仕事を当日欠勤しても良い？休む理由や注意点を解説

「仕事を当日欠勤しても大丈夫？」と不安に思う方も多いでしょう。当日欠勤をする際は、上司に理由と現状を詳しく伝えれば問題ありません。適切に連絡をすれば、職場の人の理解も得られるはずです。

このコラムでは、当日欠勤の主な理由や休む際の注意点などを解説します。また、当日欠勤を避けるための方法もご紹介。当日欠勤をしても良いかお悩みの方はぜひチェックしてみてください。

仕事の当日欠勤は理由があればしても良い

仕事の当日欠勤にネガティブなイメージを持っており、休みづらいと感じる方もいるでしょう。

しかし、急病や用事でどうしても休まなくてはいけない日もあります。誠実に理由や現状を説明すれば、上司から当日欠勤を認めてもらえるでしょう。

仕事の当日欠勤は「ズル休み」ではない

仕事の当日欠勤は、「サボり」や「ズル休み」ではありません。どうしてもずらせない急用や、自分でもコントロールしきれない体調不良などの理由がある場合は、無理せず休みを取るようにしてください。

迷惑をかけたくない一心で出社をすると、体調不良やほかの事情に気を取られて業務に集中できなくなってしまう可能性もあります。また、自分だけでなく職場の上司や同僚に迷惑をかけてしまう場合もあるでしょう。

仕事を当日欠勤するか出社するか悩むときには、客観的な判断を心掛けてください。一人で判断できない場合、上司へ相談して指示を仰ぐのも良いでしょう。

仕事を当日欠勤する主な5つの理由

仕事を当日欠勤する際に多い理由は体調不良で、そのほかにも家庭の事情や通勤途中の事故などさまざまなものがあります。

1.体調不良

仕事を当日欠勤する理由の一つに、体調不良があります。痛みや発熱、倦怠感などで体の調子が悪く仕事に支障をきたすと判断した場合、当日欠勤を決めることがあるでしょう。また、生理による諸症状で欠勤を余儀なくされる場合もあります。

体調が良くない日は、無理をして出社しないようにしましょう。無理をするとかえって体調が悪化したり、感染症の場合は職場の人に移してしまったりする恐れもあります。周囲の人に迷惑をかけないためにも、体調不良の際はしっかりと休養しましょう。

上司に連絡を入れる際は、「朝から発熱が38.5度あり、倦怠感で起き上がれないため」「昨夜から腰が痛く動けず、病院に行くため」など、症状を詳細に伝えることが大切です。

2.事故

仕事の当日欠勤は、通勤途中の事故なども理由になります。事故が原因で負傷した場合は、適切な治療を受けなければならないほか、手続きや後処理などが必要になる場合もあるからです。休まざるを得ないケースが多いでしょう。

3.家庭の事情や急用

仕事の当日欠勤としてよくある理由に、家庭の事情や急用があります。たとえば、家族や子どもの急病、住宅のトラブルなどが挙げられるでしょう。家族の急用で自分以外に対応できる人がいない場合は、当日欠勤をする必要があります。

上司に伝える際は、「子どもが発熱し、看病するため」「トイレが詰まってしまい、修理の立ち合いが必要なため」のように急なトラブルであることを示したうえで、休まなければいけない経緯や理由を説明してください。

4.忌引

仕事の当日欠勤は、忌引も理由になります。忌引で当日欠勤をする際に、忌引休暇を利用できる企業もあるようです。

ただし、3親等内の血縁にある方が亡くなった場合のみ利用できるのが一般的です。親と配偶者が亡くなった場合は1週間程度、祖父母は3日間など、会社によって規定があるため確認しておきましょう。友人や血縁関係のない知人などの場合は忌引休暇の対象ではないため、有給休暇を消化することになります。

5.交通機関の乱れ

自然災害や電気系統のトラブルなどで交通機関が乱れ、出勤が困難なこともあるでしょう。これらも仕事を当日欠勤する理由になります。無理な出勤はさらなるトラブルやけがを引き起こす危険性があるため、最新の情報や会社からの指示を確認しつつ、適切な行動を取る必要があるでしょう。

ここまで当日欠勤の理由を5つご紹介しましたが、いずれの場合も、具体的に理由を説明することで上司や同僚からの理解や協力を得やすくなります。理由や状況によっては、あとから各種証明書や診断書の提出を求められることもあるので、次の出勤日には忘れず持っていきましょう。

