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コンサルタントの仕事
更新日
コンサルタントとは
コンサルタントとは外資系企業の日本進出により、アメリカから入ってきた比較的新しい仕事です。以下、詳しく見ていきましょう。
ビジネスにおける企業経営の相談役
仕事として企業や個人事業者に対してコンサルティングを行う人を「コンサルタント」といいます。「コンサルティング」とは企業や個人事業者がビジネスで悩みを抱えた際、解決のため深い専門知識と豊富な経験をもとにアドバイスを行うこと。コンサルタントは「コンサルティングファーム」と呼ばれるコンサルティング専門企業に所属している場合と、個人で活動している場合があります。
コンサルタントの主な5つの種類
コンサルタントは、提供するコンサルティングの内容によって主に次の5つに分かれます。以下、それぞれ説明します。
1.戦略コンサルタント
企業の経営戦略のコンサルティングを行うのが戦略コンサルタント。
クライアントである企業の経営問題を指摘したうえで解決のための計画を立て、アドバイスを行います。戦略コンサルティングファームには外資系企業が多く、その労働状況の厳しさと給与の高さが特徴的です。
2.財務コンサルタント
財務コンサルタントは「金融コンサルタント」ともいい、クライアント企業が効率的に資金調達を行うためのアドバイスを行う仕事です。クライアント企業の事業や財産を把握したうえで、資金調達の方法や他企業との合併や買収といった事業戦略を提案します。その専門性の高さから、財務コンサルタントには法務や会計などの専門知識にくわえて国内外の情勢を常に把握していることが求められるようです。
3.人事コンサルタント
クライアント企業の人事に関する見直しやアドバイスを行うのが人事コンサルタントです。
人事コンサルタントは人事に関する企業の問題を解決するため、給与や人材育成、研修プログラムの作成など幅広い範囲の業務を行います。人事コンサルティングファームには、大企業の元人事や研修担当者出身の人もいるようです。
4.総合コンサルタント
総合コンサルタントは、クライアント企業に対する包括的な見直しを行います。企業の経営陣から一般社員までを職務階層別、部門別に分けて問題を指摘し、改善のためのアドバイスやシステムの導入を行うのが特徴です。
5.シンクタンク系コンサルタント
シンクタンク系コンサルタントとは、メガバンクなどの大手金融機関や大企業の傘下にある企業に所属し、その組織の経済調査などを主に担当するコンサルタントを指します。経済調査以外にはITコンサルティングやマネジメントコンサルティング、リサーチなども担当しているようです。
コンサルタントの仕事内容
コンサルタントの仕事内容はクライアント企業の経営問題の指摘や改善、より企業価値を高めるための取り組みの提案など多岐にわたります。以下、具体的に見ていきましょう。
具体的な業務内容
コンサルタントの業務内容は、その職務によって次のように分かれます。以下、それぞれ見ていきましょう。
パートナー
パートナーはコンサルティングにおけるプロジェクトの責任者ですが、主な業務内容は顧客の開拓やプロジェクトの受注といったコンサルティングファームの経営に携わるものです。よって、プロジェクトにおいて主に動くのはマネージャーやコンサルタント、アナリストといった職務の人になります。
マネージャー
マネージャーはプロジェクトを管理する役割を担います。他には予算管理や顧客とのやり取りが主な業務です。クライアントに対して報告会を開いたり意見を交換したりと、積極的にクライアントとの窓口を務めます。また、コンサルタントやアナリストの育成も大事な仕事です。
コンサルタント
コンサルタントは、プロジェクトにおける現状の分析や仮説の検証が主な業務。チーム内のミーティングやマネージャーとのディスカッションを繰り返しながら仮説を徐々に修正していき、プロジェクトを成功に導くのが仕事です。
アナリスト
アナリストは、コンサルタントの分析に使用する情報の収集や資料作成を行います。他にはミーティングの際の議事録を作成したりクライアントへのインタビューを行ったりするのも主な業務です。
コンサルタントが活躍する場
コンサルタントが活躍する場は、主にコンサルティング専門企業であるコンサルティングファームと独立したコンサルティング事務所に分かれます。以下、それぞれ見ていきましょう。
コンサルティングファーム
コンサルティングファームでは先述のように職務別に分かれており、クライアント企業のプロジェクトを成功させるためにそれぞれの業務を行うのが特徴です。最初はアナリストとして現場に慣れていき、その後経験を積んでコンサルタントやマネージャーとしてプロジェクトを動かすような業務を担当します。
コンサルティング事務所
コンサルティング事務所は、コンサルティングファーム出身のコンサルタントなどが独立開業して営む事務所です。持っている資格や専門知識はコンサルタントの専門分野によって異なり、中小企業や学校などそれぞれ自分の専門分野に合ったクライアントを相手に経営問題の指摘やアドバイスを行います。
コンサルタントのやりがい・大変なところ
