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面接で「周りからどう思われているか」と聞く意図や回答方法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 面接で「周りからどう思われているか」を聞かれる意図や目的を理解することが大切
- 応募者が自分を客観視できているか、自己PRなどと矛盾がないか確認している
- 回答を考える前に、周囲と自分の評価にズレがないか確認が必要
- 面接で「周りからどう思われているか」の回答が自慢話にならないように注意する
- 面接で「周りからどう思われているか」を回答するときは、抽象的なエピソードは避ける
面接で「周りからどう思われているか」という質問をされたとき、適切な回答方法が分からないこともあるでしょう。この質問は企業側の意図や目的を理解し、対策をしてから回答することが大切です。
このコラムでは、「周りからどう思われているか」と質問する意図や目的、対策のほか、回答ポイントや注意点も解説します。評価ごとの回答例文も紹介しますので、参考にしてみてください。
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面接で「周りからどう思われているか」と聞く理由
企業が面接で「周りからどう思われているか」を聞く理由は、大きく分けて3つあります。
- ・自分を客観的に見られているか
- ・社風と人柄が合っているか
- ・周囲と自身の評価にズレがないか
企業が求める回答をするためには、質問の意図や目的を理解することが大切です。以下で詳しく解説しています。
自分を客観的に見られているか
企業が面接で「周りからどう思われているか」と質問をする意図の一つに、応募者の人間性や素質を知る目的があります。
よく聞かれる志望動機や自己PRといった質問も、応募者の性格や能力などを把握するために行われますが、本人の主観的な意見だけを判断材料とするのは不十分なことも。そのため、定番の質問で得た情報の裏付けとして「周りからどう思われているか」と質問し、第三者の意見を踏まえて客観的に自分を見られているかを知ることが目的でしょう。
「周りからどう思われているか」を把握できているかを確認したいという理由も、質問の意図の一つです。
客観性があることをアピールするメリット
自分を客観的に見られることをアピールできれば、以下のようなポジティブな印象を与えられるメリットがあると考えられます。- ・他人に対して貢献できる
- ・社内で人間関係をうまく築ける
- ・自分の弱み、強みを認め成長できる
- ・広い視野で業務に取り組める
- ・自分の改善点を把握できる
- ・周囲が期待する役割を素早く察知し、実践できる
社風と人柄が合っているか
「周りからどう思われているか」という質問には、社風と人柄が合っているかを見極める目的もあります。
企業によって社風は異なり、求める人物像もさまざまです。「周りからどう思われているか」という質問の回答内容によっては、より好評価を得られることもあります。
スキルや経験値に自信がない場合も、「社風と人柄のマッチ度が高い」「自社では大きく成長してくれそう」と評価してもらえれば、活躍できるポジションが見つからなかったり、早期離職したりといった双方にとってのリスクを解消できるでしょう。そのため、企業は周囲からの客観的な意見を参考に、応募者の人柄をしっかりと把握し、相性を見極めているといえます。
周囲と自身の評価にズレがないか
面接で「周りからどう思われているか」と質問をすることで、多くの企業は、応募者自身と周囲からの評価にズレがないかを確認しています。
企業はエントリーシートや面接などからも応募者の強みや魅力を評価します。しかし、先述のとおり、応募者の主観的な回答のみでは、応募者の良さを判断する材料として十分とはいえません。そこで、多くの企業は「周りからどう思われているか」という質問をとおして、周囲からの意見と照らし合わせ、応募者の自己評価に信憑性があるかを確かめます。
もし、周囲と自身の評価に齟齬があった場合、事前に考えてきた自己PRに対して「嘘をついているのかもしれない」と、不信感を抱かれる可能性も。無理に自分を飾らず、面接官が納得できる回答を心掛けることが大切です。
面接で「周りからどう思われているか」を回答する準備
面接で「周りからどう思われているか」と回答をするには、周囲に自分はどんな人か聞いてみたり、周囲と自身の評価にズレがないか確認したりして準備を行いましょう。
