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異動願いを提出したい!タイミングや正しい書き方を例文付きで解説
更新日
この記事のまとめ
- 異動願いは、企業内で部署を異動したいときに提出する書類
- 異動願いは、直属の上司に直接手渡しで提出しよう
- 異動願いを提出する前に企業の人事制度を確認しよう
- 異動願いはA4用紙で作成し、不満を書かないようにする
異動願いを提出したいと考えていても、「具体的な提出方法が分からない…」と戸惑うこともあるでしょう。異動願いは「上司に手渡す」「A4用紙で提出する」といったマナーがあるため、事前に把握しておくことが大切です。このコラムでは、異動願いの提出方法や書き方のほか、異動願いを提出するメリット・デメリットなどを解説します。異動願いの提出を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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異動願いとは
異動願いとは、他部署への異動を願い出る際に提出する書類です。希望部署や希望する理由などを明記して提出します。結婚や妊娠、出産などのライフスタイルの変化によって、働き方を変えたいものの転職まではしたくない場合におすすめの方法です。
ただし、異動願いはあくまで希望のため、必ず受理されるものではありません。個人の実績や人員状況などによっては、異動願いが通らない場合があることを頭に入れておきましょう。
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異動願いの提出方法
異動願いを誰に出すのか把握できていない方もいるでしょう。異動願いは、直属の上司に直接手渡しで提出します。事前に「お話したいことがあるのですが、お時間をいただけますでしょうか」と上司に伝え、まずは口頭で異動願いの意思表示をするのが基本です。
ワンクッション置くことで、最初からマイナスイメージを与える可能性は低いでしょう。
異動願いを提出するタイミング
異動願いを提出するのは、遅くとも希望時期の1ヶ月前にしましょう。
家庭の事情や体調不良などのやむを得ない場合を除いて、企業の繁忙期は避けるのが無難です。あまりに多忙な時期に異動願いの話をしても、落ち着いて話ができず、上司も混乱してしまいます。
基本的には、社内全体の人事異動があるタイミングで異動願いを出すのが良いでしょう。
【例文付き】異動願いの書き方
ここでは、書類に記載する異動理由の例文をご紹介します。異動願いを書く際の参考にしてみてください。
経営企画部から人事部を希望する異動願いの例文
私は入社以来△年間、経営企画部として業務に邁進してまいりました。業績目標の設定やコスト削減にも注力しているなかで、収集した情報の分析が強みとなり、人材管理への興味が湧き人事部での働き方への意欲が高まりました。
今後は育成や面接の知識も取得し、さらに企業に貢献できるよう、努力いたします。
解説
異動願いでは、本音を漏らすことなくポジティブな内容を明記するのが基本であり、社内での礼儀といえます。希望する部署への意欲が高まった経緯や根拠が記載されていれば、上司も納得し、異動願いを受け入れやすくなるでしょう。今後の貢献への姿勢も最後に記載し、ネガティブな内容は書かないのがポイントです。
営業部から広報部を希望する異動願いの例文
私は△年に入社し□年間、営業部として業務に邁進してまいりました。現場でのサービスの提案や発注など、営業全般を経験し、顧客の声やデータ分析などの情報収集を強みとしております。
この経験を活かして広報部での顧客への情報発信や、イベント開催に注力し、企業に貢献できるよう今後も邁進していきたいと考えております。
解説
現在の部署では何を経験し、どのようなことが自分の強みになったのかを明記すると、具体的で分かりやすくなります。さらに、その経験を活かして、どのように貢献しようと考えているのかを記載すると、説得力が増すでしょう。前置きとして、冒頭に自分の勤続年数を記載するのもポイントです。
広報部からメディア推進部を希望する異動願いの例文
私は△年間、社内外の広報担当として、商品の情報発信や取材対応に邁進してまいりました。社外の方々と業務にあたる機会も多く、これまで得た知識や経験をメディア推進部で活かしたいという想いが強くなりました。
今後はニーズの分析やメディアにおける自社宣言にさらに注力し、視野を広げて企業に貢献していきたいと考えております。
異動願いを書く際の4つのマナー
異動願いを書く際のマナーには「A4用紙に記入する」「不満を書かない」などがあります。ここでは、異動願いを書く際のマナーをまとめました。
1.A4用紙に記入する
異動願いを作成する際の用紙のサイズはA4です。特別な用紙ではなく、通常のA4用紙で提出できます。作成方法はパソコン、手書きのどちらでも問題ありません。書式や記入用紙が企業で決められている場合は、企業の規定に従って作成しましょう。
書式が決まっていない場合の異動願いの書き方
異動願いの書式が定められていない場合は、下記の内容を記載しましょう。
- ・異動願いの提出日
- ・提出先(フルネームで記載、敬称は「殿」)
