就活の履歴書の選び方は?書き方の基本や気をつけたいことを解説

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この記事のまとめ

  • 就活で使う履歴書は、企業からの指示を確認してから自分に合ったものを選ぶ
  • 就活で使う履歴書は、大型書店や文具店での購入がおすすめ
  • 就活で提出する履歴書は、基本的に空欄を作らないようにする
  • 就活で提出する履歴書ができたら、誤字脱字がないか第三者にチェックしてもらおう

「就活用の履歴書の書き方が分からない」とお悩みの人もいるでしょう。履歴書は、採用担当者が「応募者の情報」として最初に目にするものです。そのため、マナーを守った書き方ができていないとマイナスイメージをもたれてしまう可能性があります。

このコラムでは、就活で使う履歴書の選び方や書き方の基本を紹介します。作成時の注意点や提出方法についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

就活で使う履歴書の選び方

就活で使う履歴書に決まった形式やテンプレートはありません。企業から指定がない限りは自分の好みで選びましょう。サイズは、半分に折ってA4サイズになるものとB5サイズになるものがあります。どのテンプレートやサイズを選んで良いか分からなければ、下記を参考にしてみてください。

応募先企業からの指示を確認する

履歴書を選ぶ際、まずは企業からの指示を確認しましょう。「パソコンで作成する」「サイズはA4で」など指定がある場合があります。指示を守れずに提出すると、「案内をきちんと読んでいない」「指示を軽視している」と判断される可能性も。募集要項やメールを再度確認して、指示どおりに準備しましょう。

形式はJIS規格もしくは一般用を選ぶ

履歴書の形式は、JIS規格もしくは一般用を選ぶのが良いでしょう。アルバイト用の履歴書は就活に適していません。必要な項目を伝えられない可能性があるため、就活に合ったものを選んでください。

JIS規格の履歴書は、志望動機と自己PRの欄がまとめられています。志望動機や自己PRを詳しく記入してアピールしたい人は、別々の欄に分けられている一般用を使用すると良いでしょう。

履歴書の種類を選ぶ

履歴書にはいくつか種類があるため、自分に合ったものを選びましょう。「志望動機」「自己アピール」「趣味・特技」がそれぞれ独立しているものや、「学歴・職歴」が少ないもの、希望のシフトを書く欄があるものなどです。

基本のテンプレート

厚生労働省様式といわれる基本のテンプレートは「学歴・職歴」欄が大きく、「志望動機」「特技」「アピールポイント」が一つの欄になっているのが特徴です。以下のような人に適しています。

・職歴が多い人
・志望動機と自己PRをまとめて書きたい人
・配偶者情報や通勤時間など、仕事に直結しない情報の記載は控えたい人

参照元
厚生労働省
新たな履歴書の様式例の作成について

履歴書はWebでダウンロードして使用しても良い

市販の履歴書に自分が求める項目がない場合や、より自分をアピールできるテンプレートがある場合は、インターネット上で公開されている履歴書をダウンロードして使用したり、自作したりしても問題ありません。近年は、パソコン作成で問題ないとする企業も増えています。
パソコンと手書きのどちらで作成するか悩んでいる人は、「履歴書はパソコンと手書きのどっちで作成すべき?作り方の注意点も解説」を参考にしてみてください。

長所や志望動機をアピールしたい場合のテンプレート

応募企業に伝えたいアピールポイントがある場合は、その欄に十分な記入スペースがあるテンプレートが望ましいでしょう。志望動機や自己PRをしっかりと伝えたいときは、それぞれ独立した欄に分かれているものがおすすめです。自分のアピールポイントに合わせて様式を選びましょう。

履歴書はフォーマットを変更しても良い

履歴書は、基本的な記入欄を満たせばフォーマットを変更しても構いません。たとえば、Webサイトでダウンロードした書式で記入したものの自己PRをさらに多く記入したい場合は、欄を広げて調整しても大丈夫です。
ただし、基本的な項目を削除してしまわないように注意してください。

サイズを選ぶ

市販されている履歴書のサイズは、半分に折ってA4サイズになるものとB5サイズになるものが一般的です。就活用に用意するならA4サイズがおすすめ。記入スペースが大きく取れて書きやすいでしょう。

B5サイズの履歴書はA4サイズよりも小さいため、文字数が少ないほうが書きやすそうであればB5サイズを選んでも構いません。

A4サイズの履歴書1枚でも良い?