以下でそれぞれ詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。
周囲に「自分はどんな人か」を聞いてみる
周囲に「自分はどんな人か」を聞いてみましょう。自分をより客観的に理解するためにも、家族や友人など、自分自身に理解のある身近な人から意見をもらうのがおすすめです。
自分自身で周りからどう思われているかを考えようとすると、自己分析と同じ結果になってしまいがちです。正確な回答を導き出すのが難しくなり、周囲と自身の評価にズレが生じる原因になります。「自分はどんな人か」のほかに、「なぜそう思ったのか」や「改善が必要だと思う点」も聞いてみると、自分をより客観的に捉えやすくなります。
「自分を良く思っていなかったらどうしよう」「相手に迷惑なのではないか」と不安を感じる場合、転職・就職活動中であることを伝えると良いでしょう。
他己分析でよくある質問を詳しく知りたい人は、「他己分析とは?やり方や得られるメリットについて解説!」のコラムで紹介しているので、チェックしてみてください。
周囲に聞けないとき
周囲の人に、自分はどんな人かを聞きづらいこともあるでしょう。そのようなときは、周りからどう思われているかを診断するサービスを利用するのも一つの手です。
インターネットで検索すると、周りからどう思われているかを診断できるサービスが見つかるでしょう。
診断結果はあくまでも参考の一つとし、まったくズレのない結果だと信じ込み過ぎないことが大切です。
周囲と自身の評価にズレがないか確認する
周囲の人から意見を聞けたら、周囲と自身の評価にズレがないかを確認しましょう。
たとえば、自分自身を「行動力がある」と捉えている一方で周囲は自分を「思慮深い人」だと思っている場合、評価にズレが生じているといえます。
周囲と自身の評価にズレがある場合はもう一度自己分析を行い、自身の評価を見直す必要があるでしょう。
面接で周りからどう思われているか回答するポイント
面接で「周りからどう思われているか」と聞かれた際、面接官に好印象を与える回答をするには、以下4つのポイントを押さえる必要があります。
- ・企業の社風に合った回答をする
- ・自身の人間性が伝わるエピソードを用意する
- ・マイナス評価と改善策の回答も用意する
- ・結論から話す
それぞれ以下で詳しく解説しているので、回答作成の参考にしてみてください。
企業の社風に合った回答をする
企業の社風に合った回答ができれば、面接官に好印象を与えられます。
先述のとおり、企業は社風と人柄が合っているかを判断します。社風と人柄のマッチ度が高ければ、自分の能力を発揮しやすかったり、早期離職を避けられたりするでしょう。
周囲から得た意見のなかで、企業の社風に合う内容を回答に活かし、社風に合う部分に重点を置きながら自身をアピールするのがポイントです。
くれぐれも、社風に合わせて回答内容を偽装することはしないようにしましょう。採用されて実際に働き始めてから、社風が合わず早期退職をしたり、ストレスを抱えたりする恐れがあります。
社風の調べ方
社風を調べるには、企業のWebサイトで情報収集をしたり説明会に参加したりといった方法があります。
調べ方については、「社風のリサーチ方法を複数紹介!自分に合う会社の見つけ方とは」のコラムで詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
自身の人間性が伝わるエピソードを用意する
面接で「周りからどう思われているか」の質問に答えるためには、自身の人間性が伝わるエピソードを用意しておく必要があります。周りからどう思われているかのみを伝えるだけでは、説得力のある内容とはいえません。具体的なエピソードを伝えることで、回答に信憑性をもたせ、面接官に好印象を与えられます。
周囲に「自分をどう思うか」を聞くときは、「なぜそう思うのか」や「いつそう思ったのか」まで聞いておくと、エピソードを用意する際に役立つでしょう。
また、エピソードと同時に企業に活かせる部分を伝えることも、面接官に好印象を与えるのに効果的です。エピソードと関連付けて、具体的にどう活かせるかを説明できれば、自己アピールにつながり高評価を得られるでしょう。
マイナス評価と改善策の回答も用意する
マイナス評価と改善策の回答も、あらかじめ用意しておきましょう。
企業によっては、周囲からのマイナスな評価について深掘りする質問を用意していることがあります。周囲に「自分はどんな人か」を聞く際、「自分の直すべきところ」も聞いておき、それに対しての改善策を考えておきましょう。