- ・自分の所属部署
- ・自分の名前(フルネーム)と捺印
- ・現在の部署の所属期間
- ・希望する異動先部署名
- ・異動を希望する理由
上記の内容を記載し、異動願いの一番下に「以上」と記入します。
2.異動願いに不満を書かない
異動願いに「人間関係が悪い」や「仕事内容が合わない」といったネガティブな理由を書くのは避けましょう。きれいにまとめられていても、否定的な理由だとマイナスな印象になり、受理されにくくなってしまいます。
上司や人事が目を通すものとして、失礼のない言葉で明記することがポイントです。できるだけ前向きに捉えてもらえるよう、「△△のスキルを活かして□□の仕事に携わりたい」といった組織への貢献意欲が伝わる理由を記載しましょう。
3.企業に貢献する意欲があることを明記する
異動願いの希望理由には、ポジティブな要素を含めましょう。よりスムーズに受理してもらうコツは、「組織への貢献を目的とした異動」と上司に捉えてもらうことです。
「△△のスキルを活かして□□の仕事に携わりたい」といった前向きな理由の場合、ネガティブに捉える上司は少ないでしょう。「環境を変えて得意分野を活かしたい」などの意味合いがあれば、個人の評価も上がりやすくなります。
異動願いの書き方は「部署を異動したい場合の相談相手とは?希望を叶えるポイントなどを解説」のコラムでも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
4.直属の上司に提出する
異動願いは必ず直属の上司に提出しましょう。異動願いが提出されると直属の上司に状況の確認があるようです。その際に、上司が何も把握していないという状況は避ける必要があります。
不要なトラブルを防ぐためにも、直属の上司を通して異動願いを提出しましょう。
異動願いを出すメリット・デメリット
異動願いを出すタイミングで悩みを打ち明けられますが、伝え方によっては上司にマイナスな印象を与えてしまう恐れがあります。ここでは、異動願いを出すメリット・デメリットをまとめました。
異動願いを出すメリット
上司に異動願いを出すタイミングで、勤務中には言い出せない悩みを打ち明けられるでしょう。仕事の悩みを相談すれば、異動以外の解決策を提示してもらえる可能性もあります。
所属部署が変わることで、退職せずに悩みを解決できる可能性もあるでしょう。また、異動を希望する理由によっては、仕事への意欲を評価してもらえることもあります。
異動のメリットについては「異動の意味や目的は?種類やメリット・デメリットもご紹介」のコラムでも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
異動願いを出すデメリット
異動願いを出す際、上司に対して仕事の不満を口に出してしまうと、マイナスな印象を与えてしまうことがあります。理由を述べる際は、言葉選びや伝え方に注意しましょう。
また、異動願いが受理されて新しい職場に配属されると、仕事を一から覚えたり新しい人間関係を構築したりすることになります。新たな悩みが生じる場合がある点に留意しておく必要があるでしょう。
異動願いを出す前にしたほうが良い8つのこと
異動願いを出す前に、企業の人事制度を確認したり理由を明確にしたりしましょう。
1.企業の人事制度を確認する
異動に関して主に導入されている人事制度には、「自己申告制度」「社内公募制度」「社内FA制度」の3つがあります。以下で、それぞれ詳しく解説します。
自己申告制度
自ら企業に申告し、企業側が「社内にとってプラスになる」と考えた際に受理される制度です。
社内公募制度
社内で部署ごとに人材を募集する制度を指します。部署内の人員配置に適用されることが多いのが特徴です。
社内FA制度
業績が高い社員が推薦され、自分の希望部署を宣言したうえで、各部署から声がかかるのを待つ制度です。スポーツ業界でも用いられる「FA権」をイメージすると分かりやすいでしょう。
上記から分かるように、異動に関する制度であってもそれぞれ内容が異なります。提出を検討する前に、企業の人事制度を確認することが大切です。
2.異動理由を明確にする
異動願いには、具体的な理由を書きましょう。
たとえば、「他部署の△△の仕事に興味があり、今の仕事のスキルを活かせると思うので異動したい」「新しい経験を積んでキャリアアップを図りたい」など、ポジティブかつ詳細な理由を考えておくと上司や人事も納得しやすく、異動願いが受理されやすくなります。
3.部署を異動すれば悩みが解決するのか考える
今ある悩みや問題が、部署移動することで本当に解決するのか考えましょう。環境が変化しても、同じように悩む可能性はゼロとはいえません。異動直後に「やはり退職します」とは言いづらいため、慎重に考える必要があります。
また、異動願いが受理されたあとに部署で抱えていた問題が解決し、「異動願いを出さなければ良かった…」と後悔する場合もあるでしょう。一度踏みとどまって、冷静に対処法を考えることが大切です。
4.キャリアプランを積極的に上司に伝える
異動願いを出す前に、直属の上司に「新しくキャリア形成をしていきたい」「スキルアップのために仕事の幅を広げたい」など、自身の考えや要望を伝えておきましょう。日頃のコミュニケーションで準備をしておくと、異動願いを出しても上司との関係に溝ができにくくなります。