A4サイズの履歴書1枚だと必要な項目が入りきらない可能性があります。就活用に履歴書を記入する場合は、学歴や職歴、資格や自己PRなどの項目が必須です。

A4サイズ2枚、もしくはA3サイズ1枚で作成したほうが良いでしょう。

ほかの書類との統一性で選ぶ

履歴書のほかに職務経歴書なども提出する場合、ほかの書類のサイズと合わせるのも選び方の一つです。職務経歴書にも決まったテンプレートはないものの、A4サイズで作成するのが基本とされています。そのほか、送付状などもA4サイズのため、履歴書も合わせてA4サイズにすると統一感が出て取りまとめやすくなるでしょう。

履歴書と職務経歴書の違い

履歴書はプロフィールを確認するための書類、職務経歴書はこれまでの業務経験や持っているスキルを確認するための書類です。

企業に応募する際に必要な書類は履歴書だけではありません。職歴がある場合は、職務経歴書も提出する必要があります。似ている書類ですが役割が違うため、覚えておきましょう。

就活で使う履歴書はどこで買う?

就活で使う履歴書は、文房具やインターネット、学生であれば学内の売店などで販売されています。どこで購入しても問題はなく、選考結果に影響を及ぼすことはないでしょう。購入しやすいところで構いませんが、様式や種類を間違わないように注意してください。

文房具屋

文房具屋や大きな書店では履歴書を取り扱っています。種類もいくつか置いていることが多いため、見比べて選びたい人は文房具屋で購入するのがおすすめです。

コンビニ

コンビニでも履歴書を購入できます。しかし、多くの種類を扱っている店舗は少なく、サイズや様式を見比べて購入するのは難しいでしょう。

100円ショップ

100円ショップでも履歴書を購入できます。コンビニと同様、取り扱っている種類はあまり多くない可能性があります。アルバイト用などと間違って購入することのないよう、種類をよく確認しましょう。

インターネット

家の近くに適したお店がないときは、インターネットで履歴書を購入する方法もあります。さまざまなインターネットショップで履歴書を取り扱っており、自分の希望する種類の履歴書を購入できるでしょう。

ただし、購入後手元に届くまで時間がかかる点に注意が必要です。日にちに余裕をもって購入しましょう。

大学の売店

学生であれば、学内の売店で購入する方法もあります。大学で販売されている履歴書は就活に適した項目になっているため、間違いがありません。大学によっては、大学名が印字されている履歴書が販売されていることもあるようです。

就活用の履歴書と一緒にそろえたいもの

この項では、履歴書と一緒にそろえておきたいアイテムを紹介します。履歴書を提出する際に必要なものは、一緒に購入しておくと便利です。

油性の黒ボールペン

履歴書を記入する際に、書きやすい油性の黒ボールペンがあると便利です。履歴書は記入欄が多くあるため、書きやすく疲れにくいボールペンが良いでしょう。

消せるボールペンは修正ができて便利ですが、履歴書のように就活で提出する書類には適していません。文章を簡単に書き換えられたり、擦れて消えてしまったりする可能性があるからです。就活では油性のボールペンを使用しましょう。

クリアファイル

履歴書を提出するときには、クリアファイルが必要になります。郵送や持参など提出方法に関係なく、折れ曲がってしまわないようクリアファイルに挟みましょう。柄がついたものは場にふさわしくないと捉えられてしまう可能性があるため、透明なものを使用するのがおすすめです。

履歴書を入れる封筒

履歴書を郵送で提出するためには、履歴書を入れる封筒が必要です。折れ曲がらないように余裕をもって入れられるサイズを選びましょう。A4サイズなら角形2号、B5サイズなら角形3号の封筒を選ぶのがおすすめです。

就活における履歴書の書き方の基本

履歴書の基本の書き方を項目別に解説します。履歴書を作成する前に確認しておきましょう。

1.基本情報

基本情報を記入する欄には、氏名や住所などを記入します。写真の貼りつけや押印も忘れずに行いましょう。

氏名・住所・メールアドレス

氏名は戸籍に登録されている字体を使いましょう。住所は都道府県や建物名を略さずに記載します。メールアドレスは社会人としてふさわしいものを選び、o(オー)と0(ゼロ)など似ている文字にはふりがなをふるなどして、分かりやすくすると親切です。