「仕事を休む理由を33個ご紹介！伝え方の注意点やマナーも」では、仕事を休む理由と伝え方について詳しく紹介しています。興味のある方は、ぜひあわせてご覧ください。

仕事を当日欠勤する際に覚えておきたいこと

当日欠勤を伝える際には、「メールではなく電話を使う」「始業時間までに連絡する」などに注意してください。

以下では、仕事を当日欠勤する際に覚えておきたいことをご紹介します。「当日欠勤で職場の人にどう思われるか不安」とお感じの方も、適切な連絡方法を押さえれば安心して休みの連絡ができるでしょう。

1.メールではなく電話を使う

当日欠勤の連絡は、メールではなく電話で行いましょう。「体調不良で声が全く出ない」「どうしても電話できない事情がある」などの場合はメールでの連絡も可能ですが、基本的には電話で欠勤連絡をするようにしてください。

ただし、企業によってはメールやメッセージアプリで欠勤連絡をするように定められている場合もあるようです。勤めている会社のルールを事前に把握し、推奨されている方法で欠勤連絡を行いましょう。

2.始業時間までに連絡する

当日欠勤の連絡は、始業時間までに行うことを心掛けましょう。始業時間を大幅に過ぎてからの連絡だと、上司や同僚に心配をかけてしまうだけでなく、「寝坊をごまかしているのでは」と疑われかねません。

始業時間の前に連絡を行うことで、職場の人も欠勤理由に納得しやすくなります。

3.仕事の引継ぎをする

仕事を当日欠勤する場合は、理由とともに業務状況も伝えて、会社にできるだけ迷惑がかからないように引継ぎを行いましょう。

リーダーを務めるプロジェクトや、社外の人とのアポイントメントの予定など、自分でなければ分からないことは自宅からメールで指示を出すなどの配慮が必要です。また、関係各所にも早めに謝罪の連絡を入れましょう。社内外を問わず、連絡時には分かる範囲で復帰予定日についても触れておくのがおすすめです。

4.いつから出勤できるかを伝える

自分の現状や、いつから出勤できるかを伝えておく必要もあります。特に、自分の欠勤が上司や同僚の仕事に影響を与える場合は、次の出勤日の連絡が大切です。事前にどのくらい休みを取るのかを伝えることで、職場の人が業務計画を立てやすくなります。

いつから出勤できるかが不明な場合はその旨を伝え、分かり次第すぐに連絡をしてください。

仕事を当日欠勤するときの注意点

やむを得ない理由で仕事を当日欠勤する場合は、誠実に対応することが大切です。会社に迷惑をかけないためにも、以下の5つの注意点を確認してみてください。

1.無断欠勤をしない

どうしても連絡を取れない状況に置かれた場合を除き、無断欠勤はしないようにしましょう。軽い気持ちで無断欠勤をすると、会社側が緊急連絡先に連絡を入れたり自宅を訪問したりして、大ごとになってしまう可能性があります。職場の人は連絡や自宅訪問に時間を割くことになり、その間の業務が滞ってしまうでしょう。

無断欠勤は職場の上司や同僚に迷惑をかけてしまうので、仕事を欠勤する場合は必ず連絡を入れるようにしてください。無断欠勤のリスクや対処法については、「会社を無断欠勤するとどうなる？連絡なしで休む問題点や正しい対処法を解説」のコラムをチェックしてみてください。

2.何度も当日欠勤をしない

仕事の当日欠勤はあくまでも最後手段です。何度も当日欠勤を繰り返さないように気をつけましょう。たとえやむを得ない理由があったとしても、当日欠勤を繰り返すと信頼を損ないかねません。

特に、理由がいつも同じだったり休みがパターン化したりという場合は、仕事の評価にも悪影響を及ぼす恐れがあります。慢性的な体調不良や家庭の事情がある場合などは、上司への相談や勤務形態の見直しも検討してみてください。

3.当日欠勤した翌日は必ず謝罪をする

仕事を当日欠勤したら、次の出勤日には丁寧に謝罪をしましょう。何事もなかったように過ごしていると、人間関係を悪くしてしまう恐れがあります。

自分が休んで多くの人に迷惑をかけたことへの謝罪と、感謝の言葉を忘れずに伝えてください。たとえ「自分が休んだことで誰にも迷惑をかけていない」と思えるような場合でも、休み明けにはきちんと伝えましょう。

4.当日欠勤した日はSNSに投稿しない

当日欠勤をした日は、家にいたとしてもSNSに投稿しないように気をつけましょう。以前撮影した写真を載せていても、職場の人に見られると「ズル休みをしたのではないか」と勘繰られてしまいます。

また、SNSへの投稿をしなかったとしても、堂々と外出したり遊んだりすることは避けるべきです。どこで誰が見ているか分からないため、思わぬところから素行が上司に伝わる恐れがあります。