コンサルタントの仕事には、クライアントの問題解決に貢献できるといった大きなやりがいがある一方で、仕事が忙しくプレッシャーも大きいという大変なところもあります。以下、それぞれ見ていきましょう。
コンサルタントの仕事のやりがい
コンサルタントの仕事のやりがいには、次のようなものが挙げられます。
・クライアントの問題解決に貢献できる
・多くの業種や規模の企業を相手に仕事ができる
・企業の経営層と仕事ができる
コンサルタントの仕事のやりがいはクライアントの悩み解決に貢献できることにくわえ、多くの企業の経営層と仕事をするという経験ができることにあるでしょう。難易度の高い仕事ですが、それだけ高いビジネスセンスを持つ人々と仕事ができたり、成功したときには大きな達成感を感じたりできるのが魅力といえます。
コンサルタントの仕事の大変なところ
一方、コンサルタントの仕事の大変なところには、以下のようなものが挙げられるでしょう。
・業務量が多く非常に忙しい毎日になる
・クライアント企業の経営を左右することへの緊張感がある
・高額な報酬に見合った働きをしなければならないという大きなプレッシャーがある
コンサルタントの仕事は専門性が高いうえ、データ集めから分析・改善策の実行・見直しと多くのプロセスを経るので業務量が多く、多忙になりがち。
また、クライアント企業の経営を大きく左右することへの緊張感や、高額な報酬に見合った仕事をしなくてはというプレッシャーも大きなストレスになりやすいようです。
コンサルタントの年収
コンサルタントの年収は、その高い専門性とクライアント企業の経営への大きな影響力から高額であることが一般的なようです。
厚生労働省が実施している賃金構造基本統計調査によると、コンサルタントが該当する「専門サービス業」が含まれる「学術研究、専門・技術サービス業」の賃金は386,900円。同年の一般労働者の賃金は307,400円なので、高収入に分類することができます。
さらに、同調査で「専門サービス業」に絞った結果は下記のとおりです。
年齢 | 勤続年数 | きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | |
---|---|---|---|---|
専門サービス業 | 41.1歳 | 9.5年 | 432,900円 | 1245,600円 |
産業計 | 43.4歳 | 12.3年 | 334,800円 | 875,500円 |
コンサルタントの年収について具体的に示した公的なデータはありませんが、外資系・国内両者とも平均年収を大きく上回っているといわれています。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
コンサルタントの将来性
現在、コンサルティングを依頼する企業の数は増加傾向にあるといわれているうえ、高度な専門知識とビジネスセンスを持つコンサルタントは、将来性のある仕事といえるでしょう。以下、コンサルタントの仕事のニーズとキャリアアップについてご紹介します。
ニーズ
先述のようにコンサルティングを依頼する企業の数が増えていることから、コンサルタントの仕事のニーズは大きいといえるでしょう。特に現在は企業のIT化が著しいことから、デジタル関係のコンサルタンティングの需要が高まっているようです。
キャリアアップ
コンサルティングファームに入社し、アナリストから経験を積んでコンサルタント・マネージャーと昇進しながらキャリアを形成していく方法もあれば、一つの専門分野のスペシャリストとして他職からコンサルタント業を始める方法も。コンサルティングファームで経験を積む以外にも、自分の得意分野について深い専門知識と豊富な経験があればコンサルタントとして活躍できる道は拓けるといえるでしょう。
コンサルタントに必要な資格
コンサルタントになるのに必須となる資格は特にありません。
しかし、自分がコンサルティングを行う専門分野に関して、深い専門知識を持つことを証明する資格があるのが望ましいです。たとえば、中小企業の経営に対するコンサルティングなら中小企業診断士や行政書士、学校へのコンサルティングなら教員免許など、行うコンサルティングの内容によって必要となる資格は変わってくるでしょう。
コンサルタントになるには
コンサルタントになるには、先述のようにコンサルティングファームで経験を積む方法や、他職で培った専門知識や経験を活かしてその分野のコンサルタントになるといった方法があります。以下、詳しく見ていきましょう。
就業までの流れ
コンサルティングファームに入社した場合は、まずアナリストとして仕事に必要な情報収集や議事録の作成、先輩のコンサルタントのサポートといった業務で経験を積みます。コンサルティングの基礎を学び、多くの企業コンサルティング業務に関わる経験を積んだうえでコンサルタントやマネージャー職を目指すのが一般的です。
一方、専門分野のコンサルタントになる場合には、特に決まった流れはありません。しかし、大抵はある分野の専門職として知識や経験を蓄えたのちに、コンサルティング事務所を開業するといった場合が多いようです。
プラスになるスキルや要素
コンサルタントになるうえでプラスになるスキルや要素には、以下のようなものが挙げられるでしょう。
