づく」「責任感がある」などが挙げられます。以下で詳しく解説するので、航空業界を目指す方は参考にしてみてください。
小さな変化に気づく
小さな変化に気づける人は、航空業界に向いている可能性があります。航空業界でのトラブルは人命に関わることがあるため、未然の防止が大切です。そのため、機体の状態や乗客の様子などに目を配り、小さな異変に気づいて対応できる人が求められるでしょう。
責任感がある
責任感がある人も、航空業界に向いている場合があります。パイロットや航空整備士に限らず、客室乗務員、グランドスタッフなども乗客の安全確保のために尽力することが大切です。一人ひとりが責任感をもって働くことで、重大な問題を防げる可能性があるでしょう。
仕事に責任をもつメリットや、責任の重さによるストレスの対処法は、「仕事の責任とは?重いと感じる場合の対処法と当事者意識の大切さを解説!」で解説しているので、参考にしてみてください。
冷静に対応できる人
冷静に対応できる人も、航空業界に向いている可能性があるでしょう。
空港は多くのお客さまが訪れる場所のため、ときにはトラブルが生じることも。万が一問題が起こった際は事態が悪化することのないよう、冷静さを保ち臨機応変に対応することが求められます。
航空業界の志望動機
志望動機の作成では、これまでの経験を活かして航空業界でどのように貢献したいかを具体的に示すことがポイントです。自分のスキルや経験を整理して、希望する職種に合わせたアピールを考えましょう。
以下で、接客経験者がグラウンドスタッフを希望する場合の志望動機の例文を紹介するので、参考にしてみてください。
前職では△△のスタッフとして、お客さまに満足して頂けるよう声かけや気配りを心掛けました。
日々対応するなかで、お客さまに笑顔で「また来たい」と言ってくださったとき、接客業のやりがいを感じていました。ときには海外からのお客さまの対応をすることもあり、身につけた英語でより多くの方におもてなしをしたいと思ったのが、グランドスタッフを希望したきっかけです。
英会話のスキルや一人ひとりに寄り添う姿勢を活かし、お客さまが安心して空港を利用できるようサポートしたいと考えております。
志望動機の書き方について詳しく知りたい方は「志望動機の書き方はどうする?履歴書で使える例文を新卒・転職別に紹介」のコラムを参考に、自分の強みがアピールできる内容を考えてみましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。