5.当日欠勤の理由を誇張し過ぎない

「仕事が辛い」といった理由で当日欠勤をするときには、理由を変えて連絡することもあるでしょう。その際は、当日欠勤の理由を誇張し過ぎないように注意してください。大きな病気を理由にした場合は、診断書の提出を求められて嘘がバレてしまう可能性もあります。

やむを得ない事情であっても、当日欠勤は職場の人にとって予定外の負担となり、多方面に迷惑を掛ける可能性が高いといえます。そのため、連絡やアフターフォローは丁寧に行うことを意識しましょう。

なお、「特に理由はないが休みたい…」という方は「仕事をズル休みしたい理由とは？バレるリスクや対処法も解説」をご覧ください。

仕事を当日欠勤しないための方法

ここでは、仕事を当日欠勤しないための方法をご紹介します。当日欠勤を繰り返してしまっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

有給やリフレッシュ休暇を利用する

当日欠勤を余儀なくされる前に、積極的に有給やリフレッシュ休暇などを利用しましょう。あらかじめ休みの日を決めておけば仕事のモチベーションにつながり、休みを取ることへの罪悪感や後ろめたさも軽減されます。

自分のキャパシティや仕事の状況を考慮しながら、適切に休暇を取ってリフレッシュしましょう。

日ごろから良好な人間関係を築く

当日欠勤を避けるには、日ごろから良好な人間関係を築くことも大切です。人間関係の悩みは、仕事に対するストレス要因の一つになり得ます。

日ごろから職場の人とのコミュニケーションをとり、良好な関係を築くことで、人間関係のストレスを軽減できるでしょう。また、社内で協力し合う体制を続けると、困ったときや突然の欠勤時に助け合えるというメリットもあります。

どうしても仕事に行きたくない場合は転職も1つの手

適切な休暇が取れない、人間関係がどうしても上手くいかない、といった状況で我慢して働き続けていると、ストレスを溜め込んでしまうでしょう。過度なストレスは、心身に影響を及ぼす恐れがあります。会社の風土や仕事が肌に合わず努力をしても解決しない場合は、転職を視野に入れるのも一つの手です。

就職・転職エージェントのハタラクティブは、フリーターや第二新卒など、若者に特化したサービスを提供しています。経験豊富なキャリアアドバイザーが、前職での悩みや希望をヒアリングし、ぴったりの求人をご紹介。応募書類の添削や、企業との交渉代行なども行います。サービスはすべて無料ですので、仕事が合わずにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

仕事を当日欠勤する理由に関するFAQ

ここでは、仕事を当日欠勤する理由について、よくある質問にお答えします。

コロナ以外で当日欠勤する理由には何がある？

自己や家庭の事情、交通機関の乱れなどが考えられます。また、コロナ以外の体調不良で当日欠勤をする場合もあるでしょう。
当日欠勤をする際は、理由や現状を誠実に伝える必要があります。詳しくは、このコラムの「仕事を当日欠勤する主な5つの理由」をご覧ください。

仕事の当日欠勤が多いとどうなる？

職場の人の信用を失ってしまう可能性があります。特に、当日欠勤の曜日がパターン化されている場合や理由が不明瞭な場合には、「サボっているのでは」という疑問を持たれかねません。
精神的に辛いときに無理をするのはおすすめできませんが、できるだけ当日欠勤をしないよう対策をする必要があるでしょう。このコラムの「仕事を当日欠勤しないための方法」をチェックしてみてください。

仕事を休む理由を、当日にメールで伝えても大丈夫？

当日欠勤の場合は電話で伝えましょう。なお、同僚が電話に出た場合は直属の上司につないでもらうようにしましょう。
ただし、会社によってはメールやチャットでの連絡を推奨していることもあります。あらかじめ自社でのルールを確認し、従うようにしてください。
電話で連絡する際のマナーや例文は「会社を休む電話をするときの連絡のマナーとは？シチュエーション別の例文も紹介」で紹介しています。こちらもチェックしてみてください。

当日欠勤したくなるのを解決する方法はある？

有給やリフレッシュ休暇を利用することで解決できる可能性があります。また、ストレスを軽減するために良好な人間関係を築いておくのも効果的な方法です。
解決できない場合は転職サイトや転職エージェントなどを利用し、転職も視野に入れてみましょう。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、丁寧にヒアリングしたうえで一人ひとりに合った求人を紹介しています。ぜひ一度ご相談ください。

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監修者：後藤祐介キャリアコンサルタント

一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています！

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

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