改善策まであわせて伝えることで、「自身のマイナスな部分を直す意思がある」と面接官に好印象を与えられます。マイナス評価を伝えるときには、現在の行動につなげていることもセットでアピールしましょう。
結論から話す
面接で「周りからどう思われているか」を答えるときは、結論から話しましょう。そうすることで、面接官は内容を的確に捉えられ、そのあとに話す内容も理解しやすくなります。
結論を述べてから、理由や具体的なエピソードといった話の展開ができると良いでしょう。
PREP法
「周りからどう思われているか」の回答には、PREP法を活用できると良いでしょう。
PREP法は「結論」「理由」「具体例」「結論」と話を進める構成術のことで、社会で働くうえで役立つコミュニケーション方法の一つです。
「周りからどう思われているか」の回答でPREP法を活用する場合、以下のような構成になります。
- ・P(結論)→ 周りからどう思われているか
- ・R(理由)→ なぜそう思われているのか
- ・E(具体例)→ エピソードや改善点
- ・P(結論)→ 入社後にどう活かすか
このようにPREP法を活用して話の内容を構成すると、内容を分かりやすく伝えられ、コミュニケーションスキルをアピールすることにもつながります。
PREP法は「周りからどう思われているか」という質問以外でも有効に使えるので、覚えておくと良いでしょう。
面接で周りからどう思われているか回答するときの注意点
面接で周りからどう思われているか回答するときの注意するポイントは、「抽象的でないか」「自慢話をしていないか」などが挙げられます。
面接官にマイナスな印象を与えないよう、以下で解説する注意点をしっかり押さえておきましょう。
抽象的なエピソードが多い
面接で周りからどう思われているか回答するときは、抽象的なエピソードが多い回答内容になっていないか注意する必要があります。抽象的なエピソードが多くなればなるほど、人柄をイメージしにくくなり、信憑性が低く話に説得力をもたせられないためです。
「周りからどう思われているか」を明確に伝える際には、具体的に「いつ」「なにをしたのか」をエピソードに含めて話すようにしましょう。
自慢話をしない
エピソードを伝える際に、自慢話にならないよう注意しましょう。「周りからどう思われているか」の回答で具体的なエピソードを話すことは大切ですが、結果ばかりを語ってしまうと、自慢話のように捉えられてしまう恐れがあります。
具体的なエピソードのうち、結果だけでなくその過程や今後実際に入社したあとに活かすイメージまでしっかりと伝えることが重要です。
悪印象を与えるエピソードは使わない
面接の場にふさわしくないエピソードは、面接官に悪印象を与える恐れがあるため、使わないようにしましょう。
周囲に「自分をどう思うか」と聞いて答えてもらったなかに事実があったとしても、仕事に直結しないプライベートのエピソードや、身についているスキルのアピールにつながらない内容は、面接にふさわしいものとして評価してもらえないことがあります。
また、「時間にルーズ」「やる気がない」といった、入社後の働き方を懸念されやすいエピソードは使わないのが無難です。企業が「周りからどう思われているか」を聞く意図を理解し、面接に適した回答をしましょう。
話を盛らない
面接では、良い評価を得るために話を盛るのは避けましょう。
話を盛ることで根拠や理由の説明がうまくできなくなったり、矛盾が生じてしまうことがあります。また、面接官に誇張表現や偽った内容の話だと見抜かれた場合、選考で落とされる恐れも。もし入社できたとしても、社風に合わなかったり、業務に悪影響を及ぼしたりして、自分自身が苦しい思いをするリスクが考えられるでしょう。そういった事態を防ぐためにも、話を盛らずに伝えることが大切です。
嘘をつくことのリスクについては、「要チェック!就活中の嘘にまつわるリスクいろいろ」のコラムで詳しく解説しています。ご一読ください。
仕事内容に関係のない話をしない
「周りからどう思われているか」を答える際に、仕事内容に関係のない話にならないようにしましょう。面接官は、「周りからどう思われているか」の回答で応募者がどんな人かを客観的に把握し、自社で活躍できるかを判断します。回答の内容が仕事と結びつかないと、面接官は応募者の働く姿が想像できず、採用に至らない可能性も。質問に答える際は、「入社後どのように企業に貢献できるか」を説明できる内容を話すようにしましょう。
面接で周りからどう思われているか回答する例文
面接で周りからどう思われているかを回答するときは、先述したポイントと注意点を意識しましょう。