日付

履歴書の日付は提出する年月日を記入します。郵送の場合は投函日を、持参の場合は持参する日の日付を記入してください。履歴書全体で、西暦または元号で統一します。

写真

写真は履歴書に記載されているサイズで用意します。一般的には、縦4cm×横3cmの場合が多いようです。自分が用意した履歴書で確認しましょう。

書き損じる場合もあるため、写真は最後に貼るのがおすすめです。また、万が一剥がれてしまったときのために裏に記名をしておきましょう。

印鑑

履歴書に押印する箇所があるときは、押印が必要です。押印で失敗して書き直しになってしまわないよう、最初に押印しておくと良いでしょう。押印欄がない場合は押印する必要はありません。

2.学歴・職歴

学歴・職歴欄は学歴から書き始めます。中学校卒業から記載するのが一般的です。学校名や企業名は略さずに書きます。「高等学校」「◯◯県立」「株式会社」なども、正式名称で記載しましょう。また、新卒の場合はアルバイトでの勤務経験は職歴に含まないため、職歴欄には「なし」と記載します。

なお、既卒でフリーター歴が長い場合は「アルバイトは職歴欄に書いていい?好アピールにつながる書き方のコツ」を参考に、アピールにつながるアルバイト歴を書きましょう。

3.資格・免許

資格や免許は、学歴や職歴と同様に経年での記載が基本です。また、資格よりも免許を先に記入するのが一般的。正式名称で記載する点にも注意しましょう。

なお、業務に関する資格で勉強中のものがあればそれを書くのもおすすめです。向上心や熱意を伝えられるでしょう。

記載する資格・免許に悩んでいる人は、「履歴書の資格欄の書き方は?記載する順番や免許との違いも解説」のコラムも参考にしてください。

4.志望動機・自己PR

志望動機・自己PR欄は、採用担当者にアピールするための重要な項目です。志望動機では、「数ある企業のなかからなぜ応募先を選んだのか」「応募先企業のどこに共感したのか」「入社したら何をしたいのか」といった内容を、根拠を交えて論理的に述べましょう。自己PRでは、自分の強みを述べたあとに仕事でどのように活かせるのかを伝えます。

魅力的な履歴書にするには?

採用担当者は多くの履歴書に目を通します。そのなかで注目してもらうためには、自己PRや志望動機を丁寧に記入することが重要です。

魅力的な履歴書にするため、実体験を通して学んだ考え方やスキルを明確に伝えましょう。また、履歴書や職務経歴書など複数の書類のなかで、回答に一貫性をもたせることも大切です。矛盾した回答だと、「どれが正しいの?」「何を一番にアピールしたいの?」などと混乱させてしまうでしょう。

5.趣味・特技

履歴書には趣味や特技を記入できる欄があります。自己PRにつなげたほうが良いため、ただ趣味を書くのではなく伝えたいことを意識して書く内容を選びましょう。たとえば、趣味や特技の内容によっては、継続力や集中力をアピールできたり、第一印象を覆す意外性をアピールできたりします。

6.得意な学科

研究テーマやゼミナールを選んだ経緯や好きな理由を記入できる欄があります。「得た知識やスキルが仕事にどう活かせるか」「目的意識をもって取り組み、振り返りや次へ活かすサイクルが身についているか」を採用担当者にアピールできます。

7.学業以外の取り組み

部活動やサークル、ボランティアなど、学業以外の取り組みについて記入できる欄が設けられている場合もあります。華やかな実績がなくても問題ありません。意識して取り組んだことや活動から学んだことを記入しましょう。

8.本人希望

本人希望欄には、希望勤務地や希望職種を記載します。

ただし、基本的には募集要項に複数の勤務地や職種が記載されている場合のみです。「営業職、東京地区」のように、募集の段階で職種や勤務地が決まっている場合は、この条件に納得できる人が応募すると想定しています。そのため、「本社の事務職を希望します」「大阪支社で営業職を希望します」など募集要項に書いていないことを記載するのはマナー違反です。特に希望がない場合は「貴社規定に従います」と書きましょう。