また、希望する部署の上司とコミュニケーションを取るのも一つの手です。会話のなかで少しずつ「希望部署に関する勉強をしている」「過去の経験・実績から自分には適性がある」と伝えて、異動願いを出す前に意欲をアピールしておきましょう。
5.異動先で求められるスキルや資格を獲得しておく
異動先で求められるスキルや資格を予め獲得しておくのもおすすめです。部署が変わると業務内容も変わるため、未経験から参画することが一般的です。
しかし、新しい部署で求められるスキルや資格を獲得していれば、すぐに活躍できる即戦力になれるかもしれません。そのため、異動願いが通りやすくなるのです。
6.異動先の上司とコミュニケーションを図る
異動先の上司と普段からコミュニケーションを図るようにしましょう。業務上で関わる機会がある場合は、積極的に部署に出向いたり、コミュニケーションを図ったりするのがおすすめです。
普段からコミュニケーションを図っていると、異動の際に「明るくて自主的に動ける人だな」とイメージをもってもらいやすくなります。
7.社内で実績を上げておく
異動願いを出す前に、現在の部署で一定の実績を上げておくことも大切です。社内で優秀な人材と認知されていれば、希望も通りやすくなり、新しい部署にも受け入れてもらいやすくなります。
また、企業的には外部に流出させたくない人材という扱いになるため、より異動願いが通りやすくなるといえるでしょう。
異動を希望する際にやるべきことは「部署異動が行われる理由とは?希望したい場合や拒否できるかどうかも解説」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
8.事前に承諾を得ておく
異動願いを提出する前に、事前に直属の上司に承諾を得ておきましょう。
異動するには、異動先の部署と合意形成を図る必要があります。そのため、直属の上司が異動に関して把握していないと、合意形成がスムーズに進まない可能性があるようです。「なぜ異動を希望しているのか」「次の部署でどのようなことに挑戦したいのか」を伝えると良いでしょう。
異動願いが通らない場合の対処法
異動願いが受理されないときの対処法には、「現在の部署でやりがいを見出す」「転職を検討する」があります。以下で、詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
現在の部署でやりがいを見出す
異動願いが受理されない場合、一旦あきらめ、現在の部署でやりがいを見出すことも必要です。自分のやるべきことをこなし、目の前のことに集中して、頼られる人材に成長することも一つの手段といえます。
転職を検討する
異動願いが受理されず、「仕事内容が合わないのでつらい」「残業が多くて体力的にきつい」といった場合は、転職を検討するのも一つの方法です。ストレスを我慢し続けると、心身に不調をきたす恐れがあります。
転職に際して、「自分に合う企業が見つかるか不安」「転職の面接対策の方法が分からない」方もいるでしょう。そのような場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。専任のアドバイザーがサポートしてくれるので、転職活動の成功率アップが見込めるでしょう。
転職活動に不安がある方は、ハタラクティブにご相談ください。若年層に特化した就職・転職サービスのハタラクティブでは、求職者一人ひとりに専任のキャリアアドバイザーがつきます。就職活動の進め方や求人の紹介、面接対策、職業訓練での経験をどのようにアピールするかなど、マンツーマンでアドバイス。また、企業へ直接聞きにくいことや就活中のスケジュール管理も、求職者に代わって行います。「自分に合った仕事を見つけたい」「新しい職種に挑戦したい」とお考えの方は、ハタラクティブにご相談ください。
異動願いに関するQ&A
ここでは、異動願いに関するお悩みをQ&A方式で解決します。
異動したい場合、何をすれば良い?
まずは企業の人事制度を確認し、そのうえで異動願いを提出しましょう。異動願いは、企業内で別の部署へ配置転換を希望するときに提出する書類です。企業によっては社内公募制度があり、他部署の空いているポストに自ら応募できる場合があります。
人間関係を理由に異動したい場合、正直に伝えるべき?
異動の理由はなるべく前向きなものにしましょう。理由を伝える際、「部署のメンバーや上司と合わない」「仕事がつまらない」などネガティブなことは言わないのが無難です。
「自身のスキルを上げるため」「キャリアアップのため」など前向きな理由を伝え、企業側から理解を得られるよう努めましょう。
理由の伝え方は「異動希望はどのように出す?利用できる会社の制度や理由の例文を紹介」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
仕事が楽しくないとき、異動願いを出したほうが良い?
異動願いを出す前に、「自分の希望とは異なる部署に配属された」「ミスが続いている」など、仕事が楽しくない原因を考えましょう。改善が見込めない人間関係の悩みであれば、新しい環境で働くのも一つの方法です。
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