以下の例文を参考にしてみてください。
コミュニケーション能力がある
以下は、周囲から「コミュニケーション能力がある」と思われていることを回答する例文です。
「私は周りから『コミュニケーション能力が高い』といわれます。理由は、学生時代のボランティアサークルの仲間たちから、『初対面の人ともすぐに打ち解けられる』と評価してもらった経験があるからです。
サークルに所属していたころは新入生に積極的に話しかけるよう努力していました。コミュニケーション量を増やすことで、参加しやすい環境づくりをし、ボランティア自体も好きになってもらえた経験があります。この経験から、初めて出会った人には積極的に話しかけ、良好な関係性を築いていくように意識しています。
こういった行動と価値観から、周りにも『コミュニケーション能力が高い』と思われているのだと考えます」
コミュニケーション能力の有無は、多くの企業が選考時に注目する項目の一つです。
コミュニケーション能力をアピールしたいときは、特に自信があるのは「伝える・聞く・質問する」力のうちどれなのか絞り、それに関するエピソードを選ぶと良いでしょう。さらに、その能力をどのように企業に活かせるかを具体的に説明してください。
真面目
以下は、「真面目」だと周囲から思われていることを回答する例文です。
「私は周りから『真面目』だといわれることが多くあります。理由としては、前職では、「難しいことにも真剣に取り組む」と評価を得たことがあるからです。
私は困難に直面したとき、自分の成長につながると考えて物事に取り組むようにしています。前職で街角の広告配信プロジェクトに携わったときには、マーケティングを基礎から学び直して自ら勉強会を開催したり、分析力を伸ばすセミナーに参加してアウトプットする努力を重ねたりと、プロジェクトを成功させるために真面目に向き合いました。その結果、限られた予算でECサイトの売り上げアップを達成しました。
入社後はこの真面目さを活かし、御社に貢献できるよう努めたいと思います」
抽象的な回答内容にならないよう注意しよう
「真面目」という言葉は抽象的なため、具体的な言葉で言い換えると面接官はより人物像をつかみやすくなります。真面目な人材であることをアピールするには、「責任感がある」「努力家」「一生懸命」といったキーワードから連想して具体的なエピソードを考えるのも手です。周囲から「真面目」であると評価されたことをアピールしたい場合は、「真面目な人にはどのような特徴がある?損をするといわれる理由も解説」のコラムを参考にしてみてください。
気配り
以下は、周囲から「気配り上手」と思われていることを回答する例文です。
「私は周りから『気配り上手』とよくいわれます。
プライベートでも仕事でも、周囲にいる人が快適に過ごせるように心がけて行動しているのが理由に挙げられるようです。
数人で食事をしているときにグラスが空になっている人がいないか確認したり、会議に同席していた後輩へ特に大事だった箇所を伝えたりと、日頃から周りへの気配りを意識するようにしています。
入社後も周りへの気配りを欠かさずに、周りの人と良好な関係を築いて業務に臨みたいと思います」
聞き上手
以下は、周囲から「聞き上手」だと思われていることを回答する例文です。
「私は周りから『相談すると真剣に話を聞いてくれる』という理由で『聞き上手』だと評価してもらえることがよくあります。
実際に、私は周りから相談をされることが多くあります。その際には、アドバイスや解決策を見つけられるよう、まずは相手の話を遮らないよう最後まで聞いたり、話を聞いている最中は、相槌を打ったり首を傾げたりして、自分の理解度を示す工夫をしています。その姿勢が周りに聞き上手な印象を与えているのだと思います。
働くうえでも、人の話を聞く力は重要だと考えます。御社に入社しましたら、先輩や取引相手話をよく聞いて理解し、業務に活かしていきたいです」
話を丁寧に聞くようにしている理由を明確にしよう
聞き上手だと伝える際は、「なぜ話を聞くようにしているか」を伝える必要があります。話を聞く理由を言語化できていない場合、「ただ聞いているだけ?」とマイナスな印象をもたれてしまう恐れも。「聞き上手」をアピールする方法や注意点は「聞き上手に向いてる仕事は?より強みを活かすポイントも紹介!」で詳しく紹介しているので、チェックしてみてください。
優しい
以下は、「優しい」と周囲に思われていると回答する例文です。
「私は周りから『優しい人』だといわれます。友人からは、「老若男女問わず優しいから」と理由を教えてもらいました。