・論理的思考能力
・知的好奇心
・多忙な毎日に耐えうる体力と精神力
・コミュニケーション力
コンサルタントにはクライアント企業の抱える問題を指摘し、解消するためのプロセスを考えて実行する力が必要です。よって、論理的思考能力やあらゆる知識を利用して問題にアプローチしようとする知的好奇心があると良いでしょう。また、体力的にも精神的にもハードな仕事なので体力や精神力、クライアントやチームメイトの活発な意見交換のためのコミュニケーション能力も必要です。
コンサルタントの志望動機
コンサルタントの仕事に応募したいと考えているなら、コンサルタントへの適性を把握したうえで自分の強みを当てはめ、これまでの経験とからめながら志望動機を作成すると良いでしょう。
以下、コンサルタントに向いている人の特徴と志望動機の例をご紹介します。
コンサルタントが向いている人
コンサルタントに向いているのは、先述のように知的好奇心がありコミュニケーション力に優れた人といえます。また、厳しい納期や確実に結果を出さなくてはならないという強いプレッシャーの中で仕事をすることになるので、精神的にも体力的にも強さが求められるでしょう。
また、企業の悩みを解決する業務であることから、人の役に立ちたいというホスピタリティもあるのが望ましいです。
未経験者の志望動機
未経験でコンサルタントの仕事に応募する際の志望動機の例文は、以下のとおりです。
「私はこれまで10年間私立中学校の教員をしていましたが、教員として生徒に教育を施すよりも学校の経営状態を安定させ、教育環境の場を整えることにより関心を抱くようになりました。この度は学校コンサルティングを専門とする貴事務所でこれまで教員として学校の現場で培ってきた教育ノウハウや豊富な経験を活かし、学校経営のコンサルタントとしての業務をしていきたいと考え、志望いたしました。」
未経験者の場合は、なぜコンサルティング業務に興味を持ったのかや、これまでの経験をどのようにコンサルタントの仕事に活かしていくのかを明確にするのが重要といえるでしょう。
経験者の志望動機
コンサルティングの経験のある人の志望動機の例文は、以下のとおりです。
「私は、これまで外資系コンサルティングファームでアナリスト・コンサルタントとして8年間勤務してまいりました。大手企業の経営に関する案件に携われるのはとてもやりがいがありましたが、自分の実家である中小企業の経営状況が悪化した際、ある経営コンサルタントの方によって再建が叶ったという経験から、自分も将来は経営に悩む中小企業の力になりたいという夢を持ち続けていました。今のコンサルティングファームで5年間の経験を積み、この度マネージャーへの昇格の打診がありましたが、これを機に中小企業向けの案件を担当するコンサルタントになりたいと考え貴事務所を志望いたしました。」
経験者の場合は、これまでどんなコンサルティングに関わって来たのかやなぜ今の職場にとどまらず転職を選んだのかについて、明確に説明をすることが志望動機作成のポイントとなるでしょう。
コンサルタントの仕事に関するFAQ
ここでは、コンサルタントの仕事についてよくある質問と回答をまとめています。
コンサルタントとはどういう仕事?
コンサルタントとは企業戦略に関する深い専門知識や豊富な経験に基づき、主にクライアント企業の経営上の問題を指摘、解決する仕事です。コンサルティング専門企業であるコンサルティングファームや個人のコンサルティング事務所などが主な活動場所です。
未経験でもコンサルタントになれる?
コンサルティングに関わる経験があったほうが望ましいですが、未経験からコンサルタントになることは可能です。ただし、コンサルタントには深い専門知識と豊富な経験が必須なので、何らかのスペシャリストである必要があります。自分なりの専門分野があれば、これまでの業務経験を活かしてコンサルティング業務を始められるでしょう。未経験でコンサルタントを目指そうと考えている方には「未経験者がコンサルタントになる方法」のコラムも参考にしてください。
コンサルタントの仕事の給与は高額?
コンサルタントの仕事は専門性が高いうえに非常に忙しくクライアント企業の経営を左右するような業務であることから、一般的な平均年収に比べるとかなり高額といわれています。しかし、そのぶん大きなプレッシャーやストレスにさらされやすいので、強い精神力や体力が必要な仕事といえるでしょう。「年収1000万円以上が可能?給料が良い仕事をご紹介!」のコラムでも、コンサルタントの収入について解説していますので、参考にしてください。
将来コンサルタントになるにはどうするべき?
まず、自分はどの分野のコンサルタントになりたいのかを明確にするのが重要です。そして、その専門知識や経験を得られる職場を探して地道に業務経験を積んでいけば、希望する分野のコンサルタントへの道が開けてくるでしょう。自分の希望する専門分野での経験をどこで積めば良いのか分からない方は、就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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