詳しくは「履歴書の本人希望欄は「特になし」でも良い?好印象を与える書き方とは」をご確認ください。

就活の履歴書で気をつけること

履歴書に空欄が多いと、志望度が低いと評価される恐れがあります。また、誤字脱字や略語があると「社会人としての自覚がない」「仕事でもミスをしそう」とマイナスイメージにつながるでしょう。以下の履歴書作成の注意点を確認しながら作成してみてください。

写真が不適切でないか

履歴書に貼った写真が不適切でないか確認しましょう。適した服装で写っているか、背景が乱雑でないかもチェックしてください。写りが大き過ぎる、もしくは小さ過ぎるような場合や、表情からマイナスな印象を受けるような場合は撮り直したほうが良いでしょう。

言葉遣いが不適切でないか

就活では丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。不適切な言葉遣いをしていると、社会人としての適正を疑われてしまうことがあります。作成した文章は必ず読み直して、正しい言葉遣いになっているか確認しましょう。

空欄が多くないか

履歴書は、基本的に空欄を作らないようにしましょう。「趣味・特技や資格がないから書かない」というのはもちろん、「記載しているけど文字数が少なくて空白が目立つ」というのも良くありません。資格を持っていなければ「特になし」と書いたり、取得に向けて勉強中の資格を書いたりして空欄を埋めます。空欄のままだと「文字数が少ない=志望意欲が低い」「書き忘れたまま提出しているのでは」などの印象を抱かれやすいため、書くことがなければ「特になし」と書きましょう。

「特になし」と書ける欄は?

「特になし」が許容されるのは、職歴や資格、特記事項など本当に書く内容がない項目のみです。志望動機や趣味・特技欄は、必ず埋めるようにしましょう。

誤字脱字がないか

大切な書類にも関わらず誤字脱字が多いと、「ミスに気づけない」「仕事の精度に問題がある」などネガティブな印象を与えてしまいます。完成したら誤字脱字がないか確認し、できれば第三者にもチェックしてもらいましょう。

略語は使用しない

「バイト」や「ゼミ」「就活」など、日常で何気なく使用する言葉が略語だったという場合も多いものです。履歴書をはじめとする応募書類は、正式な言葉を使用するのが基本。「アルバイト」「ゼミナール」「就職活動」のように正しい言葉を使いましょう。

年号や日付を確認する

卒業年月など、年号や日付に誤りがないか見直しましょう。時系列で誤りがあると、確認不足や注意不足と捉えられる可能性があります。

抽象的であいまいな表現がないか

自己PRや志望動機などで、抽象的な表現を使用していないか確認しましょう。実体験やエピソードなどを具体的に示さず、「好きです」「頑張っています」などと記述をしても、説得力に欠けてしまいます。客観的に見て伝わりやすいよう、具体的に書きましょう。

就活の履歴書の提出方法

就活で履歴書を提出する方法として、郵送や持参、メールなどがあります。郵送や持参の場合は封筒に入れて提出するのがマナーです。

履歴書を郵送する

履歴書を企業に郵送する場合は、送付状も必要になるので忘れないようにしましょう。送付状については「送付状のテンプレートあり!文書に添える意味や就活マナーも解説」をご覧ください。

また、封筒に書類を入れるときは、汚れや濡れを防ぐためにクリアファイルに入れましょう。そのため、使用する封筒のサイズは履歴書よりも少し大きめがおすすめです。

履歴書は折っても良い

履歴書は半分に折りたたんで封筒に入れても大丈夫です。A4もしくはB5の状態で封筒に入れます。折りたたむ際は記載面を表側にして、中央から二つ折りにしましょう。

履歴書を持参する

履歴書を面接時に持参する場合も、必ずクリアファイルに入れたのち封筒に入れて持ち歩きます。郵送しないので、宛先の記載は必要ありません。表面には赤字で「履歴書在中」、裏には郵送時と同様に自分の氏名や住所を書きましょう。

履歴書を面接官に渡す場合は、必ず封筒から出して、クリアファイルに入った状態で両手で渡してください。なお、受付で履歴書を渡す場合は、個人情報の漏洩を防ぐため封筒に入れたままで問題ありません。

履歴書をメールで提出する

企業からの指示で、メールで提出する場合もあります。PDFを添付して送付する方法や、クラウドサービスを利用して提出する方法があるでしょう。

メールの本文や件名は簡潔に記載するよう心掛けてください。メールでの提出でも、企業から特に指示がない場合は写真も必要です。画像データを挿入して貼りましょう。

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