私は人と接するにあたって、相手のことを考えて接することが大切だと考えています。前職では、中途採用で来られた人が社内の雰囲気に馴染めるか不安そうにしている場面がありました。入社したばかりで自ら話しかけにくいと思い、話の輪に入りやすいようよく声を掛けるようにしました。次第に雰囲気にも溶け込めるようになり、『入社当初に優しく話しかけてきてくれたおかげ』と感謝をされました。
入社後も相手のことを考えた接し方を心掛けて働きたいと考えています」
「優しい」と伝えるだけでエピソードが薄かったり抽象的だったりすると、面接官は「どのように優しいのか」「自社とマッチするか」を判断しにくいでしょう。「優しい」と周囲に評価されたら、具体的にどのような場面でそのように感じたのかを聞いておきましょう。
冷静
以下は、周囲から「冷静な人」と思われていることを回答する例文です。
「私は周りから、よく『冷静な人』といわれます。会社の同僚になぜそう思うのか尋ねてみたところ、『トラブルが起きても落ち着いて対処できるから』とのことでした。
私はトラブルが起きたとき、迅速かつ的確な対応をすることが重要だと考えています。医療機関で働いていたときは、患者さまの急変に遭遇した際には速やかに状況を把握し、とるべき行動を冷静に判断して、落ち着いて処置を行うよう努めていました。上司から『落ち着いているから安心して任せられる』といわれたことがあり、それ以降、自分の行動に自信を持てるようになったため、より冷静に見られるのだと思います。
入社後も冷静な判断を重ね、落ち着いて業務を行っていきたいと思います」
自分の冷静さを入社後にどう活かせるよく考えよう
「冷静」は、「落ち着いている」「慎重」「客観性がある」の3つに分けて考えられるでしょう。「周りをよく見て落ち着いて対応できる」「慎重に物事を判断して行動に移せる」「周りの意見や状況に流されず適切な対応ができる」というように、それぞれニュアンスが異なります。自分は3つのうちどれに当てはまるかを考えてみると、入社後にどう活かしていくか想像しやすくなるでしょう。
素直
以下は、周囲から「素直」と思われていることを回答する例文です。
「私は周りからよく『素直』と言われます。言われたことを受け入れて行動に移すところが、素直と思われている要因のようです。
私は、周囲からの意見を取り入れることは、自分自身の成長を促すと考えています。具体的には、前職で販売業務を行っているときに、先輩から効果的なセールストークを教えていただいた際、必ず一度は実践したり、指示や指摘を受けた際は行動を見直し改善に努めたりしていました。実際に他者の意見を素直に受け入れたことで、自分自身成長できたと感じることは多くありました。入社後も自分の素直さを活かして、先輩や周りの方々の意見を吸収し、御社で活躍できるよう成長していきたいと考えています」
主体性があることもアピールしよう
素直な人材は、「他者の意見を受け入れて成長できる」と評価されることがあります。入社後の成長が期待でき、活躍を期待されやすいでしょう。しかし、伝え方やエピソードによっては、「人の言いなりになる?」「自分の軸がないのでは?」と懸念されてしまうことも。素直さを伝える際には、主体性があることも合わせアピールをしましょう。
明るい
以下は、「明るい人」と思われていることを回答する例文です。
「私は周りから『明るい人』と言われることが多くあります。明るい印象を与える場面を友人に聞くと、ポジティブな人柄や話し方だと言われました。
私はどのような活動においても、良い環境作りが大切だと考えています。和気あいあいとした空気だと、コミュニケーションがとりやすくなり、目標を達成しやすくなると思うからです。
現在の勤務先でも、社内の雰囲気やコミュニケーションに気を配るよう心掛けています。忙しいときや問題が発生したときでも笑顔で明るく接するようにすることで、周囲とも円滑に働けていると評価を受けました。
どの会社でも、社内の良い雰囲気はパフォーマンス向上に効果があると思います。入社後もこの明るさを活かし、仕事仲間とのチームワークを大切にして働いきたいです」
努力家
以下は、周囲から「努力家」だと思われていることを回答する例文です。
「私は周りから『努力家』といわれることがあります。目標を成し遂げようと必死に頑張る姿を見て、家族や友人たちはそう思ってくれているようです。
私は昔から、何事にもしっかりと目標を立てるようにしています。具体的な例を挙げると、私は英語力を伸ばしたいと考え、まずは学生時代のTOEICの点数600点を超えると目標を立て、仕事終わりや休日にコツコツと勉強をしました。達成したら次は650点、次は700点と新たな目標設定をして、それに見合う対策や努力を重ね、つい最近のTOEICでは800点を超えられ、努力が身になっていると実感しました。このように目標に向けてコツコツと頑張る姿勢を『努力家』と評価してもらえているのはうれしいことです。
目標を立ててそれを達成するために努力することは、働く上で必要不可欠だと思います。入社後もこの能力を発揮して、通常業務やプロジェクトなどで御社に貢献したいと考えています」
過程に重点を置いて説明しよう
努力には、「継続し続ける力」と「意欲的に行動する力」の2つがあると考えられます。「継続力」は長く働く意思がある人材という印象を与え、「意欲的に行動する力」は入社後の成長に期待ができるという印象を与えられます。ただし、「結果が一番大事だ」と伝えてしまわないように注意してください。結果と同様に過程も評価対象になるので、何をどのように努力したかを具体的にアピールするようにしましょう。
穏やか
以下は、「穏やかな人」だと周囲から思われていることを回答する例文です。
「私はよく『穏やかな人』と言われます。会社の後輩に理由を聞くと、『いつも笑顔で感情的になることがないから』といわれました。
私は辛くて悲しいときや、イライラしているときに感情的になるのは良くないと考えています。感情的になることで人間関係に悪影響を及ぼす可能性もあり、早期に問題を解決することも難しくなります。そのため私は感情的にならないよう笑顔を意識し、心に余裕をもって対処するようにしています。仕事で自分自身がミスをしてしまったときは落ち着いて次どうするべきかを考え、反対に、周りの人がミスをして落ち込んでいるときは笑顔で励ましたり解決策を一緒に探したりしています。その結果、同僚や後輩からは『穏やかで話しやすい』と相談されることが多くなりました。
入社後も仕事仲間や取引相手と話す際には笑顔で接し、余裕をもって業務をこなしたいです」
穏やかさがもたらした好影響について話そう
穏やかな人には、「笑顔」「素直」「余裕を感じる」「感情的でない」といった特徴があります。エピソードは、「人と関わる中で自身の穏やかな一面が周囲にどう作用したか」を伝えられるようなものを選ぶと良いでしょう。面接中も穏やかさを意識し、「面接官の目に映る自分」と「話の中の自分」にズレが生じないよう注意が必要です。
思いやりがある
以下は、周囲から「思いやりがある」と思われていることを回答する例文です。
「私は周りからよく『思いやりがある』と言われます。友人になぜそう思うのか理由を聞くと、『いつも周りの人が喜ぶことを考えているから』と答えてくれました。
私は、仕事中に後輩が悩んでいるときは声をかけてアドバイスをしたり、先輩が忙しそうにしているときは自ら率先して手伝ったりと、相手に寄り添った行動を意識しています。その行動の根源は、私自身を支えてくれる人への感謝です。恩返しを兼ねて、自分がしてもらって嬉しかったことを周りの人に還元しており、その行動が『思いやりがある』という印象につながっているのだと思います。
入社後も周りへの感謝と支え合いの精神を忘れずに、仕事仲間と良好な関係を築いて働きたいと考えています」
面接で周りからどう思われているかを回答するための対策
面接で周りからどう思われているかを回答する際に困ることがないよう、あらかじめ対策をしておくことが重要です。
以下で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
自己分析を軸に考える
「周りからどう思われているか」の回答は、自己分析を軸に考えると良いでしょう。
面接でされる質問の多くは、応募者の人柄や、企業との相性を確かめたいという意図が含まれています。回答する際は、自己分析や企業研究をもとに答えることがほとんどでしょう。
「周りからどう思われているか」の質問も、自己分析を軸に回答することで、別の質問で答えた内容と一貫性を持たせられます。自己分析は自分を客観的に見ながら入念に行い、あらかじめ自分の軸を把握しておきましょう。
自己分析のやり方については、「自己分析の方法をご紹介!就活や転職に役立てよう」のコラムで紹介しています。参考にしてみてください。
エージェントに頼る
面接で「周りからどう思われているか」を回答するための対策を行うには、エージェントに頼るのも良い方法です。エージェントの多くは、企業の紹介だけでなく、面接練習も行っています。回答内容に自信がない方や周りに頼れる人がいない場合は、第三者の意見を参考にしてみると良いでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。